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おんな城主 直虎「第29回 女たちの挽歌」のネタバレとあらすじと感想。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第29回です。前回のお話では、武田に追い詰められる今川を、寿桂尼が懸命に立て直そうとします。井伊家は今川に見切りをつけ、寝返りの算段を始めますが、寿桂尼はそれを予期していたように、井伊家粛清の筋書きを描くのです。 前回の第28回「死の帳面」を見逃した方は、是非、こちらをご覧下さい。 https://www.tg-drama.com/naotora_028/ 第29回のサブタイトルは「女たちの挽歌」、元ネタはジョン・ウー監督の1986年香港映画「男たちの挽歌」でしょう。挽歌とは死者に捧げる歌のこと。井... -
おんな城主 直虎。中村与太夫とは、一体どんな人物だったのか?
商人の町、気賀を取り仕切る商人、中村与太夫。「おんな城主 直虎」では、本田博太郎さんが演じています。少し強面、威圧感溢れる低音ボイス、武士と対等に渡り合わず、あえて頭を下げられる強さと勇気。しなやかに戦国の世を生き抜き、利のあることは譲らない強かな裏の顔も持つ。しかし、その実態は、毒気とユーモアを兼ね備えた面白いオッちゃん。とても、不思議で魅力的なキャラクターですよね。 一体どんな人物なのか、考えてみましょう。 【気賀の町】静岡県浜松市北細江地域にある町で古くは「ケガ」と呼ばれて... -
おんな城主 直虎「第28回 死の帳面」のネタバレとあらすじと感想。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」、第28回です。 今回は、今川家中心で始まります。 前回の第27回「気賀を我が手に」を見逃した方は、是非、こちらをご覧下さい。 https://www.tg-drama.com/naotora_027/ 第28回のサブタイトルは「死の帳面」、元ネタは言わずと知れた「DEATH NOTE」です。 【おんな大名VS甲斐の虎】 今川氏真(尾上松也さん)は武田義信が自害した知らせで激高しますが、祖母の寿桂尼(浅丘ルリ子さん)は落ち着いて、義信の妻・すずを駿府に取り戻すように指示します。すずは寿桂尼の孫、氏真の妹です。 ... -
大河ドラマアンコール 風林火山 「第16回 運命の出会い」のネタバレとあらすじと感想。
「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。 2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。 2017年7月16日に放送されたのは、第16回「運命の出会い」です。 前回は、諏訪攻めで山本勘助(内野聖陽さん)の策がことごとく当たり、見事合戦をせずに諏訪頼重(小日向文世さん)を、武田晴信(市川猿之助(市川亀治郎)さん)のもとに下らせることに成功しました。 前回の第15回「諏訪攻め」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。 http://www.t... -
おんな城主 直虎。「おんな城主 直虎」特別展「戦国!井伊直虎から 直政へ」に行ってきました。
江戸東京博物館では、その年の大河ドラマの展覧会が、春から夏にかけて行われるのが通例です。今年は7月4日より、2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展「戦国!井伊直虎から 直政へ」が開催されています。井伊家と直虎に関する貴重な資料が集まる、またとない機会です!開催から2週目の平日に行ってきましたので、道のりや混雑具合、展示の様子やおみやげグッズなどをご紹介します。 【直虎特別展とは】2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」特別展「戦国!井伊直虎から 直政へ」開催期間:2017年7月4日(火)~8... -
おんな城主 直虎「第27回 気賀を我が手に」のネタバレとあらすじと感想。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」、第27回です。武田への塩留を機に、今川は気賀へ城を築いて武家の管理下に置くことに。その城に井伊家が入ることができないかと、直虎たちは考えたのでした。 前回の第26回「誰がために城はある」を見逃した方は、是非、こちらをご覧下さい。 https://www.tg-drama.com/naotora_026/ 第27回のサブタイトルは、「気賀を我が手に」です。これは鈴木清順監督が本名の鈴木清太郎名義で初の監督作品「港の乾杯 勝利をわが手に」です。1956年の日活歌謡映画だそうです。 【方久の作戦】 瀬戸方... -
