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どうする家康 第20回「岡崎クーデター」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第20回「岡崎クーデター」では、武田信玄の遺志を継いだ武田勝頼による岡崎攻撃が始まります。武田の猛攻に徳川家康の嫡男・信康は堪え切れるのでしょうか。

勝頼による陰謀で、岡崎に危機が迫ります。

目次

前回のあらすじ

元亀4年、病により武田信玄は志半ばでこの世を去り、信玄の遺志は嫡男・勝頼(眞栄田郷敦さん)に引き継がれることになりました。

信玄は、自分の死を3年は隠すよう家臣に命じたはずでしたが、その噂は各地に広がっていました。

織田信長(岡田准一さん)は、自分を裏切り武田と通じていた足利義昭(古田新太さん)を京から追放。

事実上、室町幕府は終焉を迎えました。

信長が次に狙ったのは浅井長政の小谷城でした。

木下藤吉郎改め、羽柴秀吉(ムロツヨシさん)に攻略を命じ、小谷城を落としました。

秀吉は、長政の遺志により3人の姫たちを守るため生き残ったお市(北川景子さん)を保護したのです。

その頃、徳川家康(松本潤さん)は、三方ヶ原の戦いで受けた衝撃が大きすぎ、無気力になっていました。

そんな家康を浜松城に仕える侍女・お万(松井玲奈さん)は慰め、家康は次第にお万に心を傾けていったのです。

お万の懐妊が発覚し、家康は石川数正(松重豊さん)や酒井忠次(大森南朋さん)に叱責を受けます。

その報告は岡崎にいる妻・瀬名(有村架純さん)にも届けられ、瀬名は浜松に乗り込んできました。

正妻として面目を潰されたと憤った瀬名は、家康を激しく叱責し、愛人であるお万とも対峙しました。

お万と話をした瀬名は、お万を許したものの、城から出て子供を育てるようにと命じたのでした。

その頃、甲斐の武田勝頼は、三河を狙うと、歩き巫女・千代(古川琴音さん)に宣言していました。

前回、第19回「お手つきしてどうする!」を見逃した方は、ぜひこちらをどうぞ。

それでは、第20回「岡崎クーデター」のあらすじと感想です。

武田四郎勝頼

天正元年(1573年)、美濃・岐阜城にて、織田信長(岡田准一さん)と明智光秀(酒向芳さん)は語らっていました。

信玄の死により、もはや信長を脅かす者はいない、家康によって武田に奪われた所領はしっかりと取り戻せるだろ、という明智に、信長は「はたしてどうかな」と否定します。

勝頼は恐るべき才覚だと信長は見ていたのです。

天正2年(1574年)、領土奪還のため、武田との戦いに挑んでいた家康でしたが、未だ武田の勢いは衰えず、武田が再び攻勢に出ると、領土を減らしてしまったのです。

天正3年(1575年)、勝頼は信玄の三回忌を終え、これからは自分の思う存分にやらせてもらう、と岡崎を取ると宣言。

狙うは岡崎の松平信康(細田佳央太さん)、そしてその母、築山殿、と明言しました。

そしてその岡崎には、武田の意を受け、謀反を企む集団ができていました。

武田の魔の手が迫っていました。

狙われる岡崎城

勝頼の本軍が動いたとの知らせが入り、家康はすぐさま援軍に向かおうとしますが、高熱を出し、動けずにいました。

勝頼が向かったのは足助城。

岡崎は臨戦態勢に入っていました。

緊張で気持ちが昂る信康を五徳(久保史緒里さん)は落ち着きなされ、と諫めます。

そこに、瀬名と亀(當真あみさん)がやってきました。

岡崎が戦場になるのかと不安になる亀に、信康は「岡崎に松平信康ありと武田勝頼に思い知らせてやる」と安心せるように言葉を掛けました。

しかし五徳は、病で動けない家康を頼りにならないと批判。

亀は「父上は遠江のことでお忙しいのです」と家康を庇います。

信康も、「五徳、そなたの父上とて、あれこれ命じられるばかりで助けはよこさぬ。頼りにはならぬではないか」と言います。

五徳が「我が父には天下人として役目がございます」と言い返すと、信康は「ご立派なことよのう」と喧嘩が始まりそうになりました。

