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麒麟がくる 第19回「信長を暗殺せよ」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

目次

前回のあらすじ

前回、第18回「越前へ」は、主君・斎藤道三を失った主人公・明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)が敵である斎藤高政から逃れ、越前へと逃れるお話でした。

叔父・明智光安(西村まさ彦さん)から明智の行く末を託された光秀は、追手から逃れるため明智の荘を離れることになりました。

尾張へと向かおうと決めた光秀の前に、駿河から駒(門脇麦さん)と菊丸(岡村隆史さん)が現れ、高政の兵が尾張への道を封鎖していると知らせました。

今手薄なのは北、という菊丸に従い、光秀たちは北へと向かいました。

街道には高政の兵が光秀たちを探しています。

光秀たちは、尾張の帰蝶(川口春奈さん)の命を受けた伊呂波太夫(尾野真千子さん)の助けを借りて、越前へと向かいました。

到着した越前は、南の不穏な情勢とは無縁のような豊かで活気溢れる地でした。

伊呂波太夫の計らいで越前の朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)との謁見が叶った光秀。

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太夫は、義景に光秀を匿って欲しいと頼みました。

義景は、明智十兵衛が美濃から落ち延びてきたらよしなに頼むという文を細川藤孝が各所に送っていたのだと言います。

日々穏やかに暮らしたいという義景は、余計な争いごとには巻き込まれたくない、と光秀保護に消極的ですが、このままにしてもおけないとして、しばらく越前にいていいと許可を出しました。

光秀は、義景からの援助は藤孝や帰蝶からお金を貰っているようで心苦しいと断ります。

しかしそれでは生活が立ち行きません。

城下の外れのあばら家を借り受けた光秀は、生活のために身の回りの物を売って金に換えようと考えました。

光秀は、父の形見の数珠を駒に託し、質入しようとするのですが、駒に同行した煕子(木村文乃さん)が自分の帯を売り、光秀の数珠を守りました。

光秀は戦の虚しさ、自分の無力さに打ちひしがれていましたが、亡き父の言葉を母・牧(石川さゆりさん)に教えてもらい、自身もまた父との思い出を思い出し誇り高く生きようと誓うのでした。

幼い頃自分を助けてくれたのは、光秀の父・光綱だと知ることができた駒は、恩人に一目会いたかった、と嘆きながら、駿河へと戻って行きました。

一方尾張では、道三の死の影響で信長(染谷将太さん)に謀反を企てる動きが出ていました。

信勝(木村了さん)の重臣・柴田勝家(安藤政信さん)は、主君を裏切る行為と理解しながらも、尾張を危険に晒そうとしている信勝を見過ごすことができず、信長に首を刎ねられるのを覚悟で報告に来ていました。

報告を受けた信長は、先だっても信勝が信長に背いたと話します。

母・土田御前(檀れいさん)を悲しませたくない信長は折れるしかなく信勝を許してしまいます。

そんな自分を「愚かじゃなあ」と信長は自嘲するのでした。

帰蝶は、己の器を考えず周りに踊らされている信勝が仕掛ける戦に何度付き合うのだと信長に問いかけます。

どうすればいいのだ、と激昂する信長に、帰蝶は直接会って顔を見て決めろ、と勧めました。

数日後、信長が病と聞いて、信勝が霊験あらたかな白山の湧水を携えてやってきました。

万病に効くという湧水を、信長に勧める信勝。

そんな信勝に、信長は信勝をおびき寄せるための罠だったと告白します。

信長が、信勝ばかりが母に可愛がられることが妬ましかったと告白すると、信勝も、常に自分の先を行き、自分がやりたかったことを成し遂げる信長が疎ましかったと告白します。

それ故、高政と手を組んだのか、という信長の問い掛けに、信勝は言葉を失いました。

信長は、自分たちは似たもの同士だと言い、涙を流しながら、信勝が持ってきた湧水を信勝自身が飲んでみろと命令したのです。

信勝は蒼白になり、謝罪を繰り返すのですが、信長は信勝を恫喝し湧水を飲ませたのでした。

そして部屋には倒れ伏し動かなくなった信勝の姿が。

信長は、「信勝、愚か者」と呟いたのでした。

前回、第18回「越前へ」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

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それでは第19回「信長を暗殺せよ」のあらすじと感想です。

