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麒麟がくる 第22回「決京よりの使者」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、収録を中断していた「麒麟がくる」ですが、とうとう待望の放送再開となりましたね。

長い休止からの再開を心待ちにしていました。

再開に合わせて3週に渡って総集編も放送され、復習もばっちりですが、直前回の第21回のあらすじをおさらいしてみましょう。

目次

前回のあらすじ

1560年5月、駿河の今川義元(片岡愛之助さん)は大軍を率いて尾張に進軍を開始しました。

義元に先陣を命じられた三河の松平元康(風間俊介さん)は、織田軍の目を掻い潜り大高城の兵糧補給という難しい役目を見事に果たし、無傷のまま大高城に入城しました。

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大高城に入場した元康のもとに、実母・於大の方の手紙を携えた菊丸(岡村隆史さん)が忍び込み織田方に付くようにと説得をするのですが、元康は三河の民のため、家臣のため、残してきた家族らのために今川方に残ると決めました。

翌朝、元康は夜明け前に織田の丸根砦を攻略。

織田軍は大軍の今川勢に対し、少数で戦わねばならない事態に陥ってしまいました。

思案に暮れる信長は、かつて父・信秀が言っていた言葉を思い出していました。

義元は用心深く、出兵しても自国に兵を残しておくはず。

そうすれば、兵2万といっても本当はもっと少ないはずだと。

信長は清須内部に潜んでいる間者の目を掻い潜り、信長が信頼を置く家臣たちを善照寺砦に集結させました。

丸根砦と鷲津砦を落とした今川軍は勢いづき、とうとう義元の本隊も沓掛城を出て大高城へと動き始めました。

信長は、義元の動きを読み、義元の大軍を分散させる作戦に出ました。

中島砦に陽動の兵を出し、今川の本隊から千の兵を引き剥がすことに成功した信長は、義元を守る兵が5千と見極めると、義元が休憩をしている桶狭間に向けて出陣したのでした。

その頃、大高城では松平元康が激高していました。

前日、深夜からの兵糧補給という大役を果たしたにも関わらず、翌日早朝から丸根砦の攻略、疲れ果てて戻ってきても休息は与えられず、すぐさま鳴海城へ向かえ、桶狭間に向かえと居丈高に命令され、三河勢に対するあまりの仕打ちにとうとう元康の怒りが爆発したのです。

桶狭間に向かった信長の背後を突け、という命令に逆らい、今日は大高城から一歩も動かない、と宣言しました。

午後2時、暴風雨に紛れて信長は桶狭間に到着しました。

雨で体制が乱れた今川軍を切り崩しながら信長は突き進み、とうとう義元が乗る輿を発見した織田軍の毛利新助(今井翼さん)は義元と激しい戦闘の末、見事義元の首を討ち取ったのでした。

戦の帰り道で、明智光秀(長谷川博己さん)は信長を待っていました。

光秀は信長に一杯の水を差し出し、戦の勝利を賞賛しました。

「また会おう」と去りかける信長の背に光秀は、次は何をするのかと問いかけます。

すると信長は帰蝶(川口春奈さん)のために美濃を取る、と言い、「その後は?」という問いかけには不敵な笑みで答えたのでした。

太原雪斎の死を隠すため、駿府に留め置かれていた望月東庵(堺正章さん)と駒(門脇麦さん)は、もうそろそろ京に戻ろうかと相談していました。

義元が討たれた今が潮時だというのです。

駒に届いた元康からの手紙には、信長の計らいにより三河・岡崎に入ったことや実母に会えたことなどが書かれていました。

それを受けて、2人は京に戻ることにしたのでした。

前回、第21回「決戦!桶狭間」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは第22回「京よりの使者」のあらすじと感想です。

桶狭間から4年後

桶狭間の戦いから4年後1564年冬。

光秀は越前にて家族と慎ましい生活を送っていました。

毎日毎日難しい顔をして書物を読み耽ってばかりで外に全く出ようとしない光秀のことを、甥の左馬助(間宮祥太朗さん)は心配していましたが、光秀の妻・煕子(木村文乃さん)は何か考えがあるのだろうと、静観していました。