言い争う2人を、心を1つにせよ、と瀬名は諫めます。

瀬名は「信康、そなたには、殿が残してくださった忠義の家臣が大勢おる。一丸となれば敵わぬ敵はおりません」と励ましました。

信康は、足助城を攻めると決めました。

先陣は山田八蔵(米本学仁さん)。

総大将は信康が務めます。

大岡弥四郎(毎熊克哉さん)には留守を託しました。

その頃、千代は岡崎の地蔵堂に干し柿を1つ供え、立ち去りました。

岡崎城では、負傷した兵で溢れ、瀬名も亀も手当に奔走していました。

負傷した八蔵に、瀬名自ら薬を塗り、包帯を巻きます。

八蔵は、手が汚れてしまう、と瀬名を止めるのですが、瀬名はそなたらの血と汗ならば本望じゃ、と治療の手を止めません。

そんな中、五徳姫は何もせずただ立ち尽くすのみ。

瀬名は五徳に、そなたにはだれも命じることはできない、自分から動かねばならない、と諭しますが、このような汚い男たちに触ることなどできない、と五徳は治療を拒否。

瀬名は、汚いとは何事か、三河のために戦う者たちぞ。其方も三河の女子であろう、と諫めます。

しかし五徳は顔色を変え、「私は織田信長の娘じゃ、無礼者!」と叫んだのでした。

そんな中、信康と数正たちが戻ってきました。

敵に手の内を読まれていたというのです。

信康たちは籠城戦の構えを取ることになりました。

不安そうな顔を見せる瀬名に、大岡弥四郎は、岡崎城は自分が知恵の限りを尽くして造営を繰り返した城、武田勝頼とて城に取り付くことすらできない、と瀬名を安心させるように声を掛けました。

病中の家康は、自分が向かえないことに歯噛みしていました。

動けない家康の代わりは酒井が引き継ぎ、岡崎には本多忠勝、榊原康政、そして井伊虎松を向かわせたというのです。

岡崎には石川数正、力持ちの山田八蔵、切れ者の大岡弥四郎もいるから心配いらない、と酒井は言いますが、家康は勝頼を恐れます。

勝頼は信玄の軍略、知略を全て受け継いでいる、武田信玄は生きている、と恐れたのです。

武田の謀略

その頃大岡は、千代が置いた干し柿を取り、下に敷いてある紙の裏に書かれた文字を読み、顔を顰めました。

岡崎で包帯の洗濯をしている瀬名、それをもの言いたげに山田八蔵が見ていました。

何か、と問いかけても「何も」としか言わない山田。

瀬名は不審に思うのでした。

その夜、大岡を中心とした集団が集まっていました。

大岡は、勝頼からの命を伝えます。

明日、勝頼が攻めてくる、その前に信康を狙い、次は築山殿を狙う、岡崎城を乗っ取り、明日、勝頼を迎える、と宣言。

一同は立ち上がり、刀の鍔を鳴らしました。

その後、山田は瀬名が渡した膏薬を握りしめ、「すまぬ」と呟いていました。

岡崎クーデター

深夜、大岡たちは動き出しました。

信康が休む部屋へ近づき、刀を構えます。

山田も瀬名たちが休む場所へ押し入り、刀を構えます。

信康の部屋に押し入った大岡たちは、寝ている信康を確認、刀を向けました。

すると、隣室に待ち構えていた忠勝や数正により反撃を受けたのです。

瀬名の部屋でも、瀬名の代わりに潜んでいた康政や虎松により謀反衆は次々と撃退されていきます。

忠勝や数正に追い詰められた大岡。

取り押さえられた大岡は、信康に「裁きを受けろ」と言い渡されたのです。

敵を切り結んでいた虎松が山田に襲い掛かると、それを康政が虎松を抑え込み、止めました。

こっち側だと言っただろう、という康政に「顔を知らんでな」と言い放つ虎松。

その態度に康政はいきり立ちます。

山田は信康側に寝返っていたのです。

山田が瀬名の前に現れた時、瀬名にもの言いたげにしていた山田の様子が気になった瀬名は、山田のすすり泣く声を聞き、後を追い、聞き出していたのです。

そこで山田は謀反があるのだと打ち明けました。

大岡の裏切りを信じられない、と呟く信康に、数正は「今は誰が寝返っても不思議はござらぬ、弥四郎が武田に通じていたとすれば、我らの打つ手が読まれていたのも合点がいきます」と言います。

