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軍師官兵衛 第1回「生き残りの掟」のネタバレとあらすじと感想。

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「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送が始まりました。

2018年4月1日に放送されたのは、第1回「生き残りの掟」です。

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ドラマの冒頭では、1590年、豊臣秀吉(竹中直人さん)の天下統一の仕上げとなった小田原城攻めで、軍師である黒田官兵衛(岡田准一さん)が丸腰で城主への面会に現れました。

「国滅びてはまたと還らず。死人はまたと生くべからず。方々、命を粗末になさるな!生きられよ!」そう呼びかけると程なくして城は明け渡された…というシーンが出てきました。ドラマの「つかみ」です。グッと引き寄せられました。

第1回「生き残りの掟」、あらすじと感想です。

それでは、第1回「生き残りの掟」のあらすじと感想です。

目次

小寺と黒田の関係

のちの天才軍師、黒田官兵衛は、播磨国姫路城主、黒田職隆(柴田恭兵さん)の嫡男として生まれ、幼名を万吉といいました。

好奇心旺盛な少年で、話に夢中になるとトイレに行くことも忘れその場で漏らしてしまうほど。

傅役の母里小兵衛(塩見三省さん)の息子、母里武兵衛(大嶋康太さん)もあちこち動き回る万吉を追いかけるのは大変でした。

黒田家は、薬売りだった祖父、黒田重隆(竜雷太さん)の時に御着城主の小寺家に引き立てられ、父の職隆は小寺政職(片岡鶴太郎さん)の養女のいわ(戸田菜穂さん)を妻に迎え、小寺姓まで賜っていました。

戦乱の世の中、播磨では御着の小寺氏と龍野の赤松氏が敵対していました。その中間に位置する姫路の職隆は、小寺氏の家老でした。

永禄元年(1558)、小寺政職の命に従い出陣し、明石の野武士を追い払った職隆は、御着城に報告に出向きました。

小寺の信頼が厚い職隆を快く思っていない家臣の小河良利(磯部勉さん)と江田善兵衛(上杉祥三さん)は、50騎あまりいた野武士を13騎だけ討ち取ったという職隆を、小寺の命令では「残らず討ち取れ。」との事だったので、命令通りではないと言います。

しかし職隆は「龍野に逃げ込んだため、深追いしなかった。」と理由を述べると、小寺も賛同します。

石川源吾(升毅さん)は、職隆を責める二人に「職隆殿が姫路で睨みをきかせているからこそ、西の赤松は小寺領に攻め入ることが出来ないのでござる。」と職隆をかばってくれました。

小寺の代々の家臣である小河と江田は、新参者の黒田の待遇に嫉妬していたのです。小寺は家臣同士の小競り合いを面倒くさそうにしていて、どちらの意見にも同意し、揺れ動いていました。上に立つ人としては頼りない印象です。

職隆は、かばってくれた石川に後で礼を言い、石川は「お主あっての小寺家だという事があの二人には分からんらしい。」と笑ってくれたのでした。

小河と江田、黒田と石川…と小寺家の中の対立が見えてきたんですが…。あとでとんでもない事がわかります。

信長に仕える藤吉郎

その頃、尾張では織田信長(江口洋介さん)が近習と共に馬で駆け回っていたところ、木の上で寝ていた藤吉郎(竹中直人さん)と出会います。

「お召し抱え頂きたい。」と言う藤吉郎に、信長は「草履取りから始めるがよい。」と言って許すのでした。

信長と秀吉の出会いです。

黒田家と姫路

書庫に閉じ込められていた万吉は、大人しく本を読んでおらず、監視をしていた母里小兵衛、武兵衛親子の目をかいくぐって、祖父の重隆が薬を作っている小屋に出かけます。

屋敷にこもって本を読むより、外で御師の伊吹善右衛門(尾藤イサオさん)や祖父の重隆の話を聞く方が万吉にとっては楽しかったのです。

小屋には、善右衛門のところにいる、おたつ(三池怜菜さん)という女の子も薬草を摘んで重隆に持ってきていました。

重隆は、この辺りにはいい薬草がなく、昔仕えていた赤松家の龍野城の近くにある、龍神池辺りにいい薬草が生えていたと万吉とおたつに教えます。

話している途中、御師の善右衛門も現れ、薬の代金を納めに来ます。薬草を摘んできた村の人も現れると、隣にある薬を作っている場所に皆で移動します。

重隆は、諸国を放浪して目薬を売っていましたが、姫路で善右衛門が御札を売っている事を知り、一緒に目薬を売る事を思いつきました。

財を得た重隆は、お金を皆に貸し出す利足や質物代わりに、黒田家の家臣にならないかと呼びかけると、あっという間に人が集まってきました。

それが御着の小寺の目に留まり、仕官する事になった、というのが姫路での黒田家の始まりだったのです。

赤松からの誘い

姫路城に、龍野の赤松政秀(団時朗さん)の使者である、僧の円満(麿赤兒さん)が現れました。

「播磨の平定を目指している赤松が、強者揃いの黒田家の力を必要としている。」として小寺と手を切り、赤松に来るよう誘ってきたのです。播磨を平定したら、姫路と御着を黒田家に渡すとまで言ってきました。