この頃、京では三好長慶(山路和弘さん)が実権を握り、京や畿内を掌握していました。

家臣の松永久秀(吉田鋼太郎さん)は大和を治め、三好一族の支配体制は磐石なものとなっていました。

そのため、将軍・足利義輝(向井理さん)は三好長慶の傀儡と成り果てすっかりやる気を失っていたのです。

改元について、本来ならば将軍から帝にお伺いを立てるべきなのに将軍は全く動こうとせず、関白の近衛前久(本郷奏多さん)は、一体どう言うことだと義輝を問い質していました。

しかし、やる気を失った義輝は将軍など名ばかりで、帝だって自分を軽んじていると言い募ります。

6年前、帝は義輝に何も言わずに元号を永禄に改元してしまった過去があり、それ以来義輝は帝を信用していない、と言い放ったのです。

義輝の頑なな態度に近衛前久は困り果てていました。

細川藤孝の訪れ

越前の光秀の邸に将軍奉公衆の細川藤孝(眞島秀和さん)が訪ねてきました。

懐かしい友人の姿を見て、光秀は喜び、2人は旧交を温めました。

光秀の大切な友人のために、普段では考えられない豪華な食事で藤孝を饗す煕子。

そんな煕子の献身に光秀は妻に深く感謝するのでした。

母の牧(石川さゆりさん)は藤孝に光秀の2人の娘を紹介します。

長女の岸と次女のたま。

たまは藤孝の顔をじっと見つめていました。

普段は人見知りするというのに、藤孝に抱っこされてもとても大人しいたま。

たまは藤孝を気に入ったようでした。

光秀は藤孝に京で何かあったのかと尋ねます。

光秀に会いに来た、といいつつも藤孝は本題を話し始めました。

今度、二条の御所で能が催されるのだが、将軍の意向により光秀も同席して欲しいというのです。

将軍からの誘いに俄かに信じられないと光秀は驚きました。

藤孝は、京の実権を三好に握られ、蔑ろにされた義輝は変わってしまったと嘆きます。

将軍としての務めを果たさず、心を閉ざし、怠惰な生活を送り、奉公衆が諌めても聞く耳を持たず、あまつさえ小言ばかりを言う藤孝を避けているといいます。

藤孝は、京に来て将軍の真意を探って欲しいと光秀に頼むのでした。

その夜、光秀は煕子に京へ行く話を打ち明けました。

越前に来て既に8年。

子供たちに読み書きを教える日々は楽しいけれど、このままではいけない、自分に何ができるか見極めたい、己を試してみたい、という光秀の意思を受け止めた煕子は、家のことは任せろと快く光秀を京へと送り出すのでした。

翌日、光秀が朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)に報告へ行くと、その件は藤孝から聞いていると言い、京へ行って来るがいい、と光秀を促します。

ただし、光秀が京で見たこと聞いたことを逐一報告しろというのです。

義景は光秀を近くに呼び寄せると、光秀が留守の間、家のことは自分がしっかりと面倒を見るから、心置きなく京へ行ってこいと光秀を送り出しました。

京にて

京では、東庵と駒が戻り開業していました。

東庵の針治療もよく効くと評判ですが、駒が作る薬もよく効くと評判になっていました。

しかも駒が作る薬はタダで配っているというのです。

そのことを聞いた東庵は眉を顰めました。

駒が作っている薬は、駿河で駒の灸の患者であった芳仁(ベンガルさん)から教えてもらった万能薬です。

東庵は、そんな効能の知れない薬を病人に服用させて何かあったらどうするつもりだと、駒を嗜めるのですが、駒は自分だって薬のことは勉強しているからこの薬は危ないものではない、と反論します。

