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光る君へ 第34回「目覚め」のあらすじと感想

光る君へ 第34回 目覚め
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吉高由里子さん主演、大石静さん脚本の2024年大河ドラマ、「光る君へ」。

「世界最古の女性文学」と呼ばれる『源氏物語』の作者・紫式部の波乱の生涯を描く物語です。

光源氏のモデルの1人と言われる藤原道長を柄本佑さんが演じます。

千年を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた紫式部の、秘めた思いと一途な思いを胸に懸命に世を生きた女性の物語。

こちらでは、大河ドラマ「光る君へ」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第34回「目覚め」では、道長が興福寺と対決します。

道長は3千の僧兵相手にどう対処するのでしょうか。

また、まひろの書いた物語は、帝と中宮・彰子を結び付けることができたのでしょうか。

目次

前回のあらすじ

道長(柄本佑さん)の命により藤壺に出仕したまひろ(吉高由里子さん)。

道長や倫子(黒木華さん)の計らいによって、特別に局を貰い執筆に専念するはずだったのですが、女房達の仕事の音や声、廊下で窺う様子などが気にかかり、集中することができません。

公任(町田啓太さん)や斉信(金田哲さん)もまひろの所にやってくるなど、女房達の目が気になるまひろ。

まひろは藤壺での生活に馴染めずにいました。

ウナギの寝床のような寝床ではゆっくり眠ることもできず、まひろは家に戻りたいと道長に懇願します。

しかし道長にしてみれば、まひろは一条天皇(塩野瑛久さん)を呼び寄せる囮。

囮がいなくなっては帝の関心を惹きつけることはできません。

道長は必死の思いで説得するものの、まひろは必ず戻ってくると約束して家に戻ってしまいました。

寛弘3年、人事について道長は右大臣(宮川一朗太さん)と対立していました。

右大臣が推薦した人物は戦で物事を解決しようとする人物のため、国守に据えることはできないと断固反対したのです。

その場では、伊勢守の国守は保留となりましたが、道長が知らない間に大間書にはその人物の名が記されていたのです。

いつもは穏やかな道長ですが、この人事は認めることができず、帝に言葉を尽くし、心を込めて説得。

とうとう帝は意見を変えたのです。

しばらくして、まひろは出来上がった物語を持って出仕してきました。

彰子(見上愛さん)は、帝が好む物語を自分も読みたいと主張し、まひろからかいつまんであらすじを聞きました。

まひろが戻ったことに道長は安堵した。

まひろは心を入れ替え、これからは彰子のいる藤壺で物語の続きを書くと宣言しました。

そして、宿下がり前、彰子が漏らした好きな色のことを教え、彰子ともっと話をしたいと主張したのでした。

物語目当てで藤壺にやって来た帝とまひろは対面しました。

帝は、初めは腹が立ったが次第に引き込まれたと素直な感想を話しました。

まひろの物語は無事、帝の心を捉えられたのでした。

ある日、興福寺から僧兵がやってきました。

そして3千の兵の武装が完了していると道長に告げたのでした。

前回、第33回「式部誕生」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第34回「目覚め」のあらすじと感想です。

