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いだてん~東京オリムピック噺~第4回「小便小僧」のネタバレとあらすじと感想

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2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は、毎週日曜日20時からNHK総合他にて放送中です。

前回の第3回「冒険世界」は、主人公・金栗四三(中村勘九郎さん)が家族の期待を一心に背負い、合格した東京師範学校に入学するために上京、寮生活をしながら勉強に運動にと頑張る姿が描かれた回でした。

希望していた海軍兵学校受験に身体検査で落ちてしまった四三は、実家で畑仕事を手伝いながら腐っていました。

長兄・実次(中村獅童さん)に諭され、進学することを決意するのですが、四三が希望しているのは、幼い頃、抱っこしてもらいたいと切望していた嘉納治五郎(役所広司さん)が校長を務める東京師範学校でした。

優秀な四三は、試験に見事合格。

旧制中学の寮で同室だった美川秀信(勝地涼さん)とともに上京します。

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電車での長距離旅、初めて降り立った東京の人の多さにヘトヘトになる四三。

初めて乗った市電で財布をスられて、すっかり電車嫌いになってしまいます。

ヘトヘトに疲れてようやくたどり着いた寮では、舎監の永井道明(杉本哲太さん)の厳しさを思い知りました。

高等師範学校での生活が始まりましたが、四三は常にマイペース。

早朝から奇声をあげつつ冷水を浴び、乾布摩擦、食事は一口30回噛み、苦手な市電には乗らず、走って学校まで通います。

四三からの威勢のいい手紙を受け取った熊本の家族らは、四三が東京でもいだてん通学をして頑張っていることに安心します。

夏休みに帰省すると、幼馴染の春野スヤ(綾瀬はるかさん)が四三に会いに来てくれて楽しいひと時を過ごします。

しかし、スヤは女学校を卒業後は、見合いをすることになっていると聞き、四三は心中穏やかではありません。

夏休みが終わり、東京に戻る際、畑が忙しいため家族の見送りはありませんでしたが、スヤが自転車で四三の乗る列車を全速力で追いかけ、四三を見送りました。

東京に到着すると相変わらずの人の多さに辟易する四三。

東京を批判するような発言をしてしまい、美川を怒らせてしまいます。

怒った美川は四三に暴言を吐き、四三を置き去りにして、その勢いのまま、遊女の小梅(橋本愛さん)のもとへ行ってしまいました。

取り残された四三は、突然始まった天狗倶楽部の大競走大会をみて、感銘を受けました。

移動の為ではなく、タイムを競うための長距離走・マラソン。

四三は、初めてマラソンという競技を知り、興味を持ち始めます。

一方その頃の美濃部孝蔵(森山未來さん)は、博打や飲みを控えるようになり、橘家円喬の高座に通うようになりました。

神社の境内で孝蔵が円喬の演目を練習していると、スヤと約束した自転車節を大声で歌いながら境内を疾走している四三が、孝蔵の後ろを通り過ぎました。

これが四三と孝蔵の出会い?遭遇です。

前回の第3回「冒険世界」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第4回「小便小僧」のあらすじと感想です。

目次

明治43年(1910年)秋の長距離走会

本日も昭和の名人・古今亭志ん生(ビートたけしさん)の寄席からお話は始まります。

この日も寄席に集まったお客さんの前でオリンピックの話を語り始めました。

ところで、いだてん第1回で、オリンピック参加に対して懐疑的な意見を口にしていた日本体育協会の面々を前に、嘉納治五郎が「いだてんはきっといます!どこかに必ず!」と叫んだシーンがあったこと、覚えていますか?

その時、窓の外で小便をする学生を叱りつけていたシーンもありました。

その叱りつけられている学生こそが、金栗四三だったのです。

東京高等師範学校の全学生参加の恒例行事、「秋の長距離走会」が開催されました。

その距離、6里(24Km)。

幼い頃から遠距離の学校への通学及び帰省、そして東京高師に来てからも毎日いだてん通学をしている四三は、意気揚々と大会に臨みます。

しかしレース直前、突然尿意を催してしまいます。トイレまで行く時間がない四三は仕方なく立ち小便をしていました。

その最中、無常にもスタートの号砲が鳴り四三はいきなり出遅れてしまいます。

「スッスッハッハッ」という独特の呼吸法を会得している四三は、驚異的な追い上げを見せ、途中わらじが破れるというアクシデントに見舞われながら、他の生徒をごぼう抜き、見事3位でゴールしました。

