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西郷どん 第44回「士族たちの動乱」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年11月25日、第44回「士族たちの動乱」が放送されました。

前回、西郷隆盛(鈴木亮平さん)は、朝鮮国大使派遣の案を、大久保利通(瑛太さん)と岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)の策略によって否決され、政府を去り鹿児島に帰りました。

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それでは、第44回「士族たちの動乱」のあらすじと感想です。

目次

隆盛に頼る男たち

明治6年11月。鹿児島で隆盛は、畑仕事をしたり、時には犬と狩りに行ったりと静かな毎日を過ごしていました。そして「都で名利を求めた為にこの清々しいふるさとの松風の音を3年を聞く事が出来なかった」という心の歌を詠んだりしていました。

しかし桐野利秋(大野拓朗さん)、別府晋介(篠原悠伸さん)ら陸軍のなかの薩摩の者たちまで隆盛を追って鹿児島まで戻ってきてしまいました。小兵衛(上川周作さん)も、従道(錦戸亮さん)に連れ戻せと言われて追ってきたが、結局鹿児島まで戻ってきてしまいました。

「官もいらず名もいらず。こいが薩摩隼人の心意気でごわす。」と言う男たち。隆盛は「今からでもよか東京に戻れ。」と言います。しかし桐野らは、「もともとは隆盛に引き立ててもらった身。今の政府の為に働くことが出来ない。」と言い、隆盛を再び政府に戻し、正す為に鹿児島に来たのだと言います。

隆盛は「二度とここへは来んな。」と頑として受け入れませんでした。

隆盛の後を追って陸軍、近衛兵、さらに警保寮の者たち300人も鹿児島に帰ってきており、鹿児島県令の大山綱良(北村有起哉さん)は頭を抱えていました。これまでに戻ってきているのが300人。合わせて600人。

一気に職を失ったことになるが、鹿児島にはろくな食いぶちもありません。しかもその600人は実戦を重ねた精兵。もしその者たちが日を追うごとに腐り、暴徒化すればどうなるのか?と大山は海江田武次(高橋光臣さん)に不安を言いました。

大山の懸念通り、隆盛を追って鹿児島に戻った士族たちの数は増え続け、町には不穏な空気が満ちていたのです。

隆盛の留守に、また懲りずにやって来た桐野たち。糸(黒木華さん)が出てきて「お引き取りを。」と言いましたが、引き下がりません。桐野は「西郷先生が立ち上がらん限りいずれ必ずとんでもなかこつが起きもす。逃げんでくいやんせ。」と隆盛に伝えるよう言ってきました。

これに対して糸は「勝手なこつを言わんでくいやい。私には政の事はよう分かいもはん。じゃどん、皆さぁを見ちょっと腹が立って仕方がなか!旦那さぁはこいまで新しか国をつくるために脇目も振らず走ってこられもした。そいだけは私にもよう分かいもす。そいをずっと近くで見て来られた皆さぁが今度は自分で走る番じゃなかとですか!」と一喝しました。

うなだれる若者たち。諦めて帰ってくれました。

温泉地にいた隆盛は、糸の言葉のおかげで桐野らが姿を現さなくなったと、熊吉(塚地武雅さん)から聞いていました。「このまま600人をまとめて東京に戻ってきてくれればよかどん、そいはちょっ難しいじゃろうのう。」と言います。

熊吉には、隆盛がただ何も考えずに温泉につかっているわけではなく、桐野らの為にどうすればいいのか考えていると、見抜いていたのでした。

優しい人ですよね。隆盛は。桐野たちも隆盛に頼ってばかりじゃなくて、自分たちでどうにか出来たらいいんですが…。

まぁ、確かに薩摩のみんなを討幕に引っ張って行って、さらに政府にまで引き入れて、それで自分だけさっさと薩摩に帰るなんて、無責任と言えば無責任にも感じます。勝手なのは皆同じなのでは?と思いました。

政府への不安を募らせる士族たちは、暴発寸前の状態でした。その余波は、鹿児島にいる利通の家族にも及んでおり、自宅に投石されるなどの被害が出ていました。

妻の満寿(三村里江さん)、子の利武(田中レイさん)、よし子(福田彩実さん)は、一旦は西郷家に避難したものの、東京の利通のもとへ旅立っていきました。

政府内でも分かれる薩摩

洋行帰りの村田新八(堀井新太さん)と川路利良(泉澤祐希さん)が、新たに設立された内務省を訪れました。二人は、薩摩の見知った人間がほとんどいなくなっていることに気付きました。従道は、皆、引き留めるのも聞かずに隆盛を追って帰ったと言います。

