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鎌倉殿の13人 第14回「都の義仲」のあらすじと感想

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61作目となる2022年大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」。

脚本は、三谷幸喜さん。

主役の北条義時を務めるのは、小栗旬さんです。

毎週日曜(総合)午後8時、(BSプレミアム、BS4K)午後6時、毎週土曜日午後1時5分から再放送が放送中です。

目次

前回のあらすじ

主である源頼朝(大泉洋さん)の暴言に腹を立てた北条時政(坂東彌十郎さん)は、息子の北条義時(小栗旬さん)に後を託し、鎌倉から去りました。

そんな中、頼朝の叔父・源行家(杉本哲太さん)が鎌倉にやってきました。

自分は何度も平家と戦っている、自分に報奨を与えるべきだと主張する行家。

頼朝は行家の主張をきっぱりと退け、弟・義円を無謀な戦いに巻き込んだことに怒りを顕にし、行家を追い出しました。

行家は、木曽義仲(青木崇高さん)を頼ってもいいのかと脅すのですが、頼朝は痛くも痒くもないとバッサリと切り捨てました。

義仲は今信濃に留まり敵の補給を絶っています。

さらに、奥州の藤原秀衡の動きも気になるところ。

頼朝は、奥州の藤原秀衡を呪い殺せる呪い師を京から呼び寄せることにしました。

木曽義仲は頼朝の従兄弟に当たります。

源氏一門の中で頼朝にも劣らぬ勢力を持っている義仲に、行家は平家を滅ぼし、源氏の世を作ろうと訴えるのです。

ある日、甲斐から武田信義(八嶋智人さん)が鎌倉にやってきました。

木曽義仲が行家の力を使って、平家と手を組もうとしていると訴えに来たのです。

どうにかしろと言われた頼朝は、軍勢を率いて信濃に赴き、噂が本当だったらそのまま討伐しようと計画したのですが、坂東武者たちの反発が激しく、軍勢を派遣することを断念。

源範頼(迫田孝也さん)を使者として信濃に向かわせることにしました。

御家人たちと頼朝の中にヒビが入りかけ、下手をすれば鎌倉は真っ二つになると上総広常(佐藤浩市さん)と義時は危惧するのでした。

そして出立の朝、自分も一緒に行きたいとダダをこねた源義経(菅田将暉さん)ですが、前夜、招かれた比企の邸で紹介された娘と一夜を過ごし、時間になっても現れず、範頼に置いていかれていまいました。

信濃で木曽義仲が、源氏同士で戦う気はない、頼朝や武田とぶつからないために北陸道を選んだことを説明すると、範頼は義仲の言葉を信用します。

しかし、条件として人質を差し出すように命じるのです。

義仲は、嫡男・義高(市川染五郎さん)を差し出すと決めました。

亀の前事件で懲りたと思われた頼朝ですが、懲りずに亀(江口のりこさん)のもとへと現れました。

しかしそこには妻・政子(小池栄子さん)の姿が。

政子を恐れた頼朝は、早々に立ち去り、亀は政子の怒りの激しさに、自分は手を引くと宣言し、政子に御台所と呼ばれるにたる人物になれと、奮起を促したのでした。

亀との逢瀬を邪魔された頼朝が向かった先は、江間の八重(新垣結衣さん)のところでした。

今も自分を想い続けていると信じていた頼朝でしたが、今の八重は頼朝をきっぱりと拒絶。

頼朝を邸から追い出しました。

八重は、義時の不器用で一途な優しさに少しずつ絆されていたのです。

八重は、訪れた義時に笑顔を見せ、義時が望んでいたように「お帰りなさい」と言葉をかけたのです。

義時の思いが漸く八重に届いたのでした。

前回、第13回「幼なじみの絆」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第14回「都の義仲」のあらすじと感想です。

