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おんな城主 直虎「第41回 この玄関の片隅で」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」。

2017年10月15日、第41回「この玄関の片隅で」が放送されました。

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今回のサブタイトル「この玄関の片隅で」の元ネタは、「この世界の片隅に」です。同名の漫画が原作で、2016年公開の戦時中の呉を舞台に、1人の女性の生き様を描いた大ヒットしたアニメ映画です。主人公「北条すず」の声を連続テレビ小説「あまちゃん」の能年玲奈さん改めのんさんが担当されて、話題を呼びました。もし、未見の方はこの機会に是非。

前回、草履番としてスタートを切った井伊万千代(菅田将暉さん)と小野万福(井之脇海さん)。義父の松下源太郎(古館寛治さん)からも許しを得ました。

おとわ(柴咲コウさん)のアドバイスもあり、万千代は目標の「日の本一の草履番」となりました。小姓に上げてもらう条件は、「草履番の仕事を後任にしっかり引き継ぐこと」でした。

早く小姓に上がりたい万千代。見事引き継ぐことが出来るでしょうか?

前回の第40話「天正の草履番」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第41回「この玄関の片隅で」のネタバレとあらすじと感想です。

目次

次の草履番

万千代は、次の草履番も自分たちのような若者が来るだろうと思っていました。しかし榊原康政(尾美としのりさん)が連れてきたのは、年老いたノブ(六角精児さん)という男でした。万福は、徳川家康(阿部サダヲさん)との初顔合わせの時の鷹狩りで、会ったことを覚えていました。鷹庄のノブです。

早く小姓に上がりたい万千代は、早速ノブに自分のやり方を教えますが、ノブは「3日で覚える。」と言っても一向に覚えられません。

思い通りに行かず苛立つ万千代。しまいには「家康がわざと覚えの悪い人を遣わして小姓に上げない策略では?」とまで疑うのでした。

しかし万福は、草履を出す際に何人かの家臣たちがノブの顔を見て、微妙な反応をしているのに気が付きます。万千代は気にも留めず、早くノブに仕事を覚えさせて、小姓に上がる事しか考えていませんでした。

別の日、相変わらずノブは草履の受け取りの時に混乱し、誰の物か分からなくなってしまいます。教えた通りに動かず苛立つ万千代。ノブへ食って掛かろうとした瞬間、本多忠勝(高嶋政宏さん)が、城から出てきてノブの頭を鷲掴みにし、「おぬし何故ここに?今すぐ出ていけ!」と刀を引き抜いて斬ろうとします。

「大久保様のお引き立てで。殿もこちらへと。もう10年も前の事ではございませぬか!」とノブは反論します。そこへ榊原が止めに入ります。あまりの事に驚く万千代。

万千代は、榊原から事情を聞きます。「三河一向一揆で、家康に刃を向け、挙句の果てに他国に逃げた、本多正信という忠勝の一族の者。本多からすれば切って捨てたいような身内の恥。」と榊原は言います。

万千代は「どうしてそのような者を草履番に?まさかここを掃き溜めにするつもりでは?」と失言します。榊原は「それは殿を蔑む言葉。どう受け取られるか分からないが、その言葉を報告する。」と言われてしまいます。自分の失態に気づく万千代でしたが、時すでに遅しでした。

失意の中、玄関に戻る万千代。万福と正信は仲良く話をしていました。「おぬしには何としても、ものになってもらう。」と自身の失敗への苛立ちを正信にぶつけるのでした。

六角精児さんは、水谷豊さん主演の「相棒」で、鑑識の米沢守役を長年されていました。バラエティでは「タモリ倶楽部」の人気企画、「タモリ電車倶楽部」に度々出演されていて、西武鉄道の歌を作詞作曲され、番組内で披露したこともある、個性的な俳優さんです。NHKBSプレミアムでは「六角精児の呑み鉄本線日本旅」という番組にも出演されていました。ドラマの終盤に来ての登場に正直驚きました。

