2021年大河ドラマ「青天を衝け」は、NHK総合にて毎週日曜夜8時から、BSP、BS4Kにて毎週日曜午後6時から、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。
前回のあらすじ
1855年秋に起こった安政江戸地震により、水戸藩藩士・藤田東湖が亡くなりました。
水戸学藤田派の学者として多くの書物を残し、幕末の志士に深い影響を与えた人物です。
東湖が亡くなったという知らせは、武蔵野国にも届き、東湖を尊敬する尾高惇忠(田辺誠一さん)は、その死を嘆きました。
しかし、国の命運を決める大事な今こそ、一人ひとりが志を持ち世に立ち向かわなければならないと意気込んだのでした。
道場での稽古にもますます熱が入るようになっていました。
特に尾高長七郎(満島真之介さん)の強さは、この界隈に知れ渡っていました。
今日も長七郎に打ち負かされ、痣を作って帰ってきた渋沢栄一(吉沢亮さん)は、自分の剣は、長七郎と違って、どうしても農作業のようになってしまうと幼馴染の尾高千代(橋本愛さん)にこぼしました。
思わず笑った千代に、自分だって本当の戦になれば人なんて叩き切る、と豪語する栄一。
千代は慌てて、自分はそんな栄一を慕っているのだと告白したのです。
思わず漏れてしまった言葉に動揺した千代は逃げ出し、告白された栄一は胸にぐるぐるする思いを抱えることになりました。
江戸の徳川慶喜(草彅剛さん)のもとに公家出身の美香君(川栄李奈さん)が嫁いできました。
また、13代将軍・家定(渡辺大知さん)の所にも、薩摩の篤君(上白石萌音さん)が嫁いできました。
丈夫な子を産む、と微笑んだ篤君に対し、福井藩主・松平春嶽(要潤さん)や養父の島津斉彬は、それよりも徳川慶喜を次の将軍にするために、大奥から働きかけてほしいと依頼するのでした。
その頃、米国の外交官・タウンゼント・ハリスが下田に降り立ち、通商条約の締結を求めてきました。
ハリスの対応に当たった下田奉行や川路聖護(平田満さん)は、老中・阿部正弘(大谷亮平さん)に開港を勧め、阿部もその時が来たと決断したのですが、水戸の徳川斉昭(竹中直人さん)の猛反対にあってしまいます。
怒りのあまり暴走した斉昭は、このことを朝廷に報告する、と息巻くと本当に外国からの要求を朝廷に報告してしまったのです。
斉昭の暴走を知った慶喜と長兄・慶篤は、父に隠居を勧めるのですが斉昭は聞く耳を持たず、慶喜が将軍になるのならば、喜んで隠居しよう、と2人の意見を一蹴したのでした。
その頃、尾高道場に北信一刀流の真田範之助(板橋駿谷さん)が道場破りに来たのです。
渋沢喜作(高良健吾さん)も栄一も真田には敵わず、長七郎が相手となりました。
長七郎は見事な剣で真田を打ち破り、真田は長七郎の剣の腕に感心したのでした。
その後、真田は惇忠や栄一たちと意気投合したのです。
尾高家でもてなされた真田は給仕に来た千代の美しさに見とれてしまいます。
惇忠や長七郎は、千代は大事な妹といい、長七郎に勝った者にしか千代は渡さないと宣言しました。
栄一は階下で千代から酒を受け取る際、誤って酒を被ってしまいました。
心配した千代が栄一の手を取ると、栄一は動揺して千代に冷たい言葉を放ってしまいます。
栄一は自分の気持ちがわからず、胸がぐるぐるする思いを抱えていました。
慶喜の妻となった美賀君は気性が荒く、慶喜との関係はギクシャクとしていました。
慶喜が義母の徳信院(美村里江さん)と仲睦まじくしていると割って入り、ある時は短刀を振り回す始末。
慶喜は扱いに困り、実母・吉子(原日出子さん)に愚痴をこぼしてしまいました。
すると吉子は「夫が素直で良き心を持てば、妻も自ずと良妻となる」と慶喜を諭したのでした。
