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光る君へ 第20回「望みの先に」のあらすじと感想

光る君へ 第20回 望みの先に
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吉高由里子さん主演、大石静さん脚本の2024年大河ドラマ、「光る君へ」。

「世界最古の女性文学」と呼ばれる『源氏物語』の作者・紫式部の波乱の生涯を描く物語です。

光源氏のモデルの1人と言われる藤原道長を柄本佑さんが演じます。

千年を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた紫式部の、秘めた思いと一途な思いを胸に懸命に世を生きた女性の物語。

こちらでは、大河ドラマ「光る君へ」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第20回「望みの先に」では、とうとう為時が任官されることになります。

父もいとも大喜びですが、まひろは不満そう。

一方内裏では、中関白家の失脚が始まります。

兄の失脚を受け、絶望の淵に立たされた定子の行く末はどうなってしまうのでしょうか。

目次

前回のあらすじ

公卿のトップに立った道長(柄本佑さん)。

一条天皇(塩野瑛久さん)から関白になりたくないのかと聞かれた道長は、帝の政の考えについて、公卿たちと直に論じて共に考え、公卿の思惑を感じたい、これまでの関白とは違う道を行く、と宣言したのです。

国守の訴えにより、租税を減免してはどうかという帝の考えに道長は直ぐに同意。

陣定めにかけますが、伊周(三浦翔平さん)は猛反対。

道長は、未だ疫病に苦しむ民を救うのは上に立つ者の使命だと言い切りました。

陣の定めの後、道長に絡んだ伊周ですが、道長から逆に投げ飛ばされ、翌日から参内しなくなりました。

除目の時期がやってきました。

頭を悩ませる道長に、詮子(吉田羊さん)は無理を言うのですが、道長はそれをきっぱり拒否。

適切な除目を行うために、と公任(町田啓太さん)の助言を受け、行成(渡辺大知さん)に情報収集を任せることに。

行成は早速有益な情報を道長に齎せるのです。

道長の命を受け、伊周のもとに行った新参議・源俊賢(本田大輔さん)。

これから期待が持てるのは伊周と持ち上げ、帝も参内しない伊周を気にかけていたと囁きます。

俊賢の言葉が響いた伊周は翌日から参内するようになりました。

まひろを訪ねてききょう(ファーストサマーウイカさん)がやってきました。

ききょうは、期待していなかった道長の政が案外凄いと報告します。

宋から来た人々の対応をするために、すぐに越前に送ると決めた道長の素早い対応をべた褒めです。

政に感心があるまひろは持論を話し、ききょうが心酔する中宮・定子に会いたいと呟きます。

その言葉を拾ったききょうに連れられ、まひろは定子との対面が叶ったのです。

定子に会いに来た帝にも拝謁が許され、持論を話し始めました。

宋の科挙の話をしたまひろは、身分の差なく政に参加できるのは素晴らしいと、話すのです。

帝はまひろの考えを「覚えておく」と言うのでした。

為時は春の除目のため、申し文を提出していました。

あまりにも希望が通らない為時は、今回を最後にしようと心に決めていました。

その夜、伊周は斉信(金田哲さん)の妹・光子(竹内夢さん)の元を訪れていました。

内裏でのつまらないことを忘れ、光子と共に過ごすことが楽しいというのです。

翌日、帝は道長にまひろに会ったと話します。

まひろが男だったらぜひ登用したいと語るのです。

それを聞いた道長は、急いで為時からの申し文を探し出し、為時の昇進を後押ししたのでした。

光子のもとに行こうとしていた伊周ですが、屋敷の前にある豪華な設えの牛車を見て勘違い。

裏切られたと思い込みます。

落ち込む兄を見た隆家は、嫌がる伊周を連れて光子の屋敷に向かいました。

そこから出てきた僧に、威嚇、として弓矢を射掛けた隆家。

矢に驚いて倒れ込んだ人物は、花山院(本郷奏多さん)だったのです。

前回、第19回「放たれた矢」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第20回「望みの先に」のあらすじと感想です。

