ドラマ関連記事– category –
-
西郷どん。有村俊斎(海江田信義)の生涯と功罪!高橋光臣さんの演技に注目。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」で西郷吉之助と同郷の有村俊斎は明治維新の志士として活躍が描かれています。しかし、後の西郷隆盛や大久保利通のような大きな出世や名声はありません。 どうしてなのでしょうか?「西郷どん」では有村俊斎の生涯と功罪がどのように描かれてゆくのかを予想してみました。 有村俊斎の生涯 歴史上の有村俊才の生い立ちからの生涯を簡単に説明してみますと次のようになります。生い立ち1832年に薩摩藩士・有村仁左衛門兼善(ありむらにざえもんかねよし)の次男として生まれた俊斎は11歳で薩摩藩... -
西郷どん。徳川家定の生涯や篤姫との仲は?又吉直樹さんが好演!
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」で又吉直樹さんが演じる徳川家定が、カラスに挨拶する様子や米国公使ハリスに「幾久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし!」を5回も繰り返した姿が描かれていました。 後の世の人からは「暗愚(あんぐう)」とか「変人」などと言われた徳川家定の生涯と3人目の妻・篤姫との仲についてまとめてみました。 徳川家定の生涯 お菓子作りが大好きで「イモ公方」と越前福井藩主・松平春嶽からも呼ばれていたと伝えられる徳川家定、饅頭やカステラまで作って家臣にも食べさせていました。その... -
西郷どん。ヒー様こと一橋慶喜を演じるのは名優の血を継ぐ松田翔太。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」で、徳川幕府最後の将軍となる一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)を演じるのは松田翔太さんです。品川宿でのヒー様こと一橋慶喜と西郷吉之助との出会いは印象に残るものでした。 着流し姿の一橋慶喜のカッコイイ登場に大河ドラマファンは一様に見惚れてしまったことでしょう。その一橋慶喜の人物と扮する松田翔太さんの演技やプロフィールについてまとめてみました。 一橋慶喜ってどんな人物? 第9代水戸藩主・徳川斉昭の7男として1837年に生まれた松平七郎麻呂が後の一橋慶喜となる子供の幼名... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その14 幕末。桜田門外の変)。
直虎関連記事井伊直弼が行った安政の大獄。これにより100人を超える大量処分者が出ました。中でも戊午の密勅を天皇から降下された水戸藩士に対する処罰は厳しいものでした。戊午の密勅を返納するかしないかで水戸藩内は割れ、穏健派は返納に同意するのですが、過激派は抵抗を強めます。 藩を出て、元凶となった井伊直弼に対する恨みをはらすため、直弼襲撃計画が立てられました。それが「桜田門外の変」です。これにより、水戸藩も幕府も彦根藩も大ダメージを受けることになります。 経緯 この桜田門外の変が起こるまでに、様... -
西郷どん。尾上菊之助が熱演中の勤王の僧・月照。その生い立ちと西郷隆盛との関係。
西郷どん関連記事西郷どん第13回「変わらない友」で初登場した京都の僧、月照。その雅な雰囲気に、西郷吉之助も見とれていた様子でしたね。 月照はこれから、吉之助の人生にどのように関わってくるのでしょうか?歴史上の足跡を詳しく調べてみました。また、月照役の尾上菊之助さんとは、どのような俳優なのか、こちらもまとめてみました。 月照の生い立ち 大阪の町医者・玉井宗江の長男として、父の実家の讃岐で生まれます。文化10年(1813年)生まれ、西郷隆盛より15歳年上ですね。友松圓諦という明治の仏教学者の本『月照』に「其... -
西郷どん。関ジャニ∞の錦戸亮さん熱演中の西郷従道と錦戸亮さんの魅力。
西郷どん関連記事大河ドラマ『西郷どん』の冒頭で出た、錦戸亮さんが演じる吉之助の弟、西郷従道。人気者の隆盛に比べ、あまり知られていない従道ですが、明治政府で大きな役割を果たした人です。 吉之助は「大西郷」と呼ばれるのに対して、従道は「小西郷」と呼ばれています。西郷従道の生涯と、後半は演じる錦戸亮さんについてみていきたいと思います。 幕末の西郷信吾(従道) 西郷従道は、天保14年(1843)、5月5日、薩摩加治屋町生まれ。幼名は「龍助」、茶坊主の時は「龍庵」。文久元年(1861)からは「信吾」となり、明治4(1871)... -
