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西郷どん 第33回「糸の誓い」のネタバレとあらすじと感想。

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毎週日曜日20時から、NHK総合他にて放送中の大河ドラマ「西郷どん」。

2018年9月2日、第33回「糸の誓い」が放送されました。

前回、京の小松帯刀(町田啓太さん)の邸で、薩摩からは小松、西郷吉之助(鈴木亮平さん)、大久保一蔵(瑛太さん)、桂久武 (井戸田潤さん)、長州からは桂小五郎(玉山鉄二さん)、伊藤俊輔(浜野謙太さん)が出席し、薩長が手を結ぶための話し合いが行われました。

お互いが牽制し合ってなかなか話が進みませんでしたが、伊藤が持って来たイギリスへ渡っている長州の留学生の写真に、薩摩の留学生も一緒に写っていることを発見。

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遠い異国にいる薩長の留学生は、国内の者たちに先立って助け合い、手を結んでいたのです。

話し合いは一気に同盟を結ぶ方へ流れ、坂本龍馬(小栗旬さん)立会いのもと、薩長同盟が結ばれました。

前回の第32回「薩長同盟」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第33回「糸の誓い」のあらすじと感想です。

目次

龍馬夫婦を薩摩へ

薩長同盟が結ばれた2日後、伏見の寺田屋で奉行所の捕り方から夜討ちをかけられた龍馬は、短筒で応戦しましたが両手を負傷。お龍(水川あさみさん)が薩摩藩邸に助けを求め、保護されました。吉之助は療養させる為、龍馬とお龍を京より安全な薩摩へ連れ帰りました。

薩摩に着いた三人。西郷家の家族と一蔵の妻、満寿(三村里江さん)は、龍馬夫婦から寺田屋での話を聞き、大いに盛り上がります。しかし糸(黒木華さん)は一人宴会の場から席を立ち、外に出ました。満寿も追いかけて来て寺田屋での話を「あげな話を聞くと恐ろしくないもすね。」と声をかけてくれました。

しかし糸は恐ろしくて席を立ったのではなく、一緒にいて夫を助ける事が出来たお龍を羨ましく思っていたのです。満寿は「私たちは留守の家を立派に守っている。」と励ましましたが、糸はずっと子供が出来ない事を気にしており、自信を持てないでいたのです。

二人に会話を聞いたお龍は、「試してみな分かりまへんえ。下手な鉄砲もなんとやら。」と吉之助が薩摩にいるうちに子作りするよう明るくすすめます。控えめな二人はお龍の言葉に戸惑うのでした。

龍馬とお龍は一緒に温泉を巡り、女人禁制の高千穂の峰も、お龍が男装して一緒に登り療養の旅を楽しみました。

吉之助が龍馬を薩摩へ連れてきたのには、別の目的もありました。薩摩藩がイギリスの公使パークス(セイン・カミュさん)を迎えるにあたって、もてなしの品を龍馬に頼んでいたのです。シャンパンやビールなどの洋酒を西郷家へ届けさせた龍馬は、お酒を一通り紹介した後、吉之助とパークスの好物のシェリー酒で乾杯しました。

お酒を酌み交わしながら龍馬は、薩摩にいる間にもっと糸と仲睦まじくするよう話しますが、吉之助は照れて出来ないと苦笑いでかわしました。

薩摩での吉之助は夫婦の時間を持とうとしませんね~。愛加那(二階堂ふみさん)との時は、島だったからか結構ベタベタとくっついてイチャついていたのに、糸さんが可哀想です。

糸さんも前は率直に物を言う気持ちのいい人だったのに、遠慮があるのか夫婦になってから、はっきりと物が言えていません。切ないですね。もっとちゃんと夫がフォローの言葉をかけてくれないと肩身が狭い思いのままです。

2回目の長州征伐

京に残った一蔵は大坂城へと呼び出されました。幕府の長州再征伐の命を、堂々と諸藩の前で「此度の長州再征伐出兵の御命令、我ら薩摩は思うところがございますゆえ、お断り申し上げまする。」と言って断りました。

一蔵の言葉を聞いた一橋慶喜(松田翔太さん)は「長州は必ずや征伐する。あとは薩摩だ。」と怒りを抑えながらつぶやきました。

幕府は、長州征伐の士気にかかわるからと、将軍家茂(勧修寺保都さん)が突如病に倒れた事を厳重に隠していました。

薩摩で、小松から長州征伐の一報を聞いた吉之助と龍馬。龍馬は、長崎に帰る時に下関に寄って戦の様子を見てくると言いました。

翌朝、龍馬は「戦をしゆうところへお龍を連れていけん。」と黙って西郷家を出ていくつもりでしたが、糸に見つかります。龍馬の気持ちを聞き、送り出した糸は、遅れて起きてきたお龍が、龍馬についていこうとするのを一度は止めます。

しかし「あの人と死ぬまで一緒にいるて決めてるんや。どんな危ない目に遭うたかてかましまへん。うちの命はうちの好きなように使わせてもらいます。」という真っ直ぐな気持ちを言うお龍に、自分が来ていた羽織をかけて「今出れば追いつきもす。」と言って送り出しました。

最初は率直すぎるお龍に戸惑っていた糸でしたが、最後は味方になってしまったのでした。

幕府軍の総勢10万の大軍が、海と陸の4方向から長州に襲い掛かりました。

芸州口に攻め寄せた5万の幕府軍を、井上聞多率いる僅か1千の長州勢が押し返しているという小松からの報告を聞き、薩摩の久光(青木崇高さん)をはじめ重臣たちは感嘆の声を上げました。

このあたりの話は「龍馬伝」でもありました。お龍は長崎の商人に預けられて、龍馬は下関に向かったはずです。伊勢谷友介さん演じる高杉晋作の奇兵隊に、福山雅治さん演じる龍馬ら亀山社中が参加して幕府軍を打ち破ったんでしたよね!

