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麒麟がくる 第14回「聖徳寺の会見」のネタバレとあらすじと感想

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2020年大河ドラマ「麒麟がくる」は、NHK総合にて日曜夜8時、BSプレミアムにて午後6時、BS4Kにて朝9時に放送中です。

目次

前回のあらすじ

前回第13回は、愛娘・帰蝶(川口春奈さん)の夫である織田信長(染谷将太さん)と会見がしたいと言い出した斎藤利政(後の道三)(本木雅弘さん)からの申し出を、帰蝶が策略を巡らせて成功させようとしたお話でした。

土岐頼芸(尾美としのりさん)に毒殺されそうになった利政は怒り狂い、頼芸と戦をすると宣言します。

利政の嫡男・高政(伊藤英明さん)をはじめ国衆は頼芸を守るため、利政と一戦交える覚悟を固めます。

主人公・明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)は、高政に共に戦おうと誘われ、迷っていました。

寝食を忘れ悩みぬいた光秀は、鉄砲の話があると嘘をつき、利政に面会しました。

そこで、頼芸と戦っては、美濃は1つになれない、と主張し戦を止めるように利政を説得し始めたのです。

光秀の訴えを聞いた利政は、戦はしないと明言しました。

元々、頼芸と戦うつもりはなかったというのです。

今、尾張の織田信秀が亡くなり今川の力が増して来ています。

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美濃にも何が起こるかわかりません。

このような時勢では、役に立たない守護というお守札は切り捨てて、自らの足で歩いてこの先を生き抜かねばならない、美濃の国衆にはその覚悟が足りないため、喝を入れるために戦をすると宣言したというのです。

ほっと安心する光秀でしたが、戦はしないが美濃からは出て行ってもらう、と利政は言ったのでした。

利政の怒りを知らない頼芸は、いつものように鷹狩りを楽しもうとしていました。

しかし、利政によって頼芸が大切にしていた鷹たちは無残に殺されていたのです。

ショックを受け呆然としているところに、高政が現れ、頼芸を守るため父・利政と戦う、と宣言します。

頼芸は高政に城を明け渡し、逃げ出してしまったのでした。

頼芸を守ろうとしていた高政は、頼芸に置き去りにされてしまったのです。

利政が頼芸に何かしたのだと直感した高政は利政が深芳野(南果歩さん)と酒を飲んでいる席に乗り込みました。

自分の父は利政ではなく頼芸だと思い込んでいる高政は激昂し、利政を詰ります。

そして、自分の本当の父は…、と言いかけたところで深芳野が止めに入りました。

母に無理やり頭を下げさせられた高政を見ていた利政は、家督はまだ譲れないと判断したのでした。

尾張の織田信秀が亡くなったことにより家督を継いだ信長は、身内からの攻撃を受けその火消しに奔走していました。

頼りの家老は、誠意を見せれば心を開く、と織田彦五郎説得のために切腹して果てました。

そんな時に、利政から信長と会見がしたいという書状が届いたのです。

信長は、帰蝶がいる限り同盟は続くため、今更会いたいという理由がわからない、と逡巡します。

本当に同盟の話なのか、それとも信長を暗殺するためなのか、しばらく考えた信長は、会わない、と結論づけました。

しかし帰蝶は、そうすれば同盟は破棄され、自分は美濃に戻らなくてはならなくなる、それでもいいのかと問いかけました。

そこで帰蝶は考えを巡らせ、父・利政と信長の会見を成功させるために策を巡らせたのです。

会見場は尾張の聖徳寺。

利政は光秀を信長の見分役として同行させていました。

そして、信長が必ず通る道が見えるところで信長を待ち伏せたのです。

利政は、信長がつまらない男なら、清須の織田彦五郎と手を組み、聖徳寺を包囲させるつもりで大軍を率いてきていました。

しばらくすると、織田の軍勢が隊列をなして行進してきました。

300もの鉄砲隊がいる強力な軍隊です。

そんな大軍を率いている信長は、いつもの奇天烈な装束でだらしなく物を食べながら馬に乗っていました。

その姿を見て、利政は度肝を抜かれたのです。

この支度は、全て帰蝶による策略だったのでした。

前回第13回「帰蝶のはかりごと」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第14回「聖徳寺の会見」のあらすじと感想です。

