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麒麟がくる 第20回「家康への文」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

目次

前回のあらすじ

前回、第19回「信長を暗殺せよ」は、京に初めて上洛してくる織田信長(染谷将太さん)を美濃の斎藤義龍(伊藤英明さん)が暗殺しようと画策し、それを察知した主人公・明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)が食い止めるお話でした。

1558年、三好長慶の下剋上により近江・朽木に逃れていた将軍・足利義輝(向井理さん)ですが、三好長慶と和睦したため、5年ぶりに京に戻ってきました。

将軍の帰京というめでたい事ゆえ、祝いのために上洛するように各大名に書状が届けられました。

越前に住む朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)にも届いたのですが、面倒事に巻き込まれたくない義景は、献上する鷹を光秀に託し、名代として京に行くようにと命じました。

力が弱まっている将軍の命に従う大名は少なくなっていました。

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京に到着した光秀は、細川藤孝(眞島秀和さん)や三淵藤英(谷原章介さん)という懐かしい人々と再会しました。

三淵らの計らいにより義輝にも目通りが叶った光秀。

9年前と変わらない義輝の姿に光秀は安堵しましたが、側近たちは複雑な思いを抱いていました。

義輝に促され参加した能の会で、義龍と再会した光秀。

義龍は、今度会ったら首を刎ねると光秀に宣言していました。

その夜、細川藤孝の元に上洛する信長が狙われているとの一報が入りました。

首謀者は斎藤義龍。

光秀は信長暗殺計画を阻止するために、今、京の治安を守っている松永久秀(吉田鋼太郎さん)を頼りました。

かつて、三好長慶が狙われた際、光秀は三好長慶と松永久秀を守るために句会に乗り込み敵を退けたのです。

その時の事を覚えていた久秀は、光秀に借りを返すと話します。

すると光秀は、今返して欲しいと言い、信長を守るために久秀に義龍を牽制して欲しいと頼んだのです。

翌日、義龍を訪ねた久秀は、将軍が戻ったばかりの京で、不穏な動きがあってはならないと義龍に釘を刺しました。

久秀の言葉に頷いた義龍は、同行している光秀を呼びました。

久しぶりに対面した義龍と光秀。

義龍は、暗殺阻止に久秀を担ぎ上げた光秀の手腕に感心します。

そして、もう一度自分に仕えないかと誘ってきたのです。

首を刎ねる、と言っていたはずの義龍からの申し出に光秀は驚きます。

義龍は、自分の力を恐れ従う者は多いが、信頼できる者はいないと嘆きます。

だからこそ、光秀に力になって欲しいのでした。

しかし、光秀の返事は否。

かつて道三に「大きな国を作れ」と言われ、その方法を模索しているという光秀の言葉を聞いた義龍は、納得し「さらばだ、もう会うことはあるまい」と光秀の意思を尊重したのでした。

この2年後、義龍は病に倒れ、この世を去ることになります。

上洛した信長は、将軍・義輝に拝謁しました。

信長は、義輝に今川からの脅威を話し、今川を抑制して欲しいと懇願します。

すると義輝は信長に今川よりも高い官位を授けようとします。

それで今川が引き下がるだろうかという信長に、義輝はそれ位しかできない、と項垂れたのでした。

信長は義輝の采配にがっかりし、尾張が心配だと直ぐに帰って行きました。

久秀を訪ねた光秀に、久秀は帰る前に信長が挨拶に来て、驚かされたと話しました。

信長は、戦はもうしたくないので敵に囲まれた尾張ではなく商売に向いている摂津が欲しいと言い出したといいます。

そんなことを言う信長を変わった男、と評した久秀に、光秀は、信長は亡き道三が買っていた男だと話します。

道三は信長から目を離すなと話していたと伝えると、久秀も信長に注目し始めたのです。

光秀は、大名同士の争いの仲立ちすらできないほど力が弱まっている将軍家を案じ、誰が世を平らかにできるのかと思案するのでした。

前回第19回「信長を暗殺せよ」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第20回「家康への文」のあらすじと感想です。

