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どうする家康 第15回「姉川でどうする!」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、15回「姉川でどうする」では、金ヶ崎の退き口を経て、姉川での戦いが描かれます。

金ヶ崎の壮絶な撤退戦も楽しみですが、姉川で浅井・朝倉連合軍との対峙もドキドキしますね。

浅井長政からの誘いに家康がどう答えるのか、家康の決断が気になりますね!

目次

前回のあらすじ

上洛した徳川家康(松本潤さん)は、織田信長(岡田准一さん)率いる幕府軍と共に、越前・朝倉討伐のため北上、朝倉義景を追い詰めました。

後は、近江からの援軍・浅井長政(大貫勇輔さん)が到着すれば、幕府軍4万、朝倉軍1万5千。

負ける戦いではありません。

家康たちは、長政の到着を待ちわびていました。

夫・浅井長政から信長への離反を聞かされ、小谷城に軟禁されている信長の妹・市(北川景子さん)は、この戦いに巻き込まれている家康を思い、夫の離反を知らせようと、文を忍ばせたお手玉を家康に届けるよう草の者に託しました。

しかし、草の者は捕らえられ、市への監視がますます強くなります。

その頃、徳川の陣では、今後について話し合っていました。

浅井長政が義の人物であるがゆえに、信長を裏切るかもしれないという疑問が沸き上がり、家康は信長に兵を退いてはどうかと進言したのです。

しかし、その進言は信長の不興を買い、家康は出て行けと言われてしまいます。

陣に戻って後悔する家康のもとに、柴田勝家(吉原光夫さん)がやってきて、引き続き供をして欲しいと懇願され、家康は信長への謝罪を決めたのです。

家康に知らせる機会を失った市の心情を慮った侍女の阿月(伊藤蒼さん)は、市に内緒で城外に出て、家康の元へと急ぎます。

しかし浅井の兵に見つかり、川に突き落とされてしまいました。

それでも何とか生き延びて、先に出発していた浅井長政の軍に追い付きました。

浅井兵の目を掻い潜りながら、必死に山道を駆け抜ける阿月。

幼い頃、不遇の時代を過ごし、逃げて捕まった先でお市と出会いました。

そこで助けられ侍女として側に仕えることになった阿月は、市に深く感謝していました。

恩ある市のため、阿月は命を懸けて10里(約40km)を走り抜け、瀕死の状態になりながら家康の陣まで辿り着きました。

家康に市の言葉を伝え、そのまま息を引き取った阿月。

家康は信長に報告し、撤退を進言。

なおも躊躇する信長に、これはお市の指図で、阿月の死を無駄にするな、と言い募ったのでした。

信長は木下藤吉郎(ムロツヨシさん)に殿を命じ、撤退を決めました。

家康は藤吉郎の脅しにより、殿を手伝うことになったのです。

前回、第14回「金ヶ崎でどうする!」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第15回「姉川でどうする」のあらすじと感想です。

戦いを終えて

「おひきそうらえ」そう言い残して散った阿月。

越前朝倉討伐のため北上した家康は、浅井長政の裏切りにより絶体絶命の危機に。

数日後、なんやかんやありましたが、無事、金ヶ崎の戦いを終え、京、織田屋敷に戻った家康と藤吉郎。

藤吉郎は、額に血糊を付け、ボロボロを装い、大げさに信長に報告します。

自分は信長を守るために、1人で軍勢を采配し、浅井・朝倉連合軍を食い止めた、たくさんの兵を失い、自分も命を落とす寸前だったが、何とかここまでやってこれた、命を懸けたと大げさに報告します。