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聖徳寺の会見

1553年4月、利政は信長の様子次第では信長を討つつもりでした。

しかし、利政が待機していた小屋に近づいてきたのは、300丁もの鉄砲隊を従えた信長の大軍でした。

その中の一際立派な馬に奇天烈な装束を着た信長の姿がありました。

のぞき見をしている利政に気づいたように小屋を一瞥すると、信長は不敵な笑みを浮かべます。

その行列を見ていた利政は、呆然と、「寺へ行く」と光秀に告げました。

「あの男の正体が見えぬ、奇妙なる子供…」と信長を評した利政は、聖徳寺に急ぎ向かいました。

聖徳寺に先に着いた利政は信長の到着を待っていました。

寺には到着したものの、なかなかその場に現れない信長に、利政は苛立っていました。

ウロウロと部屋を歩き回っていた時、ようやく信長が来るとの先触れがきました。

そして現れた信長は、見事な正装に身を包んだ礼儀正しい青年でした。

いつもそんなに着替えに時間がかかるのか、という利政の嫌味に信長は立派な衣装を着慣れないと告白しました。

信長が身に纏っている鮮やかな衣装はこの会見に臨む信長のために、帰蝶が用意した物であると話します。

この会見を一番喜んだのは帰蝶、そして一番困り果てたのも帰蝶だと信長は言います。

2人の会見で何故帰蝶が困るのだという問いかけに、自分がが利政に討ち取られてしまうのではないかと危惧していると話しました。

300もの鉄砲を携えてきた信長をどうやって討ち取るというのだと利政が言うと、あの軍勢は寄せ集めだと言うのです。

利政に侮られないために、帰蝶が用意したものだと信長は正直に話しました。

そして、今日の信長は帰蝶の手のひらで踊る尾張一のたわけである、と笑ってみせたのです。

会見は和やかに続きます。

利政の背後には、側近たちが控えているのですが、信長の背後に付き従うものは誰もいません。

利政はそのことを不思議に思い尋ねてみました。

すると、家老どころか、信秀に仕えていた重臣たちはだれもこの会見に連れてきていないと信長は言うのです。

たわけならば、尚更重臣たちに守ってもらうべきでは、という利政に信長は自身が連れてきた若い家臣2人を紹介しました。

若者達の名は佐々成政と前田利家。

尾張の土豪の次男、三男など家を継げない食いっぱぐれ者、と紹介しました。

しかし、戦になればこの者たちは無類の働きをする一騎当千の強者です。

このようなはぐれ者は失うものがないため、戦って家を作り、国を作り、新しき世を作る、その気構えだけはある、と話します。

かつて、父・織田信秀に言われたことを信長は語り始めました。

織田は然したる家ではありませんでした。

かつては越前の片田舎の神社の出で、斯波家の家来でした。

しかし、それが尾張に出てきてのし上がってきた成り上がり者。

萬は新たに自分の手で作らなければいけない。

そういう男は美濃にもいる。

そして、そういう男は手強い、と語ったのです。

信長は、家柄も血筋もなく鉄砲は百姓でも撃てる、そしてその鉄砲は金で買える、これからは戦も世の中もどんどん変わる、我らも変わらなければならない、と力強く話しました。

