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麒麟がくる 第3回「美濃の国」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

前回の第2回「道三の罠」は、美濃国に隣国尾張の宿敵・織田信秀(高橋克典さん)が攻め込んでくるお話でした。

1547年秋、尾張の織田信秀は2万の大軍を率いて美濃攻めを開始しました。

大阪堺・京から戻った明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)はすぐに稲葉山城に入り、叔父・光安(西村まさ彦さん)とともに戦支度に入りました。

織田軍2万に対し、美濃勢は4千。

圧倒的な戦力差を打破すべく光秀たちは策を巡らせていました。

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光秀は城下になだれ込んできた兵士たちを獅子奮迅の働きで切り伏せていきます。

というのも、主君・斎藤利政(後の道三)(本木雅弘さん)から、堺に旅立つ時に渡した資金の半分を返せ、と言われていたからです。

旅の諸費用と鉄砲代。

光秀にとっては莫大なお金で、到底すぐに返せるものではありません。

利政は、お金でなくて侍大将の首2つでも良いと言って、光秀を戦場に送り出したのです。

借金返済のために光秀は侍大将を求めて戦場を駆け回りました。

光秀の奮闘はあれど、周囲の戦況は芳しくなく、次々と落城の知らせが入ってきます。

利政は全軍に退却命令を出し、籠城の構えを見せました。

全軍を収容し、戦支度を解いて休憩に入る美濃軍。

逃げてきた領民や武将たちにも食料や酒が振舞われました。

稲葉山城に紛れ込んでいた織田軍の乱破(忍び)は、稲葉山城が武装を解いたことを織田本陣に報告しました。

乱破の報告を受けた織田信秀は、本日の戦闘はないと判断し、織田軍も武装を解いたのです。

稲葉山城の本陣では、斎藤家の武将たちが酒を振舞われていましたが、皆一様に硬い表情を浮かべています。

そこに伝令が来て、利政に報告すると、利政は武将らに盃を置くように言い、自分が手にしていた盃を後ろに放り投げたのです。

実は、武将たちがあたかも酒のように飲んでいたのは、ただの水でした。

城下に紛れ込んだ敵の乱破の目を欺くために、武装を解いたように見せかけていたのでした。

利政は、織田が武装を解いた今、全軍を持って強襲すると号令をかけたのです。

稲葉山城を監視していた兵士を音もなく倒し、風のように本陣まで一気に詰め寄ります。

美濃勢の強襲に、本日の戦闘はもうないと油断していた織田軍は総崩れ。

信秀の弟・信康を含む3千もの死者がでる事態となりました。

信秀は這々の体で美濃から逃げ出しました。

その夜、織田の軍勢を見事に追い払った美濃勢は稲葉山城で勝利の喜びに湧いていました。

この戦で光秀は侍大将の首を獲っており、京からともにやってきた医者の望月東庵(堺正章さん)や助手の駒(門脇麦さん)に「おめでとう」と言われるのですが、討ち取った侍大将が叔父・光安に似ていて首を落とすことを躊躇してしまったため、胸にもやもやした気持ちが残ってしまいました。

戦勝祝いとして、美濃の守護・土岐頼純(矢野聖人さん)がやってきました。

口では利政の勝利を祝っているかのようですが、武装もせず加勢もせず、勝利が決まった後に現れたことに対し、頼純の妻で利政の娘・帰蝶(川口春奈さん)は頼純を激しく責めました。