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戦の予兆

1560年、駒(門脇麦さん)は望月東庵(堺正章さん)とまだ、駿府に住んでいました。

駿府の城下では近々大きな戦が始まるという噂が流れ、物価が上がり、品薄の状態になっていました。

兵も馬も尾張に送られているといいます。

その頃、越前の称念寺では、光秀が子供たちに勉学を教え、日々、慎ましく暮らしていました。

光秀が称念寺から家に戻ると、尾張に視察に行かせていた左馬助(間宮祥太朗さん)が戻ったとの知らせが入りました。

光秀には娘が生まれており、夜泣きがひどいと聞いた駿府の駒が越前まで大量の薬草を届けてくれていました。

それをありがたく感謝する明智の一党。

尾張から戻ったばかりの左馬助のもとに向かう光秀を煕子(木村文乃さん)が呼び止めます。

煕子から米が尽きたと言われた光秀は困りました。

どこにも仕官することなく、子供たちに勉学を教えているだけの生活は困窮し、日々の米にも苦労する有様でした。

このようなことは聞かせたくない、と謝罪しつつ煕子は、駒が送ってくれた薬草の半分を質に入れてはどうかと提案しました。

なんとかしなければと思う光秀でした。

離れでは疲れ果てた左馬助が横になっていました。

光秀が入ってくると直ぐに起き上がり、尾張での報告を始めます。

左馬助は尾張で帰蝶に会っていました。

現在の尾張は、今川の勢いに押され主だった城を今川に抑えられていました。

今川に取り込まれた大高城や鳴海城には、三河の兵で固められています。

今川は、尾張と戦があると先鋒として常に三河の兵を使っていました。

光秀は、戦は近いと感じ、このままでは尾張は危ないと危機感を募らせました。

三河の武士の中で今川義元(片岡愛之助さん)に近い者は誰かと光秀は左馬助に問いかけます。

すると、帰蝶から聞いた話では、かつて尾張でも人質だった松平竹千代(現在の松平元康)(風間俊介さん)が義元から大事にされている、と話します。

それを聞いた光秀は、今川と五分に戦う手立てとして帰蝶に文を書くので、もう一度尾張に行って欲しいと命じるのでした。

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松平元康

駿府の今川の館では、大高城や鳴海城を足がかりに、一気に尾張へ攻め込むつもりだと義元が宣言していました。

尾張を落とせば三河、遠江も合わせ、一気に大大名となることができます。

織田に切り込む先鋒として、誰がいいか軍議にかけられました。

その地に詳しい三河の者が良いとされ、先鋒は松平元康と決まりました。

その頃、駿府・智源院にて、元康は東庵と将棋を指していました。

ほどなくして、漸く勝った、と元康は喜びの声を上げました。

といっても対戦成績は98対5と93も差がついています。

元康は東庵と賭け将棋で2貫(1貫=15万円)ほど負けているといいます。

そこに、元康の祖母・源応尼(真野響子さん)が現れました。

源応尼は東庵の針や駒の灸という療治を受けていたのです。

駒や東庵の腕がいいと、源応尼は褒めていました。

東庵は、先程元康が口にした「大事の前に幸先がいい勝ちだ」と呟いた言葉が気になっていました。

東庵に問われた元康は、尾張への戦に行くのだと話しました。

戦と聞き東庵も駒も顔を歪めます。

その時、駒が次の家に行くと立ち上がりました。

元康も帰るといいその場を立ち去ります。

残された東庵と源応尼は、戦が起こることを嘆きました。

源応尼は、三河は今川の支配を受け、尾張への戦いではいつも三河を矢面に立たせる、と嘆くのです。

東庵は、今夜今川館に呼ばれていましたが、いささか気が重い、とぼやきました。

帰り道、駒と一緒になった元康は、三河を今川に返してもらうまでは仕方がない、と嘆きます。

これから駒が向かう先は、何にでもよく効くという丸薬を作っている芳仁(ベンガルさん)の家です。

何にでもよく聞く薬があるならばお灸は必要ないのでは、と元康は訝しがります。

