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鎌倉殿の13人 第39回「穏やかな一日」のあらすじと感想

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61作目となる2022年大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」。

脚本は、三谷幸喜さん。

主役の北条義時を務めるのは、小栗旬さんです。

毎週日曜(総合)午後8時、(BSプレミアム、BS4K)午後6時、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。

こちらでは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のネタバレあらすじと感想をお届けします。

目次

前回のあらすじ

北条時政(坂東彌十郎さん)は、3代鎌倉殿である源実朝(柿澤勇人さん)を拉致し、平賀朝雅にその座を譲るよう起請文を書かせようと画策しました。

しかしその企みは息子・北条義時(小栗旬さん)に知られていました。

愛妻・りく(宮沢りえさん)の提案により、謀反を起こした時政ですが、この企てが頓挫することを見抜いていました。

義時が時政の館を包囲すると、時政はりくを鎌倉から逃れさせ、自分は死ぬつもりです。

時政は実朝を解放し、三浦義村(山本耕史さん)の手を借りて、りくを館の外に逃がしました。

しかしりくが向かったのは時政が意図した京ではなく、政子(小池栄子さん)のいる御所でした。

りくの必死の嘆願により、政子が動き、時政の命は助けられることになりました。

時政は頭を丸めて出家。

りくは御所の牢に捕らわれの身。

実朝の意向と、時政の功を考えた文官たちのおかげで、時政の罪は軽減され、故郷である伊豆に流されることに決まりました。

時政に罪状を伝えにいった義時は、この先もずっと時政と共に鎌倉を支えたかったと、真情を吐露します。

時政は義時の思いをじっと黙って聞いていました。

元久2年閏7月19日、初代執権・北条時政は鎌倉を去り、この地に戻ることは2度とありませんでした。

その後、義時は義母・りくの暗殺を試みますが、三浦義村により阻止されてしまいます。

りくは、刺客を送り込んだのが義時と察し、伊豆へ下向前に会いに来た義時に「私を殺そうとしたでしょ」と突きつけます。

執権を継ぐことを躊躇っていた義時に、りくは親子揃って意気地がない、と言うと、義時に餞の言葉を残し、伊豆へと向かったのでした。

2代執権となった義時は、初めに鎌倉殿になり替わろうと画策したとして、平賀朝雅を在京御家人に命じて殺害します。

そして、御家人たちの前に立つと、これからは自分が時政に代わり、政を行うと宣言したのでした。

前回、第38回「時を継ぐ者」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

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それでは、第39回「穏やかな一日」のあらすじと感想です。

