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どうする家康 第16回「信玄を怒らせるな」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、今回第16回「信玄を怒らせるな」では、後の徳川四天王の1人、井伊直政が登場します。

前回、なかなか衝撃的な登場シーンでしたが、お気づきになりましたか?

武田との仲は悪化し、戦いは避けられない状況になっていきます。

さて、武田との戦い、家康はどのような決断を下すのでしょうか。

目次

前回のあらすじ

金ヶ崎の戦いにおいて、木下藤吉郎(ムロツヨシさん)と共に殿を引き受けた徳川家康(松本潤さん)。

なんやかんやありましたが、無事、織田信長(岡田准一さん)を逃がす時間を稼ぎ、徳川勢も木下勢も無事に京・織田屋敷に辿り着きました。

手柄を独り占めした藤吉郎に愕然とする家康に、明智光秀(酒向芳さん)はもう1度兵を出すようにと命じます。

長く空けた三河を心配しつつ、家康は兵を出す準備をするのでした。

三河に戻り、兵を整えて姉川に到着した家康。

軍議の際、切り取ったばかりの遠江を抑えるために、新たに見付に城を築いたと報告したのですが、信長から見付ではなく曳馬にするようにと言われてしまいます。

しかも曳馬に入るのは、武田に睨みを聞かせるためにも家康でなければならないというのです。

本拠地である岡崎は、嫡男・信康に任せろと言われた家康は、干渉が過ぎると怒りを顕にします。

怒り心頭の家康に、信長は先陣を命じたのでした。

徳川の陣に戻っても家康の怒りは収まりません。

そこに、浅井長政(大貫勇輔さん)から、共に戦おうという密書が届けられました。

心情的には浅井長政と手を組みたい家康。

家臣にそのように漏らすのですが、酒井忠次(大森南朋さん)や石川数正(松重豊さん)に諫められます。

迷った末に家康は、浅井長政を討つと覚悟を決めたのでした。

先陣を切った家康の活躍もあり、姉川の戦いは織田・徳川連合軍の勝利に終わりましたが、肝心の浅井長政を取り逃がしてしまいました。

出陣のタイミングが遅れたことを指摘された家康に、信長は、判断を間違えるな、白兎、と恫喝したのでした。

三河に戻った家康ですが、本拠を曳馬に移さねばなりません。

愛する妻・瀬名(有村架純さん)は、まだ幼い嫡男夫婦を支えるため、築山に残ります。

家康は後ろ髪を引かれながら、浜松と名を変えた曳馬に移りました。

しかし地元住民は、先の領主であった田鶴を慕っており、田鶴を殺した家康に対し、反感を持っていました。

住民の冷たい嫌がらせを受けても家康は怒らず、住民たちが祝いの舞を踊るという言葉を信じて踊り子たちを招き入れます。

しかし、そこには家康を狙う人物が紛れ込んでいたのでした。

前回、第15回「姉川でどうする!」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第16回「信玄を怒らせるな」のあらすじと感想です。

刺客

姉川合戦において浅井・朝倉勢を見事撃破した徳川家康。

そして新天地遠江・浜松へと移りました。

しかし、民は家康を歓迎しておらず、祝いの舞を踊る娘たちの中に、刺客が紛れ込み、家康に襲い掛かったのです。

刺客は家康に怪我を負わせると、榊原康政(杉野遥亮さん)や本多忠勝(山田裕貴さん)の手を身軽に掻い潜り逃亡しました。

しかし、潜伏していた所を忠勝らに見つかり、刺客は捕らえられました。

その刺客はまだ子供でした。

幸いにも掠り傷で済んだ家康は、少年になぜ自分を狙ったのかと尋ねます。

捕らえられた子供は、主などいない、自分の一存でやったことだ、と叫び、家康を恨んでいると喚きます。

家康のせいで自分の家は滅茶苦茶になったと怒鳴ります。

今川を裏切り、遠江をかすめ取った、家康が全ての元凶で、遠江の民は皆家康を恨んでいる、徳川家康は裏切り者の疫病神、遠江から出ていけと、言います。

夏目広次(甲本雅裕さん)が、今川はもう力がない、誰かがこの国を治めねばならないだろう、というと、「武田様がいる、武田様は我らのお味方。我らの暮らしを助けてくれる。武田様こそ新たな国守に相応しい、お前なんぞ武田信玄に滅ぼされるに決まっておる。ざまあみろ!」とがなり立てる少年。

