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青天を衝け 第13回「栄一、京の都へ」のあらすじと感想とネタバレ

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2021年大河ドラマ「青天を衝け」は、NHK総合にて毎週日曜夜8時から、BSP、BS4Kにて毎週日曜午後6時から、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。

目次

前回のあらすじ

横浜外国人居留地を焼き討ちにして、世間を騒がせ、幕府を転覆させる計画を立てていた尾高惇忠(田辺誠一さん)を中心とした渋沢栄一(吉沢亮さん)たち。

天下のために命を懸けたい、しかし、家に迷惑をかけるわけにはいかないと、栄一は父に勘当を願いました。

栄一の強い意思を尊重し、父・市郎右衛門(小林薫さん)は栄一の勘当を決めました。

栄一は、娘・うたが生まれてから一度もその腕に抱いたことがありませんでした。

妻・千代(橋本愛さん)は、栄一が旅立つ前に、一度だけでもいいから父のぬくもりをうたに与えて欲しいと願うのですが、栄一はその願いを聞かず、千代とうたに背を向けてしまうのです。

計画のため、江戸に出てきた栄一と従兄弟の渋沢喜作(高良健吾さん)ですが、栄一たちの動きは幕吏たちに警戒されていました。

武器屋に行くところを監視され、逃げ出した栄一は直ぐに武士に捕まりました。

小屋に押し込まれると、そこに平岡円四郎(堤真一さん)が待っていたのです。

円四郎は、追われている栄一に何か悪いことでもしたのかと声をかけます。

悪いことはしていないが、百姓でも武士に負けない志がある、と啖呵を切った栄一。

そんな栄一を気に入った円四郎は、自分のところに仕えないかと誘ってきたのです。

喜作と合流した栄一ですが、円四郎の誘いに戸惑いながらも田舎には仲間もいるから、その誘いを断りました。

円四郎は残念がりながら、気が変わったら自分を尋ねるようにと言いおいて、立ち去ったのでした。

円四郎は、栄一の気性を気に入ったのですが、今の世の中では長生きできないだろうと栄一の身を案じました。

しかしその円四郎にも危機は迫っていたのです。

家を訪ねてきた川路聖護(平田満さん)は、慶喜が攘夷に積極的にならないのは小姓の誰かが慶喜に入れ知恵をしているからだと思い込んでいる攘夷志士たちが、慶喜の側近である円四郎の命を狙っていると心配していました。

