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鎌倉殿の13人 第2回「佐殿の腹」のあらすじと感想

鶴岡八幡宮
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61作目となる2022年大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」。

脚本は、三谷幸喜さん。

主役の北条義時を務めるのは、小栗旬さんです。

毎週日曜(総合)午後8時、(BSプレミアム、BS4K)午後6時、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。

目次

前回のあらすじ

1175年、平家全盛の時代。

京での役目を終え本拠である伊豆に戻った北条時政(坂東彌十郎さん)の帰還の宴の最中、北条家次男・北条義時(小栗旬さん)は、兄・北条宗時(片岡愛之助さん)から衝撃的なことを知らされました。

平治の乱で破れ流された源家の嫡流・源頼朝(大泉洋さん)の監視を任されていた伊豆で力を持つ伊東家。

その娘・八重が父・伊東祐親(浅野和之さん)が京での役目を勤めている最中、流人である源頼朝の子を産んだのです。

伊豆に戻った祐親は烈火のごとく怒り、頼朝殺害を命じるのですが、頼朝は祐親の怒りを恐れて伊東家を出奔、行方知れずになりました。

伊東家の八重に懸想していた義時は八重が頼朝と恋仲というだけでも衝撃なのに、その頼朝を北条で匿うと兄に告げられ、頭を抱えました。

宗時は、平家の世に不満を持ち、いつかは世の中をひっくり返したいと願っていたのです。

源氏の嫡流を旗頭に平家に反旗を翻し、武士の世を作ろうという宗時に巻き込まれ、義時は北条の離れに隠れる頼朝の世話をすることになりました。

行方知れずとなった頼朝を探す祐親は、北条館を訪れ、頼朝搜索を命じます。

時政も舅である伊東の怒りを買うわけにも行かず、協力を約束しました。

祐親の突然の来訪に驚いた義時は、頼朝を隠そうと右往左往。

感づかれそうになるものの、祐親を恨む工藤祐経(坪倉由幸さん)が現れたため、事なきを得ました。

その夜、父・時政が再婚すると告げられ、宗時、姉・政子(小池栄子さん)、義時、妹・実衣(宮澤エマさん)ら兄弟は驚きました。

しかし、父の嬉しそうな様子に、皆、賛成したのです。

お祝いの空気が漂う中、宗時と義時は父に頼朝を匿っていると打ち明けました。

伊東の怒りを恐れて憤る時政ですが、頼朝と面会を果たすと、頼朝の落ち着いた言動に感心し、3日間だけ匿うことを許したのでした。

頼朝に頼まれて、八重への手紙を伊東に届けた義時。

頼朝と八重のことを案じ、頼朝の逃亡を助けた八重の兄・祐清(竹財輝之助さん)でしたが、何か不穏な様子です。

訝しがりながら、八重に手紙を渡し、帰路に着こうとするのですが、祐親に見つかり、頼朝が北条に匿われていると察知されてしまいます。

その帰り道、八重の息子・千鶴丸と川遊びに出かけたはずの伊東の下男・善児(梶原善さん)が川縁に佇んでいるのを見た義時。

館に戻ると、伊東の襲来と、千鶴丸が殺されたと宗時に報告します。

宗時は祐親を迎え撃つ準備を急ぎ、義時は千鶴丸の死を頼朝に告げました。

それが千鶴丸の運命だった、と悲報を受け入れた頼朝でしたが、義時が去ると千鶴丸を殺害した祐親への怒りが爆発し、祐親を恨む工藤祐経に祐親殺害を命じるのでした。

頼朝を差し出せ、と武装した伊東勢が北条館に押し寄せてきました。

対峙した宗時は、頼朝はいないとシラを切るのですが、祐親は納得しません。

すると頼朝に加勢すると腹を決めた時政もやってきて、祐親に対峙しました。

義時は北条館から頼朝を脱出させようとするのですが、館は伊東勢に囲まれ身動きが取れません。

頼朝に好意を寄せる政子の発案で、頼朝に女装させ馬での脱出を試みるのですが、伊東勢に見つかり、激しい追撃を受けるのでした。

前回、第1回「大いなる小競り合い」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは第2回「佐殿の腹」のあらすじと感想です。