参議兼内務卿となった利通は治安維持や殖産興業を所管し、強大な権力を握る内務省の頂点に君臨していました。

利通は、新八と川路に、陸軍や警保寮から、薩摩の多くの者が隆盛を追って去ってしまった。陸軍は長州の山県(村上新悟さん)が立て直しに当たっているので、二人には警保寮の立て直しを頼みたい。西国各地では政府への不満がますます高まっている。政府としてそれらを厳しく取り締まって禍根を断たねばならい。と言いました。

しかし新八は「吉之助さぁはないごて政府を去ったとでごわすか?吉之助さぁが自分で作った政府を、自ら去る理由がおいには分かいもはん。」と利通に聞いてきました。利通は「自分の役目は終わった。」という理由だと言いますが、新八は信じません。

川路も、自分を取り立ててくれたのは隆盛のおかげだと言います。しかし新八とは違い「国家安寧の為には、一日として休む事は許されもはん。こん川路利良。私情は捨て、あくまで警察に献身しとう存じもす。」と言って、利通に協力すると言うのでした。

そこへ岩倉が襲われたとの知らせが入りました。後日、土佐の者が襲ったことが分かり、板垣退助(渋川清彦さん)らを政府から追い出した意趣返しと思われました。犯人が分かった事で三条実美(野村万蔵さん)は安心していました。

しかし木戸孝允(玉山鉄二さん)は「まだ油断は出来ません。これを機に反乱の火の手が一気に燃え広がる…。そねな事も大いに考えられます。」と言うと、伊藤(浜野謙太さん)が、佐賀でも江藤新平(迫田孝也さん)が担ぎ出されて、政府に抵抗をもくろむ一党がいることを報告します。

木戸が最も警戒しないといけないのは鹿児島では?と言うと、利通は「心配ご無用。西郷が立つことは、断じてない。」と木戸らの不安を一蹴したのでした。

佐賀の乱

明治7年(1874)2月15日。江藤新平率いる佐賀軍6000が政府軍の守る佐賀城へと攻撃を仕掛けました。余に言う佐賀の乱です。

佐賀の乱のことは鹿児島の桐野らの耳にも入っていました。別府も「高知の次は佐賀でごわすか。まずかこつになってきもした。」と警戒を強めます。鹿児島でも戻って来た士族たちの不満もたまって来ていて、今のままでは佐賀に走る者たちも出てくるかもしれない状態でした。

桐野は、隆盛に政府に戻って来てもらう為に鹿児島に来たのに、そこを間違えてはいけない。と思っていました。しかし精兵として訓練されていた者たちは、行き場もなく銃を撃ちまくっていて、抑えがきかなくなってきていました。

そんななか、佐賀の江藤が鹿児島の西郷宅へ、隆盛を頼ってやって来ました。

江藤は「西郷さんが立てば、必ず後藤さんや板垣さんも立つ!再びおいたちの手に政府ば、取り戻すことがでくっと!」と隆盛を説得しましたが、隆盛は首を縦に振りませんでした。

「勘違いせんでくいやい。おいは政府を取り戻したいとも潰したいとも思っちょいもはん。おいが今考えちょっとは、こん鹿児島からどげんすれば政府を支えるこっが出来るかっちゅうこっじゃ。」と言う隆盛。戦など言語道断と一蹴しました。

江藤は「西郷隆盛には失望した。」と言い、鹿児島を出ていきました。

江藤は政府軍に捕らえられ、佐賀まで鎮圧に乗り出していた利通によって処刑されました。まともな裁判も行われず、斬首。さらし首が申し渡され、即日執行されたのでした。

東京に戻った利通を政府の者たちが迎え入れました。木戸はさらし首はやり過ぎでは?と聞きます。しかし利通は「全てはこのような事を二度と引き起こさぬ為です。江藤さんの最後のお役目でございます。」と冷静に言ったのでした。

隆盛を追い出そうと考えてからの大久保利通は本当に怖いですね。維新まではそこまでの冷徹さは見えませんでしたが、維新後の利通は人が変わったようです。

その頃、利通が満寿と子どもたちの為に建てた新居に、ゆう(内田有紀さん)が訪ねてきて、挨拶が交わされていました。二人の話し合いにより、利通は1と6のつく日にゆうがいる家に通う、という事が決まったのでした。

利通は家にゆうがいた事でかなりビビってましたが、満寿もゆうも感情的にならず、冷静に話し合っていたようです。これも怖いです!!