西郷どん。橋本左内ってどんな人?風間俊介さん熱演の橋本左内と安政の大獄。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」の第10回から、橋本左内という人物が登場します。福井藩の蘭方医という肩書きで、真面目で賢く、機知に富んだ人物という印象ですね。次期将軍に一橋慶喜を推すグループの一角として、活躍します。 どのような生い立ちで、今後はどんな運命をたどるのでしょうか?さらに、演じる風間俊介さんについても詳しく調べてみました。 生い立ち 橋本左内は、1834年(天保5年)福井藩医の家に生まれました。子供の頃から聡明で賢く、謙虚で温和な人柄だったそうです。藩外でより多くの知識を学ぶことを... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その13 幕末。安政の大獄)。
直虎関連記事きっかけは、日米修好通商条約でした。アメリカ側に領事裁判権があり、日本に関税自主権がないこの不平等条約を朝廷の勅許を得られないまま結ばざるを得なかった大老・井伊直弼は一橋派の反発を受けることになりました。 攘夷派である水戸藩前藩主・徳川斉昭や薩摩藩主の島津斉彬は抗議のために行動を起こし、その結果、井伊直弼による大規模な粛清が始まります。 安政の大獄 経緯 1858年7月29日、日本はアメリカ合衆国と日米修好通商条約を締結しました。日米和親条約締結から、自由通商についての条約締結を計画... -
西郷どん。風間俊介さんが演じる橋本左内!安政の大獄で散った太く短い生涯。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」ではジャニーズの風間俊介さんが演じる橋本左内。鈴木亮平さん演じる主人公・西郷隆盛が同輩の中で誰よりも尊敬する存在であったと残しています。西南戦争で西郷が自刃する際に携帯していた革文庫の中に、橋本左内から西郷に当てた手紙が入っていたといいます。 最後の瞬間まで大事にしていた橋本左内の手紙。彼らの絆はどれほど深かったのでしょうか?越前福井の若き天才は、安政の大獄で26歳という若さで散っていきます。橋本左内の26年の短い生涯を考えてみましょう。 橋本左内の生涯 橋... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その12 幕末。日米修好通商条約)。
直虎関連記事日米和親条約締結のため、日本初の総領事となったタウンゼント・ハリス。彼は、当初からアメリカ大統領の命を受け日本との通商を目的としていました。 しかし、幕府は通商には消極的で、ハリスの駐在も拒否しようとしていました。水戸藩・徳川斉昭や薩摩藩・島津斉彬を始めとする攘夷派の動きも活発になり、開国派と攘夷派の対立も激しくなってきました。不平等条約と呼ばれた「日米修好通商条約」を幕府が締結するまでの経緯とその影響を考えてみましょう。 日米修好通商条約調印 日米和親条約により、日本初の総... -
西郷どん。黒船来航とマシュー・ペリー提督が派遣された理由と開国。
西郷どん関連記事浮世絵や歌舞伎が大衆にも広まった化政文化の後。西洋の文化が入り始め、各藩が西洋式の大砲を作り、西洋の種痘などの治療も始まった頃の1853年。アメリカ合衆国の船4隻が浦賀に現れ、開国を要求しました。 日本国内は庶民から幕府まで、上に下にの大騒ぎとなります。日本中をびっくりさせた”黒船”とは、どういった経緯で日本に来たのか、ちょっと調べてみました。 ペリー提督 まず、船舶団の代表者だったマシュー・ペリーとはどのような人物だったのでしょうか?1794年アメリカのロードアイランド州で生まれ、父... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その11 幕末。黒船来航と将軍後継問題)。
直虎関連記事イギリスの産業革命に伴い、欧米諸国の動きが激しくなってきました。日本近海にも欧米の船の姿が頻繁に見られるようになり、様々なトラブルも起こり始めてきました。頑なに鎖国を続ける日本に対し、外交があったオランダ国王は1844年に幕府に世界情勢を説き開国を進言するのですが、幕府はこの進言を退けています。 その後、開国・通商を要求してくる異国人たちを排斥しようとする攘夷派と外国の軍事力との差を認識し、開国もやむなしとする開国派と分かれていきます。しかし、その対応を担うはずの幕府は将軍が病... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その10 幕末。幕末年表と諸外国の動き)。
直虎関連記事「幕末」というといつからいつのことを指すと思いますか?「幕末」とは、読んで字のごとく幕府の末期。江戸幕府が政権を握っていた時代の末期を表します。いろいろな説はありますが、1853年の黒船来航から戊辰戦争が終わる1869年までの期間を「幕末」と定義することが多いようです。徳川将軍家で言うと、12代家慶が亡くなり、13代家定~15代慶喜までの期間です。これまで徳川将軍家の動きを中心に見てきましたが、この幕末という時代は、様々な思想を持つグループが同時に動いてきます。将軍家の動き、幕府の動き、そし... -
西郷どん。天璋院篤姫の北川景子さん、宮崎あおいさんも演じた篤姫の生涯。
