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西郷どん 第9回「江戸のヒー様」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年3月4日、第9回「江戸のヒー様」が放送されました。

前回、藩主島津斉彬(渡辺謙さん)から江戸行きへ同行するよう指名された西郷吉之助(鈴木亮平さん)は、家族と大久保正助(瑛太さん)ら郷中仲間が必死でかき集めたお金で支度金を用意し、なんとか江戸行きに加わる事が出来ました。

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妻の須賀(橋本愛さん)は、父伊集院直五郎(北見敏之さん)と離縁を申し出て来て、手切れ金としてお金を渡し、家族の為に夢を諦めようとする吉之助の背中を押したのでした。

今回から江戸編の始まりです。

前回の第8回「不吉な嫁」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第9回「江戸のヒー様」のあらすじと感想です。

目次

斉彬の思惑

薩摩を発った吉之助は、斉彬出府のお供で江戸へ向かいました。斉彬の側で働けるだけで、吉之助は夢を見ているようでした。

薩摩を発って45日。通常より6日間も早く、一行は江戸に到着しました。吉之助の江戸での新しい生活の始まりです。

薩摩藩邸は品川宿に近い芝にありました。藩邸に入った吉之助たち藩士は、迫田友之進(浜田学さん)による点呼を受けました。

迫田は斉彬の覚えめでたい吉之助が、「命を懸けて殿のお側にお仕えいたす覚悟でございもす。」と意気込みを語った事に腹を立て、「殿のお側など軽々申すな!」と早速釘を刺してきました。

さらに近くの品川宿で、薩摩藩士は、酒癖、女癖が悪い藩と噂を立てられているとの事。

門限破りには厳しく処罰すると通達されました。

藩邸で割り当てられた部屋では、有村俊斎(高橋光臣さん)と大山格之助(北村有起哉さん)が待っており、三人は再会を喜びました。

俊斎とは同室で、大山は吉之助らの下の階の部屋でした。

一方斉彬は、江戸に来てすぐ江戸城に上がり、阿部正弘(藤木直人さん)と会い、現在の状況を聞きました。

横浜に再びアメリカの船がやって来て、幕府は下田と箱館の2港を開く事になりました。

幕府内では「アメリカを打ち払おう。」という前水戸藩主、徳川斉昭(伊武雅刀さん)と、「戦をしても勝てる保証がない今、天下万民を守るには開国するしかない。」とする彦根藩主、井伊直弼(佐野史郎さん)の二つの意見に分かれていました。

意見を求められた13代将軍、徳川家定(又吉直樹さん)が何も言わず立ち去った為、評議は一気に開国へ傾いてしまったということです。

斉彬は、「勝てる見込みがないからと、何の策もなく開国するとは愚の骨頂。」と井伊の意見に批判的でした。

アメリカへの回答は引き延ばしたほうがいいと斉彬は言います。海上の防衛を整えるには、3年はかかると言うのでした。斉彬は、イギリスにやられた清の二の舞になる事を危惧しているのです。

しかし今の将軍家定では話を進められないので、斉彬は次の将軍に英邁なる方に就いてもらい、政治そのものを改めないといけない。と踏み込んだ発言までするのでした。

薩摩藩邸には、斉彬の家族も住んでいて、篤姫(北川景子さん)もいました。斉彬の嫡男、虎寿丸(藤本悠希さん)と本当の姉弟のように剣術や相撲の稽古をしていました。

元気よく虎寿丸と遊ぶ篤姫を見て、斉彬は「あんな明るくてまっすぐな薩摩娘に、徳川の御台所が務まるかのう…。」とつぶやきます。

山田為久(徳井優さん)は「相当な時間をかけて、学問や諸芸をお仕込み申し上げなければ…。」と言うと「そんな時はない!」と家定への輿入れを急ごうとしている斉彬は苛立つのでした。

ヒー様との出会い

吉之助は、大山と俊斎に、品川宿へ連れて来られていました。

吉之助が連れて来られた磯田屋は、会津、長州、土佐の藩士が、仕事が終わると集まってくると大山が説明します。

大山と俊斎は「ご飯を食べるだけ。」と言っていましたが、ご飯を持ってきてくれた女性たちがそのまま三人の隣に座ってお酌を始めたので、吉之助は「正助どんや弟たちが必死にかき集めておくれた金で殿にご奉公する為に江戸に来た。女子から酒を注いでもらう為に来たとじゃなか。」と席を立ち、部屋を出たところで、一人の女性とぶつかりました。