正月、斉昭は義公(徳川光圀)の教え、として「我らは御三家、御三卿の1つとして徳川の政をお助けするのは当然のこと、しかし、もし万が一、何かが起こり、朝廷と徳川が敵対することがあった時に、徳川宗家に背くことはあっても、決して決して天子様に向かって弓を引くようなことはあってはならない、ゆめゆめ忘れることのなきよう」と伝えたのでした。
武蔵野国の栄一は、長七郎が真田に誘われて、江戸に行こうとしていることを羨み、母に自分も江戸に行きたい、と愚痴っていました。
しかし母にいなされ上州や信州へと仕事に出されてしまいました。
家を出ると、喜作が長七郎に千代が娶りたいから江戸から戻ったら勝負して欲しいと頼んでいるところに出くわしました。
驚いた栄一は、胸にぐるぐるした思いを抱えながら旅立ったのです。
その頃、多忙を極め精神的にも疲労が溜まっていた阿部正弘が病に倒れてしまいました。
前回、第6回「栄一、胸騒ぎ」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。
それでは、第7回「青天の栄一」のあらすじと感想です。
長七郎の旅立ち
武蔵野国血洗島では、江戸へと旅立つ長七郎の送別会が行われていました。
徳川家康(北大路欣也さん)は、自分が若かりし頃はこのような楽しそうな宴は考えられなかったと邂逅します。
家康が大平の世を築いた後は、文明が開花し漢詩が大流行。
栄一たちのように、インテリな農民にも漢詩が広まるほどに大流行となりました。
送別会の最後に、惇忠は旅立つ弟のために漢詩を贈りました。
そこには、家を守ることは自分がする、だからお前は江戸で名を高め、世に知れ渡る偉大なことを成せ、というような内容でした。
そのまま寝てしまった栄一がふと夜中に目覚めると、惇忠が画を眺めているところでした。
本当は惇忠も江戸に行きたいのではないか、と心配する栄一に、惇忠は、「そりゃ行きたい、でも、誰かが家のことを守らなければならない、村の役目もある、これでいいんだ」と自分を納得させていたのです。
翌日、長七郎は栄一や喜作らの期待を一身に受け、江戸へと旅立っていったのでした。
長七郎を見送ると、家から出てきた惇忠と母のやへ(手塚理美さん)が出てきました。
そして、喜作の肩に手をおくと、長七郎に戦いを挑んだらしいな、と言い、自分はお千代の父親替わりだ、話を聴こう、と喜作を家の中へと誘ったのです。
何の話かわからない千代は、栄一に尋ねてみるのですが、栄一は「何でもない」と返すと、喜作達を追って家へと急いだのです。
喜作の想い
喜作は、祭りの日に小競り合いを止めた自分を見初めた人物との縁談が来ていることを話しました。
双方の家とも乗り気のようなので、勝手に決められる前に己で嫁を決めたい、ということで、千代に求婚するために長七郎に勝負を持ちかけたのです。
惇忠が、喜作との縁談を母に話そう、と言いかけたところに、栄一が割り込みました。
栄一は、喜作のことを褒めちぎります。
いい男だし、心根があったかい、男気がある、と。
しかし、夫となるとどうなのだろうと疑問を投げかけるのです。
目立つことは好きだが、コツコツ働くことをしない、うかつなところもある、あちらこちらに流される軽薄なところもある、それでは千代が苦労する、と言い放ったのです。
喜作にはお尻を叩いて引っ張っていってくれるような気の強い女性がお似合いだと栄一は力説するのです。
それに腹を立てた喜作は、栄一に詰め寄ると馬乗りになり、喧嘩が始まりました。
縁談相手やなか(村川絵梨さん)のように、気の強い女性と結婚しろ、と言い募る栄一。
そんな栄一を組み敷きながら喜作は、縁談相手やなかのように気の強い女性はごめんだと言い放ちました。
それを仕事から帰ってきたなかが聞きつけ、背後から喜作の首を絞めると、2人の喧嘩を仲裁したのでした。