信長の嘆き

信長を毒殺しようとした信勝に、信勝が用意した毒入り湧水を飲むようにと迫った信長。

母・土田御前は愛しい信勝の亡骸に縋り付きむせび泣きました。

信長のもとを訪れた土田御前は、信長を激しく責め立てます。

信長が、自分が母を喜ばせようとすればするほど遠ざけられたと嘆くと、母は信長はいつも自分の大切なものを壊した、と信長に返します。

それを癒してくれたのが信勝だったのに、この先何を縁に生きればいいのだ、と母は嘆きます。

そして、「そなたは弟を殺しただけではない、この母も殺したのです」と信長に詰め寄り泣き続けたのでした。

疲れ果てたように部屋に戻る信長。

帰蝶はそんな信長を迎えました。

信長は「終わった…。わしは父も弟も、母も失った…」と呟き、帰蝶はかける言葉もなくただ信長を見守っていたのでした。

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京へ

1558年、京の相国寺に、近江・朽木に逃れていた将軍・足利義輝(向井理さん)が5年ぶりに戻ってきていました。

三好長慶(山路和弘さん)と和睦したことにより、5年ぶりの帰京となったのです。

斎藤道三の死から2年が経っていました。

足利義輝は三好長慶に迎えられ数々の献上品を贈られるのですが、その表情に喜びはなく、力ない表情で応対していました。

その頃、越前で光秀は、朝倉義景から禄を受けず浪人として過ごしていました。

お寺の門前で子供たちを集め、勉学だけでなく行儀作法まで教える光秀の評判は親たちからかなり良いようです。

朝倉義景に呼び出された光秀は、義景に頼みがあると言われました。

三好と和睦した公方様が京に戻ったので、その祝いのために各大名に上洛せよとの命が出されたのですが、義景は面倒事に巻き込まれたくないので光秀に行ってきて欲しいというのです。

