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麒麟がくる 第2回「道三の罠」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

前回の第1回「光秀、西へ」は、美濃斎藤家に仕える明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)が、見聞を広めるために西へ行くお話でした。

美濃の守護代、斎藤利政(後の道三)(本木雅弘さん)に仕える光秀。

光秀の叔父・光安(西村まさ彦さん)が領主を務める明智の荘は、国境にあり領地を荒らす野盗に狙われやすい土地でした。

野盗に狙われた領地を守るため、光秀とその家臣団は、弓と剣で果敢に立ち向かいました。

馬で現れた野盗たちを次々と討ち果たすのですが、野盗の頭が見慣れぬ武器で攻撃を仕掛けてきました。

その場はなんとか撃退できたものの、今回しのげても何度も現れる野盗をどうにかできないかと光秀は思案します。

野盗に囚われ連れ回されていた三河の農民・菊丸(岡村隆史さん)から、野盗の首領が持っていた武器は鉄砲というもので、堺で売られている最新武器であると教えられた光秀は、鉄砲に興味を持ち、それを手に入れるために旅に出る決心を固めました。

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主君である斎藤利政に鉄砲の報告をしようと面会を申し出るのですが、叔父である光安に止められてしまいます。

仕方なく光秀は主君が住む稲葉山城に赴き、偶然を装って利政に会おうと画策しました。

城の前でウロウロしているところを利政の嫡男・斎藤高政(後の義龍)(伊藤英明さん)に見つかり助力を得て利政に目通りが叶いました。

野盗の首領が鉄砲を所持していたことを伝え、自分も鉄砲を買い求めるために旅に出たいと願いでる光秀。

しかし、利政は元・商人で損得勘定にうるさい男。

旅に出る光秀は見聞が広まり得をするだろうが、許可をした自分には何の特もないと許可を渋ります。

光秀は、旅に出た知識は必ず美濃に持ち帰り役立てると約束します。

それでも渋る利政に、具合が悪い利政の奥方のために、腕利きの医者を連れてくると宣言、ようやく旅の許可が出ました。

翌日、西へと旅立った光秀は、途中の宿で鉄砲に関する情報を集めつつ見知らぬ街を見て歩きました。

山道を歩けば山賊に会い、比叡山では通行料を無理やり取られる。

甲冑を着た軍勢が街中を闊歩し、進めば進むほど治安の悪さが目立ってきます。

堺に到着した光秀は、初めて訪れる町の活気溢れる様に圧倒されました。

見たことも聞いたこともない珍しい品々が並び、異国人が歩く街、堺。

鉄砲を扱うという辻屋に到着すると、中には鉄砲の出来上がりを待つ人々でいっぱいでした。

光秀が美濃の守護代である斎藤利政の名を出すと、将軍奉公衆である三淵藤英(谷原章介さん)の取り巻きたちに田舎侍だと笑われてしまいました。

店主の宗次郎(大塚明夫さん)は、鉄砲は手に入りにくく、将軍奉公衆である三淵ですら1か月も待つ人気商品であると説明します。

三淵の計らいで鉄砲の試し打ちに立ち合わせてもらえることになり、見学をすると、その音の大きさ迫力に驚愕しました。

三淵は連射できない鉄砲に不満を持った様子を見せます。

三淵が帰ると、美濃の斎藤利政を尊敬しているという松永久秀(吉田鋼太郎さん)という人物に会いました。

光秀が鉄砲を欲していると聞いた松永は、協力を申し出ると光秀を飲みに誘いました。

宿で飲んでいたのですが光秀は酔いつぶれ、起きた時には懐に入れていた大金が消えていたのです。

慌てて辺りを探してみると、枕元に一丁の鉄砲と「また会おう」と書かれた松永の書置き。

粋な計らいに光秀は喜び、次の目的地、京に向けて出発しました。

度重なる戦で荒れ果てた京には腕利きの名医などいないと人々は言います。

それでもなんとか見つけた医者・望月東庵(堺正章さん)は、いつもお金に困っている博打好きの名医なのかヤブなのかわからない人物。

光秀は美濃に同行してもらい、利政の奥方を見てもらおうと頼むのですが、過去の経験から大名の診察は二度としないと決めたという東庵は取り合ってくれません。

医者としての誇りを傷つけられた東庵を無理やり美濃に連れて行くことを諦めた光秀は、そのまま立ち去ろうとするのですが、その時、近所の民家が大名同士の抗争で燃えているという知らせが入ったのです。

