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どうする家康 第18回「真・三方ヶ原合戦」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第18回「真・三方ヶ原合戦」ですが、前回17回で描かれなかった戦闘の真実が明かされるようですね。

金陀美具足を身に着けた遺体を目撃した井伊虎松(板垣李光人さん)。

彼が目撃した遺体は、本当に徳川家康(松本潤さん)だったのでしょうか。

大敗を喫した徳川軍は、三方ヶ原でどのような戦いを行ったのでしょうか。

目次

旋回のあらすじ

元亀3年(1572年)10月3日、武田軍は浜松を目指し出陣しました。

その7日後には、武田軍は奥三河を落とし、3日に1城は落とす勢いで進軍。

難攻不落と言われた高天神城も落とされ、見付、匂坂も落城、僅かひと月の間に浜松城は武田軍に包囲されつつありました。

家康は織田信長(岡田准一さん)に援軍を要請しますが、浅井・朝倉討伐に戦力を削がれ、家康に要求に応えることができません。

それでも信長は、家康に3千の兵を援軍として送るといい、戦を終えて自分も駆けつけるからひと月持たせるようにと家康を励まします。

家康の所領は残すは浜松のみになってしまいました。

家康はひと月浜松城に籠城し、武田を足止め、信長が戦を終えて駆けつけたら、岡崎とも連携し、背後から武田を突くという作戦を立てました。

12月22日、天竜川付近にまで近づいた武田勢は、浜松城を睥睨しつつ、浜松を素通りしたのです。

攻めてこない武田勢に徳川勢は動揺します。

このまま武田勢を行かせてしまっては、遠江の民は家康を見限り、この先誰もついてこないでしょう。

武田の間諜である歩き巫女・千代(古川琴音さん)たちも、遠江の民に家康は遠江を見限った、見捨てるつもりだと吹聴します。

それに、武田を足止めできずに終われば、織田に対しても切腹ものです。

武田の向かう先には岡崎もあります。

岡崎など、武田にかかれば一瞬で落とされてしまいます。

徳川勢は、地の利を生かし、三方ヶ原の先にある細い崖路に武田を追いこみ、背後から攻撃すれば勝機はあると信じ、その作戦を実行に移したのです。

しかし、家康たちが武田勢に追い付いた三方ヶ原では、武田勢は家康に対する魚鱗の陣を完成させ待ち受けていました。

そして始まった戦は、夕刻には、徳川勢の大敗で決着が付いたのです。

武田勢が楽しげに笑いながら、金陀美具足を身に着けた遺体と首を運んでいく様を、井伊虎松が隠れて見ていたのでした。

前回、第17回「三方ヶ原合戦」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第18回「真・三方ヶ原合戦」のあらすじと感想です。

家康の死?

井伊虎松は、広大な三方ヶ原で武田勢の鬨の声を聞きました。

「討ち取ってやりましたわ」と言う声。

金陀美具足を身に着けた遺体が運ばれて行きます。

岡崎城には、三方ヶ原での大敗と家康の安否不明が伝わりました。

瀬名は、信康に流言飛語に惑わされず真実を見極めろと助言しました。

木下藤吉郎にも徳川の敗退の報が知らされました。

足利義昭(古田新太さん)にも徳川の敗退が知らされ、報告した明智光秀(酒向芳さん)にもう織田に行かずともよいと命じました。

しかし、明智は油断できないと、いうのです。

信玄のもとに家康の首と思しきものが届けられました。

その首を見て、信玄は笑いが込み上げてきたのです。

大敗、半日前

時を遡ること半日前。

家康は夏目広次(甲本雅裕さん)の進言に従い、信玄を三方ヶ原の先の細い崖路に追い込み、背後から付く作戦を決行することにしました。

家康は、夏目広次と久松長家(リリー・フランキー)に留守を任せると命じます。

どうしても覚えられない広次の名を疑問に思った家康はなぜ夏目の名を覚えられないのかと広次に問います。

きっと影が薄いから、と答える夏目。

殿はきっと大丈夫、と夏目は家康を送り出しました。

そして到着した三方ヶ原では、信玄が万全の体制を整えて家康を待ち構えていました。

鳥居元忠(音尾琢真さん)は、このままではやられる、と退却を進言。

家康も退却を命じますが、信玄は「かかれ!」と命じ、乱戦が始まりました。

「己の身は己で守れ」と石川数正(松重豊さん)は叫び、全軍に退却を促します。

武田勝頼(眞栄田郷敦さん)は「家康を逃すな」と家康の身を探します。

浜松には、三方ヶ原で戦闘が開始、旗本衆も総崩れ、家康の消息が不明との知らせが齎されました。

織田の援軍、佐久間信盛(立川談春さん)は、岐阜に戻り信長の指示を仰ぐ、と撤退。

水野信元(寺島進さん)も同様に浜松を去りました。

家康の旗本衆は、散り散りになりながらも各々奮戦しています。

本多忠勝(山田裕貴さん)隊も散り散りですが、忠勝と忠真(波岡一喜さん)は奮戦し、家康を探そうという武田勢を引き付けるため、忠真は1人ここに残ると宣言。

忠勝は叔父を1人で残せないと、共に戦おうとしますが、忠真に「お前の死に場所はここではない、お前の夢は主君を守って死ぬことだろうが」と言い聞かせます。

あいつは主君などでは、という忠勝に、「好きなんだろうが、殿を守れ、お前の大好きな殿を、行け、平八郎」と言い、忠勝を逃がすと、忠真は1人残って武田と対峙したのです。

