西郷どん関連記事– category –
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西郷どん。大隈重信の波乱の生い立ちと、演じる尾上寛之さん。
西郷どん関連記事大隈重信と聞いて、パッと思いつくものはなんでしょう。早稲田大学、大隈講堂、総理大臣を務めた人物、こんな感じでしょうか? 大河ドラマ「西郷どん」では、尾上寛之さんが演じています。明治留守政府内では、強硬な発言をする大隈重信を熱演しておられますね。 この、大隈重信という人物、歴代総理大臣中最高齢の78歳6か月に退任するまで、総理大臣として活躍していました。死後は、日比谷公園で国民葬が行われ、約30万人もの人々が大隈の死を悼んだといいます。 国民に大人気であった大隈重信、一体どのような... -
西郷どん。明治天皇の人生と明治維新と、演じる野村万之丞さん。
西郷どん関連記事宮中の御簾の奥に隠された雲上人。ごく一部の公卿、側近しかお姿を見ることができない高貴なお方。これまでの天皇は、その存在は知っていても一般国民には遠い遠い人でした。それが変わってきたのが明治時代です。異国船の来航により混乱を極めた幕末期、その対応を巡って幕府と攘夷派とで熾烈な争いが起こりました。やがて異国の排除が難しいと悟ると、弱腰の幕府では日本が侵略されてしまうと倒幕の動きが強まりました。幕府ではなく天皇が政権を取るべきとの主張の元、薩長など雄藩の動きが激しくなっていきま... -
西郷どん。西郷菊次郎!西郷隆盛と愛加那の子の生涯と、演じる城桧吏さんと今井悠貴さん。
西郷どん関連記事西郷隆盛の初めての子にして、西郷隆盛の2番目の妻、奄美大島に住む愛加那の息子・菊次郎。菊次郎が2歳の時に父が薩摩に帰り、母とともに島に残りました。その後、9歳の時に薩摩の西郷家に引き取られました。そこで、西郷の3番目の妻・糸に育てられます。 菊次郎は台湾・宜蘭庁の初代所長、その後、京都市の2代目市長として多大な功績を残します。大河ドラマ「西郷どん」では9~12歳を城桧吏さん、14歳~は、今井悠貴さんが演じます。 幕末の傑人・西郷隆盛の息子・菊次郎は、どんな人生を辿ったのでしょうか? 奄... -
西郷どん。日本が植民地化を免れた理由と、欧米列強各国の事情。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」では、主人公・西郷隆盛が大きく関わった、幕末最大の戦いである戊辰戦争が描かれます。ドラマでは、新政府軍側である西郷隆盛は「日本を切り売りする慶喜には、政治を任せられない。また生かしておけば必ず再興して新しい政治の邪魔をする」という大義をもって、旧幕府軍を討ちます。そして旧幕府軍の大将である15代将軍・徳川慶喜は「朝敵という汚名だけは避けたい」と強く思い、戦から逃げてしまうというスタンスです。 戊辰戦争において、フランスは幕府に、イギリスは薩長に協力して、... -
西郷どん。御簾の奥に隠れた孝明天皇の生涯と演じる中村児太郎さん。
西郷どん関連記事幕末期の激動の時代に天皇として在位していたのが孝明天皇です。孝明天皇の勅許を巡って大変な事件が起こりました。諸外国の脅威に晒され、開国か攘夷か日本の中でも意見が割れ、あちらこちらで不穏な動きが頻発していました。孝明天皇は攘夷をはっきりと口にし、周囲に多大な影響を与えた人物です。 大河ドラマ「西郷どん」では中村児太郎さんが演じておられます。 御簾の奥に隠されてはっきりとは見えないけれど、涼やかで穏やかな声と高貴な雰囲気。凛とした佇まいが中村児太郎さんにぴったりの孝明天皇。 明治... -
西郷どん。維新の怪人、岩倉具視の生涯と怪演中の笑福亭鶴瓶さん。
西郷どん関連記事お公家さんといったらどんな印象を持っていましたか?ゆっくりおっとりした立ち居振る舞い、直接本音を語ることをせず、回りくどい言い回し。私が今まで見ていた時代劇のお公家さんはみんなそんな印象だったように感じます。 大河ドラマ「西郷どん」第30話「怪人 岩倉具視」で、その印象は一変し度肝を抜かれましたね。 貧乏公家の出でありながら天皇の信頼厚く、側近くに仕えましたが蟄居を命じられ失脚。ぼろぼろの屋敷に住み、夜は博打の胴元?勢いよく話し、庭には罠が仕掛けてある、笑福亭鶴瓶さん演じる岩倉... -
西郷どん。幕末の風雲児、坂本龍馬の波乱に満ちた生涯と熱演中の小栗旬さん。
西郷どん関連記事時代の寵児、幕末の風雲児、など数々の異名を持つ坂本龍馬。大河ドラマ「西郷どん」でも、いよいよ本格的に登場しましたね。 小栗旬さん演じる坂本龍馬と鈴木亮平さん演じる西郷隆盛のファーストコンタクト、素晴らしかったですね。不逞の輩から遠藤憲一さん演じる勝海舟を守るため、西郷と対面した龍馬。 軽口で会話しながらカマをかけて西郷の正体やその真意を探ります。笑顔でありながら相手を見極めるような鋭い眼光、自分の腹を読ませない軽妙な語り口。あらゆる方面から西郷を試す軽やかな龍馬と何を言われ... -
