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西郷どん 第7回「背中の母」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年2月18日、第7回「背中の母」が放送されました。

前回、藩からの命令で、アメリカからの密航者、ジョン万次郎(劇団ひとりさん)の渡航目的を聞き出した西郷吉之助(鈴木亮平さん)。

島津斉彬(渡辺謙さん)からの褒美として、大久保正助(瑛太さん)、次右衛門(平田満さん)親子の赦免を願い出ますが、斉彬は「藩の厄介な事を先に片づけねばならぬ。お前や大久保の力を必要とする日が必ず来る。それまで精進して待て。」と言うのでした。

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一方、正助に背中を押された岩山糸(黒木華さん)は、吉之助にこれまでの思いを告白し、気持ちに整理をつけてから海老原重勝(蕨野友也さん)に嫁ぎました。

時を同じくして吉之助にも伊集院直五郎(北見敏之さん)の娘との縁談が持ち上がりますが、一度は断ったようです。

前回の第6回「謎の漂流者」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第7回「背中の母」のあらすじと感想です。

目次

祖父の死と縁談

嘉永5年(1852)夏、労咳を患っていた祖父の龍右衛門(大村崑さん)が亡くなりました。祖母のきみ(水野久美さん)は「吉之助の嫁の顔を見たがっていた。」と祖父の思いを代弁します。

吉之助が一度断っていた縁談が、まだ有効かどうか聞いてくると父、吉兵衛(風間杜夫さん)も祖父の墓の前で張り切るのでした。

吉之助は、米が少しでも多く取れるよう、村々に泊まり込みで見て回っていました。「経済の根本は、勧農なり。勧農は、政の根本なり。」という政治信条のもと、斉彬は新田開発を奨励していました。

仕事熱心な息子を、母の満佐(松坂慶子さん)は、藩からもらった白米で迎えようと炊事していたところ、めまいがして倒れます。高熱が出ていた満佐。

側にいた琴(桜庭ななみさん)と吉二郎(渡部豪太さん)が母を寝かせて、吉之助の帰りを待ちました。帰るなり母の姿を見て慌てる吉之助。

吉兵衛が、長い間家を留守にしていた吉之助だけに母の病状をそっと伝えます。満佐は、亡くなった龍右衛門の病気がうつったらしく、血も吐いていたといいます。

兄弟たちもまだ幼く、病気の母を支える為にも吉之助の嫁取りは急務となりました。

江戸行きが公募される

ジョン万次郎からアメリカの軍艦が日本にやって来るという情報を知らされていた斉彬は、今度の参勤交代の際に、江戸に連れて行く人材を藩の中から広く募集する事にしました。

有村俊斎(高橋光臣さん)、大山格之助(北村有起哉さん)、村田新八(堀井新太さん)、 有馬新七(増田修一朗さん)ら郷中の仲間たちが公募の情報を聞きつけ、吉之助に知らせます。

正助は謹慎中の身の上ゆえ、応募できません。吉之助のように嫁を取る事も出来ない現状を嘆いて、早く謹慎が解けて欲しいと願っていました。

正助は、ただ謹慎していたわけではなく、自宅に郷中の年下の者たちを呼び、学問を教えていました。その中の一人、市来正之丞(池田倫太朗さん)と、吉之助の妹の琴がどうやら思い合っているようだと気付いていた正助は、吉之助が結婚しない事には、琴も結婚出来ないから、早く結婚するよう前々から吉之助に話していたのです。

江戸行きを望んでいた吉之助でしたが、母の病気を知り、縁談を優先させたのでした。

こればっかりは仕方がないです。自分が江戸に行っている間に、母が亡くなったりすれば、絶対後悔するでしょう。母が生きているうちに、望む事をしてあげたいという吉之助の決断は、私は正しいと思いました。仕事は待ってくれるけど、人の命は待ってくれませんから。

斉彬は、御前相撲に来ていた於一(北川景子さん)を城へ呼び出し、養女にする話を改めて伝えます。於一から養女にする理由を聞かれた斉彬は「まず、よく食べる。健やかである。何よりも博打が強い。という事は運が強いという事。」と答えます。

時世が大きく動くこれからに於一は最も適した人物とみたのです。

斉彬は「江戸に行って、島津家当主の娘として輿入れをして欲しい。」と伝えます。誰に嫁ぐかまでは言いませんでした。

篤姫も転機を迎えました!いよいよ準備段階に入りました。

須賀との結婚

吉之助は、伊集院直五郎の娘、須賀(橋本愛さん)と結婚しました。祝言に郷中の仲間が出席し、須賀の不愛想ぶりに驚きます。

早く打ち解けようと、酒をすすめる大山。吉之助が止めに入ると、「頂きもす。」と盃を差し出し、酒を注いでもらう須賀。新八は「はじめて喋った。」と驚くのでした。

宴が終わって、須賀は不器用な人で、うまく笑う事が出来ない事を満佐に謝ります。

吉之助は「こげな貧しか大所帯に来てくれて、有難かと。」と礼を言うと、「貧しさは恥ではございもはん。」と須賀は答えます。そんな二人を見て安心する満佐です。

翌朝から、家の事を次々に須賀に伝える満佐。退職に向けて、引き継ぎでもしているかのようです。作業をする手つきなどで、不器用さが垣間見える須賀です。

吉之助と吉二郎は、川に鰻を取りに行きました。

一日が終わり食事の時間になって、取ってきた鰻を焼いて満佐に差し出す吉之助。これまでの吉之助の言動から、満佐の具合が悪い事に勘づいた須賀は「どこか悪かとでございもすか?」と尋ねると否定する満佐です。差し出された鰻を須賀に食べるようすすめます。