数正は、やらせて膿を出す他あるまい、と謀反を実行させたのです。

そして捕らえられた大岡は、家康の批判を叫び始めました。

家康の船と武田の船、どちらの船がいいか考えてみた、と言います。

家康の才と勝頼の才、どちらが優れているか、比べてみればわかる、と言い放ちます。

大岡は、ずっと戦をしていると訴えました。

家康は信長に付き、ずっと戦をしている、兵たちに死ねと言い続けている、皆もこりごりだ、終わりにしたいんだ、だが終わらない、信長についている限り戦いは永遠に終わらない無間地獄だ、というのです。

これが自分たちの本音だ、と叫んだ大岡。

その弥四郎に、牢の外から五徳は槍の柄を打ち付けました。

五徳は、このことは信長に仔細伝える、と言います。

そして信康に、この者たちをむごいやり方で成敗するように、と言い捨てたのでした。

翌朝、勝頼は岡崎から狼煙が上がるのを待っていましたが、待てど暮らせど狼煙は上がりません。

大岡たちがしくじったと悟った勝頼。

穴山や山県は、このまま岡崎を攻めようと進言しますが、勝頼は慌てることはない、浜松の家康を引っ張り出しに行く、と翻り出立したのでした。

井伊虎松

忠勝と康政は、勝頼が浜松に向かったとして、浜松に戻ってきました。

迎え撃つとすれば、酒井が守る吉田城だという2人に、家康は自分も吉田城に入ると立ち上がりました。

家康が、あの小僧はどうか、使えるか?と2人に尋ねると、2人は嫌そうに「ああ、まあ」と答えるのです。

家康は虎松を呼び出し、「聞かせてくれんか、儂を憎んでいたお前が、なぜ儂に仕官することを願い出たのか」と問いかけました。

虎松は「我が家と郷里を立て直すためでございます」と答えます。

家康は、「なぜ儂に、と聞いておる。武田に仕えたかったのではないのか?儂はこのざまじゃ、ずっと武田にやられっぱなしじゃ。民は儂を馬鹿にして笑っておるらしい。なのにお前はなぜ」と言います。

虎松は、「だからこそでございます」と声を上げました。

「私は、幼い頃より民の悲しむ姿、苦しむ姿ばかりを見てきました。しかし、殿の話をする時は皆、愉快そうに大笑いします。民を恐れさせる殿さまより、民を笑顔にさせる殿さまの方がずっといい、きっと皆幸せに違いない。殿にこの国を守っていただきたい。心の底では皆そう願っていると存じます。それに、武田に行ったら凄いのがいっぱいいて出世できそうにありません。そこいくとこっちは…」虎松はそう言って笑ったのです。

「たいしたのがおらんか」という家康に、「へんちくりんな家臣ばっかりで、もう少し由緒ある家臣がいてもいいでしょ、井伊家のおいらとか」と売り込みます。

家康は虎松の前に刀を差し出すと、「虎松、これより勝頼を叩きに行く、儂の傍に付け」と命じたのでした。

虎松は表情を引き締め、家康の刀を受け取ると、頭を下げたのでした。

そして、勝頼との合戦が始まりました。

武田軍は徳川の勢いに圧されたと見せかけ引いていきます。

それを見た家康は、引き上げたのではない、誘い出しているのだ、狙いは長篠、と気づいたのです。

対決、瀬名と千代

瀬名は、山田に頼み、千代との連絡に使われた地蔵堂に梅の花を活けてもらいました。

千代は枝に結ばれていた文を読み、築山にやってきました。

瀬名は、千代が武田の間者と知り、対決するために築山に呼び寄せたのです。

自分を取り込めるかしら、と不敵に笑う千代に、瀬名は、家臣に手を出されるくらいなら自分が相手をしようと思って、そちらにとっても望むところでは?お友達になりましょ、とにこりと笑ったのでした。