ちなみに六角さんと、政次役の高橋一生さんは、同じ事務所所属と、以前「タモリ倶楽部」で、別の企画の時に出演された、高橋さんがおっしゃっていました。

近藤と合わない六左衛門

一方、跡継ぎを失った松下家から、中野直久(冨田佳輔さん)を養子に欲しいと申し出てきました。中野直之(矢本悠馬さん)も承知しています。直久は万千代と万福と三人でまた昔のように会いたいと大喜びで話に乗りました。

しかし、今は近藤康用(橋本じゅんさん)の家臣なので、近藤に許可を取ってから出ていかねばなりません。直久が近藤の下から出ていく代わりに、松下から虎松の守り役を終えた奥山六左衛門(田中美央さん)が入るという事で、人数は同じとおとわは話を持ち掛けます。

「これからの若武者とくたびれた守り役とでは、こちらがもらい損の気がするがの。」と近藤の機嫌は良くありません。おとわは六左衛門の人柄がいいことを推す理由に上げ、直之も「百姓から慕われている。」とフォローしますが、「おとわ殿で間に合っている。」と機嫌は直りません。

しかし「馬の世話がお上手にございますよ。」と高瀬(朝倉あきさん)が笑顔でフォローすると、すっかり近藤の機嫌が良くなり、採用されることになりました。高瀬は近藤に気に入られています!六左衛門は、なつ(山口紗弥加さん)と新野のあやめ(光浦靖子さん)の屋敷に一緒に住む事になり、新しい生活がスタートすることになりました。

近藤へ仕官出来たのはよかったのですが、六左衛門と合わない近藤は、六左衛門の仕草や振る舞いが気に入らず、六左衛門を邪魔者扱いするようになります。おとわは「武家をやめて百姓や商人になってもいいのでは?」と提案します。

六左衛門自身、武家よりその方が合っていると思いながらも、「一度でいいから武功を立ててみたい。向いていないからこそ憧れが強い。」という思いから武家を諦めきれずにいたのです。

六左衛門の思いを聞いて切ない気持ちになるおとわなのでした。

これは意外に思いました。自分の事をよく分かっていて、武功を立てるという事は考えていないのだろうと思っていました。やはり武家に生まれたからには武功を、と思うのは自然な事なのでしょう。

武田との戦に備えて

天正3年4月、武田勝頼(奥野瑛太さん)率いる武田軍が再び三河遠江への侵入を開始。その勢いは徳川方を圧倒し、勝頼は長篠城を包囲するに至りました。長篠を落とされると浜松と岡崎の間を断たれることになります。長篠は武田から寝返った奥平が守る城です。

本多忠勝は「再び寝返るのでは?」と心配します。松下常慶(和田正人さん)は「今のところその気配は聞こえてきません。」と言います。

石川数正(中村織央さん)は「武田の勢いは盛り返してきている。ここで叩き潰しておかないと。とお考えで、あまたの援軍をよこして下さるそうです。しかしながら、徳川に急ぎ整えてもらいたいものがある。」と織田の意向を伝えました。

万千代の策

万千代の心配とは裏腹に、帰りの草履出しの時に正信は、出てくる人の順番を予測して、先に玄関に草履を出します。万千代は「間違っていたらどうするのだ?」と怒りますが、正信が草履を並べた順に、家臣たちが次々と出てきます。驚く万千代と万福。

「早く出てこられる方。共に出てこられる方は大概決まっておるようにお見受け致し、私には、かようなやり方が合っておるように思いまして。」と正信は自分の考えを言います。

草履を出しているうちに、大久保忠世(渡辺哲さん)が出てこないことに気づいた正信は、大久保と重臣が、居残って話をしていると別の家臣から聞きます。万千代は「今重臣たちが難渋している事があるのでは?」と言うと、正信が「少し聞いてみましょうか?」と言います。

小姓に上がれるかもしれないと意気込む万千代と万福は、その言葉に大きくうなづくのでした。

正信は、大久保が出てくると、言葉巧みに家康との話を聞き出します。大久保は「近く、あまた木が入り用になる。なんでも織田に、丸太を直ちに3000本用意せよと言われたそうだ。」と話します。一緒に話を聞いていた万千代は満面の笑みです。