東庵や助手の駒(門脇麦さん)とともに現地に駆けつけた光秀は、火事の中に取り残されている子供を助けに火の中に飛び込みました。

無事に助け出すことに成功した光秀に、駒は自分の親も戦火に巻き込まれ命を落とし、それ以来東庵とともにいると自分の過去を打ち明け始めたのです。

火事の中に取り残された駒を助けてくれた通りすがりの武士が、泣きじゃくる駒を宥め、いつか戦のない時代がやってくる、そんな時代を作ってくれる人が現れる、と駒を励ましたといいます。

駒は、その人は麒麟を連れている、と不思議な生き物・麒麟の話をするのです。

その話を聞いた光秀は、今の世には麒麟はいない、何かを変えなければ麒麟は来ない、と気づいたのでした。

大火事により家屋が焼け、薬も無くなってしまったという東庵は、光秀の願いを受け入れ美濃に行くことを了承します。

その頃、尾張の織田信秀(高橋克典さん)が美濃に討ち入る構えを見せていました。

天文16年まもなく冬。

美濃に不穏な空気が漂い始めました。

前回、第1回「光秀、西へ」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第2回、「道三の罠」のあらすじと感想です。

目次

織田の軍勢

1547年(天文16年)秋。

尾張の織田信秀は2万あまりの大軍を率い、美濃との国境である木曽川に陣を敷きました。

これは明らかな戦の構えです。

稲葉山城城下は、混乱の最中にいました。

京から望月東庵(堺正章さん)と助手の駒(門脇麦さん)を連れて戻ってきた光秀は、稲葉山城下に起こった異変を察知し、城へ戻ろうと急ぎます。

領民たちも突然の戦支度に驚き逃げ惑い、城下は戦闘の準備で混乱していました。

光秀が城に到着すると、そこには叔父・光安の姿(西村まさ彦さん)がありました。

光秀はそこで織田の軍勢2万に対し、美濃は4千ちょっとの兵しかいないことを聞かされます。

美濃の不利は火をみるより明らかでした。

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斎藤利政の戦略

美濃の守護代・斎藤利政は、たった一人で地図を凝視していました。

利政はある一節を詠み、誰の作であっただろうかと光安に尋ねます。

戸惑う光安に代わり光秀が「孫子でしょうか」と答えました。

利政は孫子のこの言葉を忠実に守り、戦を続けてきたと言います。

この節のように、自分は敵である織田信秀(高橋克典さん)を具に観察して信秀を知ることができた、織田信秀が集めた2万の兵は金欲しさに集まった烏合の衆。

戦は数ではない、そのことを思い知らせてやる、と言い切ります。

光安に家臣の長井秀元(春田純一さん)と稲葉良通(村田雄浩さん)を呼び戻すよう指示を出し、光秀には堺で得た鉄砲を見せろと促します。

躊躇しながらも鉄砲を受け取った利政は、医者は連れてきたかと声をかけました。

問われた光秀は、視線を彷徨わせ、京で名高い名医を連れてきたと報告しました。

堺の街を見た光秀に感想を求めると、光秀は美濃も堺のように豊かにしたいと答えます。

その気持ちを忘れるなと、利政は声をかけました。

戦の持ち場につこうとする光秀を引き止めた利政は、堺に行くために渡した金の半分をすぐにとは言わないが返せと言い渡しました。

戸惑う光秀に、返せないならば戦で返せ、侍大将の首2つを取って参れ、と命じたのです。

そんな大金を返せるはずもなく、光秀は侍大将の首を取るために、必死に戦わなくてはならなくなりました。

そこへ小見の方様の館へ行くようにとの伝令が現れました。