夏目らは、子供といえど、家康に無礼を働く者を許しておけず、殴打して黙らせようとしますが、家康は子供のすること、とそれを止めます。

武田からの刺客ではなく、自らの意思で家康に刃を向けた少年の言葉は、遠江の民の姿そのもの、遠江の民の言葉だと家康は感じました。

忠勝らは、子供はすぐに大人になり、新たな脅威となるかもしれない、と家康を諫めるのですが、家康は頷きません。

「こ奴が次、我らの前に現れる時、さらなる敵となっているか、あるいは味方となっているか、それは我らの行い次第、そう思わんか」というと、家康は反抗的な目をして家康を睨みつける少年を放免としました。

去り際、その子供は「井伊虎松、我が名じゃ」と名乗って、立ち去りました。

武田からの刺客ではなく、遠江の民が家康を恨んでいる、ということは、考え自体を武田に仕込まれているということ。

武田は民にお金をばら撒いて、地侍を取り込み、民の暮らしを助け、民の心を掴んでいました。

徳川が思うよりはるかに深く、武田の調略は進んでいるようでした。

このままでは遠江を切り取られる、と家康は不安になります。

憤る家康を夏目は諫め、とにかく、戦だけは避けなければならない、と言います。

戦になれば、10回中9回は負けると石川は言うのです。

どうすれば民の信頼が得られるのか、信玄にあって家康に足りないものは何か、と家康は家臣に問いました。

しばらく考えた石川数正は「全て」と答え、家康から「もう少し遠回しに申せ」と怒られるのでした。

大久保忠世(小手伸也さん)は、地道にコツコツ、民の信頼を勝ち取るしかない、と家康を諭します。

夏目も重ねて忠告します。

「信長殿からもきつく言われておることをお忘れなく。信玄だけは怒らせるな、と」

家臣たちは家康の顔を見て、深く頷くのでした。

甲斐の人質

甲斐に人質として捕らわれている家康の義弟・源三郎。

両親には甲斐は食べ物も豊か、武田信玄は慈悲深く、息災に過ごしている、という文が届きました。

しかしその字は源三郎の字ではない、と於大(松嶋菜々子さん)は言い切ります。

久松長家(リリー・フランキーさん)と於大は服部半蔵(山田孝之さん)を呼び出し、様子を見に行って欲しいと頼みます。

服部半蔵と女大鼠(松本まりかさん)は甲斐の国に潜入しました。

源三郎が酷く痛めつけられて、衰弱しているところを発見。

服部半蔵はそれを家康に報告しました。

源三郎は、幾度も逃げ出そうとし、そのたびに捕らえられては更に酷い仕打ちを受けていたのです。

身体も心も酷く病んでいる様子だと服部は報告しました。

家康は、於大には手紙の通り息災であったと報告するようにと命じます。

家康は、武田との同盟の際に、源三郎に武田に行って欲しいと頼んだ時のことを思い出していました。

源三郎は、家康も幼い頃から人質として方々に行っていて、その苦労があって今があると言い、喜んで甲斐に行くと言ったのです。

信玄の遠江調略は着々と進んでおり、奥三河の長篠、作手、田峯など3か所が武田と通じていると報告が上がりました。

このままでは今川氏真の二の舞、いつでも武田に攻め込まれてしまうと家康は危惧します。

そこで、内密に越後に書状を送ってはどうかと考えました。

信玄にバレてしまっては武田の怒りを買うと夏目は止めるのですが、家康は書状を送るだけ、内密にと強行します。

しかし、家康が送った使者は、武田の歩き巫女・千代の手の者に捕らえられ、密書の件は武田の知るところになりました。

千代は、家康から武田との繋がりを切ったと解釈するべきだと言います。

救出

使者が武田に捕らえられたことを知った家康。

信玄は家康をなじる文書を方々に送っていると言います。

完全に信玄を怒らせてしまいました。

戦だけは何としても避けなければ、という夏目。

家康は、「信玄は初めから決めておるんじゃ、遠江を切り取ると。怒らせると怒らせまいと関係ない、ただ、時を待っているだけじゃ」と呟きました。

そうなると、武田に人質となっている源三郎の安否が気にかかります。

家康は半蔵を呼び出しました。

家康の動きを掴んだ信玄は、弱っている源三郎のもとに赴くと、「具合はいかがか、今宵そなたを奪いに来るようじゃ」と告げます。