政の中心となる義時

義時とのえ(菊地凛子さん)の間に子が生まれていました。

のえと子に行ってくるというと、義時は御所に向かいます。

廊下ですれ違う侍女(長澤まさみさん)を多少気にしながら通り過ぎた義時。

侍女は義時に一礼すると振り向きました。

「鎌倉に穏やかな日々が訪れています。本日は承元2年から建暦元年に至る4年間、この鎌倉で起こる様々な出来事を一日に凝縮してお送りいたします」と告げました。

大海の 磯もとどろに 寄する浪 破れて砕けて 裂けて散るかも 源実朝

北条時政が鎌倉を追われた後、天然痘を患っていた実朝が政務に復帰しました。

一時は命の危機に陥り、義時たちは次の鎌倉殿として頼家の次男・善哉をと考えていました。

実朝は善哉を養子としていました。

政子は、実朝が患っている間の穴を埋めるため、必死に政務を学んでいました。

病み上がりの息子・実朝を心配する政子に、義時は「政は私が進めます。鎌倉殿にはそれを見守って頂く」と明言します。

「しばらくはそれでいいですね」と同意する政子に、義時はずっとだと説明します。

「兄上は、坂東武者の頂に北条が立つことを望んでおられました。私がそれを果たします」

石橋山で亡くなった兄・北条宗時の意志、義時は今こそその思いを実現すると考えていたのです。

評議の場にて、高野山大塔料所である備後国大田荘の年貢未納について、寺家から訴えがありました。

評議を聞いていた実朝が口を挟もうとするのですが、義時がそれを遮り、自分の意見を押し通します。

義時主導で行われている評議を見て、実朝は疎外感を感じます。

「私はいてもいなくても同じではないか」と気落ちする実朝を北条泰時が励まします。

すると実朝は泰時に渡したいものがあると歌を贈り、返歌を返して欲しいと頼んだのです。

和歌に馴染みのない泰時は困惑してまいました。

義時は大江広元に政治の仕組みを変えたいと相談していました。

世襲制にしたのでは、僅かでも力が偏ってしまうと、守護に任期を定めようというのです。

では、国司はどうするかと大江が尋ねると、国司はそのままだと義時は言います。

それでは北条が目立ってしまうと大江が指摘するのですが、義時は構わない、と主張するのです。

北条の館で、のえと泰時の妻・初(福地桃子さん)が語り合っていました。

執権を名乗らず、欲を見せない義時に対しての愚痴を吐露するのえ。

初はそれを聞いていました。

そこに、泰時の異母弟・朝時(西本たけるさん)がやってきました。

のえたちの茶菓子を勝手に貪る姿を見て、のえは眉を顰めます。

下品な人は好かない、というのえに初は「母上は上品な方でしたよ」と言うのです。

実朝の才能

実朝と千世(加藤小夏さん)の間に、なかなか子が生まれないことを危惧する実衣(宮澤エマさん)は、政子に側室を考えた方がいいのではと耳打ちします。

京の後鳥羽上皇に命じられ、実朝に政治指導するために鎌倉にやってきた源仲章(生田斗真さん)は、執務を行う義時のもとを訪れると、時政の一件を気遣い、正しき道は茨の道、悪く言う者もいるけれど、自分は味方であると告げたのでした。

実朝は和歌の才能を開花させ、京で大きな評判となっていました。

源仲章の仲介で、和歌の大家である藤原定家に和歌の添削をしてもらうことに。

和歌の師である三善康信(小林隆さん)の前で、自作の和歌を詠んでいると、三善は最後を逆にしたらいいと提案します。

そこに仲章が定家からの文が届いたとやってきました。

そこには、実朝の詠んだ歌の最後の部分を逆にした方がはるかにおさまりが良いと添削されています。

それは、三善の提案により変更した部分でした。

三善は手をついて実朝に詫び、聞いていた仲章は、実朝には「これからは定家殿が和歌の師匠」と言うと、三善に今後実朝への和歌の指南はしないようにと厳命するのでした。

落ち込む三善に実朝は、和歌に興味を持ったのは三善のおかげだと感謝を告げ、励ましたのです。

和田義盛の頼み

千代は、実朝と距離を縮めようと努力をしていました。

貝合わせをしようと誘い、乗り気ではなかった実朝も、1回だけならと応じます。

しかしその時、和田義盛(横田栄治さん)がやってきて、その時間を奪ってしまいます。

肩を落とし、千世は部屋を出ました。

和田は、周囲から上総介になって欲しいと請われていると実朝に打ち明けます。

そして、自分を上総介にしてほしいと訴えたのです。

実朝は、和田の願いを叶えてやろうと、政子に相談しました。

政子は「和田殿は私も好きですよ」と言ったうえで「政というのは、身内であるとか仲がいいとか、そういうものとは無縁な、もっと厳かなものだと思うのです」と実朝を諫めます。

