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西郷どん 第28回「勝と龍馬」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年8月5日、第28回「勝と龍馬」が放送されました。

前回、池田屋事件が発端となり、長州の来島又兵衛(長州力さん)ら、過激な者たちが出兵。薩摩の軍賦役の吉之助は、ギリギリまで出陣を迷っていましたが、長州の撤兵の勅命が下った事で、出陣を決意しました。

蛤御門で長州軍を待ち構えていた吉之助率いる薩摩軍は、川路利良(泉澤祐希さん)が大将の来島を討ち取った事により、長州軍に刀を捨てさせ、勝負が決まったかにみえましたが、会津軍に攻められ蛤御門に逃げ込んできた長州軍によりまた戦が始まりました。戦いを止めさせようと進み出た吉之助は、右足を撃たれました。

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敗走する長州軍を追い込むために京の町全体に火が放たれ、民たちに被害が及び、吉之助が一番恐れていた事態になりました。

前回の第27回「禁門の変」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第28回「勝と龍馬」のあらすじと感想です。

目次

長州征伐の勅命

薩摩軍は小松帯刀(町田啓太さん)の指示のもと、京の火の手を止めるよう動き、長州軍が置いていった兵糧米を、焼け出された京の民に分け与えました。さらに吉之助の指示のもと、負傷した長州軍を藩邸に運び、治療を施しました。

長州軍が京を去って間もなく、長州征伐の勅命が下されました。一橋慶喜(松田翔太さん)から勅命を聞かされた小松は、鍵屋で吉之助に伝えました。

吉之助は負傷した右足を引きずって慶喜に会いに行ったところ、先客がおり、待たされました。慶喜に先に会っていたのは、勝安房守(遠藤憲一さん)でした。

勝が慶喜と言い争って部屋を出てきたところ、廊下で立っていた吉之助と遭遇。勝は右足の怪我と薩摩言葉で「せごどん?」と呼びかけてきました。

勝は禁門の変での吉之助の噂を知っている様子で「お大事に。」と言うとすぐに去ろうとしたので、吉之助が「ご無礼ながらあなた様は?」と呼び止め、勝は名前を言って去っていきました。

これが勝と吉之助の初対面となりました。

吉之助と会うなり慶喜は、長州がイギリス、フランス、オランダ、アメリカの4か国の軍艦17隻で攻められた事を「長州に天罰が下ったんだ。」と嬉々として語ります。

そして「今を逃してなるものか。長州を叩き潰すんだ!」と言うと、突然ふき(高梨臨さん)が部屋に入って来て「また戦をされるんですか?目の前の町で焼け、民が苦しんでいるのが見えぬのですか?」と抗議してきました。ふきは焼野原になった京の町を見て、心を痛めていたのです。

そんなふきを吉之助は「ふきどん、口を慎みなされ。ここは女子の来るところじゃなか。」と言って部屋から追い出しました。いつもとは別人のようです。

吉之助は慶喜に「長州征伐の為に身命を賭して働く所存。おいにもお役目を下さいませ。」と申し出ました。そして海軍を司る勝が「戦をしたくない。」と言っているので、勝に会って海軍の出動を説得する役を命じられました。

幕府なんざ、見限るこった

吉之助は、村田新八(堀井新太さん)とふたりで大坂の勝を訪ねました。しかし宿屋の主人が取り次いでくれません。

「薩摩の西郷が来たち言うて下されば…」と話していると、店の奥から一人の男が出て来て、吉之助に駆け寄り、「本物じゃろうか。」と疑いの目を向けてきました。そして「勝先生にお客様じゃ。」と大声で中にいる男たちを呼んで、行く手を阻まれました。

男たちは皆海軍操練所の者たちで、色々な者に狙われている勝の護衛をしています。男は「名のある人間の名を騙って、無理にも会おうとするやつがいる。そういう奴が一番危ないき。」と言い、吉之助が西郷の本物である事を信じてくれません。