信玄の予想通り、服部半蔵たちは源三郎を奪い返しにやってきました。

爆弾が投下され、城は騒然となります。

部屋にいた信玄は、穏やかにやればいいものを、と呟きました。

派手に火薬を投下し、敵を攪乱する中、半蔵は源三郎を取り戻しました。

源三郎を担いで逃げる中、女鼠は千代の襲撃にあい負傷。

それでも半蔵たちを逃がすため、千代と対峙したのです。

服部半蔵は、無事に源三郎を浜松へ連れ帰ることに成功。

命に別状はないものの、寒さのため、足の指を失う大怪我を負っていました。

酷い怪我をして戻ってきた源三郎を見た家康は、源三郎に詫びます。

人質に酷い仕打ちをするなど、信玄は何たる外道じゃ、と嘆く家康に、源三郎はそれは間違い、酷い仕打ちではない、と打ち明けます。

信玄はただ同じに扱っただけ、あれは、甲斐の若侍が皆同じようにやる鍛錬であった、自分は一番優しく手加減をされていたのだと言います。

中でも、誰よりも激しく厳しく鍛錬を受けていたのは、信玄の嫡男・勝頼(眞栄田郷敦さん)でした。

あのような厳しい鍛錬を皆が受けている武田に敵うわけがない、武田の強さの理由だと源三郎は言います。

そして、家康に信玄からの言伝があると言いました。

信玄は、家康の動きを知っていたのです。

信玄の言伝

「今宵、そなたを奪いに来るようじゃ、行かせてしんぜよう、国に帰ったら、そなたの兄上に話してやるがいい。ここでのことを、ありのままにな、そしてこう伝えよ」と信玄は言ったというのです。

家康は、各地から側近たちを呼び寄せました。

皆が揃うと、信玄より言伝が参った、と話し出したのです。

信玄からの言伝は、「弱き主君は害悪なり、滅ぶが民のためなり、生き延びたければ我が家臣となれ、手を差し伸べるのは一度だけぞ」。

「儂の独断では決められない、おぬしらには妻子がおり、家来もあり、所領もある、各々で決めて良い」家康はそう言いました。

家康の言葉に、家臣たちは好き勝手に言います。

「皆の衆、どうする、うちの殿はこの通り頼りないぞ」と酒井は言い始めました。

忠勝は「勝手にするからついて来い、と言えないとは、情けない」と言います。

「情けない殿の家臣よりは、武田信玄の家臣の家臣の方が、我らましかもしれんぞ」と石川。

「信長とも手が切れますな。代わりに信玄に媚びへつらって生きていけばいい」と榊原。

「この美しい浜松も、苦労して手に入れた遠江も、信玄にくれてやりましょう」と大久保。

「ここまで守り抜いた三河、岡崎も信玄にくれてやりましょう」と平岩。

鳥居は「何もかんも一切くれてやって、信玄のもとで惨めに生きていきましょうぞ」と言い募ります。

家康は、そういう家臣たちの本心をわかっていました。

戦っても10に9は負けるのだぞ、と言います。

本多忠勝は、でも10に1は勝てる、信長は桶狭間でそれをやった、と言い切ります。

自分は、信玄に何一つ及ばない、全て足りぬのじゃ、と涙ぐむ家康。

しかし、家康にはこの家臣たちがいる、皆で力を合わせ、知恵を出し合えば、信玄に及ぶ、夏目はそう進言しました。

家臣たちの決意を感じた家康は涙を零し、信玄と戦う決意を固めました。

不動明王の前にいた信玄は、痛む腹を押さえていました。

信玄は病にかかっていたのです。

そこに、嫡男・勝頼が全軍の用意が整ったとやってきました。

信玄は、勝頼と向き合うと、なぜ自分がこの山奥に生まれたのか世を恨んだ、と言います。「もっと田畑があれば、海が、港があれば、もっと富があれば、儂は瞬く間に世を平らかにしたものを」と言います。

勝頼に、それをそなたに残す、これがわが生涯最大の戦になろう、と宣言しました。

全軍の前に立った信玄は、「天下を鎮め、世に安寧をもたらす、それはたやすいことではない。織田信長、その器にあらず、かの者、敵を増やし、戦乱を広げるばかり、民はいつまで苦しめばいいのか、この期に及んで見て見ぬふりをするは、我が罪と心得たり、時は今、この信玄、天下を鎮め、人の心を鎮めるため、都へ向かう、敵は織田信長。まずはその路上に転がっている小石を転がさなければな、これより浜松へ進み、徳川家康を討つ、いざ、風の如く進め」と出陣を命じたのでした。