義輝が鷹狩り好きと聞いた義景は丹念に育て上げた見事な鷹を献上し、しばらく様子見をする、と言いました。

義輝と面識がある光秀は、久しぶりに義輝に会えることを喜び、そのことを妻・煕子に報告しました。

煕子は喜び、家のことは任せてください、と光秀を応援します。

その時、煕子の顔色が悪いことに光秀は気づきました。

煕子は光秀の子をお腹に宿していたのです。

喜んだ光秀は煕子を労い、大声で母・牧にも報告するのでした。

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京で

鷹匠と共に京に到着した光秀は、義輝が居る相国寺に向かいました。

細川藤孝(眞島秀和さん)と三淵藤英(谷原章介さん)と懐かしい再会を果たした光秀は、藤孝の朝倉義景への口添えに対し、感謝を伝えました。

そして、義景から預かった献上品の鷹を差し出しました。

見事な鷹に喜んだ藤英でしたが、義景が上洛しなかったことに対し、残念だと口にしました。

様々な問題を片付けるために上洛して欲しかったのですが、書状に応じた大名は少ない。

しかし、そんな中、織田信長はもうすぐ上洛すると伝えられました。

信長上洛に驚く光秀。

藤英は、この後公家の二条家で義輝と能を見るので光秀も同行するようにと誘いました。

光秀の前に現れた義輝は9年も前に会った光秀のことを覚えていました。

時が経てば人も世も変わる、しかしいつ見ても変わらず胸を打つものが能だ、と言った義輝は、光秀も能を見ようと誘いました。

義輝の変わらない様子に安堵した光秀ですが、そう感想を述べた光秀に、藤孝や藤英は複雑な表情を見せていました。

二条家に到着すると、そこには斎藤高政(伊藤英明さん)もやってきていました。

藤英によると、高政は現在義龍と名を改めており、数日前から上洛していたのだと言います。

次に会った時には首を刎ねる、と宣言されていた光秀を、鋭い目つきで睥睨すると義龍は席に向かいました。

能の席にて、光秀は背後からじっと義龍を見つめていました。

光秀の視線を感じながら高政は能を楽しんでいました。

その夜、光秀と酒を楽しんでいた藤孝に知らせが入りました。

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信長暗殺計画

上洛する信長の首を義龍の刺客が狙っていて、すでに京で待ち構えていると言うのです。

光秀は驚き、なにか手を打たないと、と考え始めました。

義輝に義龍と話して欲しいと光秀は願うのですが、藤孝は、今の公方様にその力はない、と話します。

今、力を増しているのは三好です、

信長のために尽力しようとする光秀に、なぜそこまで信長を庇うのだと藤孝は問いました。

光秀は、かつて信長が道三と面会した時に、信長が言った言葉が気になっていました。

「我らも変わらねばならぬ」と言った信長をやすやすと死なせたくない、と光秀は説明したのです。

藤孝は、今この京の治安を守っているのは松永久秀(吉田鋼太郎さん)なので、久秀に相談してみたらどうかと勧めました。

久々に面会した光秀を久秀は歓迎してくれました。

道三の死を悼み、今の光秀の境遇を久秀は心配しました。

光秀と最後に会ったのは、三好長慶が襲撃された11年前のことです。

久秀はあの時のお礼を口にして、光秀には借りがある、と語りました。

光秀は、その時の借りを返して欲しいと久秀に頼むのでした。

翌日、久秀は義龍を訪ねました。

今京には不届き者が多く手を焼いているため、強者ぞろいの斎藤家に力を貸して欲しいと義龍に頼んだのです。

最近、上洛してくる織田信長を何者かが狙っているという不穏な動きがあると言います。

「なにかご存知か?」と久秀は義龍に尋ねます、

「公方様が戻った矢先に、このような狼藉は言語道断。厳しく取り締まらなければなりません。斎藤様は将軍家の要職に付くと聞いております。ならばお引き受け頂けますね」

久秀の言葉に頷いた義龍。

久秀は、光秀にこれで借りは返した、と言いました。

そして、義龍が光秀を呼んでいると伝えました。

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義龍との面会

久しぶりに面と向かった光秀に、義龍は「松永を担ぎ上げるとは…考えたな」と語りかけます。

「此度のこと、どうやって知った?」という問い掛けに無言を通す光秀。

「まあいい、遅かれ早かれ信長はこの手で討ってやる」と義龍は語ります。

義龍は今の光秀の境遇を知っており、自分に従っていれば美濃で要職についていたのに、と言いますが、光秀はそれを悔いていない、と返答します。

義龍は、尾張を飲み込み、美濃を大きく豊かにする、しかしそれは自分1人ではできない、助けが必要だ、と話します。

そして、もう一度考えてみろ、手を貸せ、と光秀を勧誘するのです。

しかし、光秀はその誘いをきっぱりと断ります。

そして、一体どうしたのかと逆に義龍を問いただすのです。

「次に会ったら首を刎ねると言っていたのに…」

義龍は、今まで血を流しすぎた、弟を殺し、父を殺し…。自分に従う者は数多いるが、それは自分を恐れてのこと。腹の中では何を企んでいるのか分からない、とこぼします。

「悔いておるのか?」という光秀の問い掛けに

「悔いておる、と申したらわしに付いてくるか?」と義龍は答えます。

その問にも光秀は頷きませんでした。

そんな光秀に義龍は、

「十兵衛、お主一体何がしたいのだ?」と問いかけます。

光秀は、

「道三様に言われたのだ。大きな国を作れと。誰も手出しができぬ大きな国を。今は自分でもどうしたらいいかわからない、けれど、その言葉はこの胸にうちにある」と答えたのです。

「…大きな国…、父上が…美濃よりもか」と問いかけた義龍に光秀は「そうだ」と答えました。

すると義龍は「分かった、行け」と言いました。

去りかける光秀に「さらばだ。もう会うこともあるまい」と義龍は告げたのでした。

光秀はその言葉に何も答えることができず、苦しそうに立ち去ったのでした。

その2年後、義龍は病によってこの世を去るのでした。

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信長と将軍

3日後、信長が京に到着し、義輝に拝謁しました。

尾張平定の報告をした信長を労う義輝。

初めて訪れた京について、田舎者ゆえ全てが珍しいと信長は楽しそうに語りました。

義輝が、自分に何かして欲しいことはあるかと尋ねると、信長はお願いがあると話し始めました。

尾張はようやく1つになったのに今川が美濃の義龍と手を組み、尾張を狙っている、と話します。

戦となれば田畑が荒れ民が苦しむ、もう無用な戦はしたくない、万民のためにも兵を引くように今川に命じて欲しい、と信長は頼みました。

義輝は信長の言葉を了承しました。

今の今川義元の官位は治部大輔。

ならば信長に左京大夫を授けよう、今川より上だ、と義輝は言うのです。

それで今川は引き下がりましょうか、という信長の疑問を聞いた義輝は、ならば相伴衆にする、それならば今川も手を引かざるを得ないだろう、皆そう思わぬか?と言い募ります。