大姫の許嫁

八重と思いが通じ合い、北条義時は八重の待つ家に帰る喜びに溢れていました。

木曽義仲の嫡男・義高が鎌倉に入りました。

大姫の許嫁という名目ですが実質的には人質です。

当初、政子は幼い大姫に許嫁などまだ早い、木曽の山猿など、と不快感を顕にしていました。

しかし、現れた義高は、面立ちが麗しく洗練された仕草で、政子も大姫もひと目で気に入ってしまいました。

義高は冠者殿と呼ばれるようになりました。

頼朝の最大のライバル木曽義仲は、北陸に勢力を伸ばしていました。

その義仲を討つべく、平家の追討軍が迫っていました。

義仲上洛

寿永2年(1183年)5月。

木曽義仲は倶利伽羅峠で平家を撃退。

勢いに乗った義仲はそのまま京を目指しました。

義仲の勢いを恐れた平家は、安徳天皇を連れて西国へと逃げ出したのです。

平家一門は帝と三種の神器と共に、都を出て行きました。

源頼朝は、義仲に先を越されたことに焦りますが、側近の大江広元(栗原英雄さん)は、義仲と後白河法皇(西田敏行さん)は後に必ず衝突する、しばらくは様子を見ようと提案しました。

後白河法皇は、上洛した義仲に平家追討と三種の神器奪還を命じます。

しかし義仲は、三種の神器が何であるかよくわかっていませんでした。

無骨で礼儀に疎く、政治の駆け引きもできない義仲は、奪われた三種の神器の代わりに自分の太刀を差し出し、無礼だと咎められてしまいます。

田舎者の義仲は、朝廷で疎んじられるようになっていきます。

恩賞

鎌倉の義高は、御家人たちに溶け込み、仲良くしていました。

和田義盛(横田栄司さん)に誘われて、相撲を取り、出来た傷口を手当しているところに義経がやってきました。

義経は、頼朝と義仲が不仲になれば、義高は殺されてしまうのだと言い放ちます。

しかし義高は、源氏同士で争うことはないと父が言っていたと反論し、義経に目出度いと言われてしまいます。

平家追討の恩賞が源氏一門にくだされることになりました。

勲功第一には頼朝、二位に義仲、三位が行家です。

頼朝は、たいして戦ってもいないのに、勲功第一が与えられてことにほくそ笑みます。

実は後白河法皇に、今後は朝廷の指図の元、西は平家、東は源氏が治めては如何と文を送っていたのです。

この手紙を読めば、頼朝が源氏全ての采配を握っていると勘違いされても無理はありません。

義仲自身は全く気にしてはおらず、むしろ褒美など頼朝に渡してもいい、と家人達にも言っていたのですが、それでは家人たちに示しが付かない、と言われ、行家と共に法皇に直訴しました。

頼朝が源氏の棟梁ではないのかという問いに、行家は大間違いと否定します。

それにより、頼朝の恩賞は取り消されることになりました。

京での義仲

秋、京に留まっている義仲の軍勢は、街で乱暴狼藉を働き、京の治安を不安定にしていました。

三善康信(小林隆さん)が街の惨状を見ていると、すぐに荒くれ者たちに絡まれてしまいました。

困っているところを義仲に助けられたものの、義仲に乱暴狼藉を働く義仲勢のことを訴えと、京に上るための寄せ集めの兵たちの仕業であるが、もう少し厳しくすると康信に頭を下げるのです。