伊東家、襲来

騎馬を連れて北条館にやってきた伊藤祐親は、北条時政・宗時親子に頼朝を差し出せ、と命じますが、北条方はシラを切ります。

しかし、時政が「命をかけて佐殿をお守りする」と高らかに発したため、伊東に頼朝隠匿がバレてしまったのです。

福原(後の神戸)にて、平清盛は平宗盛(小泉孝太郎さん)の報告を受けていました。

宗盛は、清盛が助け伊豆に流した源氏の3男・頼朝が起こしたことを清盛の耳に入れたのです。

頼朝が預けられた先の娘に男児を産ませ、祐親の怒りを買い、逃亡している、と告げると清盛は「東国の不始末は東国の者につけさせろ」と取り合いませんでした。

頼朝を連れて逃げていた義時は、富士の麓に逃げていました。

そこに、一本の矢が射掛けられたのです。

その矢には山内の名が刻まれてありました。

警戒する2人の前に、山内首藤経俊(山口馬木也さん)が現れました。

2人は再会を喜びあいます。

頼朝の乳母の息子である山内首藤経俊は、頼朝が挙兵の際には協力すると告げたのでした。

北条館の前では、祐親が時政の言葉に憤り、一触即発の状態です。

もはや力でわからせるしかないと、祐親が刀に手を掛けたその時、相模の実力者・大庭景親(國村隼さん)が駆けつけ、両家の仲裁に入りました。

大庭は、平清盛(松平健さん)の信頼も厚く、平家の威光を背景に、坂東の後見と言われる影響力を持ち、伊東よりも大きな勢力を持っていました。

大庭は、三浦義澄(佐藤B作さん)から頼朝を北条が匿っていると知らされ、両家のことを頼まれ、仲裁に現れたのです。

大庭は、祐親と時政に頼朝を北条に移し、伊東の娘とは今後一切関わらないと証文を書かせることにしてはどうかと提案します。

祐親はその処遇に不満を言うのですが、清盛から預けられた頼朝を勝手に殺すわけにはいかない、という言葉に渋々了承しました。

一件落着となり、時政は大庭に感謝を告げ、笑顔を見せますが、祐親は終始渋い顔をしていました。

大庭は、これで一件落着、両家に貸しを作った、と豪快に笑い、立ち去りました。

頼朝に祐親殺害を命じられた工藤祐経は、街道脇に潜み、祐親に襲いかかりますが失敗。

そのまま逃げ去りました。

夜遅く、闇に紛れて頼朝と義時は北条に戻り、こうして頼朝が北条に移ることになったのでした。

義時の心配

頼朝が正式に北条預りになったことで、義時は不安がありました。

頼朝を気に入っている姉・政子を頼朝に近づけては危険だと時政に進言します。

しかし、りく(宮沢りえさん)という新しい妻を迎える時政は聞く耳を持たず、りくを迎える準備に勤しんでしました。

他言するなと念を押したにも関わらず、頼朝隠匿のことをバラした三浦義(山本耕史さん)に、義時は怒りをぶつけるのですが、結果的には良かっただろうと、義村は軽くかわします。