興福寺との争い

寛弘3(1006)年興福寺別当が自分たちの訴えを直ちに陣定にかけるよう脅してきました。

道長はやってみよ、と脅しに屈しません。

興福寺が乱暴の限りを尽くしていることは、大和守の訴状で承知していたが、これほどの暴挙は許しがたい、と道長は憤ります。

乱暴を働いているのは大和守・源頼親と馬充・当麻為頼である、彼らを訴える下文を朝廷に送っていたが、なぜ審議してくれないのか、と定澄は反論します。

自分たちの主張について、審議に謀ってもらいたい、さもなくば…、とまだ脅し続ける定澄。

道長は軽く息を吐くと、自分を脅しても無駄である、と言い切ります。

本来、藤原とその氏寺である興福寺が争うなどあってはならない、御仏に仕えるものとしてそれでいいと思うのか、と道長は諫めたのです。

僧を動かせば、定澄が別当で居続けることなど叶わない、興福寺そのものとてただでは済まない、と道長は言い切りました。

翌日、陣定に諮り、大和守と興福寺の争いについて説明していたその時、大極殿の朝堂院に興福寺の僧が押し寄せてきたとの報告が入りました。

その知らせを受けた道長は、苛立たしそうに舌打ちをするとすぐ帝に奏上。

帝は何故それを自分に知らせなかったのかと道長を問い詰めます。

陣定にかけてからと思っていたと、道長は報告の遅れを謝罪します。

そして、検非違使の派遣を願い出ました。

帝は、道長らしくない荒々しい策に驚きます。

大内裏の門を押し通られては朝廷が興福寺に屈したも同然、仕方がない、と決断したのです。

道長の奏上を受け、帝は検非違使派遣を命じました。

その頃、藤壺では彰子と敦康親王が仲良くお菓子をつまんでいました。

まひろは局で物語を書いています。

そこに、急いだ様子の中宮大夫・斉信が駆け込んできました。

彰子を奥の間に隠せ、と女房達に命じたのです。

何事かと驚く女房に、斉信は興福寺の僧が大極殿に押し寄せたと知らせます。

内裏に入ってくることはないと思うが、万が一に備えよというのです。

女房達には命を懸けて中宮を守れと命じます。

どうやって守ればいいのかと悩む女房達。

まひろは中宮を清涼殿で帝と共に過ごさせればいいと進言します。

万が一内裏に入られたとしても、帝に害を及ぼすことはないだろう、帝と共にいることが最も安心だと説明したのです。

そして、彰子は清涼殿に避難しました。

俯き、顔を上げず不安そうにする彰子。

帝は、中宮大夫は大げさすぎる、そのように怯えることはない、と彰子に声をかけます。

今、道長が陣頭に立って対処しているから間もなくことは治まる、道長を信じろ、彰子は自分の中宮なのだから、こういう時こそ胸を張っていなければならない、と諭しました。

その言葉に彰子は顔を上げました。

右大臣が検非違使を使って追い払ってやったと胸を張りながらやってきました。

しかし、定澄は道長に面会を求めていると言います。

内裏に上げるかと問われた道長は、後日、土御門殿に来るように伝えよと命じます。

そしてやって来た定澄は、4つの主張が聞き届けられなければ南都には戻らないと言い張ります。

1つ、大和守が言った寺の僧が当麻為頼邸を焼き払ったこと、及び、田畑を踏みにじったことを調べて欲しい

2つ、大和守・源頼親を解任して欲しい

3つ、馬充・当麻為頼を解任して欲しい

4つ、興福寺の僧が公の法会への参列を止められているのを免じてもらいたい

と主張。

深く息を吐いた道長は、いかなる理由があろうとも、邸を焼かれ田畑を荒らされた方を罰するのは理に反する、1、2、3は受け付けない。

4のことを頼みたいなら、今一度その事だけの申し文を出せ、と命じたのです。

定澄は、にやりと笑い、どれか1つでもこちらの望みが叶ったのなら上出来だ、と言うのでした。

彰子の想い

局で物語を書いていたまひろの所に道長がやってきました。

疲れ果てた様子の道長を見て案じるまひろ。

道長はまひろに帝と彰子についてのことを尋ねます。

どうしたら帝は中宮に興味を持つのか、このままでは不憫すぎる、と訴えます。

まひろは、彰子の気持ちが帝に開かなければ難しいと話します。

定子が死んでからもう6年、焦らずにはいられない、と弱音を吐くのです。

まひろは、力は尽くしているから焦らないで、と道長に言うのです。

道長は、お前が頼りだ、と頭を下げたのでした。

帰り際、道長はまひろに弟のことを尋ねました。

まひろが惟規の今の任官先を答えると、道長は「そうか」と帰っていったのでした。

そんな2人のことを女房達が噂するようになります。

寛弘4(1007)年、倫子が4女を産みましたが、6度目の出産は重く、倫子はしばらく動けませんでした。

同じ日、中納言・斉信の家が焼けました。

