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青天を衝け 第39回「栄一と戦争」のあらすじと感想とネタバレ

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2021年大河ドラマ「青天を衝け」は、NHK総合にて毎週日曜夜8時から、BSP、BS4Kにて毎週日曜午後6時から、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。

目次

前回のあらすじ

徳川の世が終わってから20有余年。

日本古来の伝統を重んじる気運が高まってきた頃、渋沢栄一(吉沢亮さん)たち旧幕臣は徳川家康の江戸城入城300年の節目を祝う、東京開市300年祭を企画しました。

懐かしい幕臣たちとの再会を喜ぶ栄一。

静岡にも、その祭りの噂が届き、今でも徳川を慕う者たちが多いことに徳川慶喜(草彅剛さん)の妻・美賀子(川栄李奈さん)は喜びました。

慶喜が参加できなかったことを栄一が残念がっていたことを聞いた美賀子は、忙しい栄一が今でも徳川宗家を気遣っていることに感謝していました。

栄一は、銀行業を始め、あらゆる分野の向上に努めていました。

娘たちの結婚も決まり、ますます忙しくなっています。

そんな栄一の嫡男・篤二(泉澤祐希さん)に周囲の期待は向けられています。

名士である栄一の息子として、周囲からちやほやされる篤二は、その重圧から逃れるように始めた、夜の街での遊びグセが抜けずにいました。

母替わりの姉・うた(小野莉奈さん)やうたの夫・穂積(田村健太郎さん)に窘められても、それは改善することはありませんでした。

穂積の提案で、環境を変えることになった篤二は、熊本の全寮制の学校に入学することになったのです。

その後、栄一は水道事業者と安全性について議論していました。

国産の水道管より安全性の高い外国製水道管を推す栄一。

日本の事業者はそれに反発する喧々囂々とした会議の中、栄一に篤二出奔の知らせが届きました。

栄一は、篤二を退学させ、血洗島に謹慎させることにしました。

栄一の妹・てい(藤野涼子さん)に連れられ血洗島にやってきた篤二は、ていに胸の内を打ち明け、藍葉の作業を手伝い、穏やかな日々を過ごしました。

その後、東京に戻り、華族の娘・敦子と結婚しました。

ある日、栄一の馬車が襲われ、栄一は負傷しました。

犯人はおそらく国産の水道管を推す事業者の誰かだと栄一は推測していました。

栄一は、自分はただ水を綺麗にしたいだけ、と呟きます。

最愛の妻・千代をコレラで亡くした栄一は、コレラ予防のために、より安全性の高い外国製の水道管にしたかったのです。

「過去の過ちを忘れてはいけない」という信念を貫き通したのです。

慶喜の妻・美賀子が乳がんのため亡くなりました。

美賀子の主治医であった高松凌雲から、最近は慶喜も不調が続いていると聞き、栄一は心配します。

最新の医療施設が整った東京に戻ってもらいたいと望む栄一ですが、慶喜自身が、自分が朝敵であったことを忘れてはいけない、と拒否しているというのです。

栄一は、慶喜の行った偉業が忘れられ、逃げた将軍という汚名が未だにあることを憂いていました。

何とかして慶喜の汚名を返上したいと考えました。

明治27年、日清戦争が起こり、日本軍は連日勝利を飾っています。

東京商法会議所、関東銀行会の代表として、広島で軍を率いている天皇のもとへ祝辞を述べに行った栄一は、その帰りに静岡の慶喜を訪ねました。

何とかして慶喜の汚名返上をと考える栄一は、慶喜の伝記を出版したいと、直談判をしたのです。

しかし、慶喜は断固拒否。

それでも栄一は「諦めません」と食い下がるのです。

日清戦争が日本の勝利で終結しました。

初代総理大臣となった伊藤博文(山崎育三郎さん)は、これで日本も一等国への道筋が開けた、と喜んでいます。

話を聞いていた栄一も、日本が一等国になったら、慶喜が東京に戻っても誰も文句は言わないだろうと喜んだのです。

そして2年後、慶喜は30年ぶりに東京に戻り、栄一たち家族は、慶喜を恭しく出迎えたのでした。

前回、第38回「栄一の嫡男」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ、