駒よりもずっと長く医術に携わっている自分に意見をするなと東庵は激高します。

そんな薬は認められない、そんなに言うのなら芳仁の弟子になればいい、出て行けと東庵は言い放ち、駒もこんなところにはいられないと、荷物もまとめて出て行ってしまいました。

近衛前久と伊呂波太夫

伊呂波太夫(尾野真千子さん)の家に、関白の近衛前久が遊びに来ていました。

実は伊呂波太夫は幼い頃近衛家に拾われ、世話になっていたというのです。

その頃、幼い前久の面倒を見ていたのが伊呂波太夫でした。

だから、前久は未だに伊呂波太夫に頭が上がらない、と笑います。

仲良く遊ぶ2人のところへ、駒が転がり込んできました。

東庵と薬のことで喧嘩してしまった、と項垂れる駒を伊呂波太夫は大和へ行かないかと誘います。

というのも、今大和を治めている松永久秀が鳴り物禁止令を出してしまったために、一座が興行できない状況になっているというのです。

禁止令取り消しをお願いするために、直談判をしに行くので、一緒に行かないかと誘われました。

ちょうど近衛前久も松永久秀に用事があり大和へ行くといいます。

ならば皆で一緒に行かないか、ということでした。

大和にて

松永久秀の居城・多聞山城に着くと近衛前久は改元について、将軍から話を通すようにと久秀に釘をさします。

さらに、将軍暗殺計画があると噂になっているといい、その話に久秀の息子も関わっていると言うのです。

久秀はそんな事実はないと一笑に付し、そのような戯言を間に受けるなどいかがなものかと前久を牽制しました。

大和の街を散策していた駒は、民に大人気の僧が現れたと聞き、その様子を伺っていました。

施しを受けた民に聞いてみると、その僧はたまに現れては人々に色々な物を分け与えているというのです。

興味を惹かれた駒は、帰ろうとする僧を追いかけ、話を聞くことができました。

民にも名前を明かさないその僧に人々が大変感謝していると駒は伝えるのですが、僧は自分に出来ることをしているだけ、あれぐらいしかできない、と自嘲的に呟き去ってしまいました。

その僧は名を覚慶、後の将軍・足利義昭となる人でした。

その夜、伊呂波太夫は松永久秀の邸で酌をしつつ、鳴り物禁止令の撤廃をお願いするのですが、喪が明けるまで待って欲しい、と言われてしまいました。

さらに、もう少ししたら息子に家督を譲り渡すから、これから大和で一緒に暮らさないかと伊呂波太夫を誘うのです。

しかし、伊呂波太夫は松永の誘いをやんわりと躱します。

靡かない太夫に貢いでいる男でもいるのかと久秀は食い下がり、太夫は妖艶な笑みでその質問もさらりと躱すのでした。

義輝の迷い

二条御所にて三淵藤英(谷原章介さん)や細川藤孝に出迎えられた光秀。

藤英は光秀に義輝の状態を語り、能を見終わった後、光秀は義輝に呼ばれ三好長慶を暗殺するように言われるだろうと告げました。

もちろん奉公衆はそんな義輝を諌めるのですが、暗殺計画に凝り固まっている義輝は奉公衆の言うことに聞く耳を持たない、と言うのです。

光秀は楽しげに能を見つめる義輝の様子をじっと覗っていました。

能が終わり光秀は義輝に呼ばれました。

上座に座る義輝は扇子打ち鳴らしながら光秀に話しかけます。

「お告げのとおりじゃ、夢に観音菩薩が現れてな、菩薩がわしに告げたのじゃ。

越前から助けが来る、それを頼みにせよ、と。そなたのことじゃ」と告げます。

将軍を助けるために、各大名に上洛するようにと連絡しても、どの大名も上洛してこない、もはや誰もアテにはできない、と義輝は嘆きます。

そのため、義輝は光秀を越前から呼んだというのです。

本当は、光秀に三好を討つように頼もうと思っていたと義輝は言います。

しかし、今はよくわからなくなってきたと言うのです。

三好の力が強くなり、将軍の権威は地に落ちました。

頭を冷やしてよく考えてみれば、それを取り戻すためといって、邪魔な三好を武家の鏡たる将軍が暗殺など企ててもいいのか。

自分は麒麟を呼べる男になりたいと、将軍になってからずっと思っていた、しかしやればやるほど皆の心は離れるばかり、何をやっても上手くいかない、どうすればいいのだろうかと義輝は悩みます。