表彰式で、憧れの嘉納治五郎から銅メダルを受け取り、「君は予科か?」と声を掛けてもらえたことに四三は感激します。

この感動を家族に伝えようと、東京で熱中できるものに出会ったと手紙で知らせたのですが、長兄・実次からは厳しい返事が送られてきました。

四三を東京へ行かせたのは勉強をさせるためで、かけっこに熱中しろとは言っていない、という言葉が書かれていたのです。

家族にとって、自分は今だに体の弱い子供として認識されているのかと四三は落胆し、もう手紙は書かないと誓うのでした。

しかし、幼馴染のスヤの言葉が脳裏に蘇りました。

「丈夫な体ばお国のために使うか自分のために使うか、決めるのは四三さんたい」

この言葉が胸に響き、四三は、マラソンを続ける決意を固めたのです。

マラソンを続ける決意

秋の長距離走会において、1位になれなかった敗因を美川に相談します。

対策として考えられたのは、

  1. 小便をする
  2. わらじを履かない
  3. スタミナ強化

の3点でした。

レースの前に必ず排便。小便はレース前に済ますことを忘れないようにと心がけます。

わらじは、紐が解けて往生するし、裸足になっても足が痛いため、わらじではマラソンができないと気づきます。

しかし、当時の日本ではマラソンシューズなどありません。

高価な輸入品は四三には買えません。

スタミナは、東京高師の学生であり、柔道日本一である生徒を見習うことにしました。

柔道部の朝稽古が始まる前から練習している徳三宝です。

誰よりも練習し、たくさん食べることにしたのです。

その後、本科生となった四三は、徒歩部(陸上部)に入部し、その中でメキメキと頭角を現します。

徒歩部の顧問は可児徳(古舘寛治さん)、部員には野口源三郎(永山絢斗さん)がいました。

スタミナ対策として、放課後、豚鍋を食べに行ったりもしました。

お店で野口からなぜ目をつむって走るのかと聞かれた四三は、他の人から見られるのが恥ずかしいと答えます。

排便とスタミナという問題は解決しましたが、わらじに代わる履物が見つからず、問題は残ったままでした。

昭和35年、古今亭志ん生の自宅

志ん生が自宅でローマオリンピックの模様をテレビで見ていると、知恵(川栄李奈さん)という女性がやってきました。

知恵は、五りん(神木隆之介さん)が初めて志ん生に弟子入り志願をした日に付き添いで来ていた女性です。

志ん生が知恵に「五りんと付き合っているのか?」と尋ねると、知恵は「やーだ、私アベベと結婚すんだもん」と答えたのでした。

オリンピック予選会に参加

時は戻り、わらじ問題を解決すべく、マラソンに最適な履物を探していた四三は、大塚仲町にある「播磨屋」を発見、訪れてみました。

すると、店主の黒坂辛作(ピエール瀧さん)に足袋を勧められ、履かせてもらうとそれは足にぴったりで、浮かれて店の中で小走りしてしまうほどでした。

それ以降、四三は足袋を愛用するようになります。

明治44年、嘉納は第5回オリンピック・ストックホルム大会への出場選手を決めるための予選会開催を発表しました。

四三は新聞でこれを知り、マラソン競技に参加する決意を固めます。

25マイルという長距離への挑戦でしたが、徒歩部の橋本と野口も四三とともに参加することになりました。

脂抜き走法

四三と野口、橋本らは「脂抜き走法」という、当時、長距離走者に支持されていた練習法を行うことにしました。

「脂抜き走法」は、できるだけ汗をかいて体を軽くして走るという、非常に危険な練習方法です。

四三は脂抜き走法を始めて8日後、風呂場での冷水浴後に倒れてしまいます。

気がついた四三は、砂糖水を3杯飲み、かき氷を食べて復活しました。

そして「自然に従え」ということを悟ったのです。

食べたい時に食べ走りたい時に走る、これが一番いい練習方法なのだと四三は気づきました。

一方三島家では

日本のスポーツ界で一目置かれている三島弥彦(生田斗真さん)ですが、兄の弥太郎(小澤征悦さん)に大会に出るのかと確認され、母・和歌子(白石佳代子さん)からは出るなら親子の縁を切ると言われてしまいます。

羽田に世界基準の競技場を作るべく、米国体育博士の大森兵蔵(竹野内豊さん)は奮闘していました。

融資を期待していた三島弥彦の兄からの融資の話は無くなり、嘉納は大森の力を借り借金をして羽田に競技場を作りました。

そしてとうとうやってきたオリンピック予選会。

四三と橋本、野口は海岸近くを彷徨っていました。

こんな日に迷子になろうとは…。

不安の中、予選会は始まろうとしていました。

次回は第5回「雨ニモマケズ」

高座に上がった志ん生は、予定されていた「芝浜」ではなく、オリンピックの噺を始めてしまいます。

明治44年、全国から集まった健脚ぞろいの学生が集う中、四三は10里およそ40Kmという未体験の距離のマラソンに挑みます。

ライバルたちとの激しい戦いの中で、四三はどんな走りを見せてくれるのでしょうか。

第5回「雨ニモマケズ」、楽しみです。

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