大河ドラマアンコール 風林火山 「第15回 諏訪攻め」のネタバレとあらすじと感想。
「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。2017年7月9日に放送されたのは、第15回「諏訪攻め」です。前回は、諏訪頼重(小日向文世さん)が、武田晴信(市川猿之助さん)を侮り、関東管領と手を結びました。武田は信濃への足掛かりを失います。そこで山本勘助(内野聖陽さん)は、教来石景政(高橋和也さん)と一緒に、諏訪の同族である高遠頼継(上杉祥三さん)に出陣を促す調略をします。武田... -
おんな城主 直虎。武田の赤備え。井伊直政、真田幸村が引き継いだ最強軍団について。
戦国時代の武田軍といえば、「武田の赤備え」が有名です。赤い鎧で揃えた精鋭部隊は、勇猛果敢な最強軍団だと世に恐れられました。武田家が滅亡したあと、「赤備え」は井伊直政の配下となります。直政は「おんな城主 直虎」の主人公の井伊直虎の、養子・虎松の元服後の名です。また大坂夏の陣では、豊臣側の真田幸村の部隊も「赤備え」で戦いました。2016年大河ドラマ「真田丸」のポスターでは、堺雅人さん演じる幸村の赤い鎧姿が印象的です。戦国最強軍団「赤備え」は、なぜ赤く塗られたのでしょう?どうして強かったので... -
風林火山。武田家の親子対立と戦国時代の親子対立について。
2007年の大河ドラマ「風林火山」が、NHK-BSで再放送されています。武田信玄(市川亀治郎さん(四代目市川猿之助さん))の軍師・山本勘助(内野聖陽さん)の一生を描いたストーリーです。その武田信玄ですが、彼はなんと親を追放し、子を自害に追い込むという非道な行いをしています。今回は、信玄が親とも子とも対立した事情に、スポットを当ててみたいと思います。 【信玄と父・信虎】追放は、信虎にとってはだまし討ちのようなものでした。まず信玄は、家臣に追放を宣言して、味方につけます。そして、信虎が駿府の今川... -
おんな城主 直虎。今川氏真と蹴鞠について。
戦国大名である今川家は、井伊家の主君です。しかし、大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、色々なかたちで井伊家を落とし入れ実権を奪おうとする、目の上のたんこぶ的な存在です。教科書などでは、桶狭間の戦いで今川義元が織田信長に破れて、すぐに滅亡したイメージです。しかし、跡を継いだ氏真は、その後7年間も駿河の君主として国を治めました。武田・徳川との戦いに負けて、大名としての今川家は滅びますが、氏真は生き残ったのです。その後、流浪の人生を送り、父の仇の織田信長の前で、得意の蹴鞠を披露する... -
風林火山。山本勘助の謎について。
2007年に放映された、大河ドラマ「風林火山」。2017年には、NHK BSプレミアムで大河ドラマアンコールとして、再放送されています。戦国時代の大名・武田信玄の軍師である、山本勘助という武将の生涯を描いたドラマです。山本勘助役は内野聖陽さんで、隻眼で足が不自由な役を見事に演じきりました。また、余談になりますが、武田信玄役は市川亀治郎さん(四代目市川猿之助さん)で、武田信玄の若かりし頃を、今をときめく池松壮亮さんが演じています。この組み合わせは、1988年の大河ドラマ「武田信玄」では中井貴一さ... -
おんな城主 直虎。瀬名姫の生涯について。
「おんな城主 直虎」に、瀬名姫という女性が登場します。 瀬名姫は徳川家康の正室ですが、歴史上は悪女とされ、家康により殺されています。 瀬名姫は、どうして不遇のままに死んでいったのでしょうか? 今回は、その一生をまとめてみました。 【井伊の血が流れる今川の姫】 瀬名姫は、井伊直平の娘・佐名(さな)殿と今川一門の関口親永(ちかなが)の娘として生まれました。 井伊直平は直虎の曽祖父で、瀬名姫にとって直虎は従兄弟の子どもという間柄になります。そして関口親永は今川家の血を引く一族で、有力な家臣... -
おんな城主 直虎「第26回 誰がために城はある」のネタバレとあらすじと感想。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」も今回で第26回、物語も折り返しです。前回、第25回「材木を抱いて飛べ」では、井伊は今川から謀反の疑いを掛けられました。しかし龍雲丸一味の助けを借りて材木を取り戻すことで、忠義を示しました。今川氏真はこの井伊の忠義にどのような判断をするのでしょうか? 前回の第25回「材木を抱いて飛べ」を見逃した方は、是非、こちらをご覧下さい。 https://www.tg-drama.com/naotora_025/ 第26回のサブタイトルは、「誰がために城はある」。これは、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」が... -
