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どうする家康 第41回「逆襲の三成」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第41回「逆襲の三成」では、佐和山に謹慎となった三成が家康の不在を狙って伏見城に攻めかかってきます。

危険を承知で留守を守る鳥居元忠。

鳥居元忠はどのような策で三成を迎え撃つつもりなのか、元忠の運命はどのようになってしまうのでしょうか。

目次

前回のあらすじ

太閤秀吉が亡くなり、奉行である石田三成(中村七之助さん)は武力ではなく合議による政を行いたいと考え、五大老、五奉行の10人衆による合議制の政を始めました。

徳川家康(松本潤さん)や前田利家(宅麻伸さん)は、合議制に賛同し三成を励ましますが、残る3人の大老は1人の大きな力を持つ者がいると、やがて合議制は崩れる、徳川家康に注意しろ、と三成の猜疑心を煽るのです。

徳川屋敷では、三成の政の行く末を案じ、本多忠勝(山田裕貴さん)は家康が天下を治めた方がいいのではと進言します。

しかし、泥沼になった朝鮮出兵の後始末を考えれば、家康が天下を取るのは今ではない、と本多正信(松山ケンイチさん)は反対。

7年もの長きに渡る朝鮮出兵を終えて、加藤清正らが日本に戻ってきました。

三成は、朝鮮出兵組に秀吉の死を知らせていませんでした。

さらに、今回の戦のしくじりは不問に処す、盛大に茶会を…と死線を掻い潜り必死に戦ってきた彼らの気持ちを逆撫でるような態度で、兵たちの不興を買ってしまいます。

清正らは、朝鮮出兵において秀吉から不興を買ったのは光秀のせいと断じ、光秀を処断して欲しいと家康や利家に訴えたのです。

家康や寧々(和久井映見さん)が両者の間を取り持とうとしますが、三成は自分が正しいと信じ、聞く耳を持ちません。

家康は裏で画策する危なっかしい大名を抑えるため、婚姻による繋がりを広げ始めました。

しかし勝手な婚姻は議会で禁止されています。

家康は10人衆から危険視されるようになりました。

事の真偽を確かめるため、家康の元には糾問使が訪れました。

家康は素直に謝罪、誤解を解くため合議の場に出たいと言うのですが、許可が下りません。

これは光秀の政を裏で支えるために画策したことでした。

家康は三成が家臣たちを纏められず苦労していることを知っていました。

拗れた絆を取り戻すため、一時の間政務を預かると提案しますが、三成は拒否。

交渉は決裂に終わりました。

しばらくして、五大老の1人、前田利家が死去しました。

これまで、血気盛んな兵たちを抑えていたのは利家でした。

その利家が亡くなり、血気盛んな若武者たちはとうとう三成に退陣を迫り、攻めかかってきたのです。

家康はすぐに止めに入り、両者から話を聞きますが、1度入った亀裂は元に戻ることはありません。

結局、家康と三成の交渉も潰れてしまいます。

家康は、死んでいった瀬名や信長、今川義元や秀吉の言葉を思い返し、背中を押してくれた酒井忠次の言葉を反芻し、天下を取る決意を固めたのです。

そして、合議の場において上座に座った家康は、自らを中心とした政を開始させたのです。

前回、第40回「天下人家康」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第41回「逆襲の三成」のあらすじと感想です。