その女性は「間違えたらごめんなさい。西郷吉之助様ではございませんか?」と言い、昔、迫村で借金の為、売りに出されてしまった「ふき」と名乗りました。

二人は再会を喜び、元の部屋で話をします。ふきは薩摩から下関の旅籠に売られて、次は京に売られて、そのあと流れ流れて江戸まで来たとの事。

近く身受けしてくれる人も見つかったらしく、やっと落ち着きそうだという事でした。

話をしていたところ、「およし」と店で呼ばれているふきが、別の客、「ヒー様」から呼ばれました。

ふきだけではなく、付いてくれていた女性たちが皆「ヒー様」に会いたいと席を立とうとしたので、大山と俊斎が文句を言うと、ふきの提案で全員で「ヒー様」の部屋に行くことになりました。

部屋に着くと、ヒー様(松田翔太さん)は女性に似顔絵を描いてあげていました。ふきが来たのでそれまでいた女性たちを外へ出すヒー様。

ふきは吉之助を連れて来て、「この人を描いて欲しい。」と言い出しました。

ヒー様は、顔は吉之助で、胴体は牛の絵を描いて渡します。ムッとしていたふきと吉之助でしたが、大山と俊斎は大笑いです。

そこへヒー様に女性を取られた別の客の男たちが乱入してきて、「その男に付くならお金を返せ。」と因縁をつけてきました。ヒー様は男たちにお金を投げつけると、男たちは逆上し、ヒー様に殴りかかってきました。

ヒー様は綺麗に攻撃をかわすと、吉之助を盾にして建物から脱出し、舟で逃げていくのでした。

残された吉之助ら三人は男たちにやられ、傷を負って薩摩藩邸に戻ってきました。

大山と俊斎は警備の目をかいくぐって上手く帰りましたが、吉之助だけが見つかり、翌日から庭やトイレ、書庫などの掃除をするという罰を与えられました。

店の中の場面は、コメディタッチで面白かったです。

喧嘩に巻き込まれた時に「薩摩隼人だ。」と言った俊斎が「芋」呼ばわりされてキレていたのが面白かったです。

前にも赤山靱負(沢村一樹さん)に自分たちを「芋」に例えられて、「ひどか。」って怒っていました。俊斎は「芋」がキレる言葉なんでしょうね!

俊斎役の高橋光臣さんのセリフの間が面白いです。

お庭方を命じられる

庭掃除の罰が下って10日後、休憩していた吉之助が突如呼び出されます。呼び出した人が、斉彬の側にいつもいる山田だと分かって「あ~。」と言う吉之助。

吉之助の態度に少々腹を立てた山田でしたが、吉之助を藩邸内の斉彬家族が住む場所にある、庭まで連れてきました。

吉之助は斉彬の書斎に置かれていた、ガラスのコップや、地球儀などを庭越しに眺めてポーっとしてしまいます。

山田に咳ばらいをされ、姿勢を正し膝を土について命令を待つ体制になった吉之助に、山田は「西郷吉之助、お庭方を命じる。」と命じました。

それから吉之助は、庭の掃除を始めました。その様子を薩摩にいる家族に手紙を書いて報告します。

正助が手紙を読んで聞かせると、斉彬の眠りを妨げない為、静かに掃除をしている事まで伝えられた家族は、吉之助の細やかさを思い出し、江戸での活躍を喜びます。

吉二郎(渡部豪太さん)は「庭掃除をさす為においたちゃ金を作ったんじゃないかど。」と少々がっかりしている様子です。しかし正助は「お側にいることで警備も兼ねているのでは?」とフォローし、家族を納得させます。

正助は、吉之助に返事を書いている途中で手紙を破り捨て「おいはこげん所でないをしちょっとか。」と自身の現状に苛立ちを覚えていたのでした。

お庭方を拝命した吉之助は、来る日も来る日も庭掃除だけで一日が終わっていました。

そんなある日、庭掃除が終わり、一礼して去ろうとした吉之助に後ろから「西郷。」と呼ぶ声がして振り返ると斉彬と山田が現れました。

額を地面につけて控える吉之助に斉彬は「面を上げよ。」と言います。上げた額には土がついていました。山田に注意されてすぐに土を払います。

斉彬は「小石川にある水戸様のお屋敷に行け。」と命じます。吉之助は、山田から水戸様に届ける書状を受け取ろうとすると、手の泥が付くとまた怒られます。

斉彬は、「命を懸けて仕事をする。」と言う吉之助に「そなたの命、わしにくれ。」と言います。この先、危ない目に遭うかもしれないというのです。

吉之助の刀を見て、「自顕流か?」と尋ねる斉彬に、刀は飾りで、子供の時に負った傷のせいで刀が持てなくなったことを説明します。生きて来られたのは、前に斉彬から「死んではならん。」と声をかけられたから、と続けて説明します。

