麒麟がくる 第23回「義輝、夏の終わりに」のネタバレとあらすじと感想

2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

目次

前回のあらすじ

桶狭間の戦いから4年後、越前にて慎ましく暮らす明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)のもとに京から細川藤孝(眞島秀和さん)がやってきました。

今の京は三好長慶(山路和弘さん)に実権を握られ、将軍・足利義輝(向井理さん)は名ばかりの将軍、三好長慶の傀儡と成り果てていました。

これまでは、力が弱まっているとしても、武家の棟梁として気概を持って政務を果たしていました。

しかし、今は将軍の務めも怠り、怠惰になってしまっていたのです。

本来ならば帝に改元のお伺いを立てるのは将軍の仕事なのですが、それすらもやろうとしない義輝に、関白・近衛前久(本郷奏多さん)は苦言を呈します。

それでも義輝は帝を6年前に帝に蔑ろにされたことを根に持ち、信用していない、と聞く耳を持ちません。

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義輝の頑なな態度に前久は困り果てていました。

将軍奉公衆である細川藤孝は、そんな将軍の姿を憂い、諌めようとするのですが、やる気を失った義輝は藤孝を遠ざける始末。

光秀に今の義輝の状態を伝えた藤孝は、義輝が光秀を京に呼んでいると伝えます。

驚く光秀ですが、京へ行きたい気持ちは抑えきれず、それを妻・煕子(木村文乃さん)に正直に打ち明けます。

すると煕子は、こちらのことは任せろと快諾したのです。

光秀は世話になっている朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)にも報告をするのですが、義景から京で見たこと聞いたこと、全てを報告するようにと命令されてしまいます。

光秀が京に行っている間、光秀の家族はしっかりと面倒見る、と言われてしまい、何も言えない光秀でした。

京では、駿河から戻った医師・望月東庵(堺正章さん)と助手の駒(門脇麦さん)が開業していました。

東庵の鍼治療の腕は評判となり、また、駒が作る万能薬もよく効くと評判になっていました。

しかし東庵は、効能もよくわからない万能薬を患者に渡す駒を戒めます。

患者に何かあっては遅い、と心配する東庵に駒は怪しい薬ではない、自分だって薬のことは勉強している、と反論します。

東庵は、医術はそんなに簡単なものではない、と経験の浅い駒を諌め、2人は口論となり駒は東庵の元から去ってしまいました。

そして駒が頼った先は伊呂波太夫(尾野真千子さん)のところでした。

万能薬のことで東庵と喧嘩してしまったと項垂れる駒に伊呂波太夫は一緒に大和に行かないかと誘います。

大和を治めている松永久秀(吉田鋼太郎さん)に、鳴り物禁止令取り消しと一座の興行を願い出るためです。

その日たまたま遊びに来ていた、近衛前久も松永久秀に用があるため一緒に行くといいます。

伊呂波太夫と近衛前久は、姉弟同然に育った仲だったのです。

大和で松永久秀に会った前久は、将軍に将軍の仕事をさせるようにと松永に釘を刺し、また、久秀の息子が関わっているという将軍暗殺計画についても警告するのですが、久秀は前久の言葉を受け流し、逆に噂に惑わされるなと前久を牽制しました。

大和の街で駒は生き仏かと敬われる僧・覚慶(滝藤賢一さん)(後に将軍・足利義昭)に出会いました。

京に着いた光秀は、奉公衆の三淵藤英(谷原章介さん)や細川藤孝から今の将軍を取り巻く状況を聞きました。

能の会が終わり義輝に呼ばれた光秀は、義輝から迷いを打ち明けられました。

将軍としての力を取り戻すためには、三好長慶を暗殺すべき、しかしそれは武家の頭領としてやっていいことなのか、麒麟を呼ぶ男になりたくて行動しても人心は離れるばかり、どうすればいいのだろうか、と義輝は悩みます。

そんな義輝に光秀は、有力な大名を頼ればいい、として織田信長(染谷将太さん)の名を上げたのです。

自分が信長との仲立ちになると宣言した光秀は、義輝の命を受け尾張に向けて出発するのでした。

1564年8月10日、京の実権を握っていた三好長慶が死去。

京は再び動乱の時代へと動き出そうとしていました。

前回、第22回「京よりの使者」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは第23回「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想です。