「島から戻って一橋の犬になりゆうと噂じゃけんど、本当かえ?」となおも言うので、新八が憤って名を聞くと「土佐脱藩、坂本龍馬じゃき。」と名を名乗りました。

なかなか帰ろうとしない吉之助たちが、龍馬に今度は銃を出して帰るように迫られていたところ、後ろから「せごどん?」という声がして振り返ると勝が玄関から入ってきました。

勝は護衛の目を盗み、部屋の窓から抜け出していたのです。慌てる龍馬をよそに吉之助は、勝に入るよう促がされ、無事に部屋に入る事が出来ました。

これが勝に続き、龍馬との初対面でした。

慶喜の書状を吉之助から渡された勝は、「読まなくても分かる。長州攻めの話だろ。水に落ちた犬を、寄ってたかってまだ叩きのめそうってんだ。こんなこたあ、人間の考える事じゃねえ。これが俺の返答だ。」と言い、町で米の値段が上がって庶民が困っている事を聞いていた勝は、「もっと他に心配する事があるだろ。俺もあんたも戦なんかしたくねえ、そうだろ?」と言うと、吉之助も同意しました。

勝が慶喜に逆らったら、異国から国を守るために造られた海軍操練所を取り潰しになる、そうなると民が苦しむ。と吉之助は慶喜に逆らう事が出来ないと言いました。

勝はかつて、咸臨丸で薩摩に立ち寄った時に斉彬(渡辺謙さん)と会ったと言い「あの斉彬様が見込んだだけの事がある。」と吉之助の言葉に感心します。

「あの方が長生きしていたら、もうちっとましな世の中になっていただろうがね。」と斉彬を懐かしむ勝に、吉之助は「世の中の事が分かっている者が集まり、この国を動かしていく。その要になるのが一橋慶喜様だと。」と斉彬が言っていたと言いますが「今生きておられたらなんち、言われたか…。」と呆れたような笑みを浮かべます。

勝は吉之助が迷っている事を見抜きます。

そして「俺が斉彬様だったらこう言うね、もう幕府なんざ、見限るこった。」と言い、慶喜からの書状を読む事なく火鉢で焼きました。

衝撃を受ける吉之助でした。

この時の鈴木亮平さんの演技が素晴らしかったです。勝に気持ちを見抜かれて驚いた顔と、幕府を見限るという象徴のような、焼かれていく書状を見つめる演技!心の移り変わりが表情だけで見事に表現されていました…!

勝が書状を焼いたことを慶喜に報告した吉之助。「すぐにひっ捕らえる。」と激高する慶喜に、海軍操練所の者が大勢護衛している上、軍艦が万一江戸に砲口を向けるかも…と止めます。

長州征伐は勅命だと、自身の正当性を主張する慶喜に、吉之助は、まだ総大将も決まっていない現実を突きつけました。慶喜は「お飾りの総大将なんか誰でもいい。西郷、お前が采配を振るえ。」と言います。

吉之助は、「謹んで、お受けいたしもす。」と引き受けました。いつもと違う反応に少し疑った様子の慶喜でしたが、「たった今、勝ち目が見えもしたで。おいにお任せください。」と吉之助は言い、疑いを上手くかわしました。

長州との交渉

元治元年(1864)。慶喜は長州征伐に向けて兵を大坂へと動かしました。総大将は、前尾張藩主、徳川慶勝(小宮孝泰さん)でした。諸藩の代表による軍議が開かれたものの、意見はまとまりませんでした。

吉之助の命を受け、中村半次郎(大野拓朗さん)と川路が仲間を引き連れ、一足先に長州へ潜入しました。程なく幕府軍が廣島に入りました。廣島で合流した吉之助と半次郎たち。二人によると長州藩内では幕府に降伏やむなしという一派が、力を持ってきているという事でした。

吉之助は、幕府軍本陣にいた総大将の徳川慶勝に会い、慶勝が戦を望んでいない事を確認してから「こん西郷が長州へ行き、こん戦、戦わずして終わらせてまいりもす。」と長州入り許可をもらいました。

