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いだてん~東京オリムピック噺~第46回「炎のランナー」のネタバレとあらすじと感想

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2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は、毎週日曜日20時からNHK総合他にて放送中です。

前回、第45回「火の鳥」は、東京オリンピック組織委員会事務総長の座を解任された主人公・田畑政治(阿部サダヲさん)が、組織委員会の仲間の力を借りて裏から組織委員会の仕事に携わる、裏組織委員会のメンバーとしてオリンピック開催準備に力を注ぐお話でした。

事務総長の座を辞任し、しばらくは抜け殻のようになっていた政治ですが、組織委員会の岩田幸彰(松坂桃李さん)や松澤一鶴(皆川猿時さん)達が心配し、政治の自宅を訪れました。

皆の訪れを喜び、「俺のオリンピック」と政治が呼ぶ模型を搬入してもらったのですが、次第に元気をなくし、持って帰るようにと言うのです。

ずっと政治とともに力を尽くしてきた岩田は、自分も組織委員会を辞める、と政治に告げるのですが、政治は自分が力を尽くして敷いたレールだから岩田に最後まで走りきって欲しいと懇願し、嘉納治五郎(役所広司さん)の遺品であるストップウォッチを岩田に託したのです。

政治の娘・あつこ(吉川愛さん)、妻・菊枝(麻生久美子さん)は、帰ろうとする岩田達に、家をいつでも解放するので家に来て欲しいと頼み込みました。

すると松澤は政治の自宅を「裏組織委員会」としてそこで活動することになったのです。

政治の後任も決まり、政治を辞任に追い込んだ川島正次郎(浅野忠信さん)もオリンピックを足がかりに経済大国への道筋を整え、政治の世界に戻りました。

スポーツ界では大松監督(徳井義実さん)率いる日紡貝塚女子バレーボールチームが強敵ロシアを打ち破り、世界の頂点に立ちました。

「東洋の魔女」と呼ばれ、一躍スターになったバレーボール部員達。

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そんな中、大松監督が辞任を表明したのです。

驚いた政治はすぐに大阪にある日紡貝塚に飛びました。

いつもは激しい練習をしている場所には誰もおらず、大松は着飾った選手たちと楽しくランチタイムを過ごしていました。

政治に状況の説明を求められると、大松は他の女子たちが恋愛をし、結婚する中、青春を潰し厳しい練習を続け選手たちが不憫になってきたというのです。

大松の辞任の意思は固く、政治の言葉に全く耳を貸そうとはしませんでした。

東京オリンピック開催に向けて、東京中が大工事を行っており、それに伴い車は大渋滞、景観は変わり、その批判は全て都知事である東龍太郎(松重豊さん)に集中し、東は苦境に立たされていました。

田畑家の裏組織委員会は順調に活動を進め、聖火リレーのコースの話し合いや競泳選手の強化についての話し合いがされていました。

オリンピック第3弾のポスターも出来上がり、デザイナー亀倉雄策(前野健太さん)は、政治の喜ぶ顔が見たいと表の組織委員会に見せる前に裏組織委員会に持ってきたのです。

これまで誰よりもオリンピックに力を注いでいた政治を慕う人々は大勢いたのです。

政治が辞任したことにより、記録映画監督に決まっていた黒澤明も監督を降りました。

表の組織委員会で岩田は、外国から訪れる人々をおもてなしするコンパニオンの面接をしていました。

若い女性の中に混じって1人の老人が面接に紛れ込んでいました。

コンパニオンではなく、聖火リレーの最終ランナーを目指しているという訛りの酷い老人のことを、岩田は裏組織委員会で面白おかしく報告したのです。

その人物に心当たりがあった政治は、それは金栗四三(中村勘九郎さん)だと気づきました。

政治が辞めたと聞いた四三は、岩田に自分のこれまでの足跡を記した地図を託し、政治に渡して欲しいと頼みました。

まだテレビがない時代、マラソンの普及をするためには実際に走る姿を人々に見せる必要がありました。

そうして全国を走り尽くした四三の足跡を見て、政治は聖火リレーのコースを、最短距離で済ませるのではなく、最長距離を大人数で繋ぐことを思いつきました。

政治の案は、岩田を通じて表の組織委員会で発表され承認を得たのでした。

表の組織委員会では最終ランナーを金栗四三や織田幹雄というオリンピックで活躍した有名人はどうかという声が上がるのですが、政治はそんな老人ではなく若者にやらせると、19歳以下の陸上選手の選定に入りました。