興奮する帰蝶を下がらせた利政は、帰蝶は頼純が織田と繋がっていたと気づいていたのだと頼純を問い詰め始めました。

元々土岐家が美濃の守護としていたのですが、かつてはただの商人だった利政の父を取り立てて守護代にまで出世させたのは、頼純の叔父・頼芸(尾美としのりさん)です。

しかしその恩を忘れて土岐一族を追い落とし、勢力を増し始めた利政を、頼純は深く恨んでいました。

散々利政を罵倒し、立ち去ろうとする頼純を利政は一喝して呼び戻しました。

そして、自ら淹れた茶で頼純をもてなしたのです。

利政に一喝されて不服そうな頼純は、利政が淹れた茶を一気に飲み干しました。

すると、しばらくして喉を押さえ苦しげに顔を歪め始めたではありませんか。

苦しげに立ち上がり、フラフラと利政の方へと足を向けるのですが、そのまま倒れ伏し絶命しました。

美濃の守護・土岐頼純、享年24歳。

死因は利政による毒殺でした。

前回第2回「道三の罠」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

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それでは第3回「美濃の国」のあらすじと感想です。

目次

加納口の戦いから半年後

1547年秋。

尾張の織田信秀が2万の大軍をもって美濃に攻め込んできた戦い(加納口の戦い)は、利政の見事な知略により尾張の織田信秀を退けました。

この戦を仕掛けたのは帰蝶の夫・土岐頼純。

美濃の守護として君臨していたのに、家臣である利政が守護代となり、実権を握っていることに不満と恨みを持ち、利政の長年の宿敵である織田信秀と組み実権を取り戻そうとしたのです。

結果は利政率いる美濃軍の大勝利。

戦勝祝いに訪れた夫・土岐頼純に対し、全く武装をせずに現れたことに帰蝶は怒りを顕にしました。

激高する帰蝶を退席させた利政は、頼純が尾張の織田と繋がっていたという証拠の品々をだし、頼純に突きつけ、とうとう頼純を毒殺したのです。

父が夫を毒殺したこと、夫が戦の首謀者であった事に衝撃を受けた帰蝶は、笑顔を忘れてしまったかのようでした。

明智家家臣・藤田伝吾(徳重聡さん)が足を負傷したため、ここのところ光秀は農作業に励んでいました。

そこに、かつて野盗に囚われ連れ回されていた三河の農民・菊丸(岡村隆史さん)が現れました。

光秀に助けられ、野盗から解放された菊丸は、きちんとお礼を言うために、味噌や餅、薬草などをたくさん持って来てくれたのです。

明智城で伝吾の治療をしていた駒は、もう薬草がなくなってしまったとぼやいていました。

すると、菊丸がたくさんの薬草を持っていることに気づきました。

興奮して菊丸に詰め寄る駒は、菊丸の手を取り薬草が生えている場所まで案内してもらう約束を取り付けました。

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帰蝶の訪れ

望月東庵は稲葉山城に住み、利政の正妻・小見の方の治療にあたり、、助手の駒は明智城に暮らし、領民の健康を管理していました。

明智城では、駒の薬はよく効くとして評判になっていました。

ある日、帰蝶が光安の見舞いにやってきました。

先日稲葉山城にやってきた明智の者に、光秀がどうしているか尋ねたら、怪我をした家臣の代わりに農作業ばかりしていて腰が曲がった、と報告を受けていたので、それを見に来たと笑います。

光秀は帰蝶の言うとおり、腰の曲がった様子を見せて帰蝶の笑いを誘います。

牧(石川さゆりさん)への見舞いとして、明智の荘に来る途中見つけたリスを持ってきた帰蝶。

しかし、侍従が紐をつけておかなかったため、リスは帰蝶の目の前で逃げてしまいました。

帰蝶が怒って侍従を城に返すと、木に登った時に怪我をした傷が痛むと言うのです。

光秀に伴われ光秀の館に入った帰蝶。

帰蝶は駒に手当を受けました。

牧が帰蝶の怪我の具合を心配そうに尋ねると、光秀は木に登った際に小枝で足を傷つけてしまっただけだと母に言いました。

光秀の館の一室では、楽しげな笑い声が響いていました。

帰蝶が駒を相手に、光秀の弱点の話をしていたのです。

かつて、帰蝶が明智の荘によく遊びに来ていた頃、子供の光秀と双六をして遊んだといいます。

光秀は双六が苦手で、51回も勝負をしたのですが、ただの一度も帰蝶に勝てなかったのです。

光秀は双六が苦手、と聞き、駒は知らなかった光秀の一面を知り、楽しげに笑っていました。

牧も会話に加わると、帰蝶は牧がたくさんしてくれたお話も素晴らしかったと牧を褒めるのです。

かつて、人間の若者に恋をした狐が人間に化けてやってきて、若者と幸せに暮らすというお話です。狐の女房は、ある日犬に追い詰められ、狐の姿に戻ってしまうと、もうここにはいられないと狐は夫や子供の前からいなくなった、と駒は話し終えました。