暗殺未遂

秀吉の遺言の元、五奉行・五大老の合議制による政を始めた石田三成でしたが、混乱を抑えることができず、失脚。

慶長4年(1599年)大阪城西の丸に入った家康は、内府として天下の政を行っていました。

しかしそれを快く思わない者たちによる恐るべき謀が明るみになりました。

重陽の節句の折、家康を亡き者にしようとした者が現れました。

首謀者の1人、大野治長は、この謀は全て自分がやったこと、自分に処罰をと言い募ります。

家康は大野に「儂の何が気に入らん」と問い質します。

すると大野は三成の仕置きに納得いかない、と言うのです。

3人だけではこの謀はできないはず、後ろ盾があるはず、誰の指図かと問い詰めると、土方は前田利長も協力者であると告白します。

家康の沙汰は、浅野長政は奉行職を辞し、武蔵・府中に蟄居すべし、土方雄久、大野治長ら2人は流罪を命じられました。

反抗的な態度を見せる大野治長のもとに歩み寄った家康は、「死罪を免じたのは我が恩情と心得よ」と囁いたのです。

大野治長は強い眼差しのまま平伏しました。

しかし、去り際、大野は鋭い視線を家康に向けたのです。

協力者と言われた前田利長の処分はまた後ということになりました。

毛利輝元、上杉景勝の動きも不穏な様子。

厳しく見ていかねばなりませんな、と本多正信は言います。

「狸は辛いのう」と零す家康の背後に回り、肩揉みを始めた正信は「気張れや狸、ぽんぽこぽーん」と謳い、家康は苦笑を漏らしました。

佐和山の三成

失脚した三成は琵琶湖近くの佐和山城に隠居していました。

その三成の所に大谷吉継(忍成修吾さん)が現れました。

大谷は、大阪での政務の様子を三成に報告します。

家康は大阪城の西の丸に入り、思いのままに天下の政を行っていると言います。

慕う者をとことん可愛がり、家康は豊臣家中を掌握し始めていると言います。

しかし、賑わう西の丸の様子とは対照的に、正月というのに閑散としている秀頼の居室では、茶々が憤りを感じていました。

今や何もかも思うまま、世間では天下様と呼ばれ始めた家康。

その報告を受けた三成は、薄く笑いながら自分はしくじった身、とやかく言える身分ではない、それで天下が治まるならいい、と言うのです。

三成は、大谷の体を気遣い、身体が大丈夫なら浅野の代わりに奉行になったらどうかと言います。

しかし大谷は、笑って流しました。

大谷は、三成との会談の様子を家康に語りました。

蟠りを捨てたようで実に穏やかに暮らしている、そう報告を受けた家康は、穏やかに暮らしている様子に安堵しました。

しかし、佐和山城では、狸が本性を現した、と家康の周辺を探る動きが出てきていました。

ウィリアム・アダムス

大阪城にイングランドから流れ着いたというウィリアム・アダムスが連れてこられました。

家康はアダムスに興味を抱き、地図を差し出しながら、そなたの国はいずこじゃ、どうやってきた、と質問します。

イギリス人ウィリアム・アダムス。

オランダ船リーフデ号に乗り込み、2年の歳月をかけて豊後に漂着。

二代目茶屋四郎次郎(中村勘九郎さん)は、ウィリアム・アダムスの意志を知り、異国との貿易で国と民を満たしたい、と熱弁を振るいました。