義仲も、手勢の取締に苦労していました。

都中が物騒になったと法皇は嘆きます。

すごろくの相手をしていた行家は、自分の手勢ではない、と言い逃れます。

しばらくゆっくりしろ、と言ったものの、全然出陣しようとしない義仲と行家に失望した後白河法皇。

法皇は、平家に連れ去られた安徳天皇を諦め、別の孫を天皇に即位させていました。

しかし、三種の神器無しの即位だったため、天皇の象徴たる三種の神器を一刻も早く取り戻す必要がありました。

義仲を呼び出すと、法皇はすぐにでも平家追討軍を出し、三種の神器を取り戻すよう命じます。

しかし義仲は、頼朝の上洛を待ち、人数を整えてから出陣するつもりでした。

戦をしたことがないのに、口を出すなと思わず口にした義仲でしたが、法皇に圧力をかけられ、仕方なく出陣することになったのです。

出陣した備中で、義仲は平家軍に苦戦していました。

義仲が離れた隙に

その一報を聞いた頼朝は、この機を逃すまいと義仲の抜けた空白に入り込むよう動き出しました。

法皇に莫大な引き出物を届け、上洛の遅れを詫びます。

その代わりに法皇は、頼朝の流罪を解き、従五位下に位に復帰させ、東海道・東山道の軍事支配権を認める院宣を出しました。

義仲は、備中でその知らせを聞きました。

東山道の軍事支配権を頼朝が持つということは、義仲の所領・信濃も頼朝の支配地になるということ。

義仲は、法皇は何を考えているのかと憤り、京へ戻ろうとします。

行家はそんな義仲を止め、法皇は義仲に会わない、と断言します。

義仲は法皇の信頼を失っており、それを取り戻すためには戦に勝つしかありませんでした。

しかしその戦も勝てず、義仲は窮地に陥っていたのです。

さらに行家は、義仲に平家と繋がっているという噂が流れているが、本当かと突きつけたのです。

そんなわけ無い、と叫んだ義仲は、京に戻り院御所に押し入りました。

周囲が止める中、強引に押し入り、法皇の側近・平知康(矢柴俊博さん)を殴ってしまった義仲。

法皇は義仲との対面を拒み、丹後局(鈴木京香さん)は義仲に、「そなたに肝心なのは都のなんたるかを知ること、下がりなさい」と言い放ったのでした。

鎌倉の動き

法皇は、義仲の行動を謀反として頼朝に助けを求めました。

頼朝はすぐにでも軍勢を派兵しようとするのですが、源氏の戦いに関わりたくない御家人たちが出陣を渋っていました。

さらに、奥州の藤原秀衡が、頼朝不在の隙を突いて攻めて来るかもしれない危険があります。

頼朝は苛立ち、秀衡呪詛はどうなっているのかと叫びます。

阿野全成(新納慎也さん)は、京から招いた文覚(市川猿之助さん)は呪詛を怠け、漁場に入り浸りやりたい放題だと訴えたのです。

文覚は呪詛から外され、これからは全成が受け持つことになりました。

御家人たちは、源氏同士の争いに出陣を拒み、今動かせる兵は千しかありません。

まずは先発隊を派遣し、後に本軍が行くこととなりました。

先発隊の大将は、義経が指名されました。

義経は喜び、1か月で平家を滅ぼすと宣言します。

しかしまずは義仲です。

義仲は法皇を脅かす存在となっているため、まず義仲を倒せ、と頼朝は命じます。

義時と義高はこの争いに義はあるのかと憂います。

政子は、木曽と争うことに反発していました。

大姫が慕っている義高が頼朝に危害を加えられないよう、お守りしようと強い決意を固めたのです。

御家人の反乱

その頃、三浦館には岡崎義実(たかお鷹さん)、土肥実平(阿南健治さん)、千葉常胤(岡本信人さん)が押しかけてきていました。

3人は、三浦義澄(佐藤B作さん)に、頼朝と決別し義高を頭として坂東を自分たちの手で治めようと訴えたのです。

義澄は仲間同士の争いを憂い、やめるよう促すのですが、3人の決意は変わりません。

頼朝の身内である北条も討つつもりだと聞いた義澄は、北条を助ける条件で仲間に加わることにしました。

このままでは鎌倉がばらばらになってしまうと義時は悩みます。

八重は、義時にしかできない働きがあると慰めます。

義時は、八重のお腹の子が生まれるまでに何とかしようと、悩みました。

悩んだ義時は、父・時政に相談に行きました。

時政は、皆に所領を与えるといえば喜んで戦をすると助言します。

遠くの土地でもいいのかと尋ねると、遠くでも何でも土地があり米が取れるとなれば良いのだと言うのです。

りく(宮沢りえさん)は、頼朝と御家人を繋ぐ北条の役割の難しさが分かったかと問います。

義時は、だから戻ってきて欲しいと訴えても、りくは頼朝が呼びに来ない限り戻らないと強情でした。

義経の出陣

閏10月8日、義経の先発隊が鎌倉を立ちます。

義経は頼朝に出立の挨拶を行いました。

頼朝は、義経とじっくり2人で語り合ったことはなかった、と言い、戻ったらゆっくり語り合おうと約束します。

頼朝に促されて射った矢が頼朝が先に射っていた矢を弾き飛ばし、的に命中しました。

慌てる義経に頼朝は言いました。