しかし真面目で義理堅い職隆は、小寺に拾われた身の上、妻も小寺家の養女である、ときっぱり断りました。

赤松に狙われていると分かった職隆は、万吉に剣術の稽古を厳しくつけます。

すぐにフラフラになって倒れ込む万吉に「立て!日頃の稽古を怠っているからだ。」と何度も立たせ、稽古をつけます。

稽古後、肩に傷を負った万吉は、母のいわから傷の手当てを受けます。いわは「父上はお前を憎くてここまで厳しくする訳ではない。」と言い聞かせます。

「父上は嫌いです。」と言う万吉に、それまで穏やかだったいわが怒って「何を言います。父上はそなたの事を思って…。」と言いかけると咳き込み、止まらなくなりました。

いわは吐血したのです。

寝込むいわの枕元には、御師の善右衛門から万吉がもらい、いわにあげたビードロ、赤いビー玉が置いてありました。

万吉は姿を消したのでした。

薬草取りに龍野へ

万吉が行方不明だと知らされた重隆と善右衛門は、同じく姿のないおたつが龍野の龍神池への行き方を善右衛門に聞いていた事もあり、二人は龍野へ行ったのだと推測します。

その通り、万吉は母の為に薬草を取りに龍神池にいたのです。万吉とおたつは男たちに捕まり、連れ去られたのでした。

赤松から呼び出しを受けた職隆は、自ら龍野城へ行きました。改めて赤松本人から、小寺から離れ、赤松に付くよう誘いを受ける職隆。

頑なに断る職隆に、赤松は「せがれ殿を人質に取ると言ったら?」と脅してきます。「せがれ共々ここで斬り死にするまで。」と言い切る職隆です。

衝立の向こうで刀が擦れる音がして、敵に囲まれていると察する職隆でしたが、動じません。

職隆の気迫に押されたのか、赤松は万吉を返してくれることになりました。

おたつは職隆に対面するなり「申し訳もございません。」と謝りますが、万吉は下を向くだけで謝りません。万吉が取った薬草を見て、職隆は叱ることなく姫路へ連れて帰りました。

姫路城に戻った万吉は、まっすぐいわのもとへ薬草を持っていきましたが、いわは万吉を見るなり頬を叩きました。

「何故母が叩いたか分かりますか?お前の軽はずみな行いが、どれだけ皆に迷惑をかけたと思っているのです!今日、お前は無断で龍野に行きました。あそこは敵の領内。

父上はお前を迎えにその敵の領内へ入るしかなかった。これがどれだけ危うい事か分かりますか?親子共々殺されてもおかしくないのですよ!

小兵衛は、全ては己の不徳の致すところと、父上が御留守の間に切腹しようとしました。

もちろん、私は止めました。お前が死ぬなら、私も死ぬと。

万吉、お前はこの家の嫡男なのです。お前の振る舞い次第で、人が命を落とす事にもなるのです。お前は一人で生きているのではないのですよ!分かりますか?

母と約束しておくれ。これからは父上の言う事をよく聞く事。そして武家の嫡男としての覚悟を持つと。約束できますか?」

母の言葉に涙を流して、返事をする万吉。気持ちが伝わったと安心したいわは、万吉が取ってきた薬草を飲んで、病を治すと万吉に約束します。

しかし、いわは程なくして亡くなってしまいました。

万吉は母の言葉を胸に、人が変わったように剣術の稽古を受け、本を読み出したのでした。

万吉の機転

いわの死によって職隆とのつながりが薄れる事を恐れた小寺は「後添いを世話したい。」と言ってきましたが、職隆は妻が亡くなってすぐなので、待って欲しいと答えました。

まぁ、当然ですよね。小寺の養女という事もあったでしょうが、夫婦仲が良かったですから、すぐ次!というわけにはいきません。

御着城から帰ってきた職隆に、重隆が赤松の使者である円満が昨日来た、と知らせます。重隆から職隆を説得してくれと言ってきたとの事です。

小寺の養女である妻を見送り、義理を果たしたタイミングでの、赤松からのしつこい誘いにうんざりする職隆。

重隆は「赤松に付くのもよいのでは。」と生き残る為だから、よく考えるよう言い残し去っていくのでした。

その頃、小寺の治める村々で野武士が襲ってくるという異変が起こっていました。

小河と江田は、小寺に「襲われるのは決まって職隆が姫路を留守にしている時で、赤松と親しくしている坊主が姫路城に出入りしている噂もあります。」と耳打ちし、職隆が赤松に傾いているかのように報告するのでした。