信長の話を聞き終えた利政は、「信長殿はたわけではなく、見事なたわけだ」と評しました。

しかし信長は、それは褒め言葉なのか?と疑問を持ちます。

すると利政は、褒め言葉かどうか帰って誰かに聞いてみると良い、と笑いました。

信長も「そうしましょう」と笑い、会見は和やかに終わりました。

利政は信長を気に入り、信長が帰るところを見送った後、控えていた光秀に「帰蝶は良いところに嫁いだ」と呟いたというのです。

家に帰った光秀は、本日の会見が無事に終わったことに安堵していました。

心配していた母・牧も妻・煕子も光秀の話を聞きほっとしました。

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駿河にて

信秀を看取った望月東庵と駒は次の依頼を果たそうと駿河に来ていました。

しかし、契約していた子供は駿河に到着した時には快復しており、約束していた報奨金は貰えずじまい。

しかし、子供の母の具合を看て20貫、家臣を看て10貫、と少しずつ稼いでいました。

この調子で後1か月も働けば100貫くらいにはなるだろうと東庵は楽観的ですが、駒はいつまでこんなところにいなければならないのかと腹を立てていました。

駿河の薬屋に寄ると、そこには驚いたことに菊丸(岡村隆史さん)が勤めていたのです。

びっくりした駒は大きな声で呼びかけてしまったのですが、言われた菊丸は大慌てです。

駿河では菊丸は偽名を名乗っていたのです。

思いがけないところで出会い、不思議な縁があると喜ぶ菊丸でした。

そこに、1人の若者が無頼者に追いかけられてきました。

この地で商いをしたいのならば相応の場所代を払えと追われていたのです。

持っていた品々は散らばり、散々殴られた若者はその場に倒れてしまいました。

無頼者が去った後、見ていた駒は散らばった品々を拾い集め若者に手渡します。

すると、その若者が関所で会った藤吉郎(佐々木蔵之介さん)だったことに気づきました。

藤吉郎も駒に気づき、あれから字が少し読めるようになったのだと報告しました。

そして、必ず字が読めるようになり出世してやる、偉くなったらああいう奴らを懲らしめてやる、と気概を滲ませたのでした。

そんな藤吉郎に駒は傷薬を塗ってやり、それを見ていた菊丸は、傷をつついてちょっとした嫌がらせをするのでした。

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太原雪斎という人物

臨済寺にて、東庵は太原雪斎(伊吹吾郎さん)の診療をしていました。

雪斎は東庵が信秀と懇意だったことを知っていました。

信秀は、雪斎と同じで戦に明け暮れていたため、体がぼろぼろであっただろうと話します。

そして、自分はどうだろう、後、どれほどもつのか教えて欲しい、と雪斎は言うのです。

自分は占いなどしない、とはぐらかす東庵。

京で僧として修行していた時に、雪斎は東庵は名医だと聞いていたといいます。

博打好きの奇妙な医者だと。

そんな雪斎に東庵も、戦好きな奇妙なお坊様だと聞いていたと返します。

雪斎は、お互い奇妙なものどうし助け合おうと提案しました。

今川の元で何不自由なく暮らせるように取り計らうから、自分を後2年は生かして欲しいと頼んだのです。

2年は、今川が織田を潰すために掛かる時間です。

うつけと噂が流れている信長ですが、油断できないというのです。

美濃のマムシと言われる斎藤利政は娘を与えました。

雪斎は、織田を潰すのが自分に課せられた仕事だと言い切ったのです。

東庵は改めて雪斎を奇妙なお坊様、と評しました。

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今川の侵攻

1554年、今川は、織田方となった水野氏を攻めるために兵を西三河に進めました。

緒川城を標的に定めた今川は、村木に砦を作ったのです。

しかしこの時、内紛に悩まされていた信長はすぐに動くことができませんでした。

信長は村木砦を攻撃するため、那古野城の守りを義父である斎藤利政に依頼したのでした。

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美濃の争議

利政は信長の依頼にすぐに呼応し、援軍を送ると知らせを出しました。

光安と光秀に指示を出しているところに、高政が乗り込んできたのです。

高政は、信長が負ければ美濃は今川と戦わなければならない、と不安を煽り援軍を送るのは浅慮であると反論します。

猛烈な勢いで捲し立てる高政に、利政は静かに話すのです。

うつけと言われている信長を実際に見たことはあるのか、と。

利政は信長を実際に見て、話しました。

だからこそ、「信長はうつけ」という噂を信じ、甘く見ていると高政も稲葉も信長にひれ伏す時が来る、と諭したのです。

まだ若いけれど、強かで底知れぬ野心を持ち、昔の自分によく似ている信長のことを利政は気に入ったと口にしました。

それほどまでに信長が気に入ったのかと高政が悔しげに呟くと、高政は徐に光秀に意見を求めたのです。