家康はその通り、と言うと、日の本の中のものをさっさと治めないとどんどん遅れていくと呟くと、アダムスの話を興味深く聞いたのでした。

この頃、新たに家康を悩ますことが起こりました。

上杉景勝が新たに城を築こうとしていると言うのです。

浪人を集めているだの、武具を集めているだの、不穏な噂が絶えません。

家康は、武力に頼るのではなく慎重に、と正信に命じました。

景勝に上洛を促し、話を聞こうとするのですが、景勝はなかなか上洛してきません。

茶々は、かつて秀吉は小田原を征伐する時に自ら大軍勢を率いて小田原に行った、家康もそうした方がいいのではと提案します。

家康は、もうそろそろ上杉は上洛すると宥めるのですが、茶々は収まりません。

西笑承兌(でんでんさん)は茶々を宥め、上杉に書状を送ると宣言しました。

しかしその書状に激高した景勝は、家康への雑言を書き連ねた長文の書状を返してきたのです。

これに阿茶は憤り、もはや成敗するしかないのでは、と言います。

しかしやるからには天下の大軍勢で取り囲み、速やかに降伏させる、戦を避けるにはそうするしかない、と家康は言います。

阿茶は留守を自分に任せて欲しいと訴えます。

後は上方を誰に託すかだ、と家康は悩むのでした。

家康は、自ら会津に行くことになったと秀頼と茶々に報告します。

家康は秀頼から兵糧2万石、黄金2万両を得て、上杉討伐を行うことになりました。

徳川勢集結

大阪に大勢の兵たちが集まりました。

そこには結城秀康の姿もあります。

挨拶をする秀康に、家康は大いに暴れてもらう、と声を掛けます。

病で辛そうに座り込む大谷のもとに家康は足を向けました。

大谷は、出陣に際し、三成の三男坊を大谷勢に加えたいと申し出ました。

三成と和解したいと考えていた家康はその進言に喜び、この戦が終わったら三成に政務に戻って欲しいと答えました。

大阪城に徳川勢が集結してきました。

歴戦の猛者たちの登場に城の者たちは沸き立ちます。

本多忠勝、榊原康政(杉野遥亮さん)、井伊直政(板垣李光人さん)、鳥居元忠(音尾琢真さん)、渡辺盛綱(木村昴さん)らが集まってきました。

皆、この時を待っていたと言い、徳川勢が集まった時の強さを見せてやろう、と力強く声を上げます。

家康は鳥居元忠を呼び、伏見城を任せたいと告げました。

家康は、石田三成が反乱を起こすのではないかと危惧していました。

三成は損得では動かない、己の信念に添って生きている、負けるとわかっていても動くかもしれない、自分を恨む者たちも加わるかもしれない、万が一の折、要になるのはこの伏見、留守を任せられるのは最も信頼する者。

逃げることは許されない、必ず、必ず守り通せ、と家康は命じました。

鳥居はそれを快諾しました。

兵は鳥居が好きなだけ、と言う家康に、元忠は3千もいればいい、と断ります。

少なすぎる、と家康は言いますが、元忠は1人でも多く連れていけ、と家康に言うのです。

自分は忠勝や直政のように腕が立つわけでもない、康政や正信のように知恵が働くわけでもない、でも、家康への忠義の心は誰にも負けていない、家康のためならこの命いつでも投げ出す、この伏見は一番の忠臣・元忠に任せて欲しいと告げたのです。

