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大河ドラマアンコール 風林火山「第38回 村上討伐」のネタバレとあらすじと感想。

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「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。

2017年4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。

2017年12月17日に放送されたのは、第38回「村上討伐」です。

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前回、天文21年の初め、関東管領、上杉憲政(市川左團次さん)は、北条氏康(松井誠さん)に攻め込まれて、長尾景虎(GACKTさん)を頼り越後へ落ち延びました。

一方、武田晴信(市川猿之助さん)は、越後と戦う事に備えて、甲斐、駿河、相模の三国で盟約を結ぶことを考えていました。

村上義清(永島敏行さん)との決戦はどうなるのか?

前回の第37回「母の遺言」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第38回「村上討伐」のあらすじと感想です。

目次

村上攻めについての軍議

天文21年(1552)5月、長禅寺での大井夫人(風吹ジュンさん)の葬儀で家臣たちが一同に集まった事を機に晴信は、村上攻めについての軍議をしました。

飯富虎昌(金田明夫さん)は、晴信が北条とも盟約を結んでいる事を察知しており、今川に異を唱えられないよう、村上に勝って信濃を治め強国となってから、太郎(木村了さん)と今川の姫との婚儀をしては?と提案します。飯富は婚儀の後に今川と敵対することがあってはならないと考えていました。どこまでも太郎の立場に立っている人です。

しかし逆に山本勘助(内野聖陽さん)は、「御曹司様との婚儀を先にして、今川という強大な後ろ盾を持てば、村上か武田か迷っている信濃の地侍たちが武田家になびくはず。」と言います。

晴信は、三国との盟約を考え、今川との婚儀は通過点のように考えているので、勘助の言う通り先に太郎の婚儀をする事にします。村上攻めの前に村上領の北にある更級、筑摩の地侍を取り込む事で、村上を孤立無援の状態にしようという作戦です。

馬場信春(高橋和也さん)は「御屋形様、此度の村上攻めも調略のみで落とすおつもりか。首を取らなければ、他国へ逃げるかも。力で滅ぼさねば、息の根は止められない。」と言います。諸角虎定(加藤武さん)は、「首まで取らなくても、村上が降伏するか、自害するか選ぶだろう。」と笑います。

晴信は、村上攻めは婚儀を待ってする事に決定しました。年内は安曇郡のみの出兵に留める事にしました。

軍議の後、馬場は信濃を取ったところで晴信が、また村上に知行を安堵すれば、譜代の家臣たちの知行が増えないので、家臣たちが戦わずに生き長らえる事だけを考えるようになり、皆の士気が下がってしまうのでは?と諸角に心配しながら話します。

諸角は「そこまでの事はないだろう。」と笑いましたが、「その筆頭が諸角様。知らず知らず無血のうち勝つ事をよしとし、忠義と思っている。それでは討死した板垣様、甘利様が不憫だ。」と馬場は言い返し、諸角を憤慨させるのでした。

リツの告白

天文21年(1552)8月、武田は信濃安曇郡の小岩嶽城を落としました。これで村上に対しての武田の優勢は強化されたのです。

また、その年甲斐では二人の武将が誕生しました。一人は飯富の弟、飯富源四郎(前川泰之さん)が150騎を与えられ侍大将となり、名前も「飯富昌景」と改められました。

もう一人は、春日源五郎(田中幸太朗さん)で名前を「春日弾正忠虎綱」と改められました。共に近習から使い衆を経ての早い出世でした。

そして天文21年(1552)11月には、今川家の綾姫(平田薫さん)と太郎との祝言が執り行われました。

祝言の夜、一人勘助が屋敷に戻っていたところに原虎胤(宍戸開さん)の娘、リツ(前田亜季さん)が現れ、勘助と河原村伝兵衛(有薗芳記さん)と葛笠太吉(有馬自由さん)、茂吉(内野謙太さん)を驚かせます。リツは太吉の妻、おくま(麻田あおいさん)を取り込んですっかり仲良くなっていました。

そしてリツは勘助にお酌をし、「お慕い申し上げている。父も知っている。」と告白するのでした。

原がリツを紹介した時に、既に原は勘助の嫁にしようとしていましたよね。父公認の話だったわけです。勘助は今一番好きな人とは結ばれませんが、ミツとかリツとか押しの強い女の人にモテてます。どこがいいんでしょうか?