家の者は無事でしたが、斉信は消沈していました。

道長は、そんな斉信に直衣一式を見舞いに贈りました。

道綱は斉信を慰めながらも、気遣いの出来る道長を褒め、そっとしておいてやれという公任に顔を顰められました。

蔵人の数が足りなくなったということで増員が決まりました。

帝は伊周の嫡男・道雅を入れたいと主張します。

同意した道長ですが、道雅はまだ16歳なので、六位の蔵人に年長の者を入れるのがいい、とまひろの弟・惟規(高杉真宙さん)を推薦し、帝の同意を得ました。

伊周は、帝の配慮に喜び、嫡男・道雅に、心して務めよ、この機を活かせ、と言い聞かせます。

しかし道雅は伊周に反抗し、父の復讐の道具にはならない、と言い切りました。

六位の蔵人になった惟規がまひろの局を訪ねてきました。

父のお下がりの衣装を身に纏い、見せに来たのです。

惟規は、大納言・道綱の娘である女房を気に入りますが、六位の蔵人では相手にされないか、と嘆きます。

しかしまひろは、身分の壁を越えて欲しい、自分の夢なのだ、と夢を託したのです。

そこに中宮が来たとの先ぶれが来ました。

惟規は慌てて帰ります。

まひろが急いで局に戻ると、彰子は付き添いの女房を下がらせ、まひろの局に入りました。そこで彰子は、まひろの物語の面白さがわからない、と訴えます。

男たちが言っていることもわからないし、光る君が何をしたいのかわからない、と言うのです。

帝はまひろの物語の何を気に入っているのだろうと、と首を傾げるのです。

まひろは、帝の心はわからないけれど、今までの自分の願い、思い、来し方を膨らませて書いた物語が帝の考えになることと、どこか重なったのかもしれない、と答えました。

そこに親王が駆け込んできて、彰子を双六に誘いました。

彰子は、親王に手を取られながらまひろにまた来ていいかと尋ねました。

まひろは「もちろんでございます」と答えるのでした。

広まる物語

まひろの物語は、次第に内裏で評判になっていきました。

公卿や女房達が皆、まひろの物語を読んでいます。

ある日、まひろの局に帝がやってきました。

帝はまひろにぜひ聞いてみたいことがあってきた、と言います。

なぜまひろはこの物語を書こうと思い立ったのか、と尋ねます。

お上に献上する物語を書けと左大臣が言われたとまひろは打ち明けました。

自分は物語を書くのが好きなので、光栄だと思い引き受けたが、何が帝の心を打つのか思いつかず、道長から帝のことをあれこれ聞いて、そこから着想を得た、と告白したのです。

書いているうちに、自分は帝の悲しみを肌で感じるようになった、と話します。

この先はどうなるのか、と聞かれるとまひろは一言では言えない、と答えます。

自分に物怖じせず、ありのままに言う者は滅多にいない、しかし、まひろの物語は自分に真っ直ぐに語り掛けてくる、また来る、と言って帝は帰っていきました。

まひろは、自分ではなく中宮に会いに来て欲しいと願うのでした。

3月3日、上巳の祓えの日、土御門殿で曲水の宴が行われました。

曲水の宴とは、曲がりくねった水の流れに沿って座り、和歌や漢詩を読んで競い合う催しです。

水の神によって穢れを祓おうとするものです。

道長は、中宮・彰子の懐妊を願って、この催しを開きました。

彰子は、まだ体調が悪く臥せっている母・倫子も来られれば良かった、と口にします。

そうして、宴が始まりました。

宴が始まって間もなく、雨が降ってきました。

宴は一時中断、公卿たちは屋敷の中で休むことになりました。

公卿たちが雨を拭う様を御簾の中で彰子が見ていました。

道長は、このような空模様になってすまない、と友人たちに謝ります。

彰子は、道長が昔からの友人たちと気の置けない会話をし、笑い合う様を見ていました。

源俊賢(本田大輔さん)はまひろに目を止めると、なぜ光る君を源氏にしたのか、と尋ねます。

まひろは、親王様では好き勝手なことをさせられないから、と答えます。

俊賢は、臣下の籍に落とされた父・高明を思い出した、と言います。

まひろは、どなたのことを当てはめても構わない、それは読む方次第、と言います。

すると斉信は、光る君は自分のことかと思った、と言い、皆で笑い合うのです。

昔のことを語り、笑う道長。

彰子はそんな道長を見ていました。

しばらくして、宴が再会されました。

彰子は、まひろに道長が心から笑っているのを見て驚いた、と言います。

まひろは、殿御はみんな可愛いものでございます、と答えました。

帝も?と言う彰子。

まひろは頷き、帝も殿御でございます、先ほどご覧になった公卿たちとそんなにお変わりないと存じますが、帝のお顔を確りご覧になって、お話なされたらよろしいかと存じます、と進言したのでした。

