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いだてん~東京オリムピック噺~第12回「太陽がいっぱい」のネタバレとあらすじと感想

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2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」は、毎週日曜日20時からNHK総合他にて放送中です。

前回の第11回「百年の孤独」は、とうとうオリンピックが始まり、短距離の三島弥彦(生田斗真さん)が本番に臨むお話でした。

オリンピック開始1週間前、とうとう団長の嘉納治五郎(役所広司さん)がストックホルムに到着しました。

オリンピック入場行進に掲げるプラカードの表記について、監督の大森兵蔵(竹野内豊さん)は国際大会なので英語で「JAPAN」が妥当と言うのですが、長距離代表の金栗四三(中村勘九郎さん)は日本人なのだから漢字で「日本」でなければ出場しない、と言い放ちました。

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漢字で表記したら会場の誰も読めず、意味がない、という大森と、自分は「JAPAN人」ではない、という四三の主張は真っ向から対立。

弥彦も四三に同調し、平行線です。

日本から長旅を経てストックホルムに到着、その後も様々な事が起こり、一度は崩壊しかけた日本選手団でしたが、お互いの努力と日本人であるという誇りが四三を支え、日本選手団は一丸となることができました。

オリンピックで奮起するためには、「JAPAN」では奮起できないというのです。

団長の嘉納は、自分が不在の間、日本選手団はなんでも言い合える仲になっていたと喜びます。

そして双方一理あるとして、ローマ字で「NIPPON」と表記することに決定しました。

オリンピックの入場行進では、たった4人の選手団ではさみしいということで、ストックホルムに滞在していた田島錦治(ベンガルさん)や通訳のダニエルも参加し、入場行進を行いました。

その日は、入場行進後にすぐに短距離競技が始まります。

嘉納や四三らはスタンドに移動し、弥彦の登場を今か今かと待ちわびていました。

弥彦は控え室でプレッシャーと戦っていました。

そこに大森が現れ、「短距離はタイムを計る競技、一緒に走る選手らはライバルではなくタイムという敵に立ち向かう同士だ」と助言しました。

この言葉で弥彦は奮起し、100m予選では自己新記録をマーク、最下位でしたが12秒の壁を打ち破りました。

この日を境に大森の病状が悪化、スタジアムに来ることはなくなってしまいました。

200mにも出場しましたが、結果は惨敗。

その頃、東京浅草では、美濃部孝蔵(森山未來さん)にも転機が訪れていました。

師匠である橘家円喬(松尾スズキさん)から初高座を命じられたのです。

小噺すらできない状態なのに、師匠は「君には何かあるから」と言います。

孝蔵は迫り来る初高座に向けて、プレッシャーを感じ酒に逃れていました。

そしてストックホルムでも、マラソン競技を3日後に控えた四三は、モヤモヤした気持ちと戦い押し花をして気持ちを落ち着けていました。

嘉納は四三に日本中の期待を背負うことなどない、のびのびと走れとアドバイスします。

弥彦、最後のレースとなる400m予選の前、四三は弥彦の部屋を訪れ激励しました。

弥彦は笑顔でありながら、「日本人には短距離は無理」と言い、「こうなったら徹底的に負けてやる」と語ります。

四三は、弥彦にモヤモヤした気持ちを打ち明け、それはプレッシャーであると指摘されました。

モヤモヤした気持ちの正体がプレッシャーと分かった四三は、すっきりとした気分になったのでした。

400m予選。弥彦の走るグループは5人中3人が棄権、上位2名が準決勝に進めるため、レースに参加さえすれば準決勝に進めます。

2人しか参加しないレースでも弥彦は懸命に走りました。

素晴らしいスタートダッシュでトップをキープしていましたが、ゴール手前で抜かれてしまい結果は2位。

破れはしましたが、弥彦は笑顔でゴールをしました。

次も頑張れ、という嘉納に、弥彦は「次はないです。準決勝は辞めます。日本人に短距離は無理です。100年かかっても無理です。走りました。察してください」と笑顔で答えました。

四三は弥彦に「楽しかったか」と尋ね、弥彦は「楽しかった」と笑顔を見せました。

嘉納からの「悔いはないのか」という問いかけにも「はい」と笑顔です。

「ならば良し!準決勝は棄権しよう」と嘉納は弥彦の意思を尊重しました。

こうして弥彦のオリンピックは終わり、次は長距離、四三の番です。

7月14日、マラソン競技当日、四三は日課の冷水浴のため川に来ていました。

冷水を浴びていると弥彦が現れ、やってみたかった、と冷水浴を始めます。

一緒に冷水浴をしながら四三は弥彦に「がむしゃらな鬼の形相で走る三島さんに奮い立ちました。おるも三島さんのように笑ってゴールします。それだけは決めてます。見とってください」と決意を伝えました。