色々あるみたいですが、満寿さんと子どもたちが平和に暮らせているようでよかったです。

私学校設立

佐賀の乱のことは、江藤のさらし首だけに終わらず、新聞でも大々的に書き立てました。政府はこうして士族たちを震え上がらせ、押さえ込もうとしていたのです。

しかし、震えるだけではなく、怒りを抑えきれず暴れ出す者たちもいました。隆盛は江藤のような者たちが鹿児島でも出てくることを恐れていたのでした。

隆盛は書をしたため、鹿児島県令の大山のもとを訪れました。そしてお金を出して欲しいと言います。大山は隆盛に士族たち暴れているのを何とかしろと言い返します。

隆盛は「じゃって、どげんすればあん者たちを暴発を止め、そいがやっと分かったとじゃ。薩摩に、士族たちの学校をこしらえっとじゃ。年長の士族が年若の士族たちに教育を施す。剣術から銃や大砲の撃ち方まで。兵法だけじゃなか、漢学洋学あらゆる学問を教えっとじゃ。いずれはそん中から異国へ、留学へ行く者も現れるやもしれん。商いや畑仕事を始めてもよか。とにかく今、おいたちも日本も大きく変わらんにゃいかんとじゃ。」と大山に熱く語りました。そしてお金が要ると笑いながら言います。

「ほんのこて、揃いも揃って勝手なこつばっか言いおって!」と口を滑らす大山。新八が鹿児島に帰って来ていて、隆盛を驚かせようと隠れていたのです。

新八は「おいも政府を辞めて帰ってきてしもた。おいはエゲレスやフランスを見てきた。鉄道が走り工場から煙がわんわん出ちょった。じゃっどん、日も当たらんような暗く大きな建物の隅にこうネズミのように暮らしちょった。青白か顔をして。だいも笑っちょらん。一蔵さぁはそげな国を目指しちょっようじゃが、おいにはそん手伝いは出来ん。そいなら、こん薩摩で吉之助さぁの作る学校を手伝いたか。」と言いました。

隆盛は出世の道が断たれるてもいいのか?と聞くと新八は「おいや大山さぁが出世したそうな男に見えもすか?」と大山を巻き込む新八。大山はため息をついて「おはんらとおるといっつもこうじゃ。そこまで出世したくなかち言うなら、そん偉そうな髭、剃ってやっで。」と言い、新八を茶化すのでした。

後日、新八は西郷家で小さなアコーディオンのような楽器を奏でて、オペラの歌を披露しました。熊吉たちはありがたがって聞いていました。

そこへ半次郎と晋介が現れ「やっぱい西郷先生しかおいもはん。先生の力で政府を変え、世直しをする!そん為ならおいたちは命を惜しみもはん。」とまだ考えを変えていません。

隆盛は「もうやめ。おいはそげな大層な者じゃなか。」と諦めるように言います。そして学校を手伝ってくれないかと誘いました。しかし半次郎は政府に戻らないつもりなのか?と隆盛に聞き、失望した様子です。

隆盛は「前を向いて進め。おはんらが若い者の先に立たんでどげんすっとじゃ。」と説得します。「いつまでも西郷先生の背中を追いかけたか!」と泣きながら主張し、まだ隆盛に期待をかけます。

新八は優しく「もうやめ半次郎。吉之助さぁもおいもそげん決めたとじゃ。」と言います。しかし半次郎は話を聞かず去っていきました。

明治7年6月。隆盛の願いによって建てられた学校は「私学校」と名付けられました。

新八は外国語を教え、篠原国幹(榊英雄さん)らや小兵衛は剣術などを教えていました。そのなかに半次郎の姿はありません。

お金を出してくれた大山に隆盛は大いに感謝しました。大山は「政府の金じゃ。役人の贅沢に消えるよりよほどましじゃろが。まぁ、それもここだけの話じゃがな!」と笑い飛ばしました。

そこへ熊吉が、二人の若者を連れて来ました。アメリカから戻って来た、菊次郎(今井悠貴さん)といとこの市来宗介(前川優希さん)でした。この帰ってきた二人も私学校に通う事になりました。

顔を隠して私学校にやって来た半次郎。私学校の生徒たちを次々派手に倒して現れました。剣で太刀打ち出来なかった生徒は銃を持ちだしましたが、その銃も鮮やかに斬ってみせました。

「よかか!銃や大砲には弾が要る!弾が尽きれば剣で戦うしかなか。戦場で最後まで生き残っとは剣の強か者じゃ!」と生徒たちに言うと、皆大きく返事しました。

半次郎は、騒ぎを聞いて駆け付けた隆盛に頭を下げ「西郷先生!お世話にないもす!」と言うのでした。

危機感を募らせる政府

一方、政府では、熊本、福岡、山口の不平士族たちの数が増え続けているという西国に潜らせている密偵からの報告を利通が受けていました。

さらに鹿児島では、隆盛が私学校を作り、士族が続々と集まっている。とも報告されました。危機感を募らせた利通は密偵の数を増やすよう部下に命令しました。

私学校が、やがて西南戦争の火種になるのです。

次回は、第45回「西郷立つ」です。

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