「軍師官兵衛」は、2014年1月5日から12月21日まで放送された大河ドラマです。
2018年4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送しています。
2018年9月16日に放送されたのは、第25回「栄華の極み」です。
前回、羽柴秀吉(竹中直人さん)の播磨平井山の陣に帰ってきた軍師、黒田官兵衛(岡田准一さん)は、三木城主、別所長治(入江甚儀さん)に、「家臣を守るのは城主の務め。」と一族の自害を迫り、三木城は開城しました。
三木城が開城したことで、御着城を捨て嫡男、斎(相澤侑我さん)と毛利領へ逃げようとしていた小寺政職(片岡鶴太郎さん)を、井上九郎右衛門(高橋一生さん)が捕らえ、職隆(柴田恭兵さん)、官兵衛の前に突き出しました。職隆と官兵衛は、裏切られた怒りを小寺にぶつけました。
しかし官兵衛は、三木城の時のように自害を迫り切ることが出来ず、小寺を斎と共に逃がしてやるのでした。
第25回「栄華の極み」、あらすじと感想です。
前回の第24回「帰ってきた軍師」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。
それでは、第25回「栄華の極み」のあらすじと感想です。
朝廷の思惑
秀吉は、山陰から毛利攻めるには、明智光秀(春風亭小朝さん)の手助けが必要と、官兵衛を光秀のもとに向かわせました。
近江坂本城には、「信長に新しい官職を授けたい。」という正親町天皇の考えを、光秀を通して織田信長(江口洋介さん)に伝えたいと、吉田兼和(堀内正美さん)が来ていました。
官兵衛は光秀を待っている間、光秀の娘であり、荒木村重(田中哲司さん)の嫡男の妻であった倫(石橋杏奈さん)から、荒木一族の末路のことを嘆かれます。官兵衛は、だし(桐谷美玲さん)のことだけ話に乗り、あとの有岡城での話題には反応しませんでした。
そりゃあ、官兵衛としても複雑です。土牢の後遺症が残るほどだったのに、ただ有岡城のことを嘆かれても、なんて返事したらいいか分かりませんよね。
光秀は、倫を下がらせ官兵衛と話し始めます。
村重は毛利を頼って安芸にいるとのことで、光秀は村重と親しかったこともあり、村重の気持ちは分かると言いながらも、信長の為に働くと言うのでした。
官兵衛は早速、毛利攻めで山陰地方を攻めるのを、光秀に援軍をお願いすると、快く受けてもらえました。光秀は官兵衛を、「秀吉殿より俸禄を与えるから軍師として来ないか?」と誘いましたが、秀吉に仕える以外考えたことがない、と官兵衛は断りました。その律義さにますます官兵衛を気に入った様子の光秀でした。
続けて官兵衛は、坂本城にいた吉田兼和と話します。吉田の話では、正親町天皇は、信長が天下を取る事に不安を覚えており、代わりに光秀と軍師として官兵衛がついてくれたらいいと思っているとのことでした。官兵衛は返事せず、ただ考え込むのでした。
宇喜多直家の遺言
秀吉と官兵衛は、病に伏せっていた宇喜多直家(陣内孝則さん)を見舞う為、岡山城を訪れました。直家は、「もう長くない。まだ10歳八郎(のちの宇喜多秀家)だけが心残りなので、秀吉殿に引き取ってもらいたい。」と頼みます。
秀吉は快く引き受けましたが、直家は、口約束だけでは心許ないと言って、妻のお鮮(笛木優子さん)を、自分が亡き後に側女にして欲しいと差し出してきました。とんでもない申し出に戸惑った様子の秀吉でしたが、その晩、寝所に来たお鮮と夜を共にしたのでした。
直家は、秀吉が席を外した隙に官兵衛に話しかけ、「宇喜多家は織田に賭ける。秀吉は天下を取る。官兵衛が支えてくれ。」と秀吉の天下を予言し、秀吉を守る事が宇喜多家を守る事になると、官兵衛に今後を頼むのでした。宇喜多は、織田の天下は成らないと思っていたのです。
それから間もなく、宇喜多直家は亡くなりました。
この世の春
光秀の仲介で、吉田兼和が信長に天皇が新しい官職を与えたいと思っている事を伝えました。しかし信長は、官位を貰う引き換えに、天皇の譲位を迫りました。あまりのことに吉田と光秀は驚くのでした。
徐々に本能寺の変へのカウントダウンが来ています。
一方信長は、宣教師が連れてきた黒人男性を気に入り、「弥助」と名付けて自分の手元に置く事にしたり、夜、安土城と山の道筋を松明で照らすという、今でいうライトアップをしたりして、まさにこの世の春を満喫していました。
官兵衛が秀吉の為に姫路城を新しくし、おね(黒木瞳さん)も長浜からやって来て、宴になりました。光(中谷美紀さん)はおねと初対面し、これまでの礼を言います。おねは、自分の手を離れても松寿丸(若山耀人さん)を子どもと思っていいか?と言い、光はおねの申し出を喜びました。
黒田家では、光の兄姉の子らだけでなく、先日有岡城から助け出した玉松も引き取り、大賑わいでした。光は以前、二人目が出来ないと悩んでいましたが、たくさんの子ども達に囲まれ「みんな私達の子ども。」と幸せを噛み締めていました。
しかし、秀吉との宴の後に、光に二人目の子を授かった事が分かり、黒田家中は喜びに包まれるのでした。
光さん良かったですね!松寿丸と10歳以上年が離れているんじゃないですか?待望の2人目!喜ばしいです。
黒田長政
天正10年を迎えました。松寿丸は元服し、黒田長政(松坂桃李さん)と名乗り、戦場に参加していく事になるのでした。
ここで終わりです。
次回、第26回「長政初陣」です。