景虎、勅命を請う

長尾景虎(GACKTさん)は、上杉憲政(市川左團次さん)から北条氏康(松井誠さん)を討つよう催促されていましたが、その前に時の将軍、足利義輝から以前、毛氈鞍覆と白傘袋の使用を許されていたので、そのお礼の為に上洛すると言います。

そこで北条氏康、甲斐の武田晴信らの悪行を懲らしめる為、天皇から勅命を賜りに行くと言い、関東への出陣はそれからと説明するのでした。

義を重んじる景虎ならではです。これで大義名分を得て晴れて「賊徒を討つ。」と言うわけです。怖いです。

村上義清、越後へ向かう

天文22年(1553)3月、ついに武田は村上を討つべく動き出しました。武田は村上の本拠地、榊に向けて出陣。村上方では、武田の調略により寝返りが相次ぎ、作戦通り義清は孤立無援の状態になっていました。

筑摩郡、深志城に武田の本陣はありました。真田幸隆(佐々木蔵之介さん)は、荒砥城主の屋代越中守、室賀城の室賀山城守を調略し、相木市兵衛(近藤芳正さん)は大須賀久兵衛を調略し、狐落城を乗っ取ったとの事です。

駒井政武(高橋一生さん)は、「筑摩郡より更科郡を貫き、川中島へ抜ける道を得られました。」と晴信に地図を指しながら説明します。あとは村上が降伏するだろうと信繁(嘉島典俊さん)は言いましたが、勘助は「降伏は致さぬと存じます。」と言います。

勘助の予測通り、村上は坂木での戦う術を失いましたが、ひとまず城を落ち延びて死力を尽くして最後まで武田と戦うと考えていました。一旦越後へ逃げ延びるつもりです。

嫡男正清と、妻玉ノ井(中島ひろ子さん)とも話し合った結果、越後へ渡る川を、二手に分かれて、浅瀬を村上と嫡男が自力で渡り、武田の兵が手薄となっていると思われる深みに、舟を出して妻を渡らせる事にしました。

村上の妻のもとには矢崎平蔵(佐藤隆太さん)の子を宿した妻、ヒサ(水川あさみさん)もいます。平蔵はヒサに、「こちらの事は心配せず、お方様をお守りするように。」と言い聞かせていました。

勘助は、晴信に「村上を越後へ逃がすのが得策。」と春日弾正忠虎綱と話し合った事を進言します。「村上を討てば、長尾景虎が必ずや信濃に出陣して参りましょう。村上を生かしておけば、景虎はその領地を村上へ返すのみに働きましょう。越後は村上の援軍に過ぎません。長尾景虎とは、さような大義を重んじます。」と勘助は理由を述べます。

村上がいる限り、信濃を武田の領地にさせないという事です。勘助は「そのうちに景虎の首を上げれば、我らは信濃において越後をも切り取れましょう。」と言います。

勘助は、越後へ渡る川の浅瀬にいる春日が、この作戦を承知しているので村上が逃げるのを黙認する予定である事を告げました。

しかし、村上の首を取ろうとしている馬場が村上の動きを読んでいて、川の深みの対岸に控えていました。深みを渡るのは、奥方他女子数名です。

天文22年4月、村上は城を焼き払い、越後へ向かいました。春日は浅瀬を渡る村上たちを黙認しましたが、深みの対岸にいた馬場は捕らえようと矢を放ちます。

しかし女子だけだったので逃がそうとしましたが、見つかってすぐに奥方と侍女2名はその場で自害。残されたヒサも自害しようとした時、馬場が止めに入ります。

馬場はすぐに矢崎(岡森諦さん)の娘だと気づき、しかも身重の体を見て平蔵の子を身ごもったと知り、「行け。腹の子まで殺してよいのか。」と言いましたが、ヒサに唾を吐きかけられました。

馬場は「かように心のこもった矢を受けたのは初めてじゃ。女子は心に鎧をまとって戦っているのじゃ。」とヒサの恨みを一身に受け止めるのでした。

諏訪攻めの時からの矢崎家との関りが、馬場の心にずっと引っかかっているようです。村上の首を取ると意気込んでいたのに、矢崎の事となると途端に馬場は、鬼に成り切れません。

馬場の優しい一面が分かります。

景虎、援軍を出す

越後、春日山城に村上は逃げ延びます。まだ妻の事は知りませんでした。村上は、「武田は、必ず越後を奪いに来る。晴信とは、さように欲深き男。」と景虎に訴えます。そして越後の為にも兵を貸して欲しいと頼みます。

景虎は、柿崎景家(金田賢一さん)と大熊朝秀(大橋吾郎さん)を援軍として信濃へ出兵させ、晴信から信濃を奪い返すよう指示しました。

ヒサは、平蔵のいる陣まで逃げ延び、村上の奥方がなくなった事を伝えます。妻の死を知った村上は奮起し、越後の援軍と共に信濃へ出陣しました。その勢いは目覚ましく、旧領をほぼ取り戻し、武田も一旦は甲斐へ引き揚げました。

しかし、8月に再び出陣した武田軍は、一日に16もの城を落として村上のいる信濃小県、塩田城へ向かうと、村上は再び越後へ逃げ延び、反撃は3ヶ月で終わったのです。

景虎は、自ら出陣することを決意しました。これが、これから長きにわたる「川中島の戦い」の始まりです。

こうして第一次川中島の戦いはここに勃発するのです。

・・・と、今回はここで終わりです。いよいよ、いよいよです!

次回、第39回「川中島!龍虎激突」です。

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予告では、諸角を犠牲するような話が出ていました。今回、馬場に責められて怒っていましたから、次は自分の命を犠牲にしてしまうのでしょうか?

プライドで命まで懸けるなんて、戦国時代の恐ろしさです。

来週も見逃せません!


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