川路は、徳川斉昭や藤田東湖の攘夷という思想が、流行病のようになってしまったのではと感じていました。

やがて、冬が近づき攘夷決行の日が目前に迫っていました。

栄一たちは惇忠のもとに集い、決行の準備を進めていました。

そこに、京から尾高長七郎(満島真之介さん)が戻ってきました。

長七郎は、決死の覚悟で攘夷の無謀さを訴え、栄一たちに決行を思い止まるように訴えかけるのです。

京で時勢を見てきた長七郎の話は的確で、惇忠も栄一も納得せざるを得ませんでした。

そして、横浜焼き討ち計画は中止となったのでした。

計画の中止により抜け殻のようになって家に戻った栄一を出迎えたのは、うたを背負った千代でした。

栄一は失意の中、自分の気持ちを吐露し、臆病だった自分を恥じ、うたと正面から向き合う決意を固め、初めて娘・うたを抱きしめたのでした。

栄一は、父に自分たちが立てた焼き討ち計画を打ち明け、その計画のために売上金をごまかしていたことを打ち明けました。

そして、自分たちが八州廻りに目をつけられたと告げると、家に迷惑をかけないために、京へ向かうと言うのです。

天下のために、何かできないか探ってみたい、という栄一に、父はもうお前の言うことに是非は言わない、と言いました。

ただし、物の通りは踏み外すな、と言うと、お金の入った袋を栄一に渡したのでした。

江戸の徳川慶喜(草彅剛さん)も京に行き、帝を傍で守るという決意を固めました。

側近の円四郎も同行します。

慶喜と円四郎は、順動丸に乗って、京へと向かいました。

そして、栄一と喜作も家族に見送られ、京へと旅立つのでした。

前回、第12回「栄一の旅立ち」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

それでは、第13回「栄一、京の都へ」のあらすじと感想です。

京へ行く手立て

長七郎の必死の訴えで、栄一たちの企みは中止となりました。

新たな攘夷の道を探るべく、京へ向かうと決めた栄一と喜作。

2人は、京へ向かう前に、まず江戸へと向かっていました。

途中、熊谷宿で休憩を取っていると、薩摩訛りの浪士を見かけました。

どうやら栄一たちと同じく、追われる身のようで、見回りの武士から顔を背ける素振りをしていました。

彼は薩摩藩士の五代才助(ディーン・フジオカさん)。

栄一と才助はいずれ出会うことになるのですが、それはまた後の話です。

栄一と喜作が江戸に向かった目的は、以前仕官しないかと誘ってくれた平岡円四郎に会うためでした。

円四郎を頼り、京へ行く力を借りたいと思っていたのです。

京の平岡の邸に行くと、円四郎は不在だと言われ、追い返されそうになってしまいます。

それでも引き下がれない2人は、使用人に食い下がっていたのですが、そこに円四郎の妻・やす(木村佳乃さん)が現れました。

やすもまた、2人を追い返そうとするのですが、2人の会話に「栄一」という名が出てきたことから2人に名を尋ねたのです。

すると、2人ともに「渋沢」と名乗るではありませんか。

やすは円四郎から渋沢という名の2人の若者について、聞いていました。

このご時世、2人の気性では直ぐに斬られてしまうかもしれないと案じていたやすは、栄一と喜作の無事を喜んだのでした。

2人を家に上げたやすは、円四郎は慶喜について京に行ったと伝えました。

そして、円四郎が不在中、渋沢と名乗る2人が訪ねてきて、何か困っているようならば、これを渡して欲しいと書状を託されていたのです。

それは、円四郎の家臣であるという証文でした。

これがあれば、2人は胸を張ってどこへでも行けるというのです。

栄一たちは喜び、それを受け取ろうとするのですが、やすはそんな2人に問いかけたのです。

「これを受け取るからには、あんたたち、きっちりうちの人の家臣になるんだろうね、一橋に忠誠を尽くして働き、あんたたちが殿とうちの人をちゃんと守ってくれるんだろうね」とやすに詰め寄られた栄一。

やすの迫力に負けた栄一は、「はい、忠誠を誓います」と答えるのでした。

京に行く前に、一橋家の家臣に見えるように身なりを整えると、2人は見違えるようになりました。

こうして、2人の新たな旅立ちが始まったのです。

村に残された人々

血洗島の中の家では、東の家の宗助(平泉成さん)夫婦が出て行った栄一と喜作について話していました。

働き手である2人が伊勢参りと称して家を出て行ったことに対し、なんで止めなかったのだと千代を責めるまさ(朝加真由美さん)。

ゑい(和久井映見さん)は千代は何も悪くない、自分が甘やかして育てたからだと千代を庇います。

市郎右衛門も、俺が2人分まで働く、と口にして宗助たちを黙らせたのでした。

尾高の家の平九郎(岡田健史さん)も忙しく人の何倍も働いていました。

兄・惇忠が忙しくしているというのもありますが、次兄・長七郎の様子がこのところおかしいと言うのです。

長七郎は、江戸に行きたい、と訴えるのですが、惇忠はそれを許しません。

狐が見えると言ったり、夢に魘されている長七郎のことを皆、心配していました。

惇忠は、栄一たちからの文を待つようにと長七郎を諭したのでした。

坂下門外で、老中・安藤を斬るよう言われていたのに行けなかった自分、代わりに行った河野の死、京で見てきたことで、河野たちが何のために死んでいったのか分からなくなった自分。