そんな義輝に光秀は考えがあると提案するのです。

将軍家に力を取り戻すためには、有力な大名の助けが必要。

駿河の今川義元を倒し、強く大きくなった尾張の織田信長ならば勢いがあり義輝を助けられると、光秀は信長を強く推挙したのです。

光秀の言葉を聞いた義輝は、信長を連れてくるようにと光秀に命じ、光秀は力強く頷いたのでした。

その後、京の町を歩いていた光秀は、東庵の家を見つけ久しぶりに訪ねてみました。

懐かしい光秀の訪れを東庵は喜びます。

落ち着かない光秀の様子を見た東庵はとうしたのかと尋ねてみました。

光秀は、久しぶりの京に昂ぶり、落ち着くために町を歩き回っていたらここにたどり着いたと告白しました。

自分が大切に思っている人の迷いを払ってやりたいと思ったのだが、この先のことを思うと大きな山を前にしたような心地だと光秀は落ち着きません。

果たしてこの足でその山を登れるかどうか、しかし、登る他はない、と光秀はかなり気負っている様子を見せていました。

東庵は、長く医者をしてわかったことがあると話し始めました。

手を尽くしても助からない命もあれば、治る者もある。

治る者は己の治る力で病を克服する。

医者はそれを手助けするだけ。

迷いを晴らすためには目の前のことを一つずつ成し遂げていけばいい、山は大きな方がいい。登りきると非常に良い眺めだ、と東庵は光秀を励ましたのでした。

1564年8月10日、京の実権を握っていた三好長慶が病に倒れ居城である飯盛山城にて亡くなりました。

京は再び動乱の時代へと動き始めます。

光秀は、義輝の命を受け尾張の信長のもとへと急ぐのでした。

次回第23回、「義輝、夏の終わりに」

義輝の命を受け、光秀は信長のもとに向かうのですが、信長は美濃攻めに苦戦して上洛どころの話ではありませんでした。

信長の代わりに取次を任された木下藤吉郎(佐々木蔵之介さん)によると、京では三好長慶の子供らによる将軍暗殺計画の噂があると言います。

しかも黒幕は松永久秀だと聞いた光秀は、直ぐに久秀のもとに向かいます。

久秀は、義輝をもはや見限っており、追放すると言い放つのでした。

最後に

久しぶりの「麒麟がくる」に大興奮でした。

桶狭間の戦いから4年。

京に動きが出てきましたね。

荒んでしまった将軍・義輝の演技が切なく胸を打ちました。

そんな将軍を支えられない奉公衆のもどかしさもよく伝わってきました。

また、妻・煕子の献身に心に沁みましたね。

書物ばかり読みふけり生活を支えず苦労ばかりかける夫・光秀を信じ、支える、素晴らしい奥さんです。

妻・煕子には髪を売って光秀を助けるという逸話もありました。

それから、駒が作る万能薬にも興味が湧きました。

効能がわからない怪しい薬?それとも人々を救う万能薬?

初めにこれを作った芳仁の説明に“駒の運命を変えることになる丸薬のつくり方を教える老人”と書かれています。

駒の運命を変える?どんな風に変わるんでしょうか。

気になりますね。

いよいよ信長が台頭してきて京の覇権争いが激化してきます。

光秀も長い浪人生活を漸く脱して華々しく活躍する時期がやってきます。

激しい戦いも調略もちょっとカヤの外だった光秀が漸く表舞台に出てくるんですね。

休止を経てパワーアップしたこれからの「麒麟がくる」に、大いに期待しています。

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