疑わしき者

長徳2(996)年、光子に裏切られたと勘違いした伊周は隆家と共に光子の家に向かい、屋敷から出てきた花山院に隆家は矢を射掛けてしまいました。

花山院は、大事にしたくない、自分はここにきていない、と狼狽えますが、狙ったのが花山院と気づいた2人は慌てて逃げ出しました。

貴子(板谷由夏さん)は、牛車に当たっただけでは大したお咎めにはならないと伊周を慰めますが、伊周は行かなければよかったと後悔しきり。

貴子は中宮を頼ればいい、というのですが、伊周は中宮は頼りにならない、自分を関白にできなかったではないか、と激昂するのです。

あの時は、女院がいたから、帝だって中宮の身内に裁いたりしないに違いない、と貴子は狼狽える伊周を必死に宥めたのでした。

深夜、斉信は道長に院が射かけられたと報告しました。

何故、院がそこにいたのかと驚く道長に、院は、斉信の妹・儼子のもとに通っていたと告げたのです。

院の身は無事でしたが、院の従者は乱闘で2名亡くなりました。

捕らえた従者は、二条邸の武者で、騎馬で逃げ去ったのは伊周と隆家。

その2人が院の命を狙ったのか、と道長は驚愕します。

だとしたら終わりだな、と斉信は笑うのでした。

検非違使別当、実資(秋山竜次さん)は、死人も出ているので、本当ならば疑わしき者は直ぐに捕縛し、取り調べるのが常道なのだが、中宮の身内なので帝の裁可を仰ぎたい、と訴えました。

その報告を聞いた帝は、綱紀粛正、高貴な者の従者たちの乱暴を禁ずる旨、厳命したばかりなのに、こともあろうに院に矢を放ち、死者まで出すとは許し難し、と言い放ちます。

何故そのようなことになったのかと尋ねると、伊周は藤原為光の三女・光子のもとに通っており、院もその姫に懸想したと勘違いしたと思われる、と報告します。

勘違い?と問い質すと、院は光子ではなく四女の儼子のもとに通っていたのだと付け加えました。

帝はそんなことで院に矢を放ち、死者を2人も出したのか、激高し、と伊周と隆家の参内禁止、当面は謹慎、除目の後に沙汰を下す、と命じました。

検非違使別当には、詳細がわかり次第逐一報告せよと厳命。

中宮には、身内に一切会うべからず、と命するのです。

斉信から2人に謹慎が言い渡されました。

除目

除目が始まりました。

為時は申し文通り、淡路の守に任じられました。

家族は皆喜び、為時にお祝いの言葉を述べます。

まひろは、もちろんついていくと言い、惟規(高杉真宙さん)は都で式部の省試の試験に受かることが先、と為時に諭されてしまいます。

これが最後と思って申し文を出したが、神仏の御加護に相違ない、と為時はまひろの方を振り返ります。

道長の邸には、新たに越後守に任じられた源国盛(森田甘路さん)がお礼を言いに来ていました。

かつて詮子が道長に頼みに行ったのに断られたから、帝にお願いしたというのです。

国盛が書いた申し文は見事なものだった、と道長が褒めると、あれは知り合いの文章博士に頼んで書いてもらったもので、自分は漢文が苦手なのだというのです。

今越前は、宋人が大勢やってきて大変なことになっている、漢語が得意なものをということで帝は国盛を選んだはずだが、と道長が言い募ると、国盛は困ったようで、誰かいいものはいないだろうか、と道長に頼むのです。