斉彬は、前に大泣きして訴えてきたやっせんぼの小僧が、吉之助だった事を知ります。(第1回「薩摩のやっせんぼ」)

「殿の為なら、こん命、いつでん投げ出しもす。じゃっどん刀で殿をお守りすっこつだけは、出来もはん。」改めて吉之助は謝ります。

斉彬は小太刀を差し出し「雨の日、雪の日、いつでもここにおる事。そしてわしの手となり足となる事、それがお前のお庭方の役目じゃ。そしてわしに代わって用談をし、人知れぬ秘密を知る事もある。もしその秘密を守れぬ時は、これを使え。どうだ、受けるか?」と言います。

吉之助は「命に代えてお引き受け致しもす。」と小太刀を受け取りました。

ヒー様の正体

吉之助は、地図を頼りに小石川の水戸藩邸を探します。途中、すれ違う人に道を聞こうとしますが、2回無視されます。やっと聞いてくれた人は「紀尾井坂の方を下って、左の方に行きゃあ、そのうち着きまさぁ。」と教えてくれたものの、早口過ぎて吉之助には聞き取れませんでした。

それでもなんとか水戸藩邸に着き、部屋に通されます。

そこへ現れた前水戸藩主、徳川斉昭は、吉之助の目の前で斉彬からの書状を破り、庭へまいたのです。

「島津殿には今そなたが見た事をそのまま伝えればよい。これがわしの返答とじゃ。」と斉昭は笑います。その行為をみて怒った吉之助は下がれと言われたのに下がりません。

吉之助は「ないごて殿の書状を破られたとでございもすか。教えてたもんせ。殿の書状を目の前で破られたち、そいをないも言わんで帰るこつなどおいには出来もはん。おいの恥は我が殿の恥でございもす。」と斉昭を睨みつけます。

斉昭は、斉彬の書状には幕府の悪口が書いてあったと言います。「メリケンの脅しに屈して和親条約を結んだ幕府の悪口。それはつまり、徳川への悪口じゃ。文を破ったという事は、島津殿の思い、留め置いたという事よ。」と説明すると、また笑いました。

事情が分かった吉之助は謝ります。帰らせようとする斉昭に吉之助は徳川御三家である、水戸に何故徳川の悪口を言うのか、理由を聞きます。

二人の会話を階段の途中で聞いている男がいました。

斉昭は「紀尾井坂」の由来を話します。「紀伊、尾張、水戸と徳川三家集まるところなので「紀尾井坂」ではなく、「紀尾水坂」となるはずが、「井」となっている。

井とは彦根藩、井伊家。井伊直弼はこの国難に際し、おのが権勢のみを強めようとしている。」と言います。

そこへ階段にいた男が上って来て斉昭の側で座ります。息子の慶喜との事。

「父上、紀尾水坂にならなかったのは、将軍家に煙たがられている証拠でございます。薩摩守が当家にそのような書状を送ったのも、それを知っての事。

いずれは幕府を倒そうとでも思っているのではないでしょうか。」と慶喜が言うと、斉昭は叱ります。

「西郷とやら、父上の申す事、うかうか鵜呑みにしてはならぬぞ。」と今度は吉之助の方に顔を向けて言い、笑います。

吉之助は慶喜が、品川宿で会ったヒー様だと気づき「ヒー様ではごはんか!」と絵を見せながら言います。慶喜は父の前でバラされて慌てて否定しました。

「私がそのようなところに行くわけがありません。この者は人違いしている。」と言いますが、吉之助も引きません。

慶喜はサッサと退散していきました。

徳川家、最後の将軍一橋慶喜との最初の出会いとなりました。

今回はここで終わりです。

江戸編の初回は、新しいキャラクターが一気に登場でした。いきなり慶喜とも会うなんて、ドラマならではですね!

次回、第10回「篤姫はどこへ」です。

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家定へ嫁ぐことを聞かされた篤姫が失踪してしまうようです。

幾島役、南野陽子さんも初登場です。


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