頼朝預かりに不満を持つ義時に対し、義村は頼朝を斬ってしまえ、と焚きつけるのですが、それは兄が許さない、と煮えきりません。

伊東に戻った祐親は娘・八重に頼朝の処遇を伝えました。

八重には、直ぐに嫁いでもらうと告げます。

父の言葉に神妙に頷いた八重ですが、息子・千鶴丸がいなくなったことを父に問い詰めます。

千鶴丸に会わせて欲しいと言い募る八重。

会わせてくれないなら川に身を投げる、と宣言する八重に、祐親は「好きにせい」と言い放ちます。

項垂れる八重に祐親は、「千鶴丸は出家させた」と告げたのでした。

直ぐに八重の結婚が決まりました。

しかし八重は、嫁ぐ前にどうしても頼朝に会いたいと希望しているといいます。

八重の兄・祐清はその希望を叶えてやりたいと考え、宗時と祐清は八重と頼朝を武蔵の国の比企能員(佐藤二朗さん)の屋敷で対面させることに決めました。

比企能員の母・比企尼(草笛光子さん)は、頼朝の乳母をしており、頼朝が流された後も変わらず頼朝を援助してきた人物です。

そこでならば、祐親の目が届くことなく、2人を会わせることができます。

頼朝を武蔵国の比企能員邸に連れて行くよう命じられた義時は、頼朝に出発を促すのですが、頼朝は「時の流れに逆らうものではない、わしは行かぬ」と拒否。

さらに頼朝は、「わしは兵など上げん、戦は苦手じゃ」と宗時に伝えるよう強引に頼むのでした。

ある日、妹・実衣から政子が化粧をしていると言われた義時。

急いで政子の下へと急ぎます。

すると政子は頼朝に誘われて湯島明神に行くというのです。

義時は、頼朝に近づかないほうがいいと政子に進言するのですが、政子は聞く耳を持ちません。

会いたいという八重の願いを断った酷い人だと告げても、それは八重のためにしたことだろうと頼朝を擁護します。

頼朝と八重の対面の場所に選ばれた比企能員の家では能員と妻・道(堀内敬子さん)が比企尼にお伺いを立てていました。

できれば頼朝と関わりたくない能員と道ですが、比企尼は「源氏を支えるのは比企の役目」と場所を貸すことにしたのです。

頼朝を連れ出せず、1人で武蔵の国に向かう義時。

街道で、伊豆の実力者・堤信遠(吉見一豊さん)に出会った義時は、下馬し道をあけたのですが、堤は自分は伊豆一の実力者であると義時に跪けと命令します。

しかし義時はその必要を感じないと告げると、道を進み始めました。

すると堤は家臣に命じて義時を捉えると頭を地面に押し付けさせたのです。

苦渋に歪む義時を見下ろしながら、堤は「身の程を知れ」と高飛車に言うと去ったのでした。

頼朝と政子

政子を湯島明神に誘った頼朝は、自分の過去の話を語りました。

戦に負けて父を亡くし、14歳で流罪となったこと、その時の経験により信心深くなったこと。

そして、伊東の八重のこと。

八重は頼朝の子を産んだ、かけがえのない大切な人だったと頼朝は打ち明けます。

しかし、そのことで八重を苦しめてしまったことを頼朝は後悔していました。

同じ過ちを繰り返したたくない、政子に八重のような思いをさせたくない、と頼朝は告げます。

すると、政子は頼朝に近づき手を取ると、八重の代わりはできないけれど、自分なりに頼朝を支えたいと決意を告げたのでした。

比企の館にて

泥だらけになりながら比企の館に着いた義時は、宗時と祐清、比企能員に頼朝は来ないと告げました。

頼朝の意思は確認したのかと問う比企能員。

宗時は、これからどうするのか祐清と相談するから、比企尼への謝罪は義時に任せる、と館に入ってしまったのです。

比企尼、能員、道に対し、頼んでおきながら反故にしたことを謝罪する義時。

能員や道に責められ、平伏し謝罪を繰り返す義時に、比企尼は「気にすることはありません」と声をかけます。

そして、「佐殿にお伝えください。比企の尼は、いつでも殿をお待ち申しております、と」そう優しく告げたのでした。

次に義時は、頼朝を待ちわびていた八重に頼朝は来ないと告げました。

北条の守りが厳しく抜け出せない、いつか会える日を願っている、と頼朝の言葉と偽り伝えた義時に、八重は怒りをぶつけました。

佐殿はなぜ来ない、と怒る八重に義時は黙るしかありませんでした。

散々な目にあった義時を労う宗時に、義時は愚痴を溢し、本当に頼朝は挙兵すると言ったのか問い詰めました。

宗時は気まずげに、そう思っているに違いない、と言うのですが、義時は頼朝は兵を挙げる気はないと言っていたと告げます。

すると、「まだ北条を信用されていないのだ、さすが棟梁となる方だ」と解釈するのでした。

頼朝の腹

夜、義時と宗時が北条に戻ると、りくを迎えに行った時政が戻っていました。

せっかくりくを披露しようとしたのに宗時も義時も、政子も不在で時政は憤っていたのです。

義時は、政子が頼朝と土肥に出かけたと知ると、政子を案じて後を追いかけました。

早朝、義時が到着すると、頼朝は朝湯に入っているといいます。

義時は直ぐに頼朝のもとへと急ぎました。

頼朝は1人で朝湯を楽しんでいました。

姉を心配し駆けつけた義時に頼朝は、政子は伊東に行ったと告げました。

どうしても八重に言いたいことがあるといって、止めても聞かなかったようです。