いよいよ、マラソン、スタートです。

前回第11回「百年の孤独」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第12回「太陽がいっぱい」のあらすじと感想です。

目次

いざ!スタジアムへ

7月14日、マラソン競技当日。

四三は生まれてからここオリンピックに至るまでのことを思い出していました。

プレッシャーと二人三脚で走る、と弥彦に宣言し決意を新たにしたのでした。

熊本の四三の実家では、四三の幼なじみである池部スヤ(綾瀬はるかさん)が四三の激励のために新鮮な魚を持って訪れていました。

どうしても四三に新鮮な魚を食べさせたいけど、四三のもとに届くには2週間かかる、と窘められてしまいます。

もう少しでレースが始まると教えてくれた実次の言葉を聞いたスヤは、縁起物だから、みんなで食べて四三さんを応援しよう、とその場で魚を捌きみんなに振る舞いました。

マラソンのスタートは午後1時半。

四三は余裕も持って11時に宿舎から出る予定です。

玄関では、弱っている大森を止める安仁子夫人(シャーロット・ケイト・フォックスさん)の必死な姿がありました。

四三が玄関に降りていくと、安仁子夫人が四三の写真を撮り激励してくれました。

時間になると、大森は安仁子夫人の手を振り払って四三と共にスタジアムに出発するのでした。

東京 浅草 調子の出ない三遊亭朝太(美濃部孝蔵)

東京では、7月に初高座をしなければならない美濃部孝蔵(森山未來さん)が稽古に励んでいました。

演目は『富久』に決めたものの、気持ちが入らないようで、どうしても同じところでつっかえてしまいます。

この噺は、円喬を乗せて車を走らせている時に学んだお噺です。

車を引きながらでないと調子が出ないと、車夫の清さん(峯田和伸さん)の車を借りて、車を引きながら孝蔵は練習再開です。

大森を支えてスタジアムへ

四三はストックホルムの市電に乗って、スタジアムに向かうはずでした。

しかし、慣れない外国の市電に四三は戸惑います。

大森は咳がひどく苦しそうです。

四三は、人に聞きながらなんとか正しい市電を教えてもらうのですが、間一髪、市電は出発してしまいました。

大森は四三に迷惑をかけたくないと、ここに置いて行けというのですが、弱った大森を置いてはいけません。しかし、やはり立つことも難しい大森連れてではなかなか思うように進めません。

咳込み座り込んだ大森を見て、四三は亡くなった父と旅したことを思い出していました。

四三は大森に背を向けておんぶするから乗れと合図します。

背中で咳き込む大森を背負い、四三は徒歩でスタジアムに向かいます。

熊本ではスヤが持ってきた魚を捌き、もうすぐスタートする四三を応援しようと宴会が始まっていました。

スタジアムでは、嘉納はオリンピック創始者であるクーベルタン男爵と会っていました。

オリンピックの大盛況ぶりに嘉納はオリンピックは大成功だ、と話すのですが、クーベルタンは、4年前のロンドン大会でイギリスの選手がマラソン競技で亡くなった時のことを思い出し、何か事故が起こればマラソン競技はできなくなると警戒していました。