西郷どん。中村半次郎(桐野利秋)。人斬り半次郎の生涯と、演じる大野拓朗さんと中村瑠輝人さん。
西郷どん関連記事「人斬り半次郎」の異名を持ち、薬丸自顕流を極めた薩摩藩士・中村半次郎。偵察など危険な任務も引き受け、倒幕に大きな貢献を果たしました。西郷隆盛に心酔し西郷に最後まで付き従った半次郎は、多くの偉人たちから高い評価を受けた人物です。 大河ドラマ「西郷どん」では大野拓朗さんが演じておられます。 優しい面立ち、生真面目で思い込んだら曲げない強い意志、自分の手柄を西郷に話したくて仕方がない無邪気な表情、そして半次郎の危うい狂気が感じられる表情など素晴らしい演技でお茶の間を魅了しています... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その19 幕末。池田屋事件から禁門の変)。
西郷どん関連記事八月十八日の政変で政治の中心である京都から追放されてしまった長州藩。しかし、彼らは長州で大人しくしてはいませんでした。 長州・土佐の尊皇攘夷派たちは公武合体派が主流となっている京に潜伏し、次なる一手を画策します。 池田屋事件 元治元年6月5日(1864年7月8日)、京都三条木屋町にある旅籠・池田屋に新選組が襲来しました。池田屋には、御所焼き討ちなどの計画を企てていた長州藩・土佐藩の尊攘過激派の志士が潜伏していました。新選組が池田屋襲撃に至るまでの経緯を考えてみましょう。 池田屋事件経緯 ... -
西郷どん。勝海舟!演じる遠藤憲一さんと坂本龍馬、西郷隆盛との関わり。
西郷どん関連記事7月15日放送の「西郷どん」第26回から、西郷が島生活から帰還。 https://tg-drama.com/segodon_026/ 勝海舟・坂本龍馬・岩倉具視と、幕末に活躍する3人が新たに登場します。 今回は3人の中から、勝海舟とそれを演じる遠藤憲一さんについて、詳しく調べてみました。 勝海舟の生い立ち 江戸の下町、両国生まれ。幼名は勝麟太郎、文政6年(1823年)生まれです。父は旗本の三男で、同じく旗本の勝家に婿入りしました。知行は41石(ざっくり今で言えば、年収100万円ぐらい)で職もなく、叔父や屋敷や妻の実家に間借りするよ... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その18 幕末。浪士組結成から八月十八日の政変)。
西郷どん関連記事1862年、文久の改革によって政治総裁職についた松平春嶽に「急務三策」という建白書を提出した者がいました。清河八郎です。当時、朝廷から攘夷を行うよう言われていた幕府は、清河の建白書を見て、この案に飛びつきました。 それによって結成された浪士組。どのような経緯で結成に至ったのでしょうか? 清河八郎の動き 清河八郎は、出羽の庄内藩にある清川村の郷士・斎藤治兵衛の長男として生まれました。幼い頃から学問好きで、18歳で江戸の東條一堂に師事、経学を学んでいます。21歳の時、京で梁川星厳に師事、... -
西郷どん。精忠組とは?名前の由来と始まりと終わり。
西郷どん関連記事「西郷どん」第20回より、精忠組なる集団が登場していましたね。 https://tg-drama.com/segodon_020/ 歴史的には、精忠組の始まりはお由羅騒動の後の1851年頃で、終わりは寺田屋騒動で内部分裂した1862年とされています。 10年ほどの期間、集団として行動していました。幕末の薩摩藩で、大きな影響力を持ったとされる精忠組とは、どんな組織だったのでしょうか? 精忠組の始まり もともとは西郷隆盛を中心に、近思録という朱子学の教科書を輪読する会として結成されました。近思録とは朱子学の教科書です。ただの... -
西郷どん。NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」東京藝術大学大学美術館に行ってきました。
西郷どん関連記事今年も大河ドラマ特別展が、開催されています。東京展は、2018年5月26日(土)から7月16日(月)まで、その後、大阪、鹿児島、と各地をめぐります。東京展は、2013年「花燃ゆ」から江戸東京博物館で行われていました。しかし今年は上野です!西郷さんと言えば、上野の銅像ですね! 開催から1ヶ月ほど経過した平日の昼間、ちょうど梅雨の晴れ間に行ってきましたので、道のりや混雑具合、展示の様子やおみやげ販売などをご紹介します。 「西郷どん」特別展の詳細 2018年NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」 開催期間:2018... -
