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軍師官兵衛 第5回「死闘の果て」のネタバレとあらすじと感想。

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「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送しています。

2018年4月29日に放送されたのは、第5回「死闘の果て」です。

前回、黒田(小寺)官兵衛(岡田准一さん)は、御着の小寺政職(片岡鶴太郎さん)の仲立ちで、櫛橋左京亮(益岡徹さん)の次女、光(中谷美紀さん)と結婚し、また、父黒田(小寺)職隆(柴田恭兵さん)の隠居に伴い、家督を継ぐことになりました。

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今回は、喜びと悲しみが同時にやって来ます。

前回の第4回「新しき門出」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第5回「死闘の果て」のあらすじと感想です。

目次

松寿丸の誕生と武兵衛の恋

櫛橋家から嫁いだ光は子供を身ごもり、黒田家中は誕生を待ちわびていました。

光の侍女、お福(阿知波悟美さん)は、光が暖を取る為の炭や、夜間読書する為の油を所望しても、母里小兵衛(塩見三省さん)に「重ね着を。」「夜は早く寝て下さい。」と断られることに不満を抱き、「櫛橋家を愚弄してる。」と憤慨していました。

しかし黒田家では、祖父の重隆(竜雷太さん)の代からの倹約が家風となっており、「お金はいざという時に使う為、取っておく。」という考えが徹底されていました。

母里武兵衛(永井大さん)も黒田家の家風に沿って、官兵衛から売ってもらった着物が破れたので、光の侍女、お国(中川翔子さん)に頼んで繕ってもらい、着ていました。

この二人、実は密かに思い合っていました。この事は光が勘づいていました。

一方職隆は、隠居した事で小兵衛と、好きな碁を思う存分打つ日々を送っていました。小寺が相手だと負けないといけなかったので、今は楽しんで碁を打っていたのです。

光は、官兵衛と武兵衛とお国の事を話している途中で産気づき、男の子を出産しました。

この子が松寿丸、のちの黒田長政です。

家中は喜びに包まれ、早速武兵衛と栗山善助(濱田岳さん)が守り役にと名乗り出ます。

そこで官兵衛と光は、武兵衛に結婚をすすめ、照れる武兵衛に光は、「隣におるではないか。」と武兵衛の隣に座っていた、お国との結婚を皆の前で推すのでした。

松寿丸の誕生に武兵衛の縁談、黒田家はふたつの喜びに包まれました。

竹中半兵衛を引き入れる

織田信長(江口洋介さん)は、足利義昭(吹越満さん)を奉じて上洛し、一か月で、戦で乱れた京を見事に正しました。

永禄11年10月。足利義昭は第15代将軍に就任しました。

義昭は功労者の信長に「副将軍」を授けようとしましたが、信長は断り、代わりに堺、大津、草津に代官を置く事を願い出て、許されました。

その頃、木下藤吉郎(竹中直人さん)は、竹中半兵衛(谷原章介さん)を信長の陣営に引き入れる為、半兵衛の屋敷に通い説得を続けていました。

半兵衛の屋敷の薪割を代わりにしたり、本気で信長の天下布武の為に動いている藤吉郎の人柄に、半兵衛は心を打たれ、信長ではなく、藤吉郎に仕えたいと申し出ます。

こうして表向きは信長配下に入るというかたちで、藤吉郎は半兵衛を陣営に引き入れる事に成功しました。

「信長ではなく、秀吉に仕える。」という話は、1996年の大河ドラマ「秀吉」でも描かれました。この時の秀吉も竹中直人さんでした。

ちなみに、あの時の半兵衛は古谷一行さんでした。

出陣

宿敵、赤松政秀(団時朗さん)が兵を挙げました。迎え撃つ事になった官兵衛は、僅か数百の兵で奇襲攻撃をしかけ、三千の敵を撃退しました。

報告を受けた小寺は「これで官兵衛の名は、播磨中に響き渡るぞ!わしも鼻が高い!」と手放しで喜び、褒めたたえます。

江田善兵衛(上杉祥三さん)は「これで赤松も大人しくなるでありましょう。」と喜びましたが、官兵衛は、赤松が義昭のお供をする為上洛すると公言していたので「必ずやもう一度攻めて参ります。」と断言するのでした。

官兵衛は次の戦に備え、前回一緒に戦ってくれた者たちに、倹約していて貯めていたお金を惜しげもなく褒美として渡しました。そして「次の戦もより厳しい戦いになるであろうが、よろしく頼むぞ。」と頼みました。

松寿丸を抱きながら光は、この様子を誇らしげに見つめていました。

官兵衛の予想通り、赤松はまたも兵を挙げました。善助には初陣です。小兵衛は善助に自分から離れないように、と声をかけました。

一方、武兵衛はお国に「戻ったら、祝言を上げよう。」とプロポーズをしました。

官兵衛には、光が松寿丸を抱きながら「この子が生まれてまだ半年にございます。松寿丸の為にも無事にお戻りを。」と言いました。官兵衛も「必ず戻る。この姫路を守り抜く。」と約束して出陣していきました。