項垂れて部屋を出ていく実朝。

2人の会話は、政子に請われて棚を作りに来ていた八田知家(市原隼人さん)に聞かれていました。

実朝が去ると、八田は政子に苦言を呈しました。

「北条の方々のことですが、はっきり申し上げて御家人たちは皆、苦々しく思っております。北条でなければ国司になれないのか」と。

政子は驚きました。

政子が義時に確認すると、「それでもやれねばならぬのです。2度と北条に歯向かう者が出ないように」と説明しました。

立ち去ろうとする義時に、父を助けてくれて感謝している、でも、と言葉を詰まらせた政子。

「むしろ殺していれば御家人たちは恐れの戦き、ひれ伏したのに、私の甘さです」と義時は冷酷に告げ、背を向けたのでした。

義時の思惑

実衣が用意した側室候補が、実朝と対面しています。

側室を持つつもりはないと、実朝は即座に断ります。

女性は、立ち上がり、辞去しようとするのですが、それでは女性の立場が悪くなるだろうと、実朝は女性を引き留め、何か困っていることはないかと話しかけました。

すると女性は、酷い男に引っ掛かり捨てられたと訴えたのです。

泰時が、実朝への返歌に悩んでいると、義時が「いささか疲れた」とやってきて、横になりました。

そこに横になられても困ります、と泰時は言うのですが、義時は寝ころんだままです。

義時は、ふと目に入った泰時の従者・鶴丸(きづきさん)に、諱をつけてやろうか、と言い出しました。

義時は鶴丸に「盛綱」と名を付けます。氏も必要と言うと、鎌倉に平家所縁の者がいる、源氏の世が安泰になった証として、「平盛綱」と名を付けたのです。

盛綱には泰時の命綱になって欲しい、と義時が言うと、盛綱はついでに自分を御家人にして欲しいとと訴えます。

本来、鶴丸の身分では御家人になることはできませんが、義時は面白い、というと、本日行われる弓の技比べに紛れ込み、一際目立つ働きをして見せろ、と言うのです。

働きが良ければ、実朝に掛け合うと義時は言うのでした。

和田義盛を呼び出した義時は、和田が実朝に訴えた上総介の件は忘れるようにと告げます。

和田は、実朝は承知してくれたと言い募るのですが、義時はそれを素気無く却下します。

そして、これからは直接実朝に頼むことも、「羽林」と親し気に呼ぶことも禁止します。

憤る和田は「変わっちまったよなあ、鎌倉もお前も」と義時に吐き捨てたのでした。

大江広元(栗原英雄さん)は、「和田殿は御家人の間で人気があります。慎重にかからねばなりませんな」と言うのです。

和田の背後には三浦がいます。

大江は義時にそう告げました。

そこに三浦義村(山本耕史さん)がやってきました。

三浦は、源頼家の正室・つつじ(北香那さん)と善哉を連れて来たと告げます。

つつじと善哉を政子のもとへ案内すると、義時は三浦に政治の仕組みを変えようとしていると打ち明けました。

御家人の力を削ぐために、守護を2年で変更する、と言うと三浦は、自分も相模の守護だと主張します。

「だからこそ、真っ先に賛成して欲しい、他の御家人たちが何も言えなくなる」と義時は訴えるのです。

「いいだろう」と軽く請け負った三浦ですが、義時が去ると、その怒りを床にぶつけるのでした。

御所に呼ばれたつつじと善哉は、庭で実朝と北条時房と対面していました。

養子となった善哉なので、実朝のことは「父上」と呼ばねばならないのですが、善哉はそう呼ぶことができません。

実朝は無理をしなくていい、と言うと、善哉を誘って3人で蹴鞠を楽しむのでした。

切的の技比べが行われていました。

左方、右方と別れ、遠く離れた的を射抜く競技で、左方・八田知家は見事的を射抜きます。

右方としてその次に弓を持った泰時も難なく的を射抜きました。

次の左方は、惜しくも的を外し、次の右方・平盛綱(鶴丸)が的を射抜けば、泰時たちの勝利となります。

盛綱は大勢が見守る中、弓を引き、的に狙いを定めるとそれを正確に射抜きました。

その活躍を見た義時は喜び、約束通り、実朝に盛綱を御家人にして欲しいと訴えたのです。

しかし、実朝は「それはできん」と拒みます。

身分が違う、と言い「和田義盛の上総介推挙を止めたのはお前ではないか。守護の任期を定めたのも御家人たちに勝手をさせぬためではなかったのか、お前らしくもない」と主張したのです。