「広峯明神から煙が上がっている。」と武兵衛から報告を受けた万吉は、父が留守にしている事もあり、自分で見に行くと、現場は多くの人が殺されており、悲惨な有様でした。

まだ残っていた野武士が次々に人を襲い、悲鳴が上がっていました。その中におたつもいて、連れ去ろうとする野武士に向かって、万吉は石を投げ、おたつの手を引っ張り、逃げます。

万吉は、子供にしか抜けられない小さな穴を通り、林の中へ逃げると、顔に傷のある男(山本芳郎さん)が、野武士の頭らしき男に指示をしている場面に出くわしました。

おたつと二人、身を隠し様子を伺う万吉でした。

城に戻ってから、「誰かが野武士を動かしているという事か…。」と考える万吉。

報告しようと父のもとに行くと、ちょうど石川源吾が訪ねてきているところでした。

石川と一緒に来ていた家臣の吉田平蔵が、林で見た男だったので、万吉は報告するのをやめます。

石川は職隆に「小寺がお主を疑っている。」と教えに来ていて、「もはやわしにもかばい切れん。」と危機感をあおっていたのです。

万吉は石川が去った後、職隆に報告します。すぐに信じない職隆。「間違いない。」と自信たっぷりに言う万吉に、職隆は「ならば何故あの時にすぐに言わなかった?」と聞きます。

「あの場で言えば、私も父上も斬られていたかもしれません。「三略」に曰く、はかりごとは密なるをもってよしとす。」と、まっすぐ職隆の目を見て言う万吉に、「相分かった。」と受け止める職隆でした。

その後職隆は、すぐに吉田平蔵を斬りに行きました。

小寺に「裏で糸を引いていたのは石川でした。」と報告する職隆。石川の狙いは、職隆に謀反の疑いをかけて小寺家と離反させる事にありました。

小河と江田は「裏切り者が石川だったとは…。」と驚きます。小寺は自分も疑ったくせに、「わしは職隆を信じておったぞ。」とぬけぬけと二人を「甘い。」と言ってのけるのでした。

姫路城に戻ると職隆は、万吉に「石川源吾は赤松に走ったようだ。それもこの乱世の習い。」と言います。

そして小寺の世話で、後添えを貰う事にしたとも言います。「お前には辛いかもしれんが、全ては生き残るためだ。」と母を亡くした万吉に対してフォローの言葉も口にします。

「此度の事ではお前に助けられた。よくやったな。」と礼を言い、優しく笑うのでした。

堅物のお父さんが息子にちゃんと礼まで言うなんて!素敵なシーンでした。

桶狭間の戦い

永禄三年(1560)尾張の熱田神宮では、織田信長が桶狭間にいる今川義元を討つ為、戦勝祈願に訪れていました。参陣している者の中には藤吉郎もいました。

信長は、家臣たちの目の前に立ち「狙うは今川義元の首ただ一つ!皆の者、恐れるな!生きるも死ぬも一度限り!その方らの命、この信長に預けよ!この先に天下を待っておるぞ!続け!」と言い、出陣していきました。

油断して休んでいた今川軍、2万5千に対し、2500の織田軍が勝ったのです。

姫路でも、信長が今川義元を討った事が知らされました。

重隆に話を聞いた万吉は、信長の勝利よりも、今川が桶狭間で休んでいる事を何故織田方が知っていたのか、という事の方に興味を持ちました。

善右衛門は「簗田なにがしが信長殿に知らせたらしい。敵の大将の首を取った者より、敵の居場所を教えた者の方が、受けた恩賞ははるかに多かったそうです。」と万吉に教えます。

万吉は「信長という人は実に面白い!」と信長に興味を持ったのでした。

元服、官兵衛に

永禄四年(1561)万吉は16歳で元服。名を改めました。

その名は「黒田(小寺)官兵衛孝高」です。

役者も岡田准一さんに入れ替わりました。一日で子役さんから代わりました。

久しぶりにこのドラマを観ましたが、面白かったです。

戦国時代の悲惨さがドラマの冒頭から出ており、綺麗な風景と少女という世界が無残に踏みにじられていく、というのが表されていて何ともいえない気持ちにさせられました。

戦闘シーンも多かったので残酷で見てられないところもありましたが、この初回で一気に少年だった官兵衛が成長するのを見る事が出来ました。

しかし、まだ始まったばかりです。

秀吉の軍師にまで上り詰める過程が楽しみです。

次回、第2回「忘れえぬ初恋」です。

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あらすじに書きませんでしたが、龍野まで一緒に薬草を取りに行ってくれたおたつに、お礼に何がいいと聞いた時、おたつは「嫁にして欲しい。」と言っていました。

次回はその約束通り結婚しようとします。しかし悲劇が待ち受けています。


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