誰の命令かと聞いても、伝令は何も教えてはくれません。

そうしているうちに小見の方の館に付きました。

そこにいたのは小見の方の娘・帰蝶(川口春奈さん)でした。

久しぶりの再会を喜び、光秀が京から母のために医者を連れてきてくれたことに礼を言う帰蝶。

光秀は深く頭をたれながら聞いていました。

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戦闘開始

織田軍が木曽川を越えたとの知らせが入り、光秀は急いで持ち場に戻ります。

帰蝶は光秀の武運を祈ると声をかけ見送りました。

美濃勢の陣の中では勇ましい陣太鼓が鳴り響いていました。

各々配置に付き、織田軍を待ち受けます。

木曽川に本陣を敷いた織田軍は、法螺貝を合図に陣触れが出されます。

織田軍の攻撃が開始されました。

織田軍は木曽川を越え、村々に火を放ちながら稲葉山城下に進軍してきます。

城下に侵入してきた織田軍を迎え撃つ明智勢は、侵入路に大きな落とし穴を掘り織田軍の先陣を穴に落として進軍を防ぎます。

戸惑っている織田軍に畳み掛けるように弓矢を射掛け、軍勢を削ぎ落とし、織田勢を押し戻します。

侍大将の首を取らなければならない光秀は、「侍大将!」と叫びながら獅子奮迅の活躍で次々と敵兵を討ち取っていきます。

しかし、なかなか侍大将は見つからず、斬っても斬っても敵兵が押し寄せてくるのです。

本陣の利政のもとには周囲の城が落城したとの知らせがひっきりなしに入ってきます。

戦況は思わしくありません。

利政は全軍に城に戻るようにと伝え、篭城する構えを見せました。

明智勢もジリジリと後退し城内に入ると、全ての門が閉ざされたのです。

まだ城に攻撃を仕掛けようとする織田軍に、投石と火のついた俵を落とすことで応戦しました。

美濃勢が引き上げたと聞き、喜ぶ織田。

稲葉山城内では避難してきた領民と兵士に食料と酒が振るわれていました。

完全に篭城する構えを見せた利政に、古参の武将は不満を漏らし、嫡男の高政(後の義龍)(伊藤英明さん)に怒りをぶつけます。

光秀も、侍大将の首を取れと言われたにも関わらず、すぐに兵を引いた利政の戦略に怒りを覚え高政に食ってかかりました。

不満をぶつけられた高政も父・利政のやり方に不満はありますが、妾の子である自分の言うことなど父は聞かない、と光秀に不満を漏らすのでした。

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反撃

稲葉山城内は戦支度を解き、休憩に入っています。

城内に紛れ込んだ織田軍の乱破(忍び)は、本日の戦闘はない、と織田軍に報告をあげました。

乱破からの報告受けた信秀も戦支度を解き、全軍を休ませることにしました。

稲葉山城本陣では、家臣たちが集められ酒が振る舞われていました。

そこに伝令がやってきて、利政に耳打ちをしたのです。

静かに盃を傾けていた利政は家臣たちに盃を置くように言うと、飲んでいた酒を後ろに放り投げました。

そして、家臣たちにもう酒を飲むふりはしなくていいと声をかけたのです。

酒瓶に入っていたのはただの水でした。

ただの水を飲まされていた家臣らは不満を口にするのですが、城内に潜んだ織田の乱破の目を欺くためには仕方がないことだったと利政は嘯きます。

そして、芝居はここまで、これから全軍を持って織田軍を強襲すると号令を下したのです。

音もなく風のように追え、という命令どおり、光秀たちは稲葉山城周辺を警戒していた織田の兵士を倒し、本陣に情報が漏れないようにしたところで、出撃開始、本陣に乗り込みました。