様々な感情が入り乱れ、長七郎は病んでいきました。

京に到着

京に到着した栄一と喜作。

華やかで歴史ある街並みに感動します。

あちらこちらをキョロキョロと見回していると、逃げていく人影を見つけました。

何事かと思ってみていると、それを追うようにして浅葱色の揃いのだんだら模様の羽織を着た集団に出くわしました。

栄一たちは、隊士たちに指示を出していた土方歳三(町田啓太さん)の鋭い視線に息を呑みました。

土方たちが立ち去ると、嫌悪するように石を投げつける武士がいました。

栄一たちが話を聞いてみると、揃いの羽織の集団は新選組といい、京が物騒だから浪士たちに徒党を組ませて浪士たちを取り締まらせようという一橋の企てだと吐き捨てます。

一橋?と聞き返すと、一橋の佞臣・平岡円四郎の企みだと続けました。

「俺たちは攘夷の志士だい、徳川一門の一橋の威光にすがるなんてあってはならないことだ」と言った喜作に、「俺たちは平岡様ってお人に男と男の約束で助けてもらっただけ」と栄一は返します。

平岡に京にたどり着いた礼をきちんと言って、縁を切ろうと考えてました。

翌日、慶喜の宿舎に行き、円四郎を呼んでもらおうと思ったのですが、平岡は不在だと言われ、会うことはできませんでした。

礼は尽くした、と考えた2人は、次は攘夷の志しを果たすべく情報収集に乗り出すことにしたのです。

攘夷の志士たちを訪ね、京の揺れ動く情勢を探っていた時、いずれ薩摩の西郷が戻ってくる、という情報を得ました。

参与会議

文久4年(1864年)その頃、政の中心は江戸から京へと移ってきていました。

孝明天皇(尾上右近さん)は、徳川慶喜、松平春嶽、松平容保、島津久光らを朝議参与に任命し、天皇も同席する参与会議を開かせました。

その中心にいたのは、武力に勝る薩摩の国父・島津久光でした。

久光は、一度は開いた横浜の港を閉じようと画策していました。

これを天子様にいかに納得してもらうか、と話しながら立ち去る一行を慶喜は鋭い目つきで睨んでいました。

薩摩を疑っているのかと松平春嶽(要潤さん)に問われた慶喜は、政は公儀のものなのに、なぜ、京で行われているのか、と疑問を呈します。

春嶽は、今の国難は公儀の職務を超えている、と訴えます。

今までの古臭い考えを捨て、全く新しい世にしなければ、免れません、と口にしたのです。

円四郎が、「しかし今、天子様は公方様を殊のほかご信頼のご様子」と言っても、「いや、公儀が公儀のみで国を守るのはもう無理だ、朝廷がこの先横浜の港を閉じよなどと無理難題を押し付けるのなら、徳川はもう政の委任を返上したほうが良い」と意見したのです。

徳川に征夷大将軍を降りろというのか、と円四郎が訴えても、春嶽は「そうじゃ」と頷くのです。

一度全てを捨て、我々で新しい世を作ろうではありませんか、と誘うのです。

慶喜はそんな春嶽に怒りを覚えました。

円四郎は、慶喜の側近として原市之進を紹介されました。

原市之進といえば、水戸の藩士です。

水戸の過激派から命を狙われている円四郎は、原の就任に疑問を覚えました。

すると原は、水戸の藤田小四郎が攘夷を唱えて徒党を組み、長州の桂小五郎と連絡を取り、水戸を出て行ったことを話しました。

水戸藩の元家老・武田耕雲斎が小四郎を諌めても、小四郎は聞く耳を持たず、出て行ってしまいました。

烈公を神として崇める藤田たちを、水戸の衆は「天狗党」と呼ぶようになったといいます。

武田は慶喜の身を案じ、慶喜の身を守るようにと原を慶喜の側近にしたのです。

話を聞いた円四郎は疑ったことを詫び、ともに支えようと決意を固めたのです。

文と焦り

栄一たちは、円四郎に直接会って、お礼をしたいと考えて何度も円四郎を訪ねるのですが、多忙な円四郎になかなか会うことができません。

しかしその後も円四郎と会えず、懐は寒くなっていくばかりでした。

慣れない京での生活で、情報収集をしていた栄一たちは、あっという間に資金が尽き、借金まみれになってしまいました。

そこでわかったことといえば、京で攘夷を語っている連中は、幕府の不満ばかりで実際に行動に移さないということです。

正月にも帰らなかった2人は、地元のことを案じていました。

しかし、それを考えても仕方がないと、2人は動き出そうとしていました。

「京では今のところ大きな動きはない、しかし、そんな今こそ俺たちが動かなければならない、ここに眠る志士たちの目を覚まし、昨年叶わなかった横浜焼き討ち計画の悔いを晴らし、更に大きな攘夷の夢を叶えるのだ。今一度、ともに画策致したい。長七郎に今すぐ京に来るように伝えて欲しい」と栄一は惇忠に書き送りました。