急かされた光秀は、自分も高政と同じように織田に援軍を出すのは拙速ではないかと意見しました。

光秀の意見を聞いていた利政は、「敵は今川。その今川に信長が立ち向かおうとしている、放ってはおけるか」と宣言します。

そして、「わしはやる、わしは誰がなんと言おうと援軍を出す」と言い放つと、光安を伴い部屋を出ていってしまいました。

残された高政は、土岐頼芸が追い払われ、守護がいなくなったのに、この国を誰が守るというのか、と嘆きました。

海のものとも山のものとも分からぬ男のために援軍を出す、それがこの国の主、この国は滅ぶ、呟いたのです。

控えていた国衆の稲葉良通(村田雄浩さん)は、今こそ高政が家督を継ぐべきだと囁きました。

国衆は自分についてきてくれるだろうかと高政が言うと、そのまとめは自分がすると稲葉は断言します。

そして高政は、光秀はどう思うか、光秀の気持ちが知りたい、と尋ねてきたのです。

光秀は逡巡しながらも、高政がいずれ家督を継ぐものと思っていた、と言い、稲葉殿の言うとおりなのかもしれない、と呟いたのでした。

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村木砦の戦い

村木砦の戦いにて、信長は初めて実践で鉄砲を使用しました。

9時間にも及ぶ戦闘を制したのは、鉄砲隊を率いる信長の軍でした。

この戦いで多くの側近を亡くしましたが、信長は今川の軍勢を追い払うことに成功したのでした。

その戦いの様子を光秀はじっと観察していたのです。

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親子の確執

ある日の事、利政の側室・深芳野はいつものように酒を飲み、貝合わせを楽しんでいました。

しかし、フラフラと外に出ると、そのまま行方知れずになってしまったのです。

訪ねてきた高政がそのことを知ると、全家臣によって捜索が行われました。

全力での捜索も虚しく、深芳野は川の浅瀬に倒れていました。

微笑みを浮かべて眠っているように見える深芳野の姿を見て、利政は嘆き悲しみました。

しかし、息子・高政はそんな父・利政を詰り始めたのです。

母はずっとこの部屋で1人、来る日も来る日も利政を待ち続けていた、と。

父は母を飼い殺しにしたのだと高政は言い募ります。

利政は、深芳野を心から愛しみ大切にしていた、というのですが高政は反論します。

ならばなぜ、母の強い望みであった家督継承をしないのかと叫びました。

家督は高政、と言っておきながら義弟に家督を与えるような素振りを見せて母を動揺させた、と詰る高政に利政は反論します。

ならば、母の御霊に誓って、母の喪があけぬうちに母の望みを叶えてくれ、と高政は利政に迫ります。

哀れな母にせめてもの償いと思い、自分を守護代に…、と迫る高政に、利政は頷きました。

そして、もう目を開けない深芳野を抱きしめたのでした。

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次回、第15回「道三、わが父に非(あら)ず」

利政は約束通り高政に家督を譲り、自身は仏門に入り道三と名乗るようになりました。

そんな中、道三の正妻の子で帰蝶の弟に当たる孫四郎(長谷川純さん)が帰蝶の命を受け、光秀を訪ねてきました。

孫四郎は、美濃の守護代となった高政が信長と敵対し国を間違った方向に進めるのではないかと危惧していたのです。

孫四郎は、光秀に高政に退いてもらえないか促して欲しいと依頼してきました。

光秀が高政のもとに向かうと、高政は帰蝶に会って、孫四郎を唆すのをやめろと注意し、さらに同盟見直しを検討していると伝えろと言うのです。

光秀は、そんな高政を不安に感じていました。

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最後に

今回は、美濃の国の脆弱さがはっきりした回でした。

実際に信長に会ったことで信長の器量を見極めた利政は、信長を支援する道を選びました。

しかし、噂に左右され父に反感を持っている高政は、利政の意見を聞かず反目します。

高政の頭の堅さ、物分りの悪さに苛立ちましたね。

誰だって先入観はあるのはわかりますが、ここまで話が通じないとイラっとしてしまいます。

利政の悲哀、親子の溝の深さがよくわかる、哀しいお話でした。

それに対して、信長は活躍し始めてきましたね。

もう少しで快進撃の始まりです。

藤吉郎も近くにやってきていますし、佐々成政や前田利家という信長の母衣衆の登場にワクワクしてきました。

しかし、そうするともうそろそろ道三役の本木雅弘さんとお別れが近づいているということ。

本木さんの迫力のある、でも茶目っ気もある美濃のマムシがとても気に入っていたので非常に残念です。

高政役の伊藤英明さんとの対立シーンは見ていて緊張感が溢れ、美濃はこれからどうなってしまうの、と歴史を知っていても手に汗握ってしまいます。

これからますます激しくなる対立。

次回もドキドキしながら楽しみにしています。

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