美濃勢全軍で攻め込むと、今日の戦闘はないと油断していた織田軍は総崩れになり、信秀は這々の体で逃げ出したのです。

この時、信秀の弟・信康は討ち死にし、織田軍は3千人もの死者を出してしまったのです。

美濃勢の大勝利に利政は鬨の声を上げ、光秀も自軍の声に呼応しました。

その夜、稲葉山城内は喜びに湧いていました。

光秀とともに美濃にやってきていた望月東庵は助手の駒とともに怪我人の手当にあたっていました。

城内に戻ってきた光秀に「おめでとうございます」と声を掛けるのですが、光秀の顔色が冴えません。

光秀は戦闘中、侍大将の首をとったのですが、その侍大将の顔が叔父の光安に似ていたため、急に躊躇ってしまい首を打ち落とすのが遅れてしまったのです。

光秀は、これが武士の誉れか、本懐なのか、しかし戦は戦、勝たなければ自分が討たれる、戦がある限り勝つしかない、首を落とすのを躊躇った自分は愚かだ、と割り切れずやりきれない思いを口にしました。

それでも勝ったのだから良いではないか、と東庵は言い、負傷した光安の看病を駒に任せるとその場を立ち去ったのです。

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美濃の守護・土岐家

その頃別室には、美濃の守護・土岐頼純(矢野聖人さん)が戦勝祝いに訪れていました。

土岐頼純は利政の娘・帰蝶の夫です。

頼純は利政に勝利の祝いを述べると、妻・帰蝶にも声をかけます。

しかし、帰蝶は頼純にどちらが勝つと思っていたのかと問い詰めるのです。

もちろん、利政が勝つと思っていたという頼純に、帰蝶は怒った声で苦しい戦いになるとわかっていながらなぜ加勢に来なかったのだと怒りをぶつけ、父に夫の愚行を謝罪したのです。

帰蝶を下がらせた利政は、頼純に帰蝶は土岐家の事情をよく知っていたのだと呟きました。なぜ、織田軍が攻めてきたのか、頼純が織田と繋がり利政を討ち果たそうとしていたからだと問い詰め始めました。

畳み掛けるように証拠を突きつけられた頼純は、利政が叔父・頼芸を唆し、父・頼武を守護の座から追い落とした利政を恨んでいました。

一介の油商人でしかなかった利政の父を引き立てた土岐家の恩を忘れ、土岐家を二つに裂き、頼芸を傀儡にして追い落とし、成り上がった利政を恨んでいたと叫びます。

自分は利政の言いなりになどならない、と吐き捨てるとその場を立ち去ろうとするのですが、利政に恫喝され、頼純は仕方なく席に戻りました。

利政は頼純の不満を聞くと穏やかな声で語り、自ら点てたお茶を振る舞いました。

恫喝された頼純は不満を顕にしながら、出された茶を一気に飲み干します。

すると間もなく、喉を抑え苦しげに顔を歪め始めました。

ゆらりと立ち上がると利政の方に数歩近づき、そのまま倒れ恨めしげに利政を見やると絶命しました。

享年24歳。

利政による毒殺でした。

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次回、第3回「美濃の国」

現・守護である土岐頼純を毒殺した利政は、より操りやすい土岐頼芸(尾美としのりさん)を守護として擁立しようと画策します。

かつては商人だったという利政の計算高さ、腹の中に隠されたものの黒さ、深さに圧倒されますね。

本木雅弘さんの迫力のある演技に引き込まれてしまいます。

また、その利政に振り回される光秀の若さを微笑ましく感じてしまいます。

次回は、第3回「美濃の国」。美濃のマムシと言われる利政の快進撃に期待がかかりますね。

若き光秀にがんばれー、と応援したくなります。

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