もしかしたら遠慮しているのではなくて、しんどくて食べられないのかもしれませんね。

「こん家には馴染めそう?」と須賀に尋ねるきみ。「そいは、まだ何とも…」と答える須賀。

「そりゃそうじゃ。正直でよか。」と吉兵衛は笑い、話し始めます。

「須賀さぁ、吉之助は惚れたはれたで嫁をもらうような軟弱な男じゃなか。こん家の事を考えて、おいが勧めた縁談で、おはんを嫁にもろうた。

じゃっどん、男と女は分からんど。おいも母上から、こん満佐を押し付けられて、仕方なく嫁にもろうた。じゃっどん、妻になってくれた満佐は、ひったまがっほど、よか女子じゃった。まず、こげなおいの事を好きになるよう、努力してくれた。

満佐の情にほだされて、おいも満佐に惚れてしもた。自慢じゃなかどん、もう何十年もずっと楽しか夫婦じゃった。須賀さぁ、まず相手に惚れるこっじゃ。

そっから夫婦は始まる。大丈夫、心配なか。何しろ、この満佐が初めて生んだ子じゃってな。」

と満佐を褒めまくるのでした。話を聞いて笑おうとする須賀に「よかよか、無理して笑うことはなか。」と優しく言う吉之助でした。

次の日の朝、なかなか起きてこない吉兵衛を満佐が起こしに行きます。何度起こしても反応しない吉兵衛の頬を、満佐が両手で覆って「冷たか。」と言います。

吉兵衛は亡くなっていたのでした。

祖父の死からたった二か月しか経っていませんでした。

まさか吉兵衛が死ぬなんて!この展開には本当に驚きました。満佐の事は今回のサブタイトルからなんとなく想像はついていましたが、まさか父の方が先に亡くなるなんて、思いも寄りませんでした。

葬儀を終えた後、須賀が「死人を二人出した家は、墓に人形を埋めないといけない。」と言い出します。墓は二人入ったら、必ず三人目を欲しがるのだと言うのです。

きみが「70年生きていたが、そんな話聞いた事ない。迷信だ。」と言ってその場を収めましたが、吉兵衛の死によって満佐の体調もますます悪くなってきており、須賀は本当に怖がっている様子でした。

江戸行きは大山と俊斎に

吉之助は、咳に効くという薬を手に入れて、満佐の為に吉二郎と一緒に、庭先で煎じていたところ、大山と俊斎がやって来て、江戸詰めに二人とも選ばれた事を吉之助に報告します。

喜ぶ吉之助。「おめでとうございもす。」と吉二郎も喜びます。

大山が、吉之助はどうだったかと聞くと「選ばれなかった。」と答えます。

大山と俊斎は、自分たちが選ばれて二才頭だった吉之助が選ばれなかった事が信じられない様子で、俊斎は「願いを出さなかったのでは?」と疑います。吉之助は否定しました。

「残念じゃっどん、二人に任せた。しっかい頼んど!」と二人の背中を押す吉之助でした。

母の死

満佐は起き上がられないくらい体調が悪化していました。食事も取れない満佐に「食べんにゃ治るもんも治りもはん。」と吉之助は声をかけます。

何も出来ないでいる琴と吉之助に、「一つだけ願い事が。」と言う満佐です。

吉之助は満佐をおぶって桜島がよく見える場所へ向かいました。そこは吉之助が生まれたばかりの頃、吉兵衛と三人で来た場所でした。

まだ「小吉」という名前だった吉之助を、吉兵衛がだっこしていて桜島を眺めていると、小吉がおしっこをしてしまいます。

「おしめをしちょったのに。」と謝る満佐に「よかよか。男の子はこんくらい元気がなくてはいかん。」と笑う吉兵衛。満佐は若い頃の思い出を語りました。

「あん小吉がこげん立派になってくれて、一緒に桜島も見る事が出来て、もう思い残す事はなか。」と言うと、「桜島どん、母上の病を治してたもんせ!」吉之助は桜島に向かって言います。「子どものようじゃな。」と満佐が笑い、二人で笑います。

「おはん、江戸詰めの願い、出しちょらんな?」満佐が聞くと吉之助は黙り込みます。

「あたいの体を気遣って、あれほど行きたかった江戸を諦めてくれたとじゃね。」という満佐の言葉を否定する吉之助。

「吉之助さぁは、昔から嘘が下手。おはんは心が熱すぎっで、つい情に負ける。幼い頃から母は、心配でした。じゃっどん、こいからは吉之助さぁの好きなように生きやんせ。

おはんが側にいてくれて嬉しかった。あたいは西郷吉之助の母親でほんのこて、幸せじゃした。」満佐はそう言うと、吉之助に背中で静かに息を引き取りました。

やはり、江戸行きを希望しなくてよかったですね。この別れのシーンは号泣しました。

薩摩に残っていてよかったです。

半年足らずに内に祖父、父、母が亡くなり、吉之助にとって生涯で一番辛く悲しい年となりました。

今回の話はこれで終わりです。

これはきついですね。兄弟もまだまだ幼いし、稼ぎ頭だった父もいなくなり、吉之助の収入だけとなると家計が余計に苦しくなります。

これでますます家を出られなくなりました。

兄弟が皆成人すれば逆に強くなりますが、それまでにあと何年かかるのでしょう。

テレビを観ていて、胸が締め付けられるようで苦しい気持ちになりました。

親が一度にいなくなる心細さはたまりません。まだおばあさんがいてよかったです。

次回、第8回「不吉な嫁」です。

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家族の立て続けの不幸を、須賀さんが自分のせいだと悩むのでしょうか?

今回の話で、人形を埋める事を提案していたので、そういった迷信めいた事を信じるタイプの人なんでしょうね。

けれど、祖父の死があってこその縁談でしたし、不幸を招いたとわけでは決してないと思います。

どんな話になるか、見逃せません。


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