それでは、第39回「栄一と戦争」のあらすじと感想です。

慶喜と対面

日清戦争の勝利で、日本が諸国に一等国と認められる道筋が見えてきました。

ようやく自分たちが望んだ国になってきたと喜ぶ栄一と喜作(高良健吾さん)。

そして、悲憤慷慨していた頃の俺たちの夢が漸く叶おうとしている、と尾高惇忠(田辺誠一さん)は穏やかに笑います。

惇忠は古希を迎えていました。

あれから30年が過ぎました。

栄一は、喜作と惇忠に慶喜様に会ってみないか、と促しました。

慶喜の前にひれ伏した2人。

慶喜は久しぶりに会う喜作の近況を聞き、喜びます。

そして惇忠に向かい合うと、「そなたが尾高さんか」と語りかけました。

栄一が、自分たちを導いた人物と紹介すると、慶喜は知っていると答えます。

惇忠が平九郎の実の兄であることも、戦争後、富岡製糸場設立に尽力したことも知っていました。

「長く生きて国に尽くされ、言葉もない。残され生き続けることがどれほど苦であったことか…。私は労う立場にないが、尊いことと感服している」と声をかけました。

惇忠は、かつて水戸で見た若き日の慶喜を思い出し、「ああなんと…、なんともったいないお言葉…」と感涙に咽んだのです。

惇忠は、20世紀の訪れと共にこの世を去りました。

徳川家康(北大路欣也さん)の話

さて、新世紀がやってきました。

30年ぶりに東京に戻ってきた慶喜。

日清戦争に勝利したことで、外国での日本の立場が変わりつつありました。

外国に飲み込まれぬよう励んできた栄一たちはそこから一歩前進し、欧州列国と渡り合っていくことになったのです。

ロシアの動き

栄一は、日本の金融王、として新聞に取り上げられていました。

明治36年、米国を訪れた栄一は、ルーズベルト大統領と会談しました。

日本の軍事を褒める大統領に対し、栄一は日本の商工業の評価が低いことが気になるといい、次に会える時には、日本の商工業を褒めてもらえるよう精進する、と宣言します。

栄一の活動が世界に広がるにつれ、放蕩を重ねてきた篤二も、家業を手伝うようになっていました。

その頃、日本では慶喜が渋沢邸を訪れていました。

仕事でいない栄一の代わりに篤二が応対にあたります。

あらゆる分野の発展に気を配り事業を展開させていく栄一。

慶喜の応対に当たった篤二は、忙しい父が一番執着しているのは慶喜の伝記を出版することだと言います。

慶喜の決断によって、日本はとんでもない戦争になることなく救われました。

その功績は忘れられてはならないのだと、栄一はいつも言っていると伝えます。

篤二は、父よりも慶喜の生き方に憧れる、と告白しました。

ロシアの南下政策は、日本の国防に脅威を与え始めていました。

隣国、韓国がロシアに狙われている今、ロシアの手に渡らないよう、日本が助けなければ、と栄一は動き始めていました。

栄一は、力を強めるロシアから日本を守るため、財界にも主戦論を掲げて欲しいと井上薫(福士誠治さん)や陸軍参議次長・児玉源太郎に頼まれてしまいます。

戦争を嫌う栄一は、富国強兵の強兵ばかりに力を入れる政府の政策を憂いていました。

しかし、今は日本を救うため、財界をまとめて欲しいと懇願され、栄一は渋々頷いたのでした。

翌年、日露戦争が始まりました。

栄一は、戦費に当てる国債の購入を講演会で呼びかけます。

栄一の力強い言葉は、民の心に響き、民の間から「大日本帝国、万歳」という声が聞こえてきます。

篤二は、そんな父の講演から目を背けました。

栄一も、その万歳の声に複雑な思いを抱きながら、演台から降りました。

その直後、栄一は胸を押さえて倒れてしまいました。

栄一、倒れる

父は、戦争の時になると病になる、よほど体質に合っていないのだろう、という篤二。

栄一は、病でまともに動けない体であっても、床を抜け出し、仕事に戻ろうとして、医師に止められてしまいます。

篤二はそんな父の姿をみて、呆然と眺めていました。

栄一の病状が悪化し、医師から命が危ないと宣告がありました。

親族が集まる中、篤二はひたすら窓の外を眺めていました。

そんな中、篤二と佐々木勇之助(長村航希さん)が栄一に呼ばれました。

栄一は、銀行頭取の後任を佐々木に頼みました。