斉昭を諌める
江戸の円四郎の家に、川路聖護が訪ねて来て、老中・阿部正弘が亡くなったことを伝えました。
阿部は幕府の中心として、政務を司り諸外国への対応も一手に引き受けていました。
幕府の中心とも言うべき阿部の死去により、天下は荒れる、と川路は危惧していました。
その頃、慶喜は縁側に座り亡くなった阿部を偲ぶのでした。
亡くなった阿部の代わりに政務を担ったのは開国派の老中・堀田正睦(佐戸井けん太さん)でした。
堀田は開国に向けて動き始めたのです。
円四郎は縁側で書物を読む慶喜に、次の将軍になったらどうかと慶喜に懇願するのですが、とうの慶喜は取り合おうとしません。
それよりも、慶喜は父・斉昭の暴走を恐れていました。
慶喜が懸念していたように、斉昭はまたしても朝廷に幕府を非難する文書を送ってしまいました。
そんな斉昭のもとに、幕府の使者が訪れたのです。
開国を決めた堀田に大反対の斉昭は、使者を怒鳴り散らします。
堀田は腹を切り、ハリスの首を刎ねて当然、と叫ぶ斉昭に太刀打ちできない使者は、嫡男・慶篤に執り成しを頼むのですが、慶篤ですらどうにもなりません。
川路は、これ以降は堀田の采配で政務を行い、斉昭の意見はないということで構わないかと纏めてきました。
斉昭は「知るか!」と叫ぶと、好きにすればいい、と突き放し、退席しました。
斉昭も、自分の時代、役目は終わったことに気づいていました。
その後、慶喜も斉昭を訪ねてきて意見します。
「あれほど申したにも関わらず、京の鷹司家に対し、御公議の方針とは異なる意見を文にて申し立てたとのこと。京の都は今「攘夷、攘夷」とお父上の論を伝聞して過激な行動をなす者が多くなり公儀の諸役人も皆困り果てております。また、このことで天子様を惑わせたとしたら、父上のなされることは、本当に忠義に適っておられるのでしょうか」
反論できない斉昭は、もうしない、と口にしました。
すると慶喜は、公儀に当てて謝罪文を出すようにと意見したのです。
堀田に謝罪文など受けいれられない斉昭は激昂するのですが、妻・吉子からも慶喜の意見の方が正論と諭され、言葉をなくしてしまったのでした。
ある夜、慶喜は妻の美香君にいずれは将軍になる気があるのかと尋ねられました。
なぜそのような事を聞くのかと問い返すと、心構えが必要だからと美賀君は答えます。
慶喜は、自分の器量では一橋家でさえも荷が重い、ましてや天下を取るなど公儀滅亡の元、と答えたのです。
美香君は、「それは建前であらさりましょう?」と言いながらも、慶喜の意思を尊重し、それでは自分もそのように覚悟する、と言うと立ち去ったのでした。
栄一の葛藤
血洗島では、栄一の姉・なかが同じ村の家に嫁ぐことになりました。
挨拶をするなかに、皆が声をかけ見送ります。
その時、喜作と千代の縁談が進んでいるという話題が持ち上がりました。
栄一はその話を聞き、固まってしまったのでした。
千代は、神社にお参りをすると、沈んだ顔で行われていた獅子舞を見て、幼い頃の自分たちの姿を思い出していました。
喜作との縁談が進んでいるという千代のもとへ向かった栄一。
しかし、尾高の家に入ることができず、躊躇していると、そこに現れた千代の弟・平九郎(岡田健史さん)に助けられ、栄一は千代と2人で話す機会を得られたのです。
栄一は「なあお千代、喜作と一緒になるのか?」と尋ねました。
千代は、「…そういうお話があるみたいで」と答えます。
「お前はそれで!」と栄一が語気を強めると
「ありがたいお話です」と千代は言いました。
「うちは兄たちがあんなで、お金に困っているから、何処か遠くの商売人に嫁ぐと覚悟していたの、それが、喜作さんのところなら安心だ、小さい頃からよく知ってるし、うちからも近いし、こんなに良い話はない。喜作さんは優しいし、栄一さんとも、中の家の方々ともずっとこうしてお近くにいられるんだから…」と答えたのです。