信吾(錦戸亮さん)らが止めるのを押し切って、吉之助は単身で岩国に入りました。敵兵が囲む中、吉之助は岩国領主、吉川監物(猪野学さん)に幕府からの申し条を渡しました。

その申し条の内容は、禁門の変の責任を引き起こした3人の家老の切腹と、長州藩主の謹慎をして、幕府への恭順の意志を示せというものでした。

禁門の変で薩摩に恨みを残している家臣たちは、「叩き斬ってやりましょう。」といきり立ちます。

吉之助は「貴藩にお返ししなくてはならぬものがございます。」と言い、薩摩によって手当てを受け、生き延びていた者たちを吉川に引き合わせました。

薩摩藩家老、小松が「当家にてお預かりしておりました貴藩の御家来衆を連れ、京より参上つかまつりました。」と挨拶すると、吉川は「かたじけない。」と感謝し、帰ってきた者たちに「皆の衆、よう無事に戻って来てくれた。」と言い、喜ばせました。

程なく長州藩主から、徳川慶勝に申し条に従うとの書状が届けられました。吉之助は既に3人の家老の切腹も済んでいる事を報告し、長州征伐は終了しました。

慶喜と決別

長州と戦をせずに帰ってきた吉之助に「裏切りだ。天子様を裏切り、この国を裏切ったのだ。」と憤る慶喜。

吉之助は静かに「国とは生きたいと思う者の集まりだと思います。生きたいと願う者たちの為に働く事が政ではありませんか?」と言います。

「これまでの日本を守ってきたのは幕府である!これからもそうあるべき。」と慶喜が言い返すと「幕府を守る為だけの腐った政でございます。たとえ日本国が火の海なろうと、徳川のお家だけが残れば、それで良かち思うておらる。違いますか?」と吉之助はすごみます。

怒った慶喜は切腹を命じると、吉之助は斉彬からもらった懐刀を腰から取り、慶喜に、かつて慶喜を守るために人を殺した刀であると言います。

目をそらした慶喜に向かって吉之助は、立ち上がって何も言わずゆっくりと慶喜に詰め寄ります。殺気に満ちた表情に恐れをなして後ずさりする慶喜。「西郷~!」と叫びます。

吉之助は鞘から刀を抜き慶喜の足元の畳に刀を突き刺しました。

「こいでもう、昔の縁は断ち切りもした!我らもはやここまででございもす。御免つかまつりもす。」と言うと刀を戻し、去っていきました。

廊下にはふきが、立ち去っていく吉之助の後ろ姿を見守っていました…。

今回はここまでです。

緊張する場面でした!吉之助の迫力が凄かったです。今回の勝との対面の時といい、慶喜とのやりとりといい、言葉だけじゃない鈴木亮平さんの表現力が素晴らしかったです。

細やかな表現をされる方だなぁと思いました。

今回は、やはり勝安房守がよかったですね~!遠藤憲一さんは「真田丸」で上杉景勝以来の大河です!いい声で「幕府なんざ、見限るこった。」というセリフが素敵でした。

私は「白い春」という阿部寛さんと出演されていたドラマで、遠藤さんをはじめて知りました。「崖の上のポニョ」で主題歌を歌った大橋のぞみさんの育ての親の役をされていました。阿部寛さんに劇中で何度も「強面」と呼ばれていたので、遠藤憲一さん=強面で覚えました。

怖い顔をしているのにとても優しい人という役にピッタリで、遠藤さんはこのドラマをきっかけにブレイクしたんじゃないでしょうか?

刑務所から出てきた実の父、阿部寛さんと育ての親、遠藤憲一さん、娘の大橋のぞみさんの交流が泣けました。強面イジリもあったりして、毎週楽しみにしていた面白いドラマでした。

ちなみに吉高由里子さんも脇役で出演されていました。

話を戻します。

次回、第29回「三度目の結婚」です。

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やっと糸(黒木華さん)と結婚するみたいです。

沖永良部島で会った、川口雪篷(石橋蓮司さん)も再登場です!


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