そして、韓国のことについて、遺言があるから井上と伊藤に会いたいと口にしました。

佐々木はすぐに動き、席を立ちます。

そして、2人になると、栄一は篤二に「後のことは頼んだぞ。嫡男はお前だ。この家を頼む。頼んだぞ」と手を伸ばしました。

篤二は、その重圧に耐えられず、栄一の手を避けるようにその場から逃げ出しました。

家中を逃げ回り、外へと続く扉の前にきた篤二。

すると、書生たちが栄一が死んだらこの家はどうなるのだろうと噂していたのです。

「まあ、篤二さんが継ぐんだろうが…」という言葉を聞いた篤二は、書生たちから身を隠すように外に転がり出て階段の陰に隠れました。

書生たちが行き過ぎると、篤二は雨に打たれ尻餅をつき、四つん這いになると突然叫びだしたのです。

見舞いに訪れた慶喜を案内途中の兼子(大島優子さん)が気づき、声をかけました。

その声に振り向いた篤二は、兼子の背後に居る慶喜に気づいたのです。

篤二は、「僕も逃げたい、僕も逃げたい、それでもあなたに比べたらましなはずです」と慶喜に近づきます。

「あなたが背負っていたのは日本だ。日本を全て捨てて逃げた。それなのに、今も平然と…」と暴言を吐いた篤二を兼子は窘めようとするのですが、篤二はそのまま、逃げ出してしまいました。

慶喜は、床に伏せている栄一の枕元に座りました。

気づいて起き上がろうとする栄一を制止する慶喜。

慶喜は「私もまた、そなたに何も心を尽くしてはおらぬ。そなただけはどうか尽未来際、生きてくれ。生きてくれたら何でも話そう。何でも話す。そなたともっと話がしたいのだ。だから死なないでくれ」と訴えます。

その後、栄一はみるみる回復しました。

戦争の行方

東郷平八郎の艦隊が、ロシア艦隊を破ったとの知らせが入りました。

日本の軍事力に驚く欧米各国は、日本はアジアの中でも嫉妬深く、戦闘的であると脅威を感じていました。

万が一に備え、自国の海軍強化を急ぐ米国。

民には知らされていませんが、日本軍はかなり危機的状況にありました。

伊藤の根回しにより、何とか講和の交渉の席が設けられることになり、日本の外務大臣・小村寿太郎が米国に向かうことになりました。

そして2か月後の9月、日露講和条約、通称ポーツマス条約が調印されたのです。

しかし日本の国費の6倍にもなる戦費を費やしたこの戦争。

政府はその負担を民に強いていたのですが、ロシアへの賠償金要求を日本が取り下げたため、民の怒りが爆発し、あちこちで暴動が起き始めていました。

帰国した小村寿太郎も襲撃を受けました。

栄一の家にも「売国奴」と書かれた文が投げ込まれ、被害に遭っています。

この状況を憂いた栄一は、外務省に行こうと馬車に乗り込んだのですが、その直後、馬車は襲撃を受けました。

窓の外から狂気の表情で栄一を糾弾する民の顔を見た栄一は驚愕しました。

慶喜の伝記

世情、未だ落ち着かぬ中ですが、慶喜の伝記の編纂のため、歴史学者や昔を知る人々が集められました。

栄一は、集まった人々の前に立つと、病に倒れた折に慶喜の汚名をそそぎたいと考えた、と話し始めました。

意気揚々と話し始めた栄一を、猪飼が止めます。

ここにいる者は栄一が語ることなど全て知っているというのです。

栄一の話は長い、と止められた栄一。

そこに慶喜が話し始めました。

自分は汚名をそそがれることは望んでいない、と語り始めました。

「慶応3年の終わりだ。大阪城内では家来の暴発を制止できぬ状況になった…。ほとんど半狂乱とも言うありさまであった。皆は出兵を許さぬなら私を指してでも薩摩を討つと言い出した。人は誰が何を言おうと戦争をしたくなれば必ずするのだ。一度敵と思えばいくらでも憎み、残酷にもなれる。人は好むと好まざるとに関わらず、その力に引かれ、栄光か破滅か、運命の導くままに引きずられていく。私は抵抗することができなかった。ついに、どうにでも勝手にせよと言い放った。それで鳥羽伏見の戦が始まったんだ。失策であった。後悔している。戦いを収めねばと思った。しかし、その後も言葉が足りず、いくつも失策を重ねた。あるいはそのずっと前から間違えていたのかもしれない。多くの命が失われ、この先は何としても、己が戦の種になることは避けたいと思い、光を消して、余生を送ってきた」と慶喜は語るのでした。