元忠は、殿に仕えて50年、あの泣き虫だった殿がよくぞここまで、と涙ぐみます。

「殿、宿願を遂げる時でございますぞ。戦無き世を成し遂げてくださいませ」

元忠はそう言い、家康も「彦、頼んだぞ」と元忠を見つめたのでした。

三成の決意

自分と家康は違う星を見ていた、と言い放った三成。

三成のもとに家臣が現れ、殿、と呼びかけました。

やにわに立ち上がった三成は、甲冑の前に立つとそれをじっと見つめたのです。

慶長5年6月18日、伏見を発した家康の軍勢は7月2日に江戸城に入り秀忠や平岩親吉らの軍勢と合流、22日には会津へと向かいました。

その間に恐るべし事態が進行しているとも知らずに。

大谷が佐和山に行くと、三成が武装して待っていました。

今しかない、という三成。

大谷は無理だ、と叫びます。

内府殿はお主を買っておる、共にやりたいと言っていた、と諫めるのですが三成は止まりません。

家康のことは当代一の優れた大将だと思っているが信用できない、秀吉の遺志を悉く破り、西の丸に入り、北政所を追い出し、好きなように政をしている、と主張するのです。

天下を治めるためだろう、と大谷は反論しますが、三成は天下簒奪のためだ、と言って聞かないのです。

家康を野放しにすれば、いずれ豊臣家は潰される、家康を排除すれば、今度こそ自分たちの思う政ができる、正しき道に戻そう、と説得したのです。

自分たちだけで何ができる、という大谷に、奉行衆と大老たちを味方に付ければ勝てる、と大金を見せた三成。

大谷はその金の出どころはどこか、と叫びます。

「まさか、大阪」と見上げた大谷、三成は大谷をじっと見つめました。

襲撃

毛利、宇喜田らの軍勢が大阪に攻め込んできました。

報告を受けた伏見の元忠も戦の用意を進めます。

大阪に入った三成は、秀頼と茶々の前に手を突くと、毛利輝元を総大将として家康を討つと宣言したのです。

茶々は「盃を」と言い、三成は「逆賊・徳川家康を成敗いたす」と宣言し、盃を床に叩きつけました。

茶々も酒を飲み干すと、笑みを浮かべながらその盃を床に投げつけたのでした。

家康の陣にその報告が入りました。

毛利、宇喜田をはじめとする多くの大名も手勢に引き込まれている現状に、家康は「儂は逆賊に仕立てられたのか」と呟きます。

自分たちは罠に嵌ったのではないか、上杉とも手を組んでいたのではないか、大阪の阿茶、伏見の鳥居はどうなる、と側近たちは言います。

そこに大阪から書状が来ました。

茶々からの手紙には、治部が勝手なことをして怖くてたまらないから何とかしてほしいと書かれてあったのです。

それを読んだ家康は笑いが止まりません。

とんでもない大戦になってしまいそうですな、と正信は呟き、忠勝は拳を机に打ち付けました。

関ヶ原の戦いまであと53日。

次回、第42回「天下分け目」

上杉征伐に向かう家康(松本潤)のもとに、三成(中村七之助)挙兵の知らせが届きた。親まで軍議が開かれ、西国大名の多くが三成につく中、家康は天下分け目の戦いに臨むため、西へ戻ると宣言する。秀忠(森崎ウィン)に真田昌幸(佐藤浩市)の攻略を任せ、江戸に戻った家康は、各国大名に応援を働きかける。一方、京では千代(古川琴音)と共に伏見城を守る鳥居元忠(音尾琢真)が、三成の大軍に囲まれ、最後の時を迎えていた。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト

上杉征伐で大阪を留守にした好きに三成が挙兵してきました。

逆賊となった家康は天下分け目の戦いのため、急ぎ戻ってくるのですが、伏見を任された鳥居元忠は敵兵に囲まれ大変なことになってしまいます。

家康は間に合うのでしょうか、

最後に

大人しくしていると思いきや、石田三成は大変なことを企んでいましたね。

中村七之助さん演じる石田三成は、生真面目でこうと決めたら揺るがない強さを感じますね。

それだけに、一度思い込んでしまったら他のやり方を認めない頑なな不器用な性格のように感じてしまって、とても残念です。

家康は、大谷吉継を通じて、歩み寄ろうとしていたのに、それに気づけなかったんですね。

家臣たちも家康憎しで凝り固まっていましたし、純粋な三成は周りの讒言に惑わされ、家康を疑うことしかできなくなっていたのですね。

共に手を取り合うことができていたら、世はどう変わっていたのでしょうか。

本当に残念ですね。

久しぶりに徳川勢の勇ましい姿が見られました。

1人1人音楽と共に歩いてくる姿はかっこよかったですね。

この大河ドラマ「どうする家康」は、緊張だけでなくクスッと笑えるシーンや、気を抜けるシーンを随所に入れてくれるので、楽しいですよね。

緊張と緩和が絶妙で、引き込まれてしまいます。

そう、裏で茶々が画策しているとわかるように、緊迫したシーンで茶々の凄まじい笑顔が挟まれてくるので、一瞬で緊張してしまいます。

微笑んでいるのに、迫力のある笑顔。

北川景子さん演じる茶々の凄まじい迫力のある美貌は恐ろしいほどですね。

三成を煽り、しかし家康にも助けて欲しいと文を送るなど、なんて悪女なんでしょう。

美しく恐ろしい茶々、魅入られます。

感動シーンは鳥居元忠とのシーンですよね。

音尾琢真さん演じる鳥居元忠に伏見城を託すシーン。

石田三成を高く評価し、共に政務を行いたいと思っていても、その危険性は看破していた家康は、一番信頼できる家臣に伏見を託しました。

危険すぎる任務故、家康は好きなだけ、と言い出しましたが、元忠は3千でいいと断っています。

会津へ行く家康を案じた元忠の心意気、感動しましたね。

このシーンでも、感動するだけでなく、千代とのエピソードを入れることでクスッと笑える演出がされており、仲の良い主従の姿が感じられて、とても嬉しかったです。

しかし、次回第42回「天下分け目」では、鳥居元忠の最期が描かれます。

関ケ原の合戦の前哨戦、伏見城の戦いです。

家康のため、鳥居元忠は華々しく散ります。

史実だから変えようがないのだけれど、家康、間に合ってくれ、と思ってしまいますね。

次回、第42回「天下分け目」鳥居元忠の壮絶な最後をしっかり見ると共に、真田との戦いにも注目しようと思います。

陽気な秀忠が、真田に苦戦する姿、頑張ってほしいですね。

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