国盛が帰った後、詮子はあんなうつけだと思わなかった、あの人の母は聡明な人なのに、と言い放ちます。

宋人の扱いを間違えれば、国通しの諍いになりかねない、と道長が言うと、そうね、と詮子は軽く言います。

道長が怒っていることを感じ取った詮子は、許して、と懇願するのでした。

ため息を吐きながらなんとかする、という道長を詮子は呼び止め、伊周たちの処分はまだ決まらないのかと問い詰めます。

道長は、伊周は大した罪にはならないと思う、帝は中宮の身内に厳しいことはできないかと、と言います。

情けない、と嘆く詮子。

ただただ厳しく罰すればいいとは思わない、情けをもって事に当たる帝こそ尊いと感じる、敵であろうと関係ない、と道長は言い切るのでした。

国替え

宣孝(佐々木蔵之介さん)が為時の祝いにやってきました。

寝てしまった為時を見ながら、学問一筋、一途な男、官職を取り上げた兼家を恨むことなく淡々と生きてきた、淡路の国が肌に合うと良いがな、と宣孝は案じます。

そして、かつて為時が大学にいた時のことを話し始めました。

為時が1か月程、行方不明になった事があったと言うのです。

大騒ぎになったが、どうしても見つからず、ひと月経った頃、ボロボロになって戻ってきたのだと言うのです。

為時は宋に渡るために船に乗り込みましたが、船頭に身包みはがされ海に放り込まれたというのです。

運よく別の船に助けられ、戻ってこれたのだと言います。

そんな父の話始めて聞いたとまひろは驚きます。

為時にはそんな型破りな一面があり、そこはまひろに引き継がれた、と宣孝とまひろは笑い合うのでした。

まひろは、次の越前守は誰なのかと尋ねました。

源国盛に決まったと言いますが、宣孝は不安そうです。

身分が低く望むべくもないが、もし父だったら宋の言葉も堪能だし、お役に立てるのに、とまひろは不満をあらわにします。

宣孝は、帝が為時の学識の高さを知っていたら良かったのだが、と残念がります。

次の除目のために、何とか帝にお伝えしたい、とまひろは言うのでした。

帰り際、少し考えた宣孝は、まだ機会があるかもしれない、と告げます。

除目の後、任地が変わる場合もある、と教えてくれたのです。

まひろは思い切って、筆を取りました。

道長のもとに、申し文が持ち込まれました。

余りの多さに辟易する道長。

行成は許すなら、自分が読んで重要なものだけを持ってくるといいますが、道長はそれを断り、全て自分で目を通しました。

そして、申し文の中に、まひろからの文を見つけたのです。

まひろの名は書いていなくても、かつてまひろが書いた文と照らし合わせ、それと確信したのです。

そこに倫子(黒木華さん)が来て、詮子が気分を悪くして臥せっていると声をかけました。

詮子は、やっと我が家の春が来たというのに体が思うように動かない、と嘆きます。

道長はそんな詮子を励ましたのでした。

翌日、道長はまひろからの申し文を帝に見せました。

なぜこれを見せたのか、と問いかける帝に道長は、為時は漢籍に詳しく、宋の言葉を解する、正直、源国盛では心もとなく、と説得したのです。

そして、為時のもとに、越前の守に任地が変わったとの知らせが入りました。

頭を下げながら口元を綻ばせるまひろ。

使者の見送りを済ませた為時は、厳しい表情を浮かべ、まひろに座れと命じます。

為時は、淡路の守でももったいない沙汰なのに、何もしないうちになぜか突然越前の守に国替えになった、これはどういうことかと問い質します。

まひろは、博学である父のことが帝の耳に入ったのだろう、と言います。

為時は、誰が帝に伝えてくれたのだ、右大臣・道長ではないのか、と問い質すのです。

従五位下の叙爵も、淡路守の任官も、越前への国替えも全て道長の計らい、そしてそれは道長のまひろへの思いとしか考えられない、というのです。

自分はもうまひろの生き方をとやかく言わない、道長とのことも自分には計り知れないことなのだろう、そこに踏み込むこともしない、ただ、何も知らないまま越前には赴くことはできない、と為時は言い募ります。