伊東に行った政子は、頼朝の心は八重から離れている、と告げます。

八重は、その言葉に衝撃を受け、静かに政子を罵るのですが、政子は平伏しながら全く引きません。

「そして、伊東から北条に乗り換えたということか、何もかも…」と諦めたように呟いたのでした。

政子に、頼朝に対しての注意をあれこれ語った八重は最後に「思いを断ち切ることはできぬ。しかし、断ち切るようには努めます」と言うと、立ち去りました。

義時は、政子をどうするつもりなのか、馬を替えるように八重から政子に乗り換えるのかと頼朝を詰ります。

そして、北条を出ていって欲しいと言い放ったのです。

そんな義時を頼朝は高く評価し、比企尼や安達盛長のように、世話をしてくれる者はいても、自分には後ろ盾がない、と話し始めました。

伊東にそうなって欲しいと願っていましたが叶わず、そこに北条が現れました。

自分は北条の婿となり、北条を後ろ盾に、悲願を成就したい、挙兵し平清盛を倒す、そのためには政子が、北条が必要なのだ、と真摯に語ったのです。

そして義時に、そなたにだけうちあける、このことは兄にも話すな、小四郎、お前は頼りになる義弟だ、と告げたのです。

その言葉に義時も力強く頷いたのでした。

次回、第3回「挙兵は慎重に」

治承4年(1180)4月、源頼朝(大泉洋)と引き離された八重(新垣結衣)は伊東祐親(浅野和之)の家人・江間次郎(芹澤興人)の元へ嫁がされていた。対岸の江間館を見つめる北条義時(小栗旬)。そんな折、頼朝の叔父・行家(杉本哲太)が北条館を訪ねてくる。怪しがる政子(小池栄子)。しぶしぶ対面する頼朝だが、行家は平清盛(松平健)へ反旗を翻した後白河法皇(西田敏行)の御子・以仁王(木村昴)の令旨を携えていた……

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式サイトより

頼朝が北条に移り、話が動き始めます。

以仁王の令旨を得たことで、大義名分が生まれました。

これから頼朝は、源氏の棟梁として立ち上がることになります。

源氏に味方する人々も少しずつ集まって来ますが、一体頼朝はどうするのでしょうか。

義時にだけ明かした腹を、大々的に宣言することになるのでしょうか。

歴史が動き出す瞬間は、やはり見所ですよね。

第3回「挙兵は慎重に」も目が離せませんね。

最後に

ドラマ冒頭から坂東彌十郎さん演じる北条時政にクスッとさせられました。

あ、言っちゃった みたいなあの表情がとても可愛らしい。

その後は、キリッと啖呵を切っていて、そこはとても凛々しくて、そのギャップにときめいてしまいますね。

りくを迎えようと掃除する姿も素敵でした。

坂東彌十郎さん演じる時政は目が離せません。

小池栄子さん演じる政子も光っていましたね。

まさに恋する女性。

頼朝を献身的に支えようと頑張る姿に応援したくなります。

八重に突撃したところは驚きましたが、それにより、八重の未練も断ち切れたでしょうし、良かったんでしょうかね。

「好き嫌いを言える立場ではない。お任せしよう」と言っておきながら、鯵を出したら文句をつける頼朝。

わがままですね!でも、それを察知して小骨を取り除いた政子のしてやったりの表情がとても良かったです。

口にして苦笑する頼朝との2人のシーンは素敵でした。

姉思いで苦労人の義時の右往左往っぷりはとても面白かったですね。

思い込みが激しく自由な宗時に振り回され、声を荒げないけれど押しが強い頼朝に振り回され、初恋の人に何かぶつけられ、たまたま出くわした偉い人に酷い目に合わされて、本当に義時が気の毒になりました。

これだけ酷い目に合わされたのなら、頼朝に出ていってほしいと願う気持ちはよくわかります。

しかし最後、頼朝の真摯な言葉に絆されてしまいましたね。

のらりくらりとしていた頼朝のいつになく真剣な様子に引き込まれた義時の心情がよく伝わってきました。

渋々関わってきた頼朝との関係が変わる瞬間でした。

小栗旬さん演じる若き義時の逡巡がとても良く伝わります。

今はまだ軽やかな義時ですが、これからどんどん重厚さが加わってくるのでしょうか。

楽しみですね。

重厚といえば、國村隼さん演じる大庭景親、かっこよかったですね。

スっと来て鮮やかに話をまとめ、嫌味なく貸しができた、と豪快に笑う姿。

とても素敵でした。

これから大庭は北条を苦しめる存在となるのですが、國村隼さん演じる大庭なら仕方ない、と思えるほど、大物感出ていて、圧倒されました。

次回からの登場にも注目したいですね。

そして、策士の一面を出してきた三浦義村役の山本耕史さん。

山本さんは、「新選組」の土方歳三といい、「真田丸」の石田三成といい、策士的な人物役が似合いますね。

今後にぜひ注目したいと思います。

さて、次回から以仁王の令旨が出てきて、源氏の棟梁としての頼朝が動き始めます。

平家打倒に向けて動き出すわけですね。

ここからまた紆余曲折あるわけですが、この緊迫した展開を脚本家の三谷幸喜さんがどのように描くのか、とても楽しみです。

次回、第3回「挙兵は慎重に」見どころ満載で、目が離せませんね。

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