義輝のために尾張へ

1564年7月、京の実権を握っていた三好長慶が死亡したため、自身の復権を狙って将軍・足利義輝は動こうとしていました。

京の実権をめぐって、京は再び動乱の時代に入ろうとしていました。

義輝の命を受けた明智十兵衛光秀は、尾張の小牧山城の織田信長を訪ねました。

しかし、信長は美濃の斎藤との戦に苦戦していて、光秀の話は家老から聞いたとしてゆっくり話す時間も取れない様子。

将軍からの御内書も受け取りはしますが、中を確認することなく光秀との会見を打ち切り軍議へと向かいました。

その代わり、話の続きは木下藤吉郎(佐々木蔵之介さん)にするようにと、光秀と藤吉郎を引き合わせたのです。

甲高い声で、おどけた様子を見せる藤吉郎に光秀は戸惑いますが、信長は「藤吉郎は使える」と高評価のようです。

藤吉郎は、光秀に長旅の疲れを癒すため、沢山の膳でもてなします。

将軍からの上洛要請の話を続けようとする光秀ですが、藤吉郎は軽口で躱し、帰蝶から和歌を学んでいると話を変えました。

幼馴染の光秀はとても優秀であったと帰蝶が話していたと聞き、光秀は嬉しげに顔を緩めました。

藤吉郎は急に声を潜めて、京に奇々怪々な噂が流れていると光秀に告げます。

それは、亡き三好長慶の子とその取り巻きによる将軍暗殺計画があるという噂でした。

将軍は勝手気ままで、三好長慶亡き後の政が滞っていて、皆困っている、ということでした。

そんな人ではないと光秀は反論するのですが、自身が懇意にしている六角氏の家臣からの確かな情報だと藤吉郎は言い、この計画を止められるのは、長慶の家老である松永久秀しかいない、なぜなら、この暗殺計画を裏で操っているのは松永久秀だから、と囁いたのです。

京の二条城で将軍・足利義輝は目覚めました。

しかし、本来ならば傍に控えているはずの侍従もおらず、呼びかけても誰も応じるものはいません。

義輝は夜着のまま、城の中を歩き回り、ふと、鎧兜の存在に気づきました。

「麒麟のくる世の中にしたい」と光秀に語っていた時のことを反芻していました。

大和の覚慶

大和にて、僧・覚慶が民に施しを授けていました。

大和に滞在中の駒は覚慶が気になりその様子をじっと眺めていました。

立ち去ろうとする覚慶を追いかけた駒に気づいた覚慶は、駒に施しが欲しいのかと問いかけます。

すると頭を振り、駒は「なぜ毎日施しをするのか」と問いかけました。

覚慶は「あそこで待つ者がいるから」と簡潔に答えます。

自分は医者の手伝いをしていて、毎日怪我人や病人を治療している、お金を持っていない人々の治療をしたりもしているが、助けられる人は僅かしかいない、戦が続いてばかりで怪我人が大勢出ているのに、自分は目の前にいる人々しか助けることができない、そのことをお坊様はどのように考えるか、と駒は覚慶に問いかけました。