亀倉は、完成したばかりの世界各国に送る東京オリンピックの招待状を政治宅に持ってきました。

それを見て、こんなに色鮮やかな招待状は見たことがない、と政治達は感嘆の声を上げました。

裏組織委員会は飲んで歌って踊って大盛り上がり、そんな様子を窓の外から東が見て、悲しげな表情を浮かべていました。

政治は、できるだけ多くの国々オリンピックに参加してもらいたいと、渉外部長である岩田に指示を出しました。

岩田は最近独立を果たしたアフリカ諸国にまで自ら足を運び、オリンピックの主旨を説明し参加を促しました。

岩田がアフリカに行っている頃、政治は大阪の大松監督のもとを訪れていました。

婚期を逃すほどバレーに打ち込む娘を持つ父親の気持ちが知りたい、と娘に大松監督の連続アタックを受けて欲しいと頼んだところ、娘から断られたので自分が受ける、と言い出した政治に、大松は容赦なくスパイクを打ち込み始めました。

辞めると表明してから届いた手紙は5千通。半分は辞めて良かったというもので、残りは日本国中の期待を裏切る非国民という非難の手紙だったといいます。

鬱憤が溜まっていた大松は、政治にボールをぶつけながら自分の気持ちを吐露し始めました。

選手たちに人間らしい生活を送らせてやれない事、青春を犠牲にさせてしまった事、婚期を遅らせてしまった事、家族にも我慢を強いていた事、何より自分がやると言ったら選手たちは絶対についてきてしまう事、だから自分からやるなどとは言えない、と大松は訴えます。

騒ぎを聞きつけてやってきた選手たちは、大松の言葉を聞き、自分達は青春を犠牲になどしていない、バレーボールが青春なのだと訴えました。

選手や家族、政治に促され大松はとうとう「俺についてこい!」と叫び、東洋の魔女は復活しました。

オリンピック準備が進む中、オープニングセレモニーでは、自衛隊のブルーインパルスによる飛行も決まり、準備は慌ただしく進んでいきます。

そんな中、古今亭志ん生(ビートたけしさん)との二人会をドタキャンし、行方不明になっていた五りん(神木隆之介さん)は、三波春夫の弟子として紅白歌合戦に参加していました。

前回、第45回「火の鳥」を見逃してしまった方は、ぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第46回「炎のランナー」のあらすじと感想です。