すると、不思議そうな顔をして帰蝶の話を聞き入っていた駒は、作中の中の若者はこんな歌を歌ってはいないかと、歌い始めました。

このお話は美濃に古くから伝わる話だというと、駒は、火事の時に自分を助けた侍は、美濃の人だったのかもしれないと気づいたのです。

帰蝶に城に戻るようにとの伝令が来ました。

帰蝶は光秀に話があるといい、夫・頼純が儚くなった経緯を聞き及んでいるかと尋ねたのです。

光秀は叔父に聞いたと答えました。

さらに、利政が頼純を葬ったことをどう思うかきまれると、光秀は、「やむを得ぬと」と答えたのです。

美濃の守護でありながら他国の手を借りて美濃を危険に晒したことは許しがたく、利政に葬られたことは仕方がないことだったと、光秀は言います。

しかし、夫と父・利政の間に立たされた帰蝶の苦しさは計り知れず、牧も胸が痛むと言っていた、と光秀は告げたのです。

帰蝶を見送り戻ってきた光秀は、駒が一人でいたため、母はどこへ、と尋ねます。

すると、帰蝶に蒸し菓子を持たせるために席を立ったと駒は説明しました。

優しく穏やか、気遣いもできる牧を駒は絶賛しました。

そして、先程美濃に古くから伝わる話を聞いたといい、自分もその話を聞いたことがあると言うのです。

教えてくれたのは、火事にあった駒を助けてくれた武士だったので、その武士は美濃の人ではないかと駒は嬉しそうに話すのです。

美濃に連れてきてもらえて良かった、と喜ぶ駒に、光秀はその武士に会えるといいですね、と答えたのでした。

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土岐家と斎藤家

かつて土岐一族は美濃の守護として権勢を振るっていました。

しかし、内紛が起こるようになり、権力が衰退してしまいました。

やがて、家臣だった斎藤利政が力を伸ばし守護代として美濃を治めるようになると、守護の座に就いていた土岐一族は、利政の操り人形のようになっていったのです。

かつて、守護の座に就いていた土岐頼芸(尾美としのりさん)は、利政によって守護の座を追われ、今では利政に支えられ隠居同然の生活を送っていました。

そんな土岐頼芸の館に斎藤利政、高政親子がやってきました。

細かな鷹の絵を描いていた頼芸は好きで描いているのではない、この苦労を誰もわかってくれないなどと愚痴をこぼします。

そして、利政に頼純を殺したそうだな、と呟いたのです。

大げさに驚き、そんなことはやっていない、戦を引き起こした原因が自分と恥じて毒を煽ったのでは、ととぼける利政に、頼芸も多くは語りませんでした。

頼純の死により守護の座が空席になり、その相談に来たという利政に、守護代の利政がいれば守護などいらないだろうと、頼芸は言います。

今や土岐家は利政の操り人形と言われている、自分は毒殺されたくないから、守護になどならない、と言い募る頼芸に利政は操り人形ならば殺しはしない、と明言しました。

美濃の復興のために力を貸して欲しい、と力強く熱弁をふるう利政に対し、頼芸は静かに利政を睨んでいました。

帰り際、高政を呼び止めた頼芸は、かつて土岐にいた高政の母・深芳野(南果歩さん)のことを尋ね、利政は当てにならない、高政を当てにしている、自分の息子のように頼りにしている、と囁いたのです。