そして、徳川殿もわずかな手勢ながらよくやりましたよ、と一言だけ言ったのです。

明智光秀(酒向芳さん)は裏切り者の浅井長政を討伐するため、もう1度兵を出すよう、将軍から命が下ったと言います。

将軍からの命をよもや逆らう気なのか、と迫る明智。

家康は否定しながらも、長く国を空けていることが気になる、特に遠江は切り取ったばかり、と説明します。

信長は、来るか来ぬか決めるのは家康、しかしよく考えろ、乱世を終わらせるのは誰じゃ、と言うと、家康に赤い小物入れを渡し、立ち去りました。

怪訝に思った家康が蓋を開けてみると、そこには4粒の金平糖が入っていたのです。

岡崎に戻った家康は、家族に約束していた金平糖を渡しました。

信長の娘・五徳は喜び、父上もなかなかやりますな、と言うのでした。

姉川の合戦

岡崎に戻った家康は、次の出陣に向けて準備をしていました。

留守居役は大久保忠世(小手伸也さん)。

家康は夏目広次(甲本雅裕さん)を呼び、切り取ったばかりの遠江について不安を問いました。

夏目は、遠江を抑えるための見付城の普請がもうじき終わると報告し、家康を安堵させました。

織田信長率いる幕府軍は北大見に進軍、決戦の地、姉川に移動し、浅井長政の到着を待っています。

軍議の際、三河の心配をする藤吉郎に、遠江を抑えるために新たに城を作ったと報告します。

すると、見付では駄目だ、と信長は言います。

遠江を抑えるには曳馬、曳馬の名も縁起が悪いので名を変え家康が入るようにと命じたのです。

武田を抑えるには家康が入らなければならない、と信長は言い募るのです。

岡崎はどうするのかと問えば、息子の信康に任せろと言います。

三河の国に対して口を出され、家康は憤慨します。

立ち去ろうとする家康に、信長はさらに先陣をと命じたのでした。

小谷城では、長政が出陣しようとしていました。

市に見張りは解いた、というと、織田家に帰りたければそうせよ、と言い放ち立ち去ったのです。

長政は忍びの者を呼ぶと、家康に届けるようにと文を託したのです。

その頃、徳川の陣では、家康が信長からの一方的な命令に憤慨していました。

そこに、浅井からの密書が届けられました。

そこには「信長に義はない、信長の目論見は天下を簒奪し、日の本全てを我が物にすること、信長の世にしてはならん、共に信長を討ち取らん」と誘う言葉が書かれていたのです。

姉川の川向うに、浅井軍が到着しました。

陣から姉川の様子を見ていた信長は家臣に「持ち場に付け、皆殺しじゃ」と命じます。

藤吉郎には「奴を見張れ」と命じ陣に残したのです。

織田の軍勢の前には浅井勢。

徳川勢の前には朝倉勢。

徳川の陣では家康が迷っていました。

家康は配置図を見ながら「儂は浅井長政に付く、織田信長を討つ、今なら討てる」と宣言。

酒井忠次(大森南朋さん)は家康に血迷うな、と進言しますが、家康や家臣たちはそれを聞きません。

鳥居元忠(音尾琢真さん)や本多忠勝(山田裕貴さん)も家康に同意しますが、酒井は強硬に反対します。

義などない、という家康に、殿は本当にわかっておられるのか、義なんてものは綺麗事、へ理屈に過ぎない、織田と徳川を引き裂く謀だと酒井は言い募るのです。

家康が信長を討とうと背を向けたとたん、家康は朝倉に背後から討たれると、榊原康政(杉野遥亮さん)も同意します。

家康が迷っている間に浅井朝倉勢が動き出しました。

戦い開始のほら貝が鳴り響きます。

徳川勢は、家康の判断を待っています。

迷った末、家康は「儂は浅井に付きたい」と呟きます。

「何故」と言う酒井に、「浅井殿が好きだからじゃ、あの方は立派なお方じゃ、人を騙したりはせぬ」と家康は叫びます。

酒井はそれを逆賊になる、と諫めます。

そこに、織田勢から徳川勢に銃弾が撃ち込まれました。

徳川に裏切らせないために、討ってきたのです。

こんなことをする信長を信用しろと言うのか、と家康は酒井に食って掛かります。

家臣たちも信長に不信感を顕にするのです。

酒井は呆れたように、織田を討つなら早く指図を、と床几に座ります。

石川数正(松重豊さん)は、今なら信長を倒せる、しかし倒した後はどうするのか、と問いかけます。

信長が亡き後、将軍は、天下はどうなるのか、三河はどうなるのか、遠江や尾張や美濃は、武田との仲はどうなるのか、と数正は静かに言うのです。

桶狭間の後のようなぐっちゃぐちゃな状態に戻ってしまうのは必至です。

「殿、あのぐっちゃぐっちゃをもう一度やりますか。もう一度やって生き延びるられるとお思いでございますか。殿がやれると申されるなら従います」と石川は言うのです。

迷いに迷った家康は、「皆の者、敵は…、敵は…浅井・朝倉、かかれ!」と命じたのです。

そして姉川の合戦が始まりました。

まっ先に先陣を切った徳川勢の活躍により、姉川の戦いは大勝利に終わりました。

だがしかし、浅井長政を取り逃がしてしまったのです。

明智は信長に詫びながら、家康の出陣が遅れたことを指摘し、自らへの叱責を免れようとします。

信長は家康の首を掴み、「これからは判断を間違えるなよ、白兎」と恫喝したのでした。

浜松城

小谷に戻った長政は、市がまだいることに驚きました。

市は「兄は一度裏切った者は決して許しません。こうなったからには覚悟を決めました。兄を、織田信長をなんとしても討ち取り成され」と言い切ったのでした。

その頃、武田ではこの顛末について報告されていました。

幕府軍として出陣したにもかかわらず、浅井長政を逃がした信長の勢いが落ちてきた、徳川もそれに付き合わされることになる、と笑います。

千代(古川琴音さん)は切り取ったばかりの遠江は大丈夫だろうか、民は困っていないだろうか、と発言すると、武田信玄(阿部寛さん)は困っている民は助けなければならない、と巫女に金貨を渡したのです。