目次

聖火リレー最終ランナー

1964年(昭和39年)、オリンピックイヤーになりましたが、東京は未だに工事が終わらず、首都高も新幹線も開通していない状況です。

果たしてどうなるのか、不安が募ります。

1月20日、東京オリンピック記録映画監督に市川崑(三谷幸喜さん)が就任。

3月20日、円谷幸吉がマラソンで2時間23分31秒の好記録を出しました。

4月10日、オリンピックまであと半年、ポスター第4弾が完成しました。

今度のポスターは、聖火を持つ選手が走る姿です。

どのポスターも素晴らしく、政治は亀倉の仕事に大満足で、家にポスターを飾っていました。

政治が組織委員会を去ってから1年半が過ぎました。

最近では裏組織委員会の活動も滞っていました。表での活動が活発になり、政治の家を訪れる暇がないのです。

政治は暇を持て余していました。

そんな中、岩田や大島が久しぶりに政治宅を訪れました。

聖火リレー最終ランナーにふさわしい人物が居ると情報を持ってきたのでした。

岩田が見つけ出したのは、昭和20年8月6日に広島で生まれた坂井義則(井之脇海さん)。

陸上で東京オリンピックを目指していましたが、代表選考会で敗退していました。

広島に原爆が落とされた日に生まれた選手が聖火リレーの最終ランナー、政治は適役だと喜び、岩田はそれを新事務総長の与謝野や東に進言すると言います。

政治は岩田たちに食事を振る舞いながらアメリカとの交渉はどうなっているのかと尋ねます。

すると、聖火は9月6日に沖縄に渡り、5千人のランナーが沖縄全土を巡る算段になっているというのですが、国旗掲揚の許可が下りていないと言うのです。

聖火リレーを沖縄から出発させるのが政治の悲願でしたが、政府は未だアメリカの統治下にある沖縄に日章旗の掲揚などできるはずがない、と交渉すらしていませんでした。

そんな政府に政治はもどかしい気持ちでいっぱいでした。

政治が大阪日紡貝塚女子バレーチームを訪れると、主将の河西昌枝(安藤サクラさん)の姿が見えません。

どうしたのかと政治が大松に聞くと、河西は実家の父が危篤になり山梨に帰ったというのです。

オリンピックまであと3か月、メダルを取って花嫁姿を見せられたはずなのに、と大松は嘆きます。

すると、帰ったはずの河西が練習場に現れました。

何しに帰ってきた、お父さんの近くに居ろ、と言う大松の言葉を無視して、いつものように連続アタックを受けようとする河西。

激しいボールを河西にぶつけながら大松は「実家に帰れ」「お父さんの近くにいろ」と叫びます。

しかし河西は、「バレーボールを続けます、でも、辞めたくなったらオリンピックの前日でも辞めます」と叫びました。

河西の訴えに他の選手達からも同意の声が聞こえてきました。

この4日後、河西の父は息を引き取りました。

その後の五りん

美津子(小泉今日子さん)は、五りんの居場所を突き止め、会いに来ていました。

テレビで志ん生の落語を聞いていた五りんは、元気になった志ん生の様子にホッとした様子を見せました。

二人会をすっぽかして1年以上も連絡をしてこなかった五りんに冷静に話しかける美津子。

事情を説明しろと五りんを促しました。

波乱万丈の人生を送ってきた重い人生でしたが、志ん生が五りんのお話を面白おかしく演じてくれたため、自分の気持ちが軽くなった、と五りんは語ります。

だから、恩返しがしたくて、元気を出して欲しくて、二人会を企画したのだと美津子に語ります。

しかしいつの間にか、上手くいかなかったら潮時、などと言って志ん生はこの二人会に引退を懸けていたのです。

あまりの重さに怖くなってきた五りんは、志ん生を酒に誘ったり大切な羽織りを質屋に持って行ったりしていたのでした。

志ん生のもとを逃げ出した五りんは、三波春夫の弟子として紅白に映ったりしていましたが、そこでも問題を起こしていました。

何がやりたいのだと聞かれた五りんは、「走りたい」と呟きました。

自分は、祖母や父たちの走る遺伝子を持っている、果たせなかったオリンピックもある、バトンを渡された以上走らなきゃ、「俺、いだてんになります」と言い始めました。

その時、お腹の大きな知恵(川栄李奈さん)が姿を現しました。

10月10日が出産予定日だと聞くと美津子は、今は走る時じゃない、立ち止まって考えるべき、ちゃんと地に足をつけて、と言うのですが、知恵は地に足をつけた五りんなんて魅力無い、と笑い飛ばしました。

河野一郎オリンピック担当大臣

7月18日、川島正次郎の後任としてオリンピック担当大臣となった河野一郎(桐谷健太さん)は、政治家としてではなくスポーツマンとして全力で取り組む、と宣言し、未だに殆どの工事が終わっていない状況に活を入れます。