次回、第21回「長篠を救え!」

武田に包囲された奥三河の長篠城。城主・奥平信昌(白洲迅)はピンチを伝えるため、鳥居強右衛門(岡崎体育)を岡崎へ送り出す。強右衛門の手紙を受け取った家康(松本潤)は、織田に援護を求めると、信長(岡田准一)は二万を超える軍勢を率いて岡崎へやってくる。そして天下一統に突き進む信長は、参戦の条件として家康に驚くべき条件を提示する。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト

長篠の戦が始まりました。

有名な鳥居強右衛門の逸話が描かれる回になりますね。

大声で援軍が来ると叫ぶ岡崎体育さん演じる鳥居強右衛門の姿は見所です。

次回、第21回「長篠を救え!」

武田に一矢報いる織田・徳川連合軍の活躍、楽しみですね。

最後に

岡崎城の攻防、手に汗握りましたね。

一丸となって取り組まねばならないのに、五徳姫の高飛車な態度にイライラしてしまいました。

瀬名が三河の兵のために懸命に働いている姿、汚れると言われても手当を続ける姿に心を打たれました。

それにより、謀反側だった山田八蔵が改心したのですから、瀬名の献身は無駄ではなかったのだと心に沁みました。

味方のふりをして情報を流し、主を亡き者にしようとする大岡弥四郎、許せませんでしたね。

しかもその理由が、いい思いをしたかったから、とはなんということでしょう。

でも、戦続きで気持ちが腐ってしまったのもやはり理解できます。

誰だって平和な世を望んでいるのに、いつまでもいつまでも戦が続くのではと思ったら、より強い方に行きたくなる気持ちもわかります。

なんとも、不条理な世の中でした。

それでも、家康に仕えようとする徳川家臣団の絆の深さに感服しました。

特に、民に笑われて馬鹿にされているという家康に、だからこそ仕えたい、と願った虎松に感動しました。

民の苦しむ姿を見続てきた虎松にとっては、馬鹿にすることでも皆を笑顔にする家康は、尊敬すべき存在だったのでしょうね。

弱弱しく、頼りないからこそ、支えたくなる家康。

それが徳川家臣団の強みなのかもしれませんね。

それにしても残念なのは、五徳姫の態度。

戦で負傷した兵を汚いと言い、触れることを拒否した挙句、三河の女子ではない、織田信長の娘だ、と高い矜持を持ち続けました。

大岡たちにも冷たく惨い方法で処罰しろだなんて、なんて酷い、と感じてしまいました。

久保史緒里さんは、クールで誇り高く、三河の女子にはなり切れませんでしたが、織田信長の娘としての高い矜持を持つ強い五徳姫を見事に演じておられます。

瀬名との対比で、どうしても嫌われ役のようになってしまいますが、五徳姫が冷たければ冷たいほど、瀬名の三河女としての矜持、優しさ、強さが引き立ちます。

素晴らしい演技ですね。

板垣李光人さん演じる井伊虎松も、今時の若者として、新しい風を徳川家臣団に巻き起こす存在ですね。

これから虎松がどのような風を吹き込んでくれるのか、とても楽しみです。

虎松は、後に井伊の赤備えと言われる装備を持ち、武田の軍勢を多く引き受けることになります。

徳川四天王として活躍する虎松の今後、楽しみですね。

さて、第21回「長篠を救え!」では、鳥居強右衛門の逸話が描かれます。

岡崎体育さん演じる鳥居強右衛門の魂の叫び、どのような描かれ方をするのか、とても楽しみです。

また、今回の最後の方で描かれた、瀬名と千代の対決。

築山殿事件とどう関わってくるのか、女2人の対決に手に汗握ってしまいます。

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