覚慶は、自分も同じ、仏のように万人に施すことはできない、と嘆きます。

麒麟が来るような世の中にならなければ、世は平らかにならない、と覚慶は言います。

麒麟の話をよく知る駒も覚慶に同意すると、覚慶は自分の父は将軍で、よくこの言葉を言っていたと話しました。

父も兄も麒麟がくる世にしようと今も頑張っている、と話していた覚慶は、ふと、不穏な気配に気づき、さりげなさを装って駒を伴って逃げ出しました。

現将軍の弟という立場の覚慶は、常に危険と隣り合わせでした。

市の雑踏の中、追手を巻いた覚慶と駒は短い間、市の賑わいを楽しんでいました。

鳴り物禁止令が解けた往来で、一座が舞を披露しています。

誘われて駒も踊りだすと、覚慶はその様子を楽しげに見守っていました。

すると、その横に2人の侍が立ちました。

2人は将軍奉公衆で、今危険な状態にある覚慶の警護にやってきていたのでした。

2人に促されて寺に戻る覚慶。

駒はそれを知らず楽しげに踊り続けていました。

舞が終わり気づくと覚慶がいません。

あたりを見回す駒に、伊呂波太夫が声をかけました。

太夫は駒が作る丸薬を服痛に苦しむ僧に分けてあげたと話します。

丸薬はとても良く効き、他の僧にも分けたいからもう少しないかと言われたというのです。

少しだけなら京に残っているはずと駒が答えると、太夫は京に戻ろうと駒を促しました。

物の価値

その頃、光秀は大和の多聞城に来ていました。

城主の松永久秀に将軍暗殺計画を中止してもらうためです。

久秀は、鬼気迫る様子で3つ置いてある壺を見比べ、徐に2つを壊し始めたのです。

ふと光秀に気づくと、久秀は懐かしげに声をかけ、近くに招き入れました。

光秀が話始めようとする前に、堺の商人が同じような3つの壺を持ってきて、良い物を1つ選んで後の2つを捨てて欲しいと頼んできたと話しました。

久秀は近年では焼き物の目利きとして名を馳せているのだと言います。

光秀は久秀の意図がわからず、本題に入ろうとするのですが、久秀は物の値打ちの話をしている、と話し続けます。

物の価値は人が決める、将軍の価値も人が決める、人が作っていく。

人が相応しいと思えば将軍としての価値は上がり、そう思わなければ価値は下がる。

下がれば壊したほうがいい、と言います。

義輝はもはや将軍の器ではない、このままでは世が収まらない、光秀が義輝を大事に思っていることはわかっている、義輝は光秀にとって残すべき美しい壺。

討ちはしないが京を追放する、と久秀は語ります。

光秀は反論しようとするのですが、久秀の勢いは止まりません。

三好長慶亡き後、義輝の勝手のせいで政が混乱し、人心が離れてしまっている。

その証拠に大名の誰も義輝を支えようと上洛してこないではないか、と久秀は指摘します。

ならば、長慶に代わり久秀が将軍を支えればいいではないかと光秀は反論しますが、久秀はこれまでそうしてきたけれど、もう疲れた、と言い放ちます。

反旗を翻す息子たちを止めることももう難しい、と言う久秀は嘆きます。

我ら武士には棟梁が必要ではないか、と訴える光秀に久秀は大声で「細川殿」と呼びかけました。

次の間から出てきたのは細川藤孝。

藤孝もまた久秀を説得しようと来ていたのでしたが、どう言葉を尽くしても久秀は折れず、藤孝の方が折れてしまったのでした。

人心が離れてしまった義輝ではなく、次の将軍を支えたい、と藤孝は疲れたように話します。

光秀は藤孝の言葉に目を見開きました。

久秀は、息子たちには将軍を討つな、と言ってある、案ずるな、と光秀に声をかけました。

光秀はそんな久秀を睨みつけることしかできませんでした。

夏の終わり

京の二条城では、仕える人の数も少なく、閑散としていました。

そこに光秀が戻ってきました。

たった1人で光秀を迎え入れた義輝。

光秀の様子から、信長の上洛要請に失敗したことを悟り、諦めた様子を見せました。

皆戦に忙しく、もはや自分が和議を命じても誰も聞く者はいない、と自嘲します。

京がこんなに寂しいところだとは知らなかった、と義輝は虚ろに笑いました。

「夏は終わった、儂の夏は…」と言うと、義輝は光秀に越前に帰れと促したのです。

「短くはあったが、よく仕えてくれた」と光秀を労うと、「欲を言えば、もう少し早く会いたかった、遅かった」と激情を光秀にぶつけたのです。

光秀はその言葉を聞き、悔しさ、無力さに涙を流しました。

義輝は「帰って朝倉に伝えよ、将軍は息災であったと、この後も生ある限り幕府を支えてみせる」と言うと、光秀の手を取り「十兵衛、また会おう」と力強く言葉をかけるのでした。