赤松との死闘

今回は御着からも兵が来ていたので、叔父の井手友氏(飯田基祐さん)は「心強い。」と言い、先手を引き受けます。

夜明けに戦を始める予定でしたが、赤松は、夜が明けぬうちに小寺が陣を置く土器山に奇襲を仕掛けてきました。御着の兵たちは驚き、御着へ引き揚げていきました。

官兵衛は、黒田軍だけで姫路を守る事を決断し、皆に指示しました。

戦いは熾烈をきわめました。先手を務めていた叔父の井手友氏が、休夢(隆大介さん)の目の前で敵に討たれました。その姿を見て、初陣で気が逸っていた善助が、槍を持って敵中に突進していきました。善助を守ろうと小兵衛が後を追います。

小兵衛が討たれそうになったところを、馬に乗った武兵衛が助けに入りました。二人は手を取り合い、うなずき合い、小兵衛は歩兵のまま、武兵衛は馬に乗ろうと分かれた瞬間、小兵衛が敵の矢に討たれました。

「武兵衛!殿をお守りしろ!」そう叫んで倒れる小兵衛。武兵衛は駆け寄りましたが、小兵衛は亡くなりました。

陣で、友氏と小兵衛が討ち死にしたと知らされた官兵衛に、職隆が加勢にやって来ました。

職隆に陣を任せ、官兵衛自ら戦場へ向かいます。

一方姫路城では、光をはじめ女性たちが城を守っていました。お福は城から出て志方へ逃げるよう光にすすめますが、「うろたえるでない!今は私がこの城の主じゃ!」と光は城の者たちに指示し、籠城に備えるのでした。

戦い続けた黒田軍は、次々と戦死者を増やしながら、日没を迎えました。武兵衛も怪我を負っていて、善助が手当てをします。小兵衛の死に涙する善助を、武兵衛は「戦はまだこれからだ。」と逆に励ましました。

休夢は戦死者の数すら分からない戦況に、官兵衛に一旦姫路に退き、籠城を提案しましたが、官兵衛は「戦が長引けば、我らは必ず負けます。今から攻めます。」と先陣を切るべく出ていこうとします。職隆は反対する休夢を止め、官兵衛を送り出しました。

怪我をおして官兵衛と共に、父の仇を討とうと武兵衛も立ち上がりました。武兵衛は「殿をお守りしろ。」という父の遺言に従おうとしたのです。

怪我をしているからと一度は断った官兵衛でしたが、武兵衛と善助と共に出陣していきました。

官兵衛は、敵にいきなり打撃を受け、落馬します。すぐさま覆いかぶさるように来た兵を払いのけ、石川源吾(升毅さん)が官兵衛の前に現れます。

一騎打ちを始める二人。官兵衛が力負けして倒れ込んだところを、石川が斬りかかります。が、官兵衛の盾になって武兵衛が刺されました。うめき声を上げて倒れ込む武兵衛。駆け寄る官兵衛に、石川が挑発してきました。

官兵衛は立ち上がり、場所を移って再び一騎打ちを始めます。何度か刀を交えて地面に座り込んだ官兵衛は、石川の足を刺し、石川は膝を落とし座り込みます。

石川が、刀を振りかざしてきたのを官兵衛は手で受け止め、押し返しそのまま石川の首に刀を押し付けます。官兵衛は叫び声を上げながら押し倒し、上から刀を押しこみ石川の首を斬りました。

石川を倒した後、すぐに武兵衛を見た官兵衛。武兵衛は「なんのなんの~!」と言いながら立ち上がり、笑顔で官兵衛に、逃げる赤松を追って行ってください。と言いました。

休夢と職隆の兵が、先に赤松のいる方へ駆けて行っています。官兵衛も馬に乗り、赤松を追っていきました。

武兵衛は、遠くにいる官兵衛を見つめながら「姫路をお守りください。」と言い、善助に後を頼み、亡くなりました。

大きな犠牲と引き換えに、官兵衛は宿敵赤松政秀を追い詰め、ついに打ち勝ちました。

姫路城に戻る官兵衛たちを、光たち女性が迎えます。お国は善助に武兵衛の事を尋ねますが、答えません。武兵衛の死を悟ったお国は泣き叫び、光が抱きしめました。

官兵衛は残った者たちで勝ちどきを上げたのでした。

黒田二十四騎

程なくして官兵衛は、新しい家臣を集め始めました。一人は、井上九郎右衛門(高橋一生さん)で、父が前の戦で討ち死にした、職隆に仕えてくれた家臣でした。今後は官兵衛に仕える事になりました。

もう一人は、善助が連れてきた太兵衛(速水もこみちさん)。善助から紹介されるなり、先を布でくるまれている木の槍を大きく振り回しました。大きな体が大きな槍を振り回すので、善助も避けるのに必死でした。官兵衛は一目で気に入りました。

この若者たちが、のちに「黒田二十四騎」と呼ばれる一騎当千の精鋭たちでした。

いや~、今回は辛い回でした。官兵衛とずっと一緒にいた武兵衛が、官兵衛を守って亡くなってしまいました。善助とも仲良く官兵衛を補佐してくれていたのに。

しかし、別れがあれば出会いもあります。新しく家臣に加わった九郎右衛門と太兵衛。特に九郎右衛門は優秀な男で、これから先、官兵衛によく仕えてくれます。

次回、第6回「信長の賭け」です。

荒木村重が再登場します!


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