駒は芳仁が作る丸薬が有名で、戦の折にはお守りとして重宝されているといいます。

興味があるという元康に、ちょうど芳仁に分けてもらっていた品があると駒は丸薬を元康に渡しました。

元康は、駒から貰ったお守り、必ず生きて戻ってくると駒に約束するのでした。

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今川義元が思う元康

今川の館に呼ばれた東庵は、今川義元と対面していました。

義元の師であった太原雪斎が東庵の事をよく話していたといいます。

東庵の針は一針でよく効くというのです。

しかし、針の名手である東庵でさえも自分に打つ針は全く効かないとぼやきます。

それは、医者が世のため人のためのみに生きている証だと義元は笑いました。

肩こりが酷いという義元は、亡き師が褒めていた療治が受けたいとして東庵を呼んだといいうのです。

準備を始める東庵に義元は、東庵と元康が親しく将棋を指していると語り始めました。

更に、東庵は元康の祖母・源応尼とも親しいと指摘します。

義元に東庵の交流関係は筒抜けでした。

元康は三河の者だが、自分はとても大切にしている、と義元は語ります。

元服にも参加し、三河岡崎城主の子であったことに配慮し、今日まで育ててきた。

先の初陣も、義元の命を受け見事に戦ってみせた。

元康こそ三河の武士の頭領として相応しい器であると義元は言います。

しかし万が一、元康が尾張に寝返れば今川は危うい、と危惧します。

そして東庵に問いかけたのです。

元康は信じるに足る若者かどうか、と。

「医は仁術と申します。人を見るのが仕事です。元康様は裏表のないお方。殿がご案じになるようなお方ではないと存じます」

東庵は元康の人柄をそう評価しました。

義元は「よう申した」と喜び、さすが雪斎が見込んだ人物、と東庵の評を喜んだのでした。

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元康を取り込め

1560年5月、今川義元は2万5千の兵を率いて尾張を目指しました。

清須では信長を中心に軍議が開かれていましたが、全くまとまらず、信長は途中で退席してしまいました。

部屋を出ると、外出しようとする帰蝶の姿が。

このような戦支度の最中にどこに行くというのかと信長は帰蝶に問いかけます。

すると、帰蝶は熱田に向かうと言い、信長もと誘ってきます。

帰蝶は、熱田に松平元康の母・於大の方(松本若菜さん)と叔父の水野信元(横田栄司さん)を呼んでいると言うのです。

戦で負けぬために、やれる手立ては全てやる、と帰蝶は言います。

戦の先鋒を務めるであろう元康の母と叔父を呼んで元康寝返らせようという策だと合点がいった信長は、帰蝶にこのような策を授けた人物は誰かと問いただします。

再度問われても帰蝶は信長に不敵に笑うだけでした。

その頃、越前・朝倉家に光秀は士官を希望していました。

数日後、光秀は館を訪れたのですが、家老から殿に話を通してから、と言われ、本日は公家と蹴鞠で忙しいため、明日もう一度来るようにと光秀は言われてしまいました。

尾張が大変な時に、蹴鞠に興じる義景が治める国に身を委ねるつもりはない、といらだちを顕にした光秀は、左馬助に尾張への抜け道に案内しろと命令するのです。

熱田にて、信長と帰蝶は於大の方と水野信元と面会していました。

信長は、このままでは尾張方の水野は甥である元康と戦わなければならなくなる、と言い募ります。

於大の方は、元康が幼い頃に離縁され引き離されもう16年も会っていないと訴えます。

そんな自分が母と呼べるのだろうかと不安を口にします。

於大の方に信長は、自分が元康ならば、母の名を聞いただけで胸を潰される、母は母だ、と訴えました。

於大の方は、このようなこともあろうかと、と元康に向けて文を書いていました。

今すれ違ってもわからないような愚かな母だけど、元康に会いたい、元康が戦で命を落としたら悲しい、と書いてある、と言います。

水野信元は、元康の近くに忍ばせている間者に文を託すといいます。

間者の手を使って、元康に文を手渡し今川から離反させる。

