MENU

軍師官兵衛 第6回「信長の賭け」のネタバレとあらすじと感想。

  • URLをコピーしました!

「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。

2018年4月からNHK BSプレミアムの日曜昼12時の大河ドラマアンコール枠で再放送しています。

2018年5月6日に放送されたのは、第6回「信長の賭け」です。

前回、黒田(小寺)官兵衛(岡田准一さん)の嫡男、松寿丸が誕生した姫路に、宿敵赤松政秀(団時朗さん)が攻めてきました。

黒田家は、叔父の井手友氏(飯田基祐さん)、母里小兵衛(塩見三省さん)、武兵衛(永井大さん)親子という大きな犠牲を払いながら辛くも赤松を討ち果たしました。

戦の後、井上九郎右衛門(高橋一生さん)、太兵衛(速水もこみちさん)が新たに家臣として加わりました。

一方、織田信長(江口洋介さん)が足利義昭(吹越満さん)を奉じて上洛。義昭は15代将軍へ就きました。信長は、敵対勢力に囲まれ四面楚歌の状態で、比叡山を焼き討ちにするという暴挙に出ます。

d5342ce8c808d0fd7adafcbc70eb50c1_s_050818_102707_PM

今回は、信長と義昭との攻防戦と、黒田家のまとまりについての話です。

前回の第5回「死闘の果て」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

それでは、第6回「信長の賭け」のあらすじと感想です。

目次

太兵衛の思い

武兵衛亡き後の母里家を継いだ太兵衛は、一番の若手にも関わらず年上の家臣たちに強気な態度を取る為、度々揉め事を起こしていました。

栗山善助(濱田岳さん)は、揉め事の度に仲裁に入って太兵衛を叱りますが止みません。九郎右衛門も官兵衛に意見を求められて黒田家を「まとまりに欠けるかと。」と言います。

ある日、また太兵衛の先輩家臣たちが、前の仕返しに太兵衛のお守り袋を盗んだことで、今度は取っ組み合いの喧嘩をします。官兵衛は、善助が官兵衛への報告の時に渡してきたお守り袋の中に、小さな仏像が入れられているのを見つけます。

それは前に官兵衛が武兵衛にあげたものでした。太兵衛は養子に入った時、武兵衛の母から「母里家の男たちは殿を守る為に命を懸けた。その思いを忘れぬよう、それを常に身に着けていろ。」と譲り受けていたのです。

太兵衛は「母里の家を継ぐ者として、武兵衛様のようにならねばと己に言い聞かせてきました。」と言い、また武兵衛に後を任された善助も、母里を継ぐ太兵衛に期待してずっと叱り続けていたのです。二人の思いは武兵衛という人のもとで一致していました。

官兵衛は二人に義兄弟の契りをさせ、強い絆で結ばせる事で、黒田家の家中の結束に繋がり、強さとなる事を説くのでした。

果報は寝て待て

信長は、義昭に対してその行状を非難する17か条の意見書を送りつけました。

腹を立てた義昭は、受け入れたふりをして甲斐の武田信玄を動かし、上洛をさせようとしていました。信玄上洛の危機に信長は本当の敵を見極める為、「果報は寝て待て」と言って木下藤吉郎(竹中直人さん)に任せ、岐阜へ戻ってしまいました。

そんな京での動きは、御着の小寺政職(片岡鶴太郎さん)のもとへも届いていて、家臣たちの中でもその話をしていました。小河良利(磯部勉さん)らは、信長は信玄を恐れて逃げ帰ったと評するのに対して、官兵衛は信長がそう簡単に参らないだろうと言います。

家臣たちが信長の事で話がもちきりになるなか、小寺は嫡男の斎を育て、先祖代々の土地が守られればそれでいいと全く興味を示しませんでした。

一方岐阜城にいた信長は、妻のお濃(内田有紀さん)に鼓を打ってもらい、能に興じていました。徳川家康が、遠州三方ヶ原で信玄軍に大敗したと、柴田勝家(近藤芳正さん)が報告に来ても援軍も出さず、家康に「一日でも長く信玄を足止めさせよ。」と命じるのみでした。

お濃に「何をお待ちなのか。」と聞かれると、信長は「火の手が上がるのをよ。信玄が来る前に火元を断てばわしの勝ちじゃ。そうでなければ滅びるのみ。命を懸けての大勝負だ。」と窮地を面白がっていました。

藤吉郎は、何故岐阜から信長が動かないのか分からず困っていました。

竹中半兵衛(谷原章介さん)は「御屋形様は、京に火の手が上がるのを待っておられるのではないかと。御屋形様の方から兵を挙げ、将軍家を討てば逆賊になります。しかし義昭公の方が先に兵を挙げれば…。」と信長の考えを推測します。

藤吉郎は半兵衛の推測に納得し、信長に感服するのでした。

信長は義昭に対して、和議を申し出ます。義昭は窮地に追い込まれたと判断し、和議を受け入れず信長に対して兵を挙げたのでした。

これに対し信長は「賭けに勝った!」と京に向け兵を挙げました。京へ向かう道中、逢坂山の関所で、信長に声をかけてきた者がいました。「摂州茨木城主、荒木村重にござります!」