大河ドラマアンコール 風林火山 「第14回 孫子の旗」のネタバレとあらすじと感想。
「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。2017年7月2日に放送されたのは、第14回「孫子の旗」です。前回は、武田晴信(市川猿之助さん)に仕官したばかりの山本勘助(内野聖陽さん)に重臣たちが腕試しを仕掛けました。相手は鬼美濃と呼ばれる原虎胤(宍戸開さん)でしたが、足の悪い勘助と条件を合わせて始めた戦いで、勘助が舟底に穴を開け浸水させて原の動きを封じ、両者無傷で勝利した... -
おんな城主 直虎。織田信長の生涯と大河ドラマの歴代の織田信長について。
「鳴かぬなら 、殺してしまえ、ホトトギス」の織田信長。尾張の大うつけ、三英傑の一人、第六天魔王、たくさんの呼び名がある有名な戦国武将です。ドラマチックな生涯、多くの逸話がある人物です。過去の大河ドラマでも題材にされたことは2度、他の作品でも織田信長は重要人物として多く登場しています。今回は、織田信長の生涯を再確認しつつ、過去の大河ドラマにおける「織田信長」像の比較をしてみましょう。 【織田信長の生涯】 それでは、簡単に織田信長の生涯を振り返ってみましょう。 若かりし頃の織田信長 1... -
おんな城主 直虎。井伊谷三人衆じゃない井伊谷七人衆について。
「井伊谷三人衆」という人々をご存知でしょうか?1568年、小野政次が井伊谷城を占拠し、徳川家康の力を借りて井伊谷城を取り戻した井伊家の被官。東三河・浜名湖沿岸部を領する領主。菅沼氏・近藤氏・鈴木氏の3人のことです。小野政次を追いやり、井伊谷奪還の立役者です。「井伊谷三人衆」は有名ですが、実は「井伊谷七人衆」といわれる人々もいるのです。さて、「井伊谷七人衆」とは、一体どんな人物たちなのでしょうか? 井伊谷三人衆については、こちらの記事をご覧下さい。 https://www.tg-drama.com/naotora_histor... -
おんな城主 直虎「第25回 材木を抱いて飛べ」のネタバレとあらすじと感想。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」も、そろそろ中盤の折り返し点に差し掛かり、いよいよ第25回です。時は戦国、直虎はおんな城主として国の舵取りを任されます。今川は配下の国々と縁組を交わすなどして、領内をまとめようと必死です。前回の第24回「さよならだけが人生か?」では、井伊家にも今川家重臣との縁談が来ましたね。今回の第25回は「材木を抱いて飛べ」というタイトル。高村薫さんの小説「黄金を抱いて飛べ」が元ネタのようです。抱いて飛べとは、誰がどうやって?楽しみです。前回の第24回「さよならだけが人... -
大河ドラマアンコール 風林火山「第13回 招かれざる男」のネタバレとあらすじと感想。
「風林火山」は、2007年1月7日から12月16日まで放送された大河ドラマです。2017年、4月からNHK BSプレミアム日曜昼12時から、大河ドラマアンコール枠で再放送されています。2017年6月25日に放送されたのは、第13回「招かれざる男」です。前回は、武田家に仕官することが出来た山本勘助(内野聖陽さん)は、武田晴信(市川猿之助さん)からいきなり2百貫と足軽大将という役と、「山本勘助晴幸」と将軍足利義晴から一字賜ったという、自身の名前の「晴」の一字を取った名前までもらうことになりました。破格の待遇に異議... -
おんな城主 直虎。松平元康が徳川家康になった理由について。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第20回「第三の女」で、松平元康が登場しました。松平元康は、この後に徳川家康と改名します。徳川家康と言えば、江戸幕府開いた武将として有名です。しかし、松平元康という名前だったとは、知らない人も多いのでは。今回は、改名前の松平時代にスポットを当てて、幼少期に人質だった原因から、改名した理由までをまとめてみました。 【人質としての幼少期】松平家は、室町時代から三河地方を治める大名でした。しかし、西の織田家の勢力が強くなり、松平家は弱体化します。松平家... -
おんな城主 直虎。井伊谷三人衆の生涯について。
「おんな城主 直虎」の第19回「罪と罰」で直虎(柴咲コウさん)と、木を盗まれた事件で対立した近藤康用(橋本じゅんさん)。彼は、鈴木重時(菅原大吉さん)、菅沼忠久(阪田マサノブさん)と共に、井伊谷三人衆と呼ばれています。彼らは、井伊谷に所領を持つ武家です。しかしながら今川家とも近く、今川家から井伊家の目付の役割を任じられています。井伊家に忠実な中野直之(矢本悠馬さん)や奥山六左衛門(田中美央さん)と違って、直虎と対立するような、距離を置いた関係です。なぜ、この3人は井伊家三人衆とまとめて呼...