その晩万福は、家康の部屋にいる小姓を探しものをしている振りをして気を逸らし、その隙に万千代が、家康の草履の鼻緒に細工をしました。

次の日の朝、家康が草履を履こうとしたところ鼻緒が切れて、タイミングよく現れた万千代が「取り急ぎこちらを。」と別の草履を差し出します。切れた方は修繕すると言って引き取り、直した草履を持って再び家康の前に現れました。

「鼻緒はあらかじめそなたが切ったではないか。」家康は見抜いていました。慌てて否定する万千代。家康の草履は鼻緒をすげ変えたばかりでした。とぼける万千代でしたが、近づく為の策であったと認めて謝り、「お話したいことがあって。」と話し始めます。

「何じゃ。わしを侮辱した事か?」榊原は本当に万千代の言葉を伝えていました。「いえ!武田攻めのお話を小耳に挟み、私にもお役に立てる事があるのではないかと。」と言います。

家康は「どうやって?」と聞きます。

「井伊は、以前に材木を商っておりました。その折に手練れの者たちを雇い入れ、その時の技は、未だ井伊谷の者に受け継がれております。それがしにも是非、一部材木の手配をお申し付け頂けませんでしょうか!」万千代は頭を下げます。龍雲党と初めて仕事した時の話です!

家康は万千代に望みを聞きます。万千代は「初陣を飾らせて頂ければと。」と望みを言います。家康は、万千代の言い分に呆れながらも「心得た!ではまず材木を調達してみせよ。」と指示するのでした。

おとわの策

万千代から依頼された南渓和尚(小林薫さん)は、おとわに伝えます。井伊が500本の切り出しと戦場への運送を請け負えば、万千代は初陣を飾れるのです。「そこで武功の一つでも立てれば一目を置かれる、それが狙いだろう。」と南渓和尚は推測します。

おとわは、「ここは近藤の所領であるから、勝手に切るわけにもいかぬ。」と言います。

万千代は井伊の家名が復活しただけで、所領までは復活してない現実が分かってないのです。ここが実際に戦って負けた者と、戦わないまま知らぬうちに負けていた子供との違いが、はっきりと出てきたと思いました。世代交代といっても、若さの勢いだけで物事は進みません。知らないからこそ思い切ったことも出来るのですが、現実はそう甘くないですよね。

「私は、近藤殿への言い訳を考えます。和尚様は、虎松にこちらで諸事計らうゆえ、しばし待つようにと御返事なさって下さいませ。」とおとわは頼みました。おとわは、龍潭寺を出ようとした時、帰ってきた瀬戸方久(ムロツヨシさん)とバッタリ出くわします。

おとわは、方久に頼みごとをするのでした。

玄関先で万千代が、南渓和尚からの返信に気を良くして「これで俺の出世も間違いなし!親の威光を笠に着た小姓どもをごぼう抜きだ!」と叫んでいるのを榊原が聞き、家康に「まだここに来て3月と立たない万千代を、戦場に連れて行くのは早過ぎます。えこひいきが過ぎると小姓どもの妬みも買いましょう。」と意見します。そこへ方久がやって来ました。

方久は「2人だけで会いたい。」と願います。家康は了承し、面会が叶いました。

家康は、堀川城が今川に攻められた時、助けを呼びに来た方久を覚えていました。方久は、「カーン!カンカンカンカン…!」といつもより多く銭の犬の鳴き声を出し、家康を驚かせます。「覚えて頂いておるとは光栄の至り!」と喜びます。

家康は笑い、「今は何をしておるのだ。」と尋ねると、方久は「薬や綿布…」と言うと持ってきた布を差し出し、「こちらは差し上げますゆえ、お女中方にでも。」とあやめが刺繍したものを見せます。

その布の隙間から一通の書状が出てきます。直虎からの書状です。

「ぶしつけにも文を差し上げるご無礼をお許し下さいませ。しかしながら、殿にだけ直にお願いしたく、方久に文を託しました。井伊谷が材木をとのお話にございますが、あいにく、今ここは近藤殿のご領地。杉一本たりとも井伊家の物ではございません。