嘉納は、クーベルタンに、四三に注目して欲しいと語ります。

南で育ったから暑さに強い選手で、日本ではいだてんと呼ばれていると紹介します。

四三は大森を背負い、徒歩でスタジアムに到着しました。

この段階で既に四三の体力はかなり削られていました。

いよいよスタート

四三が急いで控え室に行くと、他のマラソン選手は既に用意をしていて、四三は慌てて用意を始めます。

まだ、用意が途中なのに係員からスタジアムに促され、四三は急いで用意するのですが、一人置いていかれてしまいました。

慌てて追いかけてスタジアムに行くと、その観客の多さ、大歓声に圧倒されてしまいました。

係員が慌てて四三をスタートラインまで導き、すぐにスタート。

まだ、足袋の金具も止められていないのに、もう、スタートのピストルが鳴ってしまったのです。

足袋の金具を留める四三の横を選手が追い抜いていきます。

四三は、最後尾からのスタートです。

観客席では、嘉納や弥彦らが見ていたのですが、四三の姿を捉えることができません。

最後尾を走る四三を心配するのですが、大森は、四三には四三なりの作戦があるのだから大丈夫と皆を安心させます。

熊本では、家族やスヤが四三のスタートに合わせ応援します。

2人で歌った『自転車唱歌』を熱唱し、四三を力いっぱい応援していました。

その頃、地球の裏側では孝蔵(三遊亭朝太)が、車を走らせ『富久』の稽古に励んでいました。

気温は30℃、照り返しにより更に暑さが増しています。

3マイル、4.8Km地点。

1位で通過したのはフィンランド、2位スウェーデン、3位アメリカの順。

スタジアムのポールに通過した選手の国旗が掲げられていきます。

東京高師寄宿舎でも、四三のレース時間に合わせて皆は集まり、応援していました。

四三は走りながら熊本の家族、東京高師の皆、駅で見送りに来てくれた人々の姿を見ていました。

すでに意識は半分飛んでいる状態だったのかもしれませんね。

暑さで目の前が白くなり、足がもつれ始めました。

厳しい暑さに

9マイル16Km地点を過ぎました。

嘉納はスタジアムで日の丸の旗が上がるのを今か今かと待ちわびていました。

一瞬見える日の丸の旗、次に日の丸がポールに掲げられると嘉納は喜びに震えますが、すぐにアメリカに変わり落胆します。

熱中症で倒れる人が続出する中、四三は快調にハイスピードで走り続けます。

鬼のような形相で走る続ける四三。

しかし、とうとう四三の足が止まってしまいました。

すると、目の前に幼い頃の自分が現れアドバイスをしてくれます。

「きちんと呼吸しろ」という自分に、わかっているけどそれができない、という四三。

それでも幼い自分の言うとおりにスッスッハッハッと呼吸を整え始め、そして、立ち上がりまた走り始めました。

折り返し地点を過ぎると下り坂が続きます。

四三はスピードに乗って走ります。

ガイドのダニエルが補給用の水を差し出すのですが受け取らず走り去る四三。

スタジアムで待つ嘉納らは、四三の様子がわからずただひたすら待ち続けていました。

コースは森の中に入ります。

森を抜けた直後、とうとう四三の足がもつれました。

足に力が入らず、フラフラと今にも倒れそうに進み、自分が自分でないように体が動きません。

いつもコースを間違えてしまう17マイル地点で疲れて果てていた四三はまたもや間違い、コースを外れてしまいました。

ポルトガルの代表選手・ラザロに、コースが違うと教えられるのですが、朦朧としている四三はそのままコースアウト。

熊本ではスヤが必死に応援をしています。

激走の果て

スタジアムにはトップの選手が帰ってきていました。

1位は南アフリカ・マッカーサー、タイムは2時間36分54秒。

四三の持つ世界記録より4分も遅いタイムです。

スタジアムの入り口付近で四三の帰りを待っていた嘉納たちですが、一向に四三は帰ってきません。

最後の選手がスタジアムに帰ってきた、と言われても、四三の姿はありませんでした。

熱中症で倒れた人々が収容されている病院に問い合わせても、四三の姿は見えず、マラソンコースを見回ってみても四三はいません。

どこを探しても四三の姿はありませんでした。

東京高師の仲間たちは、四三の結果が出るのを、嘉納からの電報が届くのを今か今かと待っていました。

四三の実家で力の限り応援したスヤは、うたた寝を始めてしまいました。

実次は、スヤの夫・重行(高橋洋さん)に四三の幼い頃のことを話していました。

重行は、自分が胃弱で体が弱いため、丈夫そうな嫁をもらった、とスヤの寝顔を見ていました。

必死に四三を探しますが、どこを探しても四三の姿が見つからず、嘉納たちは不安を募らせます。

うたた寝から醒めたスヤの第一声は、四三はどうなったかという、結果を気にする言葉でした。

実次は、明日の新聞でなければわからない、と笑いました。

夕方、捜索を諦め、嘉納たちが仕方なく宿舎に戻ると、四三は部屋で寝ていました。

田島錦治(ベンガルさん)は怒り、四三を責め、大森はスタジアムで四三の帰りを待っていたと話します。

弥彦もいろいろな場所を探したといい、部屋で寝ていたら見つからないはずだ、と笑いました。

小さな声で「すいません」と繰り返しながら、なぜ自分がここにいるのかわからない四三。

そこに内田公使(井上肇さん)とガイドのダニエルが、四三が日射病で倒れたため、部屋に運んだと事情を説明しました。

項垂れ、破れた足袋を胸に抱きながら嘉納に謝り続ける四三。

そんな四三を嘉納は優しく労わり休むように促すのでした。

次回第13回「復活」

日射病で倒れ、ペトレー一家に助けられた四三。

初めて意気投合した外国人・ポルトガルのラザロ選手も日射病で死亡してしまいました。

完走できなかった四三は、気持ちを立て直し、復活できるのでしょうか。

車を引きながら、鬼気迫る『富久』を演じていた孝蔵の初高座も気になるところです。

次回第13回「復活」、四三のどん底からの復活と、孝蔵の初舞台、楽しみです。

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