家康は引間に移り、岡崎は信康が治めることになります。

信康を支えるため、石川数正は岡崎と引間を行き来すると宣言しました。

家康の妻・瀬名は岡崎に残って、信康と五徳を支えることになりました。

そして家康は引間改め、浜松に入りました。

浜松に入った家康ですが、民たちは今川を裏切った家康、田鶴を殺した家康、と反感を持っています。

老婆は石の入った団子を家康に渡し嫌がらせをするのです。

そこに、娘たちが家康の浜松入りを祝い舞をするとやってきました。

甲斐の武田信玄は「切り取った他国を収めるのは容易なことではない、岡崎のわっぱ、心配でならんわ」と言うのでした。

その頃、家康は祝いの舞、と称して踊る娘たちの美しい舞に見惚れていました。

その隙を付いて踊り子の1人が家康に斬りかかります。

榊原康政が気づき応戦しようとしますが、躱され、踊り子は家康の肩に刃物を突き立てたのです。

次回、第16回「信玄を怒らせるな」

浜松に居城を移した家康(松本潤)だが、城下で虎松(板垣李光人)と名乗る少年に襲われる。遠江の民は徳川を恨んでいるという虎松の言葉に、家康は傷つく。一方、信玄(阿部寛)に対抗し、家康は上杉謙信との同盟を探るが、それが武田方に漏れ、信玄を激怒させてしまう。武田との決戦を避けられないと覚悟を決めた家康は、人質として武田に送っている義弟・源三郎(長尾謙杜)を救い出すが、そこには信玄の思惑があり…。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトより

姉川での合戦で勝利したものの、浅井長政は取り逃がしてしまいました。

今後、浅井は武田と手を組み、織田・徳川連合軍を苦しめます。

一方の家康は、またもや武田の怒りを買ってしまいました。

徳川四天王の一人、井伊直政となる虎松もとうとう登場ですね。

なかなか衝撃的な登場シーンのようで、楽しみですね。

最後に

今回は激しい合戦シーンがメインになるかと思っていたのですが、ちょっとびっくりしました。

金ヶ崎の撤退戦がナレーションで終わってしまいましたね。

姉川の戦いも結構あっさり終わって、かなりびっくりでした。

まあ、今回の大河ドラマは合戦よりも、登場人物の心情に重きを置いていますので、合戦シーンが短くなるのは仕方がないのかもしれませんね。

それにしても、見れば見るほど嫌になるのがムロツヨシさん演じる木下藤吉郎。

アクが強いというか、個性的と言うのか、これほどまでにクセが強い木下藤吉郎になるとは本当に驚いています。

人たらしで有名な秀吉ですけれど、今の状態では敵ばかり作りそうな気がするのですが、どうなのでしょうね。

家康にしか姑息で卑怯なところを見せていないのでしょうか。

なんとも、恐ろしい秀吉ですね。

そして嫌な、というと酒向芳さん演じる明智光秀もまた、クセの強い人物のように表現されています。

居丈高に命令したかと思えば、自分の失態を叱責される前に、注意を家康に向けさせるとか、姑息としか言いようがありません。

アクが強いキャラクターですよね。

アクが強いというと、岡田准一さん演じる織田信長もまた、とても強烈なキャラクターですね。

一言一言が重いというか、一挙手一投足がビシッと決まっていてとても恐ろしいです。

威厳溢れる、と言うのでしょうか、重々しい信長ですよね。

家康を追い詰める狂気めいた言動もとても恐ろしい。

こうしてみると、織田勢は強烈なキャラクターが多いですね。

今回、感動したのは大森南朋さん演じる酒井忠次が家康を諫めるシーンです。

感情的に家康に同意する本多忠勝や鳥居元忠を抑えて、家康に現実を突きつける酒井忠次の冷静さと忠義に感動しました。

更に、それを後押しするように理路整然と家康に現実を突きつける、松重豊さん演じる石川数正の忠義にも感動しました。

家康があんなにも自由に感情が出せるのは(徳川勢の前だけですけれども)この2人の重鎮のおかげなのでしょうね。

未熟な家康を支える2人の忠臣の姿に心を打たれました。

松本潤さん演じる家康も、ずいぶん強くはなってきていると思うのですが、まだまだ若いせいか感情に捕らわれ、大局を見極めることが難しいようですね。

それを補っているのが2人の重鎮ではあるのですが。

家康の美点は、家臣の意見を蔑ろにせず、きちんと考える所ですが、今回はそれで信長を裏切ることなく、戦うことができました。

家康の成長が望まれますね。

さて、次回第16回「信玄を怒らせるな」では、徳川四天王の1人、井伊直政が登場します。

今回、凄い美女が家康を襲ったように感じましたが、あれ?あれはもしかして…。

上杉との同盟を狙って武田を怒らせてしまった家康。

さて、武田信玄はどう出てくるのでしょうか。

家康はこの窮地をどう決断するのでしょうか。

次回、第16回「信玄を怒らせるな」も見どころ満載ですね。

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