「災害並みの対応をしてください」と言われた東は、ますます苦しい立場になってしまいました。

政治は、オリンピック聖火リレー最終ランナー候補の坂井選手のもとを訪れました。

岩田の進言に、与謝野や東は内心では賛成しているものの、反戦というメッセージは大事だが、原爆は政治色が強すぎると政府の意向を気にして乗り気ではありません。

政治は弱腰の対応の組織委員会に、憤りました。

「組織委員会は政府の顔色を伺う、政府はアメリカの顔色を伺う、誰のオリンピック?アメリカ?違う、東京。日本人のオリンピックじゃんね」と吠えます。

政治は我が盟友の松澤ならわかってくれる、と松澤の後押しを期待していたのですが、松澤が推薦しているのは金栗四三。

政治の主張とは真逆でした。

この年の東京は近年にない暑さに見舞われ、とうとう1日15時間の断水が行われるほどでした。

政治、組織委員会に乗り込む

沖縄の聖火リレーの第1走者は宮城勇に決まりました。

そのために沖縄に日章旗を掲げて祝いたい、と嘆願書が出されたのですが、与謝野は政府の回答に準ずる、と答え、政府はアメリカと交渉の予定はないと回答。

政府と組織委員会の対応に怒りを顕にした政治は、組織委員会に乗り込み直談判を行いました。

「やい、組織委員会、今すぐ日章旗を用意しろ。俺が沖縄まで持っていく。

沖縄で、日の丸を振って聖火を迎える、これが島民の願い、最重要事項。政府がなんと言おうとやれ!それから聖火リレーの最終ランナーは、早稲田の坂井義則君を走らせるべきだ。いいか、よく聞け小役人ども。アメリカに阿って原爆への憎しみを口にしえない者は世界平和に背を向ける卑怯者だ、書きたければ書け、田畑の発言だ」と言い切り、去り際に政治は東に場を乱したことを謝罪しました。

すると東は、「またいつでもいらしてください、席はご用意します」と政治の来訪を許可したのでした。

聖火リレー最終ランナー決定

8月10日、広島に戻っていた坂井を新聞記者らが無理やり東京に連れ戻し、国立競技場の聖火台の前に立たせて写真を撮り始めました。

その写真は新聞記事となり、オリンピック最終ランナーは坂井に決定したと報道されたのです。

最終ランナーを目指していた四三は記事を目にすると呆然となり、嘉納治五郎記念碑の前で土下座をし、嘉納に約束を守れなかったことを謝罪しました。

しかし、「ばってん、しかたなか、平和の祭典だけ、彼ほど相応しき者はおらんばい」と最終ランナーとして坂井を認めたのでした。

最終ランナーは坂井に決定したものの、聖火リレーには10万人ものランナーが必要となります。

組織委員会は全国に広くランナーの募集をかけました。

募集はなぜか落語協会にもかけられ、志ん生は五りんを走らせたらどうかと提案、長男の強次(森山未來さん)も賛成しました。

沖縄に日の丸を

8月21日、ついに聖火リレーが始まりました。

聖地アテネから聖火を貰い、アジア各国11都市を巡りながら東京を目指します。

しかし、沖縄にはまだ問題が残っていました。

アメリカの統治下にある沖縄は、祝日のみ日章旗の掲揚は許されているものの、聖火リレーが行われる4日間も日章旗を上げるなど、アメリカが許可するわけがない、と政府はアメリカに交渉すらしていなかったのです。

沖縄では日章旗を作ることもできず、もうすぐ聖火が沖縄に届いてしまうというのになんの準備も出来ていない状況に政治は困り果てていました。

そこで頼ったのは平沢和重(星野源さん)です。

アメリカとの交渉役をお願いしたのですが、平沢はこのお願いを拒否、下手に交渉すれば認める、認めないという話になってしまうと説明し始めました。

どうすればいいのかと尋ねる政治に、平沢は事後承諾でしれっとやってしまえばいい、と告げました。

「事後承諾」、ジャカルタ大会で痛い目を見ている政治たちは、難色を示すのですが、平沢は自分に考えがある、テレビを利用すると言うのです。

人々にはあまり知られていないが、9月1日から沖縄にもテレビ放送が始まります。

聖火リレーの様子をテレビ放送すればいいと言うのです。

現在、沖縄との関係が良好であるとアメリカは世界にアピールしたい、だからテレビカメラの前で日の丸を下ろさせたり、リレーを中断させたり、島民を取り締まったり、そんな無粋な真似は決してできない、認めざるを得ないんです、と主張したのです。

9月7日、600枚もの日章旗を用意し、政治は沖縄で聖火の到着を待ちました。

島民に日章旗を配り、聖火を迎える政治たち。

米兵は首を振りながらもその様子を見守るしかなく、テレビ放送では日の丸を振って聖火の訪れを喜ぶ島民の姿が、平和の祭典の始まりを喜ぶ姿が映し出されました。

平沢は、沖縄での様子が流れたテレビ放送について、「先日の沖縄の光景はまさに平和の祭典に相応しい歴史的感動巨篇だったと言えるでしょう、日の丸の掲揚を容認した自由の国・アメリカの寛大さは賞賛に値します」とコメントを出しました。