西郷どん。関ジャニ∞の錦戸亮さんが演じる西郷従道の生涯。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」第22回から本格的に登場した西郷従道(信吾)。関ジャニ∞の錦戸亮さんが演じていますね。サブタイトルに「偉大な兄 地ごろな弟」とある通り、島津斉彬と久光の兄弟、西郷隆盛と従道の兄弟の、偉大すぎる兄を持つ弟の苦悩が丁寧に描かれていて非常に面白い回でした。 信吾(後の従道)が偉大な兄の影を追い、時には卑屈に、時には兄に負けじと虚勢をはる。 誰も自分を認めてくれず、ただ西郷の弟、として扱う。兄を越えようと足掻く弟の苦悩が見事に表現されていて、とても見所が多い回でした。 ... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その17 幕末。生麦事件発生前から島津久光の動き)。
西郷どん関連記事朝廷からの勅使と共に江戸に向かった薩摩藩主の父・島津久光は、薩摩から率いてきた武力を背景に幕府に幕政改革を迫り、成功させています(文久の改革)。江戸からの帰り道、大名行列を横切った4人の英国人に対し、薩摩藩士は無礼討ちにしてしまいます。これが生麦事件です。 この事件が引き金となって、薩摩藩と英国との全面戦争が始まってしまいます(薩英戦争)。生麦事件とはどんな事件だったのでしょうか。 文久の改革 寺田屋事件により、朝廷の信頼を厚くした久光は勅使・大原重徳に随行する形で江戸にやってき... -
西郷どん。有村俊斎(海江田信義)と桜田門外の変の有村雄介と有村次左衛門。
西郷どん関連記事「西郷どん」は第20回で、有村俊斎(高橋光さん)の弟2人は「桜田門外の変」の実行犯と関係者になり、自刃しました。有村俊斎は、ドラマでは吉之助の子供時代からの仲間として、お馴染みの登場人物です。 お調子者としてストーリーに笑いを添えることも。その有村俊斎の弟たちが、暗殺という兇行に及び、自刃する結果となってしまったのです。今回は、この有村俊斎とその兄弟、有村雄介(山田大生さん)・有村次左衛門の三兄弟にスポットを当ててみました。 三兄弟の生い立ち 有村兄弟の父は、薩摩藩士・有村兼義です... -
「おんな城主 直虎」から「西郷どん」まで。徳川幕府264年の総復習(その16 幕末。寺田屋事件と精忠組)。
西郷どん関連記事桜田門外の変に続き、坂下門外の変が起こり、幕府の権威は下落するばかりでした。水戸藩を始めとする尊攘過激派の動きはますます活発になり、京には攘夷志士を名乗る荒くれ者が街を跋扈するようになってきました。そこでついに薩摩藩主の父・島津久光が兵を率いて上洛する決意を固めたのです。 寺田屋事件経緯~薩摩藩の動き 1858年に島津斉彬が亡くなると、斉彬の遺言により弟・久光の実子である忠徳が薩摩藩12代藩主となりました。しかし、若年であったため祖父の斉興が後見につき実権を握り、斉興が死去すると... -
西郷どん。二階堂ふみさんが演じる愛加那の人生と西郷吉之助と奄美大島について。
西郷どん関連記事NHK大河ドラマの「西郷どん」は第18回から、南国・奄美大島編に突入します。幕末史に詳しい人も、西郷が奄美大島に流されてどんな生活をしていたのかまでは知らない人も多いのではないでしょうか? 奄美大島での、言わば現地妻だった愛加那とは、どんな人物だったのか?詳しく調べてみました。また、愛加那を演じる二階堂ふみさんについても、情報を集めてみました。 当時の奄美大島 奄美大島は、薩摩と琉球のちょうど中間あたりに位置する島です。12~13世紀までは琉球王朝の統治下にありましたが、薩摩藩と琉球... -
西郷どん。津田寛治さんが演じる松永慶永(春嶽)は坂本龍馬も助けた幕末の四賢候。
西郷どん関連記事大河ドラマ「西郷どん」で津田寛治さん演じる松永慶永(春嶽)。 将軍継嗣問題で島津斉彬らと一橋派として運動した人です。 ドラマでは、斉彬主導で慶喜擁立運動をしたようでしたが、慶喜を将軍に、と言い始めたのはこの松平慶永でした。 「龍馬伝」でも「西郷どん」でも登場の、松平慶永(春嶽)をみていきたいと思います。 藩政改革 松平慶永(春嶽)は、文政11年(1828)江戸城内にある田安邸で生まれました。父は田安家第3代当主、徳川斉匡。母は礼以(連以とも)。幼名は「錦之丞」といいました。幼い時から学問の好き... -
西郷どん。瑛太さんが演じる大久保正助は西郷どんの敵?その人間像と西郷吉之助との関係?
西郷どん関連記事ドラマ「西郷どん」で瑛太さんが演じている大久保正助の人間味あふれる演技がとても素晴らしいと評判になっています。ところが実在した後の大久保庄助(利通)は鹿児島では「西郷どんの敵(かたき)」として良く言われていないのです。 何故でしょう?「西郷どん」での大久保正助の人間像から西郷吉之助との関係を読み解いてみました。 西郷どんの大久保正助の人間像 薩摩藩士の下級武士の家に生まれ、同じ下加治屋町の郷中や藩校造士館で共に学んだ大久保正助と西郷吉之助。父がお由羅事件で島流しとなり貧しさも極限...