栄一は何かを堪えるように顔を伏せ、「そうだな、良かった」と自分の心に蓋をして答えたのでした。
「それじゃ」と言って立ち去る栄一を千代は寂しげに見送りました。
その様子を見守っていた平九郎は、歯がゆい思いで2人を見ていました。
慶喜を望む声
外国の対応に揺らぐ幕府には、慶喜の将軍就任を望む声が高まってきていました。
円四郎の書いた文書をもとに橋本左内が編集した『橋公御行状記略』を幕府に提出した松平春嶽。
これは、慶喜がどれだけ聡明で将軍に相応しいかが書かれている謂わば推薦書のようなものでした。
しかし、家定は自分がまだ若いにも関わらず慶喜のような年嵩の者を後継にする必要があるのかと、嫌悪感を顕にしていました。
家定の乳母・歌橋(峯村リエさん)は、ハリスとの会見にも慶喜が行った方が良いという意見があると話します。
家定の妻・篤君は、異人との会見など煩わしいものを代わってもらえたのは良かった、と家定を誘導するのですが、歌橋が「慶喜ならば日の本の代表として異人と会わせても恥ずかしくない」と言ったことにより家定は激高。
自分がハリスと会う、と宣言したのです。
思うように誘導できなかった篤君は頭を抱えたのでした。
米国のハリスが将軍と謁見するために江戸へとやってきました。
その行列を見ていた長七郎は、幕府は何を考えていると怒りを顕にします。
興奮する長七郎を宥めた真田は、連れて行きたいところがある、と長七郎を思誠塾に連れて行きました。
そこでは、大橋訥庵(山崎銀之丞さん)が攘夷についての考えを語っていました。
「夷狄の民は禽獣のごとく、人にあらず、狼といっても過言ではない、故に払わねばならぬのである」と話す大橋に感銘を受けた長七郎は、もっと話が聞きたいと前に進み出ました。
しかし、大橋の塾生らに阻まれ、抵抗すると大勢に刀を向けられてしまったのです。
それでも臆せず、剣を構えると、大橋が塾生を止め、長七郎に近づいてきました。
長七郎の顔を覗き込んだ大橋は、この者、実にいい目をしている、と長七郎を認めたのでした。
長七郎からの手紙
今年もまた藍売りの季節がやってきます。
栄一は、今年は父とではなく惇忠と共に旅に出ることになっていました。
惇忠と一緒なら、道中漢詩でも読みながら楽しく行けると、栄一は楽しみに思っていました。
江戸の長七郎から手紙がきました。
そこには、江戸には数多の国から尊皇攘夷を唱える志士たちがやって来ている、と書かれていました。
そして惇忠は栄一と喜作にも長七郎からの手紙を渡しました。
栄一あてのその手紙には、千代と一緒になるのは栄一だと思っていた、と書かれていました。
栄一と千代は想い合っているように思えたと。
そして、お前の欲しいものは何だ、お前の志しは何だ、本当にお前はこのままでいいのか、今一度己の胸によく聞いてみろ、と書かれていました。
惇忠との旅
胸にしこりを抱えながら、栄一は惇忠と旅立つことになりました。
父は道中漢詩を読んでばかりいて商売を忘れるなと釘を刺し送り出します。
惇忠との短い旅の間のことを栄一は漢詩にしたためました。
事あるごとに漢詩を読む栄一。
「一巻の書を背負い、険しい峯をよじ登る。やがて、谷を歩くも、峯をよじ登るもますます深く険しくなる。見たこともないような大きな岩や石が横たわっている。私は、青天を衝く勢いで、白雲を突き抜けるほどの勢いで進む」
山の頂にたどり着いた栄一は、その壮大な景色の言葉を無くし、心を奪われました。
そして、天に手を伸ばし陽の光を手のひらに収め、握り締めました。
栄一の気持ちは固まりました。
千代への思い
血洗島に戻った栄一は、荷物を置くと千代に会うために走り出しました。
平九郎から千代は神社にいると聞いた栄一は休むことなく走り続け、千代にたどり着きました。