村重(田中哲司さん)は、信長と対面を果たしました。義昭では世の乱れを正せないと信長に話します。そして各地で大小名が城を構え、小競り合いを続けている摂津の切り取りを命じてもらいたいと申し出ました。

スラスラと話す村重に「よく回る口じゃ。」と言って信長は、刀の先に団子を刺して村重の口元に差し出し、「食え!」と命じます。村重は緊張しながらも見事団子を口に入れ食べ切りました。

信長は笑い飛ばし村重に「摂津一国切り取り次第、好きにするがよい。」と命じたのでした。

緊張の一瞬でした!こんなことされたらビビりますね!口を斬られるのかと思いました。

その後わずか二日で義昭は信長に降伏しました。

村重と再会

官兵衛は、伊吹文四郎(遠藤要さん)から、義昭が降伏した事と、新たな家臣、荒木村重に摂津一国を任せた事を聞かされ、驚きます。

官兵衛は、職隆(柴田恭兵さん)に留守を任せて、善助、太兵衛と共に村重に会いに摂津茨木城へ行きました。

村重は「よくぞ参った!」と官兵衛たちを大歓迎しました。牢人だった村重は、前に官兵衛たちの前で宣言した通り、一国一城の主となったと自慢します。

「己の才覚だけでここまで上り詰めた、と言いたいが運が良かったのじゃ。」と言って前と同じように大きく口を開けて豪快に笑い飛ばすのでした。

村重は官兵衛にお茶を点てます。どうやって飲んだらよいのか分からず戸惑っている官兵衛に「好きに飲め。」と優しく言いました。

そして千宗易からもらったという高麗茶碗を見せますが、官兵衛には価値が分かりません。村重は「それ一つで城が買える。」と茶碗の価値を教え、驚かせます。

「信長様も京に入ってからたくさん茶器を集めているが、これだけは手放さない。」村重は大事そうに茶碗をしまいました。官兵衛は村重に信長がどんな人物か聞きます。

「比叡山の者どもは仏法の威光をよい事に、腐敗し切っていた。信長様はそのような者を最もお嫌いになる。あのお方は一たび敵とみなすと容赦はせぬ。血も涙もない。その所業ゆえ、魔王と呼ぶ者もおる。あのお方はこの世で自分以外は何も信じておられぬのかもしれぬ。

あれほど恐ろしい方はおらぬ。されど人を惹き付ける何かがあるのじゃ。付いていきたいと思わせる何かが。」と村重は信長について熱く語りました。

その晩、宴が開かれます。席の真ん中で踊っていたのは、村重の妻、だし(桐谷美玲さん)です。官兵衛はだしの美しさに驚きます。

踊りのあと、だしは官兵衛に酒を注ぎ、官兵衛の事は村重から「播磨一の知恵者」だと聞かされていて、「私は賢い方が好きでございます。」と言い、官兵衛を戸惑わせます。

村重から酒をすすめられた官兵衛に代わり、太兵衛が膳を盃代わりにして村重から酒を注いでもらい、飲み干しました。太兵衛の酒の強さが分かります。

村重は、官兵衛に「いずれ信長様が天下を取られるのはまず間違いない。おことも今のうちに誼を通じておいた方がよいぞ。」と助言します。村重は、信長のもとで働いている事に喜びを感じていましたが、人使いの荒い信長に、また義昭が兵を挙げた槇島城へ、3日後に出陣するよう命じられていると言い、笑います。官兵衛は、自分たち三人もその陣の端に加えて欲しいと申し出て、村重も了承しました。

しかし、体調が悪かった光の父、櫛橋左京亮(益岡徹さん)が亡くなった事を九郎右衛門が早馬で知らせに来て、官兵衛は急ぎ播磨へ戻らなければならなくなりました。

善助、太兵衛を残し播磨へ戻った官兵衛は、「舅殿は立派じゃった、無念じゃ。」と光と一緒に悲しみました。

いい義理の父でしたよね。黒田家を他の家臣のように外様と差別せず、光と結婚した官兵衛の御着での後ろ盾になってくれていました。左京進(金子ノブアキさん)に代替わりしたあとは敵ばかりになってしまいますね。

室町幕府滅びる

元亀4年7月。信長の大軍が、将軍義昭のいる槇島城を攻めたてました。信長の使者として城に入った藤吉郎は、義昭に「河内若江城へお連れ致します。」と告げました。

ここに室町幕府は終わりを迎えました。そして信長の奏上により、年号は「天正」に改められました。

その頃安芸吉田郡山城では、毛利輝元(三浦孝太さん)、吉川元春(吉見一豊さん)、小早川隆景(鶴見辰吾さん)の三人が集まり、信長が義昭を追放した事について話し合っていました。

輝元は隆景に「信長は西に攻めてきますか?」と尋ねると「いずれそうなりましょう。」と答えます。元春は「その時は毛利の力、思い知らせてくれる!」と息巻くのでした。

槇島城を見てきた善助は播磨に戻り、織田の戦のやり方を官兵衛に報告しました。「さすがの太兵衛も肝を潰しただろう。」と官兵衛は言いましたが、むしろ逆で太兵衛はますます肝が据わった様子で、織田の大軍を見てから「百人千人を一人で倒さねばならぬ。」と滝と戦っていました。

東に織田、西に毛利。播磨に戦乱の影が迫っていました。

次回、第7回「決断のとき」です。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次