万能薬は売るべきか

丸薬を作るため、京に戻った駒ですが、東庵と喧嘩別れしていたため、なかなか家に入ることができません。

その様子を見ていた診療所の患者が、一昨日東庵宅が盗賊の襲撃を受けて、東庵が怪我をした、と伝えました。

家は荒らされ、金目の物は全て奪われ、東庵は利き腕を折られてしまったといいます。

駒は慌てて家に入り東庵の名を呼びました。

腕を吊った東庵は縁側に座り込んでいました。

全て奪われてしまった、何もなくなってしまった、腕を折られてしまった為療治ができない、双六で100貫負けた時以来の大惨事、と怒りを顕に叫ぶ東庵。

そこに伊呂波太夫が駒を訪ねてやってきました。

駒の作った丸薬は、大和の永久寺の僧や宮司たちに大層評判で、もっと分けて欲しいと言われてきた、と言うのです。

駒は、あの薬は東庵が認めていないし、治療を受けられない貧しい人びとに無料で譲るために作っていたのだから、その話は断って欲しいと太夫に言い募ります。

しかし太夫は、1袋に5粒、1袋10文で、永久寺に500人分、宮司たちにも頼まれたので同じ袋を200人分、計700袋7貫でどうかと持ちかけます。

自分は口利き料として2割貰うが、これは手付、とお金を差し出す太夫に、東庵は折れました。

盗賊に入られたばかりで米も味噌もない東庵たちにお金は必要です。

不本意ではありますが、駒の丸薬作りを東庵は認めたのでした。

言葉巧みに東庵の心を揺さぶった伊呂波太夫の勝ちでした。

越前の家

越前に戻った光秀は、家の門に手をかざし中の様子を窺っていました。

侍女と長女の話し声、母が次女をあやす歌声などを聞いていました。

変わらぬ様子の家族の姿を確認すると、光秀は門の中に足を踏み入れたのです。

久しぶりに会った父に驚き、泣き出す長女。

妻・煕子は慌てて外に出て涙を浮かべて、光秀の帰宅を喜びました。

煕子は、光秀が留守の間、義景から援助を受けていたと話します。

光秀は、京から帰還した報告のために行った城にて話を聞いていました。

義景に直接京でのことを報告したのですが、京での様子は義景が思っていた通りだったと話していたと明かします。

国の外に振り回されず、野心を持たず、この国にじっとしているといい、自分の家が一番いい、と義景が言っていたと話すと、光秀もそうかもしれん、と同意したのでした。

煕子は、そう思ってくれるのは嬉しい、と言いながらも、今、美濃では織田と斎藤が争っていて、自分たちがこうしている間にも戦で誰かが命を落としている、そう考えると辛い、と嘆きました。

どの国からも戦がなくなればいい、子供たちが大きくなった時、戦のない穏やかな世の中になっていて欲しい、と煕子は切に願うのでした。

1565年5月、大変な事件が起こることになります。

三好長慶の子らが将軍・義輝のいる二条御所を襲撃したのです。

次回、第24回「将軍の器」

かねてから噂されていた将軍暗殺事件が起こってしまいました。

空位となってしまった将軍の座を巡り、義輝の弟・覚慶を擁立する一派と義栄擁立派との対立が起こり始めていました。

三好一派から命を狙われている覚慶を松永久秀は大和から脱出させます。

光秀は、義輝を死なせた久秀を糾弾するために松永のもとに向かいます。

そんな光秀に朝倉義景から覚慶が将軍の器であるならば匿う覚悟があるので、確かめるようにと命令が下されます。

最後に

今回のお話は、義輝の悲哀に胸が潰されるような思いを感じました。

足利将軍家が失墜していく様子が儚く物悲しく、信頼していたはずの人々が次々といなくなり城の中が閑散としていく様は、義輝の心の中が空虚になっていくようで見ていて苦しくなりました。

理想を求め、力を尽くしても、大きな力や流れに抗えず、いつの間にか人心は離れていってしまいました。

義輝役の向井理さんの思い通りにならない葛藤の様や、虐げられた環境にありながら武家の棟梁であろうとするプライド、徐々に追い詰められて投げやりになっていく様子など、様々な義輝の姿を見ることができました。

崩壊の始まりの将軍・義輝の波乱万丈な人生を見事に表現されていたと思います。

常に冷静でいた義輝が、光秀に言った「遅かった」という言葉が胸に沁みました。

また、信長に認められ、のし上がっていく木下藤吉郎役の佐々木蔵之介さんの演技にも引き込まれました。

巫山戯た様な甲高い声、人を食ったような慇懃無礼な態度、真意を読ませない言葉の数々。

策士・秀吉の片鱗を窺わせる見事な藤吉郎でしたね。

これから、どんどん出世していきますが、どんな秀吉になるのでしょうか。

ワクワクしますね。

全てを見透かしていたような言葉を発する朝倉義景の言葉も重かったです。

言葉だけの登場ながらも、その存在感の大きさは素晴らしいですね。

忙しそうな信長と期待していたのに当てが外れた光秀の会話が面白かったです。

光秀の戸惑いと焦りがよく伝わりました。

信長も藤吉郎もガンガン頑張っています。

光秀も頑張れ!という気持ちになってしまいました。

さて、来週は将軍・義輝の暗殺を受けて、新将軍擁立に向けて慌ただしくなっていきます。

光秀の活躍も期待ですね。

「家が1番いい」は確かにそうですが、その家を守るために、光秀には頑張ってもらいたいです。

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