手紙を受け取った惇忠は、長七郎を京に向かわせることにしたのですが、様子がおかしい長七郎を一人で向かわせるわけには行かないと、同士の中村三平に同行を頼んだのでした。

血洗島を出発した長七郎たちは、途中、坂下門外の変で命を落とした河野の故郷を訪れ、墓参りをしたのです。

河野の死に責任を感じていた長七郎に、中村はあまり思いつめるな、と長七郎を宥めるのです。

道中、宿を探していた時、長七郎は異変を感じ振り返りました。

すると、狐の婚礼の行列を目撃したのです。

白い装束と狐面。

ゆらゆらと揺れる行列に惑わされた長七郎は、なぜ自分を誑かそうとするのだと、行列に斬りかかりました。

そして、長七郎の足元には、何の罪もない飛脚が袈裟懸けに斬られ、絶命していたのでした。

円四郎からの呼び出し

なかなか来ない長七郎を宿で待っていた栄一と喜作。

そんな2人を探る武士の姿がありました。

自分たちを伺っていた人物に気づいた2人は動揺します。

そこに、惇忠から早飛脚で文が届きました。

それは、長七郎と中村が捕まり牢に入れられたと書かれていたのです。

直ぐに江戸へ向かおうと言う喜作を栄一は止めます。

自分たちが江戸に行っても何もできないというのです。

しかも長七郎は、栄一が書いた手紙を持ったまま捕まりました。

その手紙には、横浜焼き討ちやら眠る志士たちの目を覚ますなど、刺激的な言葉を書き連ねていました。

栄一たちの計画は幕府の知るところとなってしまったのです。

そういえば、先ほど栄一たちの様子を伺う人物にも気づきました。

栄一たちは身の危険を感じ、すぐさま身を隠そうとするのですが、どこにも行くところがなく、進退極まり項垂れる2人。

そこに来客が来たとの知らせが入りました。

追手が来たのかと思った2人は荷物をまとめて二階から飛び出そうとします。

すると、「動くな!」という鋭い声が響きました。

その声を発したのは一橋家の家臣・川村恵十郎でした。

円四郎が呼んでいると告げると、2人を円四郎のもとへと連れて行ったのです。

円四郎の前で平伏する2人。

円四郎は単刀直入に、江戸で何か企てたことがあるか、と尋ねてきました。

シラを切る2人ですが、円四郎は畳み掛けるように言葉を重ねてきます。

江戸の御公儀から2人について円四郎に問い合わせがあったのです。

なんでも、2人を捕らえる為の取り締まりが、もう京まで追ってきてると言うのです。

2人は、京に来る際に円四郎の家臣と名乗ってやってきていました。

円四郎の家臣なのかと聞かれても、2人は円四郎の誘いを断っています。

かと言って、正直に家臣ではないといったら、2人は直ちに捕縛されることがわかりきっています。

それでどう返答しようかと円四郎は困っているというのです。

自分は今更2人に謝って欲しいわけでもおべっかを言って欲しいわけでもない。

知らぬ中じゃない、お前たちの気質も多少は知っている、悪く図ろうなんて思っていない、包み隠さず話せ、という円四郎。

2人は観念して正直に話し始めました。

長七郎が捕まったこと、そして栄一が書いた手紙が公儀の手に渡ったことを話しました。

内容は、と言われた栄一は、自分たちは幕府が政を怠っており今のままじゃ日の本は成り立たない、一刻も早く幕府を転覆させねばと悲憤慷慨している、と語ります。

だからその持論を文に書き送ったと白状したのです。

これは幕府に疑いを持たれる文であったと正直に告白しました。

すると円四郎は、人殺し、盗みなどはしていないかと聞いてきます。

栄一がそれはしていない、というと円四郎は頷きました。

栄一が斬ってやりたいと思う事はあっても、その機会に恵まれませんでした、と更に言うと、円四郎は「バカ正直なやつだな」と苦い顔をしたのです。

そして円四郎は、これからどうするつもりだ?と問いかけました。

決まった目的も見つけられず、前にも後ろにも進めない、と2人が迷いを話すと、円四郎はだったらそろそろ腹を決めろ、と言うのです。