その条件として、三河の物は三河に戻す、今後一切、三河に手を出さないと約束して欲しいと言い募り、信長はその言葉を承知しました。

於大の方の文は菊丸(岡村隆史さん)に託されました。

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元康への文

5月16日、今川義元は三河・岡崎城に入りました。

翌17日には、今川勢の先鋒として元康が境川を越え尾張に侵入し大高城に入りました。

大高城を守る鵜殿長照に迎えられた元康は、途中、織田方の砦のすぐ近くを通っても攻撃されなかった、まるで見て見ぬふりをされたようと不審がります。

その頃、信長は策を巡らせていました。

側近に、もし元康が丸根砦を攻撃してきても、まともに相手にせず、砦に火を放って逃げろと命じます。

更に、義元が沓掛城から大高城に攻め込んでくる経路を考えていました。

大高城に入った元康の元に無事に到着した菊丸は、人目を避けて元康に接触しました。

そして、預かった手紙を元康に渡します。

元康は、今母からの手紙を読めというのかと動揺します。

菊丸は、時を移さず読んで欲しいと於大の方からの言葉を伝えます。

この戦は、勝っても負けても三河にとって良いことはない、互が傷つくばかりなので、戦から身を引いて欲しいと書かれていました。

母はひたすら元康に会いたい、穏やかに、他に何事も望まず、という母の言葉に涙を流す元康。

於大の方の言葉は、三河の者全ての願いだと菊丸は訴えます。

今川がある限り三河は100年たっても陽が当たらない。

織田につき、今川を退け、三河を再び三河の者に取り戻して欲しいと菊丸は懇願します。

その頃、光秀は尾張への抜け道を馬で懸命に駆けていました。

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次回、第21回「決戦!桶狭間」

今川から元康を離反させようとするのですが、その作戦は失敗に終わりました。

信長は、父からの教えを思い出し、今川の軍勢が本当に2万もの大軍なのか疑います。

そして前線に出陣し、義元軍を分断する作戦を決行します。

元康は、今川の戦略において、三河勢が駒のように扱われることに反発し始めます。

そして桶狭間にて、織田軍が今川義元に襲いかかるのです。

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最後に

風間俊介さん演じる松平元康が登場しましたね。

人質としてあちこちに回され流されてきた元康ですが、それは全て三河を取り戻すため。

今川に嫌気がさしても今は従うしかありません。

義元の機嫌を損ねないように、懸命に我慢する元康の姿がいじらしくグッときましたね。

東庵と将棋を打つ時の無邪気な姿と戦へ赴く厳しい表情の違いにハッとさせられました。

母の手紙に心が揺らぐ姿にも心打たれました。

母の手紙を受けて、今後の元康の動向が気にかかります。

そして信長。

今川の脅威に晒されながら中々纏まらない家臣たちにもどかしさを感じます。

そんな中、帰蝶はアクティブでしたね。

光秀に策を授けられ実行した帰蝶。

そんな帰蝶に知恵を授けた人物をすぐ察する信長。

信長が困った時に、事態打開のきっかけを作るのはいつも帰蝶です。

2人の息がぴったりなのが微笑ましいですね。

光秀の苦悩は見ていて苦しかったですね。

生活が困窮している様もそうですが、尾張が大変な時に何もできない自分に嫌気が差しているのでしょう。

いつも穏やかな光秀が荒れていましたものね。

裏で策を授けるだけでなく、早く表舞台に出てきてもらいたいですね。

さて次回は、第21回「決戦!桶狭間」。

織田信長には欠かせない見せ場の1つです。

義元の首を取る今井翼さん演じる毛利新介の活躍も楽しみですが、桶狭間に光秀がどう関わってくるのかとても楽しみです。

次回、第21回「決戦!桶狭間」激しい戦闘シーンに期待しています。

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