しかし、それに答える者は誰もいません。

義輝は力なく、今の自分にはそれぐらいしかできぬ、と項垂れたのでした。

光秀は下がろうとする信長に声をかけました。

久しぶりの再会を信長は喜びました。

そして、光秀に自分が相伴衆になれば今川は手を引くと思うか?と問いかけます。

今川は出城を作っていて手も足も出ない、尾張が心配だ、わしは尾張に帰る、と宣言すると信長は踵を返しました。

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光秀と久秀

久秀を訪ねた光秀に、久秀は信長が、明日、尾張に帰る前にと挨拶にやってきたと言いました。

久秀は、信長に驚かされたといいます。

尾張は敵に囲まれて戦ばかりで嫌だと言い、尾張を差し出すから摂津をくれ、と言ってきたというのです。

堺で商売がしたい、自分ならできる、と言った信長のことを久秀は変わった男、うつけかもしれないがただのうつけではない、と評しました。

光秀は、信長は斎藤道三が買っていた人物で、亡き道三は信長から目を離すな、と言っていたと久秀に話します。

信長は義輝に会い、がっかりした、と話していたといいます。

もはや将軍家は当てにできない、とも。

大名同士の争いの仲立ちもできないほど力が弱まった将軍。

今の京をまとめているのは三好長慶です。

将軍ができずに誰が世を平らかにできるのか、と光秀は案じます。

久秀は、それはわからない、また、戦になるやもしれん、と語るのでした。

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次回、第20回「家康への文」

駿河の今川義元(片岡愛之助さん)が尾張に侵攻してきました。

その先鋒となったのは、かつて尾張でも人質となっていた松平竹千代、今の家康(風間俊介さん)でした。

光秀は、戦を回避させるために、家康への接触を試みるのです。

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最後に

今回は、前半の信長の絶望が苦しかったです。

愛されようと頑張っていたのに、自分の行動は母を苛立たせるだけだった、と突きつけられ愛を得ようとした母から「母も殺した」と言われ、信長は絶望します。

その時の染谷将太さんの表情が何とも言えず、苦しかったです。

伝わらない思いにこみ上げてくるものがありました。

でも、信長には帰蝶がいます。

そこが救いですね。

後半は、義輝の諦めが伝わってきて苦しかったです。

自分にはこれぐらいしかできない、と力のなさを嘆く義輝。

向井理さんの諦めの表情に切なくなりました。

側で支える藤英や藤孝も何もできないもどかしさが伝わってきて苦しかったです。

それから、義龍と光秀の決定的な別れ、ですね。

幼少期から一緒に育った光秀を買っていた義龍は、裏切った光秀に対し、首を刎ねる、としながらも2年を経て、手助けをして欲しい、と手を差し伸べます。

それでも頷かない光秀。

亡き道三の言葉を語る光秀の言葉を聞いていた義龍は、分かったと光秀と共に美濃の国を盛り立てようという気持ちを諦めます。

光秀と一緒にやりたい、という強い気持ちを持っていた義龍でしたが、もっと大きな国を作ろうとしている光秀を認め、自分から離れることを許したこと。

最近、怖い表情が多かった義龍だけに、今回光秀にきっぱりと別れを告げた表情にぐっときました。

病でもう長くないと、分かっていて、光秀を頼りたかったのかもしれませんね。

元気だったのは吉田鋼太郎さん演じる松永久秀ですね。

信長という人物の奇特さを感じ、期待を寄せる様がとても良かったです。

全体的に、苦しかった今回の中で、久秀の力強さに元気をもらいました。

次回は小さかった竹千代くんが大きくなって家康様になって登場します。

風間俊介さんは数多く大河に出演されている演技派なので、今回はどんな家康を見せてくれるんだろうかと期待が高まりますね。

次回、第20回「家康への文」、楽しみにしています。

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