「お前らが例え幕府を駄目だと思っていても、一橋は同じとは限らない。

悪戯に幕府を倒すために命を投げ出したところで、それが本当に国のためになるのか、お前たちはまだ、そこのところが分かっていない」と語ります。

「俺は、政や自分の立場に関わりなく、お前たちを気に入っている、悪運が強いところも好きだ、そんな無鉄砲でいつ死んでもおかしくないのに、こうして2人揃ってもう一度顔を見せてくれた、どうだ、一橋の家来になれ」と円四郎は2人に誘いかけるのでした。

次回、第14回「栄一と運命の主君」

栄一と喜作は、円四郎から一橋家に仕官せよと迫られるが、栄一は慶喜に自らの意見を建白することを条件に出す。円四郎は遠乗り途中の慶喜に2人を対面させ、屋敷で謁見させることに成功。栄一と喜作は、一橋家に仕官することになった。一方慶喜は、薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮を取り込んでいることに気づく。中川宮を問い詰め、その場にいた島津久光らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。

大河ドラマ「青天を衝け」公式サイトより

とうとう初回の場面に辿り着きましたね。

遠乗りの最中の慶喜に栄一たちが直訴する場面がようやく見られます。

栄一の主張をきちんと聞く慶喜に、栄一も惚れ込むようになっていきます。

これから栄一の商才で一橋家を盛り上げていくことになるのです。

慶喜には厳しい現実が続きますね。

聡明ゆえに、時代の変化も見えてしまう慶喜。

慶喜は天下のために、どう動き始めるのでしょうか。

最後に

血洗島を離れ、とうとう京に到着した栄一と喜作。

京の相場を知らず、せっかく父が用意してくれた金を無為に使っていくさまを見て、何をしているのだと怒りがこみ上げてきましたね。

栄一たちも、したくてそうしている訳ではなかったと知っていても、やはり父・市郎右衛門の顔が浮かんできて悲しくなってしまいます。

ろくな情報も掴めず、有力な志士に会うこともできず、目的もなくただ京に居続ける栄一たち。

焦りもあったのでしょうかね。

惇忠に思いの丈をぶつけた文を送ってしまいました。

それが元で追われる立場になり、円四郎の誘いに乗るきっかけになったのですが…。

長七郎の心が病んでいくさまが心に刺さりました。

あれほど精悍な顔つきだった長七郎が、どんどんやつれ、胡乱な表情を浮かべる様は恐ろしく、幕末という病にやられるとこうなってしまうのかと恐ろしくなりました。

そして、堤真一さん演じる円四郎が今回はとってもかっこよかったですね。

始めの頃は何もできなかった小姓・円四郎が慶喜の信頼厚い側近となり、様々な差配をしていることにびっくりです。

栄一たちを気に入り、力になろうとする懐の深さ、人を見る目の力に感服です。

妻・やすとのシーンは和みました。

栄一たちが自分を訪ねてくるという読みの鋭さ、自分の家来だという書状を用意する周到さ、栄一たちを評価する目の優しさに感動しました。

こんなに素晴らしい人が、佞臣と蔑まれ後に暗殺されてしまうなんて、今からそのシーンが来るのが恐ろしいです。

さらに、今回は北大路欣也さん演じる徳川家康が登場しませんでした!

絶対どこかに出てくると思っていたので、最後まで登場しなかったことに驚きました。

残念です、毎回どんな登場になるのか楽しみにしていたのに。

さて次回は、とうとう栄一たちが一橋に仕官することになります。

居所も決まり、仕事も決まり、ようやく動き出せるのです。

優秀な人材ですから、直ぐに頭角を現すのでしょうが、その過程が楽しみですね。

さてさて、初回から気になっていた慶喜と栄一の対面シーン。

栄一はどんな内容を話し、慶喜はどんな受け答えをするのでしょうか。

3か月も待ち続けたシーンですから、じっくり楽しみたいと思います。



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