その井伊谷をまるで、我が物であるかの如く頼みをよこす、井伊万千代は、物事の筋目すらまだ分からぬ未熟者かと存じます。

殿のご恩情はあり難き事なれど、甘やかしては本人の為にもならぬとも。ゆえにここはひとつ、近藤殿にこのお役を命じ直しては頂けませんでしょうか?さようにして頂ければ、近藤殿と力を合わせて、必ずや500本の調達をお約束致します。」

家康は書状を読み終えると「井伊の者が井伊の者の手柄を潰すというのか。」と笑い出しました。「井伊谷が今の形に治まるまでには、様々な事がございました。家臣を失い、家を失い、私怨を乗り越えようやく、今の近藤殿との絆が出来上がったのでございます。

先代にとり大事なのは、もはや井伊のお家ではなく、井伊谷が民にとって安穏の地である事。それだけなのでございます。」と方久はおとわの思いを語るのでした。

農作業をしていたおとわのもとに方久が急ぎ戻って来て、「今日にも近藤様に御沙汰があるかと。」と報告します。おとわは近藤のもとへ向かうと、ちょうど徳川から命令が下ったところでした。とぼけておとわが話を聞くと「10日のうちに丸太を500。井伊にて調達をし、戦場に届けよとの事だ。」と近藤は答えます。切り出しに詳しいものがいないと困っている近藤は、おとわに「誰か任せられる者はおらぬか。」と聞いてきました。

「既にご家中におるではないですか。奥山六左衛門でございます。かつて井伊が材木の商いをやっておりました折、切り出しから運送、人足の手配まで、その全てを引き受けておりました。確かに武勇には優れませぬ。しかしながら、人柄がよく、人足たちに慕われますゆえ、事は、滑らかに進む事かと。騙されたと思い、役目を任せられてはいかがでございましょう。」

おとわが答えている途中、直之も高瀬も話に聞き入っています。皆、知っているからです。

家康から、近藤に任せたと話を聞いた万千代は、「あの策は私が考えましたもの。褒美に何卒初陣を。」と食い下がります。「これからも嫌というほど戦に出なければならぬ。焦る事もあるまい。」とかわされます。「私はもう15にございます。本多様は13で初陣を飾られ…」万千代は言いますが、「わしは17じゃが。まぁ、戻ったら小姓には引き上げてやるゆえ。此度は留守居を命ずる。日の本一の留守居、励むがよいぞ。」とまたかわされました。

万千代は、おとわの仕業と見抜き、暴れます。万福は「確かに井伊谷は井伊のものではございませんし、少し虫の良い考えかと。」と言って押さえ込みます。

「15じゃぞ。15のけなげな息子が頼んでおるのじゃぞ。それをひねり潰すなど、情がないにも程があるではないか!」とまたまた都合よく今度は子供になって怒り狂うのでした。

15だから初陣をと言ったり、15だから頼みごとを聞けと言ったり、思春期真っただ中ですね!甘ったれです。

六左衛門は生き生きと働き出しました。森の中でテキパキと指示を出しています。おとわは喜んでそれを見守ります。直之も嬉しそうです。「かような働きなら自分でも戦のお役に立てる。これも武功じゃと涙ぐんでおりましたよ。」と直之は報告してくれました。

こうして、井伊谷は500本の材木を調達し、家康たちは武田と戦うべく、長篠へ向かったのでした。

今回はここで終わりです。

木の切り出しと聞いて、真っ先に龍雲丸を思い浮かべましたが、龍雲丸は今、堺にいるのでしたね。また出てくるのかと期待してしまいました。龍雲党ももう皆いません。

六左衛門の悩みも解決されて、綺麗に終わりました。万千代には残念な話ではありましたが、そこまで甘くないです。

今回の話は綺麗にまとまっていて面白かったです。

次回、第42回「長篠に立てる柵」です。

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有名な戦に入っていきます。信長、市川海老蔵さんも再登場です。

万千代は留守居で何かするのでしょうか?

楽しみです。


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