義時は、確かにその通りだと認め、引き下がりました。

しかし義時は「さて、どうやら私はもう要らぬようです。後は鎌倉殿のお好きなように進められるがよい。いずれ、引き下がらせていただく」と実朝に迫ったのです。

顔色を変えた実朝は、自分が間違っていた、というと盛綱を御家人にすると明言したのです。

義時は「私のやることに口を挟まれぬこと。鎌倉殿は見守ってくださればよろしい」と言い募ります。

どうすればいいのか、と恐る恐る尋ねる実朝に、「改めて私に褒美をください。それを盛綱に譲ります」と義時は指示しました。

実朝は、時政の謀反を止めたとして義時に改めて褒美を渡すと口にしたのでした。

実朝は気が滅入り肩を落として庭に出ました。

そこには、蹴鞠を持って座り込む時房がいました。

亡き頼家のことを考えていたという時房。

実朝は、兄とあまり語り合えなかったと思い返します。

側近だった時房は、頼家の寂しい気持ちを理解することができなかったと後悔していました。

実朝には心を許せる相手はいるか、と心配する時房。

実朝は煩悶します。

千世の訴え

その夜、実朝は正室・千世の訴えを聞きました。

実朝に世継ぎができぬことを皆が心配している、自分にその役目ができないのであれば、側室を持って欲しい、と震えながら訴える千世。

実朝は千世の手を取ると、誰にも打ち明けたことのない秘密を打ち明けたのです。

「私には世継ぎを作ることができないのだ。あなたのせいではない…、私はどうしても…そういう気持ちになれない…」

千世は「ずっとお1人で悩んでいらっしゃったのですね、話してくださり嬉しゅうございました」と実朝の気持ちに寄り添い、実朝を抱きしめたのです。

実朝は、私には応えてやることができない、と戸惑うのですが、それでも構わない、という千世に勇気づけられ、躊躇いながらも千世の背に手を回したのでした。

泰時は実朝への返歌が作れず、悩んでいました。

そこに源仲章がやってきました。

泰時に贈られた和歌を読んだ仲章は、これは恋する気持ちを読んだものです、と解釈してくれました。

それを聞いた泰時は、実朝が間違えて渡したものだと思い、実朝の居室を訪れました。

そして、間違えていますと和歌を差し出すと、実朝は複雑な表情を浮かべ泰時を見つめると、間違えて渡してしまった、と言いながら別の歌を差し出したのです。

「大海の磯もとどろに寄する波 破れて砕けて裂けて散るかも」

和田の不満

義時の次男・朝時を呼び出した義時は、侍女に手を出し実朝が立腹していると叱責します。

朝時は悪びれることなく、鎌倉殿に取り成して欲しいと義時に懇願しました。

父を超えようとする気概はないのか、と強く言っても、そんな気概は全くない、と口にする朝時。

義時は呆れ、朝時に去れ、と命じたのでした。

和田義盛は、義時に対し、不満を募らせていました。

時政を伊豆に追いやりやりたい放題だと言い放つと、古株の御家人を蔑ろにしたら、痛い目にあうってことを思い知らせてやろう、と宣言したのです。

同席していた三浦も、和田に同意するのでした。

建暦元年(1211年)9月15日、頼家の次男・善哉が出家、名を公暁と改めました。

22日、僧として仏の定めた戒律を受け取るため、京へ上ることになった公暁が政子のもとへ挨拶にやってきました。

園城寺にて修行するという公暁に、戻ってきた際には鶴岡八幡宮の別当になってもらうと約束した義時。

義時と政子は、公暁の旅立ちを見送りました。

公暁が戻るのは6年後。

その時、鎌倉最大の悲劇が起こるのです。

次回、第40回「罠と罠」

閑院内裏の修復を計画する後鳥羽上皇(尾上松也)は、鎌倉に引き受けさせるという藤原兼子(シルビア・グラブ)の進言に心を躍らせ、慈円(山寺宏一)と共に笑みを浮かべる。一方、京から知らせが届いた鎌倉では、重い負担に御家人たちが反発。源実朝(柿澤勇人)からも慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集う状況を、義時(小栗旬)が苦々しく思っていた。そんな中、信濃で一つの事件が起こり……

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式サイトより

とうとう和田義盛にも不穏な気配が漂い始めましたね。

時政に代わり、政の中心となった義時ですが、御家人からの理解は薄く、御家人の不満は膨らんでいきます。

御家人に人気の高い和田の存在を義時はどう対処するのでしょうか。

義時のブラックさが際立ちそうな、嫌な予感がしていますね。

最後に

「穏やかな一日」という表題でしたが、どこが穏やかだったの?と思わずにはいられない不穏な空気満載の回だったと思います。

冒頭、長澤まさみさんの登場にも驚きましたね。

美しい侍女姿に感服しました。

それにしても、小栗旬さん演じる義時がとにかくブラックでダークで、恐ろしかったです。

何でしょう、亡き兄・宗時の意志を継ぐと言って、北条の権力に固執する姿は、追放されたりくの執念を思い出します。

変貌してしまった弟・義時に、政子が戸惑う姿に共感しました。

どうしちゃったの、という感じですよね。

実朝を意のままに動かすために、自分はいなくなる、と脅すシーンは、本当に恐ろしかったです。

人形のように、義時の望む言葉を吐き出してしまう実朝のやるせなさをヒシヒシと感じ、柿澤勇人さん演じる実朝にエールを送りたくなってしまいました。

今回、実朝にとっては辛い回でしたよね。

義時の意のままに従うしかなく、自分はお飾りなのだと突きつけられ、仲の良い和田義盛の要望すら叶えてやれず、無力感に苛まれる。

泰時への思いは全く届かず、妻に隠していたことを告げなければならない辛さ、実朝の悲しみ切なさが良く伝わってきて、胸に刺さりました。

自分が辛く苦しくても、人を思いやれる実朝の優しさもグッときましたね。

自分の助言のせいで添削されてしまい落ち込む三善を慰める実朝の姿にほっこりしました。

それにしても、柿澤勇人さんの歌詠みは素晴らしかったですね。

美しい声、美しい抑揚、思わず聞き惚れてしまいました。

さて、次回、第40回「罠と罠」では和田との対決が待ち受けています。

義時暗殺の企ては果たして成功するのか、首謀者である和田の子や甥の処遇はどうなるのでしょうか。

当初から裏表のない気持ちのいい坂東武者であった和田義盛はどのような結末を迎えるのでしょうか。

「罠と罠」表題からして不穏すぎる第40回、見逃せませんね。

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