真のことを聞かせてほしいと言う為時に、道長はかつて自分が恋焦がれた殿御であった、とまひろは打ち明けたのです。

都にいては身分の差は越えられない、2人でどこかに逃げようかと話し合ったこともあったが、しかしそれは全て遠い昔の話。

越前は父の力が発揮できる国、自分も付いていくから、と為時を励ましました。

明るく笑うまひろに、為時は深く頷いたのでした。

呪詛

詮子の具合が一向に良くなりません。

悪しき気が漂っている、調べよ、と倫子は女房達に命じました。

邸内のあちこちをくまなく流す従者たち。

すると床下においてあった壺に呪詛の札が入っていたのです。

それを聞いた倫子は、詮子がいる部屋に行くと怪しいところを探してみたのです。

すると詮子の部屋の中、あらゆるところに呪詛の札が置いてあったのです。

詮子は、中宮は自分を嫌っている、伊周は道長を恨んでいる、これは彼らがやったことに違いない、と激昂するのです。

夜、道長に報告すると、倫子は全て自分に任せて欲しいと頼みました。

屋敷内で起きたことは自分が責めを負うべき、此度のことも自分が治めたい、というのです。

しかし…と言った道長でしたが、倫子の笑顔を見て何かに気づいたように「あ」と言うと、倫子に任せることにしました。

帝は、なぜ伊周と隆家は出頭しないのかと頭を悩ませていました。

実資は、調べの途中で分かった事だが、伊周は祖父である高階成忠に頼んで女院と右大臣を呪詛した、証言は得ているので間違いはない、と報告したのです。

女院と右大臣を呪詛するは自分を呪詛すると同じ、身内とて罪は罪、と激高した帝は、実資に厳罰に処せ、と命じました。

兄弟の不祥事により、定子は内裏を出ることを命じられ、実家である二条北宮に移りました。

二条邸に呼ばれた斉信に、貴子は莫大な貢物を渡し、どうか帝に取り成してもらいたいと訴えます。

斉信は、残念ながらここに至ってはもはや自分が預かれることではない、と言います。

今はどうなっているか教えて欲しい、という伊周に、斉信は話し始めました。

女院と右大臣を呪詛したということで帝は大層お怒り、そうでなければ中宮をこちらに返しはしない、というのです。

伊周は、呪詛…?呪詛などしていない、と声を荒げました。

斉信は帰り際、ききょうに中宮を見限れ、伊周と隆家が逃げたらすぐに伝えろ、と言うと立ち去りました。

二条北宮では、清少納言は裏切り者、との悪評が流れたのです。

裁可

夜、伊周は道長の邸を訪れました。

そして、院に矢を射掛けたのは弟・隆家だが、その罪は自分が負う。

しかし呪詛はしていない、それだけは決してないと帝に伝えて欲しい、と訴えたのです。

なんとか内裏に戻れるよう道長の格別な力を賜りたい、と切に願うばかりと頭を下げるのです。

道長は、自分も過酷なことは望んでいないが、決めるのは帝、と伝えます。

伊周は、これまでの尊大な態度を改め、殊勝な態度で道長に頭を下げ、涙を流し続けました。

内裏に佇んでいた帝のもとに、中宮・定子が現れました。

帝が恋しくて来てしまいました、と訴えます。

なぜここに入れたのだ、と問うと、定子は右大臣が手引きしてくれたのだ、と言ったのです。

中宮は、膝を付き頭を下げ、どうか兄の処分を軽くしてほしいと訴えますが、帝は何も言いません。

無表情な帝に気づいた定子は「下がります、お健やかに」と言うと、踵を返しました。

その後ろ姿を見ていた帝は、定子を呼び止め、駆け寄ると抱きしめたのです。

翌日、伊周と隆家の処分が決まりました。

謀反の罪は死罪ですが、罪一等を減じ流罪と決定しました。

伊周は大宰権帥、隆家も出雲権守に任じ、配流、隆家の代わりに中納言には道綱、参議には斉信が決まりました。

道長は安倍晴明(ユースケ・サンタマリアさん)に帝の判断はこれでいいのだろうか、と呟きます。

伊周、隆家は自分の甥でもあり、子供の頃は屋敷に庭でよく遊んでやった、彼らが本当に自分と詮子を呪詛したのだろうか、道長は疑問を持ちます。

しかし安倍晴明は、そのようなことはどうでもいい、大事なのは、いよいよ貴方の世になるということ、貴方には誰も敵いません、と宣言するのです。

伊周と隆家はこの先どうなるのだろうか、と聞くと、隆家はこの先道長の良き味方になるが、伊周は道長次第、というのです。

定子は、ききょうの身が危ないから一度里に下がった方がいい、と命じます。

中宮の側にいたい、と訴えますが、嫌がらせが高じてききょうの身が危うくなっては困る、と定子はいうのです。

そしてききょうは里に下がることになりました。

まひろにそのことを告げたききょうは、心配で心配でならない、と不安を口にします。