斎藤親子が帰ると、頼芸は控えていた侍従たちに織田信秀に連絡を取れ、と言い放ちました。

家臣の身でありながら傍若無人に振る舞い、主君を主君と思わぬ態度を取る利政を討ち果たすため、亡き頼純と同じく尾張の織田の手を借りようというのです。

高政の胸に疑問が浮かび上がってきました。

その夜、母・深芳野の元を訪れた高政は、頼芸に言われたことを伝えました。

すると母は自分の気を引きたいのかと頼芸の言葉に嫌悪します。

かつて頼芸の愛妾であった深芳野を家臣である利政に下げ渡し、今更になって惜しくなったのかと皮肉る母に、高政は疑問をぶつけました。

自分の父は、本当にあの父なのか、頼芸ではないのか、と。

深芳野は激しく否定、その瞬間に利政が現れたのです。

高政は父の登場に驚き、その場から下がりました。

利政は高政の様子を見ながら計り知れない表情で酒を飲むのでした。

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高政の思い

光秀は駒を伴い稲葉山城にやってきました。

駒は東庵のもとに行くといい、小見の方の容態によってはそろそろ美濃を離れると言っているといい、その時には報告すると話します。

本日は、菊丸に頼んで東庵とともに薬草を取りに行くといいます。

光秀は菊丸に駒のことを頼むと、城内に入って行きました。

光秀を見送る駒に菊丸は「いいお方ですね、歩き方もいい。一緒にいると離れがたくなります」と話しかけるのでした。

高政に呼び出された光秀は、鉄砲を渡され戸惑います。

せっかく堺から求めたものの、利政もあまり興味がなく高政にその使い道を任せ、高政も鉄砲のことなどあまり興味を持てなかったため、買ってきた光秀に任せようと呼び出したのです。

せっかく買ってきた鉄砲の有用性を認めず、興味を持たないなどあまりにも先見の明がない、と光秀は激高します。

怒る光秀を宥めながら高政は、「試し撃ちが見たい、話がある」と光秀を誘って城外に出ました。

領内を歩きながら高政は、光秀と机を並べて学問を学んでいた10年前を懐かしみました。

あっという間に過ぎてしまった10年、しかし10年後も利政が美濃を治めているとは限らない、と高政は言い始めました。

利政は、戦は強いが内政には手抜かりが多い。

美濃を治める為には国衆をまとめなければならないが、利政は力でねじ伏せるだけで人身を掌握できていない。

かつて土岐一族が鶴の一声で美濃を1つにまとめていたのだが、利政が土岐一族の代わりができているとは思えない。

土岐頼芸も利政のことを見限っており、高政の方を頼りにしていると言われている。

利政がこれ以降も国衆を大切にしないのならば利政にこの先はない、と高政は言い募ります。

この言葉を聞いた光秀も、確かに美濃国は纏まりがなく、国衆は自分の国を守るので精一杯であると指摘します。

土岐家が自分を頼りにしているのでその言葉に乗ろうと思うと高政は言います。

幼い頃からの友人である光秀にもその時が来たら協力して欲しいと高政は頼むのです。

力を貸して欲しい、という高政に光秀は了承の意を伝えました。

その話は分かったが、高政とこれからの美濃をどうすればよいのか話し合った後、全てはそれからだ、と言いました。

そして、光秀は鉄砲を構えて標的を見つめ、呟きました。

「麒麟が来る国に」

そうして、高政に鉄砲の試し撃ちを見せてその威力と有用性を知らしめたのでした。

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今川の戦略

尾張の古渡城に早馬が入ってきました。

美濃の土岐頼芸からの使者です。

つい先日、手酷い敗退をしてしまいましたが、信秀はまだ美濃攻めを諦めたわけではありませんでした。

頼芸からの書状には、美濃の斎藤利政を討ち果たした暁には美濃を土岐一族が取り戻し、尾張と手を組みたい、と送ってきたのです。

信秀は考えました。

すると、そこに駿河の今川義元(片岡愛之助さん)が三河を攻め始めたとの知らせが入りました。

三河は尾張と隣接する国です。

尾張が危ないと、信秀はすぐに戦支度に入りました。

駿河から討って出た今川軍は軍師・太原雪斎の指示のもと1万を超える大軍を率いてきました。

三河の小豆坂で始まった戦い。

今川は尾張を視野に入れて三河の覇権を巡って討って出たのです。

東海は動乱の最中に突入しました。

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次回、第4回「尾張潜入指令」

今川との戦いで重傷を負った織田信秀の容態を知るために、尾張に向かうという望月東庵に秘密裏に信秀の様子を見て来いと命じる斎藤利政。

光秀はその目付け役に任命され、尾張に潜入捜査に向かいます。

三河の農民・菊丸も加わり、三人は信秀の居城・古渡城に潜入します。

光秀役の長谷川博己さんと菊丸役の岡村隆史さんが兄弟という設定で潜入するのですが、果たしてバレずに指令は果たせるのでしょうか。

今回も斎藤道三役の本木雅弘さんの迫力のある演技に圧倒されてしまいました。

頼純毒殺をとぼける所や、操り人形なら殺さない、と言い切るシーンは本当に怖くて、マムシの道三の本領発揮ですね。

次回、第4回「尾張潜入指令」では、尾張に潜入です。

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若き信長は出てくるのかな?三河の家康はまだかな?

見どころ満載でワクワクが止まりませんね。




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