「人には生まれついての役割がある。隠遁は私の最後の役割だったのかもしれない」

その言葉は、栄一の胸に刺さりました。

慶喜の語りが終わると、栄一は1人椅子に座って考えていました。

そして、自分の役割は何なのだろうと呟いたのです。

「日本を守ろうといろんなことをやってきた。漸く外国にも認められるようになってきた。しかし…。私が目指していたものはこれか?今の日本は心のないはりぼてだ。そうしてしまったのは私たちだ。私が止めねば」

そう呟いた栄一は、篤二に自分は近く実業界を引退する、と告げたのでした。

次回、第40回「栄一、海を越えて」

アメリカでは日増しに排日の機運が高まっていた。実業の第一線を退いた栄一は、日米関係を改善しようと妻・兼子と渡米。特別列車で全米60の都市を巡り、民間外交に奔走する。しかし、その道中、長年の友、伊藤博文暗殺の知らせが飛び込む。一方、渋沢家では、篤二が再び問題を起こし、責任を感じた栄一は苦渋の決断を下す。そんななか、慶喜の伝記の編纂は大詰めを迎えていた。栄一は慶喜から意外な言葉を聞かされる。

大河ドラマ「青天を衝け」公式サイトより

次回は15分拡大で放送されますね。

己の役割は何かと考え始めた栄一は、日米の関係改善のために兼子と共に渡米します。

昔から人の和を常に取り持ってきた栄一らしい行動ですね。

その動中、伊藤博文暗殺の報を受けます。

栄一は、大切な人の死に、いつも立ち会うことができませんね。

辛いことです。

そして、放蕩生活から実業家として励み始めた篤二でしたが、またもや不祥事を起こし、栄一は苦渋の決断を迫られるのです。

1時間に延長されて放送されるこの回、見どころたっぷり、楽しみです。

最後に

栄一を常に導き支えてきた田辺誠一さん演じる尾高惇忠も亡くなってしまいましたね。

慶喜との対面のシーンは感動でした。

慶喜が、戦で亡くなった平九郎のことを覚えていたことも、惇忠が富岡製糸場で励んでいたことも、自分だけが生き残ったことを悔いていることも全て知っていた慶喜。

草彅剛さん演じる慶喜の深さが伝わってきました。

晩年になってからの慶喜の奥深かさはたまらないですね。

全ての負の感情を一手に引き受ける深さ。

隠遁が自分の役割だったと言える慶喜の潔さ。

全てにおいて、素晴らしかったです。

病に倒れた栄一を見舞うシーンも感動でした。

「尽未来際」この言葉、平岡円四郎とも話していましたよね。

これを栄一にも言う慶喜に感動しました。

頼りにしていた家臣たちを次々と失ってしまった慶喜ですから、栄一だけは自分よりも先に逝って欲しくなかったんでしょうね。

それにしても、生死の境を彷徨っていたはずなのに、慶喜が全てを話す、と言ったからか、めきめきと回復する栄一の強かさに驚きました。

流石、欲深いと言われる栄一です。

そして、篤二を演じる泉澤祐希さんの演技も素晴らしかったです。

偉大すぎる父の後継としての重圧に押し潰されそうになりながらも必死に耐える篤二の繊細な心情がよく伝わってきました。

栄一の伸ばした手を避けるように逃げ出す篤二。

謹慎を経て、心を入れ替えだいぶ頑張っているようだったのに、混乱して慶喜に暴言を吐く姿も、逃げ惑う姿も、叫びだす姿も震えました。

篤二の不安な心情が非常によく伝わってきました。

さて、次回は2回続けての1時間スペシャルですね。

次回第40回「栄一、海を越えて」では、実業界を引退した栄一は、民間外交に旅立ちます。

その最中、共に戦ってきた伊藤博文の暗殺、そして篤二の不祥事と栄一には辛いことが続きます。

それでも、日本のために奔走する栄一の最後の頑張りをしっかりと目に焼き付けたいと思います。


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