千代を見つけた栄一は、息を切らしながら千代の正面に立ち「お千代、俺は、お前が欲しい」と気持ちを告げたのでした。
井伊直弼
江戸城内にて、茶会が開かれていました。
家定は、老中首座は荷が重すぎる、越前守(松平春嶽)を大老にしてはどうか、と堀田が訴えてきたと歌橋に話しました。
越前守は口を開けば慶喜を将軍にと煩くて好きではない、家定は嫌悪感を顕にします。
春嶽や堀田に代わる良い重臣はいないのか、と家定が嘆いた時、そこに、井伊直弼(岸谷五朗さん)が現れました。
井伊を知らなかった家定は、歌橋に井伊について尋ね、井伊が阿るような態度を取ったことに気をよくした家定は、手ずから井伊に菓子を与えたのでした。
次回、第8回「栄一の祝言」
ついに、栄一は自分の思いを語り、千代に結婚を申し込む。と、そこに待ったをかけたのは喜作。栄一と喜作は剣術で勝負をすることに。一方、幕府では、大老になった井伊直弼が「日米修好通商条約」を結ぶが、調印は違勅だと大問題に発展。井伊に意見した慶喜や斉昭には処分が下され、安政の大獄と呼ばれる苛烈な弾圧が始まる。
大河ドラマ「青天を衝け」公式サイトより
長かった栄一の胸のぐるぐるにようやく決着がつきましたね。
山頂で決意を固めた栄一は、とうとう千代に告白しました。
しかし収まりがつかないのはもちろん喜作。2人は剣術勝負をすることになります。
そして、江戸でも老中・阿部正弘の死により異国対応に混乱が生じていました。
将軍になるつもりのない慶喜と反発する家定、取り巻く人々の思惑も交錯します。
井伊直弼が大老に就任すると、大事件が起こってしまいます。
栄一の恋と江戸の混乱は一体どうなってしまうのでしょうか。
来週も楽しみですね。
最後に
今回はたくさんの漢詩が出てきましたね。
わかりやすいように、読み上げてもらえたので理解しやすかったです。
それにしても、栄一の煮え切らない様子に苛々させられました。
素直に気持ちを語る喜作に横槍を入れるくせに、自分では何もできない栄一。
険しい山に登ったことにより、ようやく自分の気持ちに気づきましたが、栄一にそれを悟らせるためにどれだけの人がヤキモキしたか…。
長七郎も平九郎も栄一と千代の気持ちにちゃんと気づいていましたね。
でも、惇忠は気づいてなかったんですかね?喜作との話を進めようとしてましたし…。
それとも、自分で動かない奴には大事な妹は渡さない、と思ったんでしょうかね。
喜作との縁談が本格化したことでようやく動き出した栄一に、本当にヤキモキしました。
ああ、良かった。
そういえば、喜作と栄一の取っ組み合いのシーンは絶妙でした。
村川絵梨さん演じるなかの介入するタイミングが絶妙。
思わず笑ってしまいました。
こういうシーンもあると和みますね。
一方江戸では混乱が続いていました。
斉昭の暴走は止まらず、とうとう頼りにしていた慶喜にまで論破されてしまいました。
自分の時代は終わったと理解しながらも抗い続ける斉昭。
諌める役目の藤田東湖を失った斉昭の姿は物悲しいものがありました。
諍臣がいないということは、悲しいことだったんですね。
また、将軍後継問題の難しさもわかりやすく描かれていました。
英邁な慶喜を強く推薦する松平春嶽を嫌う家定の気持ちも、歌橋の気持ちもよくわかりました。
混乱した幕府を救う為には、聡明な慶喜の力が必要という春嶽の思いも理解できるのですが、何とも難しい話です。
次週は、とうとう井伊直弼が大老に就任します。
ということは、凄惨な事件が起こってしまうのですね。
これから江戸は倒幕・攘夷の運動によって物騒になってきます。
長七郎がどうなってしまうのか、また、栄一たちはどのように巻き込まれてしまうのか、期待と不安でいっぱいです。
次回、第8回「栄一の祝言」も楽しみです。