その頃浜松では、「この地を守り抜き、武田信玄に勝つ、今こそ、我らが桶狭間をなす時ぞ」と家康は全軍に指示を出したのでした。

次回、第17回「三方ヶ原合戦」

信玄(阿部寛)は徳川の拠点を次々に制圧。打つ手のない家康(松本潤)は、信長(岡田准一)の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。だが、浜松に攻め寄せてきた武田本軍は、なんと浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。このまま武田軍を通せば、遠江の民から見限られ、信長の逆鱗に触れる。何より、瀬名(有村架純)ら家族がいる岡崎城が危ない。打って出るべきか、籠城を続けるか――。家康は究極の選択を迫られる!

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトより

とうとう武田が立ち上がりました。

遠江へと進軍する武田に徳川勢はどのように立ち向かうのでしょうか。

三方ヶ原の戦いは、家康最大のピンチの1つですね。

圧倒的な戦力を誇る武田に対し、家康はどのように挑むのでしょうか。

次回、第17回「三方ヶ原合戦」、家康の決断が気になります。

最後に

板垣李光人さん演じる井伊虎松の登場シーンは衝撃でしたね。

美少女が華麗な身のこなしで康政や忠勝の槍を避けつつ突進してくるシーンは迫力がありました。

逃亡する際も、身軽な動きで、側近たちを翻弄していました。

凄く軽やかな動きに、目を奪われましたね。

その後、捕らえられて殴られたりするところは、見ていて辛かったですが、子供のしたこと、遠江の民の総意だと放免にする家康の懐の大きさに感動しました。

自分たちの行いで、遠江の民に認めてもらおうとする家康の姿は素晴らしかったですね。

史実では、この時家康は29歳、虎松は1561年生まれとありますから9歳だったのですね。

9歳であの行動は…、凄いですね。

史実での出会いは、1575年ですから、これから5年後になるわけです。

虎松がどのように成長し、家康とどのような関係を築くのか、今から楽しみですね。

武田信玄との戦いが始まってしまいました。

家康の義弟・源三郎が痛めつけられるところは見ていて苦しかったです。

折檻を受けているのかと思っていたら、鍛錬だったとは。

しかも、あれで一番優しくしてもらっていたなんて、驚きです。

家康も織田家で似たような鍛錬を受けていましたね。

それよりも厳しく感じました。

あんな鍛錬を日々受けていたのなら、武田は強いはずですね。

久々に登場した山田孝之さん演じる服部半蔵と松本まりかさん演じる女大鼠。

以前よりも連携が取れているというか、忍びらしくなりましたね。

服部党の活躍シーンは大好きなので、久しぶりの登場に喜んでしまいました。

しかし、女大鼠と対峙した歩き巫女の千代が恐ろしかったです。

妙な術を使い、徳川の使者を倒し、潜入してきた服部党を迎え撃つため、弓矢や剣で応戦していました。

微笑みを浮かべながら斬りかかってくるところなど、美しいけど不気味で本当に怖かったです。

大怪我をして帰ってきた女大鼠の怪我の具合が気にかかりますね。

半蔵とのコンビが大好きなので、早い回復を願っています。

今回の見所は、阿部寛さん演じる武田信玄の迫力ある演説でしたね。

病にかかっていながらそれを隠し、兵を率いて立つ姿は威厳があり、大迫力で、震えが走りました。

源三郎のエピソードで、厳しい鍛錬シーンを見ていたので、余計に武田の強さが分かったような気がしました。

それに対し、頼りない家康の姿もまた見所の1つでしたね。

一存では決められない、各々で決めていい、と言った情けない家康に対し、家臣たちは本当に好き勝手に言っていました。

それを怒りもせずに聞き、家臣たちの本心に気づいた家康。

家康の器の大きさというのは、こういうところにあるのでしょうか。

弱いところ、情けないところを見せ、家臣たちの意見を聞き、考える。

そして、纏め上げていく、という家康と家臣団の絆の深さに感動しました。

信玄と比べて全てが足りない家康ですが、家臣たちと一丸となれば信玄に及ぶ、素晴らしいですね。

さて、次回第17回「三方ヶ原合戦」。

家康最大の危機ですよね。

武田の勢いに押され、強さに圧倒され、徳川はかなり弱体化されてしまいます。

家康は最強の敵、武田信玄とどのように対峙するのでしょうか。

籠城と決めた家康が出陣するまでの揺れ動きがどのように描かれるのか、楽しみです。

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