パークスと会談

薩摩にイギリス公使パークス夫妻と、通訳のアーネスト・サトウ(スティーブ・ワイリーさん)がやって来ました。久光は薩摩名物のナマコの料理などを出して、数日間心を尽くしてもてなしましたが、なかなか本題に入らない薩摩藩にしびれを切らしたパークスが軍艦へ戻ってしまいました。

吉之助はパークスを引き留めようとイギリスの軍艦へ乗り込みました。しかしパークスは、藩主と話がしたいと言って吉之助を追い払おうとします。

吉之助は「我々にとって藩主様は、あなた方の女王のようなもんでごわす。」とこちらの立場と考え方を理解してもらえるよう説明し、納得したパークスは吉之助と話す事にしました。

吉之助は、「薩摩はイギリスと協力し合いたい。」と先に話し、パークスにも腹の内を聞きたいと言いました。パークスは、「日本の国の王は天皇と将軍二人も何故いるのか?」ということを疑問に持っていました。

「幕府は天子様の下に政を行ってまいりました。しかし、今は腐り切っております。誰も幕府の言う事を聞きません。」と吉之助が説明しましたが、パークスはその説明に「この国はどうなってるのか?」と苛立ちを見せます。

吉之助は日本人として面目ないと謝る姿勢を見せます。しかしパークスは「ただ、誰と話せば交渉できるのか知りたい。」と謝ってくる吉之助の態度にも苛立ちます。

吉之助は「薩摩です。薩摩が天子様の下にこの国をまとめてみせもす。」と言い切りますが、パークスは「本当に出来るのか。」と吉之助を疑いました。

「民をないがしろにする幕府のやり方では立ち行きもはん。それはあなた方の国でも同じではごわはんか?いずれこの過ちを薩摩が、いえ、こん西郷が正しもす。」と吉之助が言うと、「やっと議論の出来る人物と会えた。」とパークスは吉之助を信じると言いました。

パークスは「ナマコはいかん。」と冗談を言ったところで笑いが起こりました。吉之助は手を差し出し、パークスも差し出された吉之助の手を握りシェイクハンドをしました。

前回龍馬が、西洋では話がまとまった時にシェイクハンドすると言っていたので、これで交渉成立という事でしょう。薩摩が幕府に取って代わって正すと言い切ってしまいましたね。

パークスもよくこの短い時間で吉之助を信用出来ましたね!藩主でもない、国の王でもない一人の男をどうして信用出来たのでしょうか?

西郷さんの人柄?徳の高さが人を信じさせたという事なんでしょう。

それから、「誰も幕府の言うことを聞いていない。」わけではないですよね。イギリスに味方して欲しいあまり、嘘をついていました。ハッタリと言うべきでしょうか。

「八重の桜」や「新選組!」を観た者としてはもうちょっと幕府側の意見も描いて欲しいです。幕府じゃなくて、慶喜個人だけを標的にしているように見えます。

愛加那のことを聞く糸

無事に西郷家に戻った吉之助を、心配でいてもたってもいられず庭にいた糸が迎えました。イギリスの軍艦に捕まって殺されると思っていた家族は、吉之助の帰りを喜びました。

その晩、吉之助は寝室で糸に心配かけた事を詫び、「パークス殿と腹を割って話し合って、分かってもらえた。もう大丈夫じゃ。」と説明しました。

糸は「私にも腹を割って話したか事がありもす。愛加那さぁはどげん御方でしたか?」と切り出し、「旦那さぁのお子を2人も産んで下さった御方。私には及びもつきもはんどん、ただ知りたか。」と言います。

「おいは、一度死んだ人間じゃ。そいを分かってくいやい。愛加那は、おいを再び生かしてくれた。愛加那がおらんかったら、おいの心は今も死んだままじゃった。愛加那はそげな女子じゃ。」吉之助の説明に糸は「よう分かいもした。」と言い、「恥ずかしか。そげん大切な御方に私は嫉妬しちょった。」とこれまで聞けなかった理由を吐露しました。すると吉之助も自分が説明してこなかった事を詫びました。

糸は「こん家を精一杯守っていきたかち、思っちょもす。子どもの頃から好いちょったで、精一杯気張りもす。」と吉之助に改めて頭を下げて誓いました。

吉之助が糸の気持ちを知り、感じ入って何も言えないでいると、「お龍さぁとも誓いもした。難儀な男に惚れたんじゃって、一生惚れ通すしかなかち。」と糸はさらに気持ちをぶつけます。吉之助は目に涙を浮かべながら糸の言葉を受け止めると、糸を優しく抱き寄せたのでした。

秋になり、上京する吉之助を見送る為、家族が集まりました。琴(桜庭ななみさん)に促されて糸は「実は、子を授かりもした。自分でも驚くばかりで。」と吉之助に報告しました。

川口雪篷(石橋蓮司さん)は「こげんこつ分からんもんじゃ。女は男次第。あいた~こりゃめでたか。」と言って島風の手ぶりで踊って喜びます。

吉之助はすすり泣きながら「ほんのこっか、糸どん。」と感動の気持ちを表します。「こげな時に家を留守にせにゃならんとは。」と言うと糸は「こん子と共に待っちょいもす。」と吉之助の手を自分のおなかに当てました。

家族に見送られ、吉之助は「気張っど!」と気合を入れて上京していきました。

次回、第34回「将軍慶喜」です。

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