西郷どん関連記事「西郷どん」で北川景子さんが演じる於一(おかつ)こと篤姫。2008年の大河ドラマ「篤姫」(宮崎あおいさん)の主人公として有名です。 平均視聴率24%という大人気ドラマとなり、あまり知られていなかった篤姫という歴史上の女性を、一躍有名にしました。篤姫とは、どのような生涯を送った女性なのでしょうか。まとめてみました。 生まれ 天保6年(1835年)12月19日に、薩摩藩の重臣・今和泉家の第4子として生まれました。幼いころは於一(おかつ)、一子(かつこ)などの名で呼ばれていました。島津家の分家である今和泉家の... -
西郷どん。劇団ひとりが熱演!意外に知らないジョン万次郎の生涯。
西郷どん関連記事NHK大河ドラマ「西郷どん」の第6回「謎の漂流者」に、ジョン万次郎が登場。西郷吉之助との交流が描かれました。こちらは史実では無く、また林真理子さんの原作にも無いストーリーで、完全な脚本家・中園ミホさんのオリジナルです。 ジョン万次郎は漂流してアメリカに渡り、のち帰国して幕末に活躍しました。ドラマのように、薩摩藩に滞在し藩主・島津斉彬に厚遇され、西洋の知識を伝えたことは史実として残っています。土佐の漁師だった万次郎は、いつどうやってアメリカに渡り、どのような経緯で帰国したのでしょ... -
西郷どん。小柳ルミ子が怪演のお由羅の方とお由羅騒動について。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」の第3回と4回では、いわゆる「お由羅騒動」と言われる、跡継ぎをめぐる争いがドラマの中心となっていました。この騒動について詳しく解説するとともに、ドラマでは描かれなかった歴史の隠れた部分を紹介していきたいと思います。 島津家の跡継ぎ 島津斉興には、正室の産んだ長男・斉彬がいます。その後、側室・お由羅が久光を生みます。斉彬は1809年生まれ、久光は1817年生まれです。斉興の祖父には蘭癖と浪費癖があり、島津藩は多額の借金を負い、財政が傾いてしまいました。それをなんとか立... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その9 江戸時代の3大改革。徳川吉宗から徳川家慶の政治)。
直虎関連記事文治政治を作り上げていた時代は、元禄文化という文芸・芸能の素晴らしい作品が世に出てきた、非常に華やかな時代でした。しかし、長崎だけとは言え海外との貿易で日本の金銀は大量に海外に流出していきました。気づいた時には、銀は国内にあった4分の3もの量が流出していった後だったのです。深刻な財政難に陥った幕府は、様々な対策を考えますが、実を結びません。そこで、新しく将軍になった紀州家の吉宗の出番です。この改革期には、吉宗の行った改革をもとにして「江戸の3大改革」と呼ばれる改革がなされてい... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その8 文治政治の始まりから元禄期。徳川家綱から徳川家継の政治)。
直虎関連記事家光が48歳で亡くなり家綱が4代将軍職を引き継いだ時、家綱は僅か11歳でした。秀忠や家光のように大御所としてサポートしてくれる父はいません。しかし、家綱には信頼できる優秀な家臣たちがついていました。彼らの補佐を受けながら、家綱はこれまでと同じように、武力による政治を続けるはずでした。しかし、大名たちへの苛烈な締めつけは、大名や領民の疲弊をうみ、治安の悪化などの事態を引き起こしました。そんな時に、これまでの政治を見直さなければいけない事件が起こりました。それをきっかけに、武断政治... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その7 徳川秀忠から徳川家光の政治)。
直虎関連記事尊敬する祖父・家康の遺志を継ぎ江戸幕府の礎を盤石なものとするために家光は奮闘しました。 父・秀忠が遺言で残したとおり、未完成だった武家諸法度を改訂し、より強固な政策を実行しました。そのかいあって、初代から家光までの3代の間に江戸幕府の体制は整えられました。 武力を背景にして諸大名を取り締まる政治、それを「武断政治」と呼んでいます。 秀忠に引き続き、家光が行った政治をみてみましょう。 3代将軍・家光の政治 1623年、2代将軍・秀忠が隠居し20歳の家光が3代将軍となりました。 将軍職を譲られ... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その6 武断政治から徳川秀忠の政治)。
直虎関連記事戦乱の世を終わらせ、泰平の世を作り上げた家康。 武勇に優れ、織田信長が恐れていたという説がある長男・信康。 結城政勝の養子になり、信康と同じく勇猛果敢と言われた次男・結城秀康。 3男である秀忠は割と陰に隠れ印象が薄いのですが、実は幼い頃から家督を継ぐという前提で教育を受けてきた人です。 武において、目立った活躍は知られていませんが、政治家としては非常に優れた人と言えます。 始まったばかりの江戸幕府を安定に導いた秀忠の政治を見てみましょう。 2代将軍・秀忠の政治 初代将軍・家康は将軍...