「見事!強き弟に恵まれて儂は果報者じゃ!」

義経は嬉しそうに笑いながら、「京でお待ちしています」と言ったのでした。

出立前、義経は義高にとってあった蝉の抜け殻を渡しました。

蝉の抜け殻を集めるのが趣味と言っていた義高は喜んで受け取り義経を見送ります。

見送る義高の隣に義時が立ちました。

こうならないよう望んでいたという義時。

義高は、義経が不憫だと言います。

なぜなら、義経は父・義仲に勝てないだろうから、もはや再び会うことはないと言った義高は、貰った抜け殻を握りつぶしました。

入り込んだ景時

三浦館には、千葉、岡崎、土肥の他にも主だった御家人の姿がありました。

その中には梶原景時(中村獅童さん)の姿も。

さらに、頼朝に呪詛から外された文覚も加わっています。

その夜、景時は頼朝の側近のところに戻り、三浦館の様子を語りました。

今はまだ、具体的なことは何も話していない集まりですが、ここに、統率できる存在が加わったら、頼朝側は危うくなると主張しました。

今はまだ反対派に加わっていませんが、この集まりに上総介広常(佐藤浩市さん)が加わることを頼朝派は恐れました。

大江は、義時に上総についてお願いがあると言うのです。

義時は、上総に会い、お願いがある、と呼びかけました。

いいかけた上総を遮った義時は、反対派から誘いがあったら乗って欲しいと言うのです。

その後、反対派の集まりに、上総広常の姿も加わったのでした。

次回、第15回「足固めの儀式」

源義経(菅田将暉)率いる一軍が迫っていると知った木曽義仲(青木崇高)は、後白河法皇(西田敏行)を捕らえて京に籠もる。一方、鎌倉では御家人たちが謀反を計画。上総広常(佐藤浩市)も加わり、義仲の嫡男・義高(市川染五郎)を旗頭とし、都ばかりに目を向ける源頼朝(大泉洋)の失脚をたくらむ。義時(小栗旬)は御家人たちの計画を潰すため大江広元(栗原英雄)らと連携し……

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式サイトより

義経と義仲の激突が目前に迫る中、鎌倉では御家人たちの反乱の気配に、義時たちの緊張が高まります。

坂東武者たちの企みは、頼朝達には筒抜け。

義時は、鎌倉を1つにまとめようと必死に立ち回りますが…。

京で戦、鎌倉では反乱と目を向けるところが多すぎて、大変ですね。

大姫と義高の悲しい結末を思うと胸が苦しくなります。

次回、第15回「足固めの儀式」

タイトルからして不穏なのですが、どのように魅せてくれるのでしょうか。

楽しみです。

最後に

いつもは報われない小栗旬さん演じる義時が幸せそうで良かったですね!

漸く訪れた春。

厳しい表情が続いていた新垣結衣さん演じる八重も笑顔が増えて、明るい気持ちになりました。

しかし、戦はまだまだ続いています。

名目は大姫の許嫁ですが、人質としての役割が強い義高。

気丈に振る舞い、大姫とも仲良く過ごす姿は微笑ましかったです。

しかし、このあとに来る悲劇を思うと、苦しくなります。

悲しい結末が来なければいいけど、史実ですからね。

どのような表現になるのでしょうか。

大姫と義高、2人の結末を見届けようと思います。

青木崇高さん演じる木曽義仲の実直な様子は素直に好感が持てました。

しかし、京の人々はそんな義仲を田舎者、山猿と謗りますよね。

確かに無知で礼儀を知らず、野蛮に見える義仲を煙たがる気持ちもわからないではありませんが、余りにも勝手な京の人々に、少し腹が立ちました。

もちろん、民に乱暴狼藉はダメですけどね。

義仲自身はとても誠実な人なので、やはりその結末が残念です。

義仲の幼馴染の秋元才加さん演じる巴御前は、物凄く力強いのでしょうか。

あの効果音は凄かったです、雷のような効果音、びっくりしました。

悲しいのは義高や木曽義仲だけではありません。

坂東武者たちも悲しい運命を辿ります。

頼朝の手のひらで踊らされた挙句、罰せられてしまいます。

主従の契を交わしたといえど、所領を持つ人々はやはり自領が優先は理解できますが、頼朝にしてみれば、歯がゆかったんでしょうね。

これからどんどん御家人達を処分し、勢力を固めようとしていくのです。

吾妻鏡では、その様は苛烈を極めていました。

大泉洋さん演じる頼朝がどれほど苛烈に処分を下していくのか、策略を巡らせていくのか。

多彩は演技を誇る大泉洋さんの冷静冷酷な演技が楽しみではありますが、坂東武者たちの行く末が悲しくてたまりません。

この時代、裏切りやら制裁やら恐ろしいことばかりが多く、それに巻き込まれる女性たち、家人たちが哀れですよね。

次回、第15回「足固めの儀式」は、そんな悲しいことばかりが起こる予感で、ビクビクですが、スピーディーな展開についていけるよう、しっかりと視聴しようと思います。

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