伊周と隆家が処分を受け入れないので検非違使が屋敷を取り囲んでいると言います。

その上、屋敷を出る伊周と隆家を見ようと下々の者が見に来ているというのです。

それを心配したききょうは、まひろを誘い二条邸に忍び込みました。

検非違使別当・実資の、伊周と隆家を捕らえよ、という声が響いてきました。

隆家はもう諦めましょう、と伊周を説得しますが、伊周は爪を噛むばかりです。

業を煮やした隆家は、自分は出雲に行く、と宣言すると貴子に挨拶をし、家を出ていきました。

自分はどこにもいかない、と駄々をこねる伊周。

検非違使は門を壊し、伊周と隆家を捕らえようとしていました。

定子も伊周を説得しますが、伊周はどこにも行かないと定子を突き飛ばし、逃げ出してしまいました。

そして、廊下に座り込む貴子のもとに、門を破った検非違使と別当の実資が踏み込んできました。

泣きじゃくる貴子。

そこに定子が部屋から出てきました。

実資は中宮を牛車に移し、屋敷内をくまなく探すよう配下に命じます。

素直に従うと見せかけ、隙を付いた定子は、検非違使から刀を奪い、それを振り回し検非違使を自分から遠ざけました。

皆が息を飲み、遠巻きに中宮を囲います。

屋敷に忍び込んだまひろとききょうもその場面を見ていました。

奪った刃を自分の首に付きつけた中宮は、その手を返し、自分の髪を切り落としたのでした。

次回、第21回「旅立ち」

定子(高畑充希)が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇(塩野瑛久)はショックを受ける。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周(三浦翔平)を実資(秋山竜次)らが捜索し、やがて発見するが…。定子を守ることができず落胆するききょう(ファーストサマーウイカ)を励ましたいまひろ(吉高由里子)は、中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイスする。越前へ旅立つ日が近づき、まひろは道長に文を送り…

NHK大河ドラマ「光る君へ」公式サイト

為時の任地がまひろの思惑通り、越前に決まりました。

まひろは為時について越前へと向かいますが、その前に道長に文を送ります。

旅立つ前に道長となにかあるのでしょうか。

逃げ回っている伊周は、どうなってしまうのでしょうか。

最後に

花山院に矢を射掛けた長徳の変、とうとう処罰が決まりましたね。

隆家はいち早く処分を受け入れましたが、伊周は逃げ出してしまいました。

伊周が逃げる時間を稼ぐつもりなのか、定子が大暴れして髪を下ろしてしまいましたね。

緊張感溢れるシーンで、手に汗握りました。

どこまでも親バカな貴子に、いつまでも駄々っ子のような伊周、それを見限る隆家、辛く当たられながらも兄を庇う定子。

あれだけ隆盛を極めた中関白家でしたが、崩壊はあっという間でした。

呪詛はしていない、と涙ながらに訴えた伊周ですが、本当は誰が詮子たちを呪詛したのでしょうかね。

それを疑問に思った道長は安倍晴明に尋ねますが、それはどうでもいい、と言われてしまいます。

なんか怪しいですよね、晴明。

でも、悪しき気が漂っている、とすぐに気づいた倫子も凄いです。

いつもはほわほわしている倫子がキリッとして素敵でした。

笑顔をしていながら、何か暗躍するような倫子が怖いような頼もしいような、そんな気がしました。

以前の回で、第3の女の気配をいち早く感じ取ったところも、怖いですよね。

為時は、まひろのおかげで越前の守になりました。

分かりにくい伝え方だと思いましたが、道長はまひろの思いをきちんとくみ取り、帝に伝えてくれました。

やはりこれは、為時が言うように、まひろへの思いからなのでしょうか。

別れてもやはりずっとまひろのことを思い続けているんですね。

そしてとうとう枕草子が誕生します。

あの枕草子は定子のために書かれたものだったのですね。

なんだか切ない予告に、涙が込み上げてきました。

さて次回、第21回「旅立ち」では、伊周の今後が決まります。

処分を嫌って逃げた伊周ですが、一体どうなってしまうのでしょうか。

そして、越前に向かう前にまひろは道長に文を出します。

道長は旅立つまひろに何を言うのでしょうか。

2人のこれからも気になりますね。

第21回「旅立ち」、前半のクライマックスに胸が高まりますね。

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