平沢の言うとおり、アメリカは認めざるを得ない状況になったのでした。

選手村完成

聖火は沖縄から4つのコースに分かれ日本中を巡ります。

テレビで聖火リレーを見ていた五りんは走りたくてウズウズ、同じくテレビを見ていた菊枝もきゅうりを聖火に見立てて走る真似です。

日本中が平和の祭典を祝っていました。

世界各国のVIPを接待するコンパニオンの中には、政治の娘・あつこの姿もありました。

あつこは組織委員会の中を好き勝手にうろついていた父を見つけると、ボランティア通訳の大河原(川島海荷さん)を選手村まで連れて行って欲しいと頼みました。

大河原とともに選手村に到着した政治は、政治の悲願であった代々木に選手村が完成したことに喜びを顕にしました。

「嘉納さんに見せたかったなあ」と喜ぶ政治に岩田は、東も同じ事を言っていた、と笑いました。

もうすぐ開村式があるというのに、各国選手はまだ到着しません。

大丈夫なのかと訝しんでいると、通訳の大河原が大きな黒人に追いかけられているではありませんか。

よく聞いてみると彼らはコンゴ代表の陸上選手、1番最後に参加を表明した国ですが、到着は1番でした。

選手村の食堂で、アフリカ料理を出すと、彼らは箸を練習してきたと箸で食べ始めます。

それを見ていた可児徳(古舘寛治さん)は、かつて自分もオリンピックに参加するためにテーブルマナーを学んだと懐かしみました。

政治はコンゴ代表の2人を事務局に連れて行き、電話で耳コピーしたコンゴ国歌を聞かせてみました。

初めは面食らったような顔をしていた2人でしたが、そのうちに曲に合わせて歌い始めました。

耳コピーの国歌が合っていたことにホッとして喜ぶ楽隊や事務局員たち。

9月26日、コンゴ、ルーマニア、韓国、オーストラリアの選手たちが参加し入村式が行われました。

9月27日、羽田から浜松町までモノレールが開通。

10月1日、首都高速道路、東海道新幹線も一部が開通、オリンピック9日前に工事は終了しました。ギリギリでオリンピックに間に合ったのです。

東京オリンピック開会式前日

10月9日、4つのルートに分かれて日本国中を巡っていた聖火が皇居前で1つになりました。

後は最終ランナーが国立競技場の聖火台まで運びます。

そんな時、政治のもとに緊急の連絡が入りました。

最終ランナーの坂井の様子がおかしいというのです。

国立競技場で練習している坂井は確かに元気がないように思えます。

政治は「8月6日」と坂井に呼びかけました。

すると坂井は、「自分は8月6日でもアトミックボーイでもない、オリンピック代表選考会で負けた坂井です」と叫んだのです。

政治は、選手の気持ちに気付かなかった自分を責めました。

すると突如空が陰り土砂降りの雨が降ってきました。

慌ててバー・ローズに行くと、そこには東や松澤、そしてブルーインパルスのパイロットたちが酒を飲んでいました。

明日の開会式は雨で中止だから残念会をしている、という航空自衛隊のパイロットたちを横目に見ながら、明日の天気のことや坂井を心配する政治。

するとマリーが明日の天候を占ってあげる、とやってきました。

マリーの占いは当たらないからやらなくていい、と政治は断るのですが、プライドを傷つけられたマリーは、もし占いが当ったらカラーテレビを買って欲しいと言い、占いを始めました。

テレビの天気予報では雨、開会式は雨に見舞われる、と放送していました。

それを聞きながらマリーの出した答えは「豪雨」世界中の雨雲を全部集めたような曇天になると占ったのです。

それを聞いたパイロットは「明日は中止」と酒を要求するのですが、マリーの占いが外れることを知っている政治たちはパイロットたちを明日に備えて休むようにと無理やり帰します。

政治はマリーに「ありがとう」と感謝を伝えたのです。

次回、最終回「時間よ止まれ」

1964年10月10日、嘉納や政治の悲願であった東京オリンピックがとうとう開会式を迎えます。

開会式開始前、政治は1人スタンドに座り、感慨に耽っていました。

そこに最終ランナーへの未練をにじませる四三が現れました。

原爆投下の日に生まれたというだけで最終ランナーに選ばれてしまったと自分の存在に価値を見いだせずプレッシャーに押しつぶされそうな坂井。

未だ一度も成功していないブルーインパルスの五輪の輪は成功するのか、まだまだオリンピックには問題が残っています。

政治念願のオリンピックは一体どうなるのでしょうか。

次回第47回は、いよいよ最終回「時間よ止まれ」です。政治たちのこれまでの苦労が報われる姿を、オリンピックの感動に期待しています。

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