戸惑いながらも、彰子はその言葉を受け止めました。

局に戻ったまひろは、小鳥を追いかけて出会った道長との思い出を考えていました。

その頃から慕っていた道長の側でずっと一緒に生きていたら、一体どんな人生だったのだろうかと思い描きます。

そこからまた着想を得たまひろ。

小鳥を逃がした姫の話を書き始めたのです。

後日、道綱の家が焼けました。

道長が興福寺の僧を追い返してから変なことばかりが起こる、斉信の家が焼け、道綱の家も焼けました。

道綱は、道長がいろいろなお見舞いをくれた、良い弟だ、と呆然とした顔で呟きました。

道綱の邸が焼けた直後、敦康親王も病になってしまいました。

献身的に看病する彰子。

そこに伊周がやってきましたが、伊周の訪れを不快そうにする敦康親王。

伊周が差し出した見舞いも、いらぬ、と受け取りを拒否。

そこに道長がやってきました。

親王は、道長の訪れには嬉しそうに駆け寄り、縋りついたのです。

その直後、親王はえずきました。

それを心配そうに自ら始末をする道長。

2人の様子に伊周は驚き、それを不快そうに眺めていました。

道長が白い装束を用意しているのを見た嫡男・頼道は、道長に話しかけます。

道長はこのところ不吉なことが続き、彰子の懐妊もないため、吉野の金峯山に行こうと思うと話しました。

恐らくはわが生涯最初で最後の御岳詣でである、と言います。

頼道は、自分も同行したいと訴えます。

8月の出立まで100日に渡り精進潔斎し、酒、肉、欲、色を断ち続けなければならない、それができるか、と問いかけます。

一瞬迷ったものの、頼道はお供したいと宣言。

道長は嫡男の意志を確認すると、動向を許したのでした。

そして、道長の出立の日が来ました。

伊周はその事を知ると、側近に合図をしたのです。

道長は嫡男・頼道、源俊賢を伴い、出立しました。

その様子を、伊周の側近が窺っていました。

次回、第35回「中宮の涙」

道長(柄本佑)は中宮・彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の頼道(渡邊圭祐)と共に御岳詣でへ向かう。しかし険しい工程と悪天候に悩まされ、目的地である金峯山寺への到達に手こずっていると、伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ、不穏な動きを見せる。その頃、まひろ(吉高由里子)の書く物語に興味を持った一条天皇(塩野瑛久)が、まひろに物語を書く真意を尋ねては、自身の境遇を重ね…。さらにまひろは彰子の本心を知り…

NHK大河ドラマ「光る君へ」公式サイト

道長が彰子の懐妊祈願のため御岳詣でに向かいましたが、伊周が不穏な動きを見せましたね。

何をするつもりなのか、道長の命を狙っているのでしょうか、不穏ですね。

一方、帝と彰子の関係にも変化が見られます。

男女のことに疎かった彰子が、帝に興味を持ち始めたのです。

元々、自分と境遇が似ている彰子が嫌いなわけではない帝ですから、彰子が心を開いたらきっと打ち解けるのはすぐでしょうね。

道長の願いは叶うのでしょうか。

最後に

まひろの物語が内裏で大流行りになりました。

公卿たちが妻と共に読む姿、女房達が寄り添って読み合う姿、見ていて嬉しくなりました。

本当に大流行りでしたね。

彰子は、まだ恋愛について疎く、面白さがわからないと言っていましたが、まひろの導きにより、少しずつ帝を意識するようになっていきました。

2人が打ち解けるのももうすぐですかね。

公式ホームページを見ていたら、源氏物語を読み上げていた女房が、NHKのアニメ「おじゃる丸」の声優・西村ちなみさんだと書いてありました。

驚きましたね。

改めて聞いてみると、なんとなくそうかな、と思いますが、全くわかりません。

聞きやすい、優しい声だとは思いましたが、まさかおじゃる丸だったなんて。

試しに、おじゃる丸バージョンの動画があったので見てみましたが、本当におじゃる丸!

おじゃる丸に源氏物語を読んでもらえるなんて、最高に面白かったです!

声優さんて、本当に凄いですね。

改めて感動しました。

道長と興福寺の争いは手に汗握りましたね。

戦になってしまうのかと恐れていましたが、道長は強気に出て、見事定澄を黙らせました。

寺に押し寄せた兵を検非違使を使って追い払いましたが、大きな戦にすることなく終わらせたのは見事な手腕ですね。

しかし、その直後からの不吉な出来事が心配です。

このことから道長は御岳詣に行くことになるのですが、無事に行けるのか、伊周の妨害を躱せるのか、心配ですね。

次回、第35回「中宮の涙」では、彰子が自分の気持ちに気づき、帝に正面からぶつかるようですね。

子供だと思っていた彰子の成長に帝はどう答えるのでしょうか。

次回、第35回「中宮の涙」、彰子の恋と道長の願い、一体どうなるのでしょうね。

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