浜松城では、少しずつ兵が戻ってきていました。

皆、手傷を負いぼろぼろの状態です。

夜半、酒井忠次(大森南朋さん)が戻ってきましたが、家康の不在を聞くと瀕死の状態でも家康を探しに行くと言い、夏目に止められました。

夏目広次

その頃、浜松城付近では、家康が奮戦していました。

少ない手勢と共に、武田から隠れる家康。

家康と共にいる側近は、鳥居元忠、本多忠勝、榊原康政(杉野遥亮さん)のみです。

床下に隠れていた家康は、武田勢をやり過ごし、時を待ちます。

近づいてくる足音に身を潜ませていると、誰かが近づいてきました。

やってきたのは夏目。

夏目が家康を見つけ近づいてきたのです。

その姿に、家康は誰かの姿を思い浮かべていました。

夏目は家康に具足を脱げと言い、側近は夏目の意図を察し、家康から具足を取り外します。

忠勝が具足を身に付けようとすると、夏目はそれを押しとどめ、そなたはまだ先だ、と金陀美具足を身に着け始めたのです。

家康は遥か昔のことを思い出していました。

かつて怖くて隠れていた時、見つけ出して励ましてくれたのは夏目吉信でした。

良いところに隠れた、と笑った吉信は、竹千代の横に座り、「怖いですか?」と尋ねました。

竹千代は、自分は弱い、と項垂れます。

すると吉信は、「弱いと言えるのは若のいいところ、素直な心を失わず、人の話をよく聞きなさる、だからみんなが助けたくなる、皆が助けてくれる、夏目吉信が若をお守りいたします、若はきっと大丈夫」と励ましました。

幼い頃、一番一緒に遊んでくれたのは夏目だったのです。

「こんなことはしなくてよい」と叫ぶ家康に夏目は応えます。

「一度ならず二度までも、殿のお命を危うくした、こんな不忠者をここまで取り立ててくださった、これしきの恩返しでは足りません」というのです。

幼い頃、今川に行くはずだった竹千代を護衛していたのは夏目吉信でした。

まんまと織田に連れ去られ、吉信は竹千代の父・広忠に腹を切って詫びる、と訴えます。

広忠は、腹を切ったつもりでこれからも奉公しろ、夏目吉信は竹千代を守って死んだ、名を変えてこれからも尽くすように、と命じました。

そうして吉信は広次と名を変え、松平家に仕え続けてきたのです。

広次は、一向一揆の時の謀反の時、家康に救われたことも、ずっと心に残していました。

「せめて、24年前に果たせなかったお約束を、今、果たさせてくださいませ、今度こそ、殿をお守りいたします」

そういうと夏目は家康の身代わりとなって、武田の前に出て行ったのです。

「殿が死ななければ徳川は滅びません。殿が生きてさえいればいつか信玄を倒せましょう。

殿は、きっと、大丈夫」

そう笑うと、夏目吉信は兜を被り出て行ったのです。

泣きながら家康は止めますが、旗本衆に手足を拘束され、身動きが取れません。

夏目は家康の身代わりとなり、武田と対峙、果敢に剣を振るい、武田に討ち取られたのでした。

倒れる夏目は、最後に「ありがとう、吉信」という竹千代の言葉を思い返して笑みを浮かべながら果てたのでした。

空城の計、それから

武田勝頼の軍が浜松城に押し寄せてきました。

浜松に帰り着いていた渡辺守綱(木村昴さん)は、最後の一兵まで戦うと兵を鼓舞します。

酒井は石川に兵法36計はどうだろう、と提案しました。

石川は、やってみるか、というと、篝火を焚いて、城門を開け放て息を潜めよ、と命じます。

動揺したのは勝頼の方でした。

信玄に報告すると、それは空城の計だと言います。

かの諸葛孔明が用いた奇策だと言います。

本当にやる奴は初めて見た、面白い連中だ、と側近たちも笑います。

信玄は、故事を学んでいるとは結構なことだ、見逃してやろうと浜松を見逃すことにしたのです。

勝頼は異を唱えますが、信玄は時が惜しい、と西に進むことを選びました。

何とか生き延びた浜松城の一室で、家康が泣いていました。

酒井と石川は武田勢が陣を引き払い西に向かったと報告します。

ひとまず難を凌ぎました。

酒井は、鳥居は深手を負いながら女子供を励ましている、忠勝は相変わらず掠り傷1つ負っていない、と強がって、軍勢を立て直していると言います。

康政は僅かな手勢で敵を追い払い、大久保忠世(小手伸也さん)も犀ヶ崖の武田勢に夜討を掛けたと言います。

皆やれることをやっている、と諭す側近たち。

涙を拭いた家康は立ち上がり、「分かっておる、儂は皆に生かされた、決して無駄にはせん、必ず立て直すぞ、家康は生きていると言いふらせ」と命じたのでした。

岐阜の信長は、側近を集めて軍議を開いていました。

信玄が戦をする時は既に勝ちが決まっていると言います。

信長は言います。

「お主たちに勝てとは言わん、数々の死地を超えてきたお主たちに俺が言うことは1つ、ただ己の成すことを全て成せ、さすれば後は天が、この信長か信玄か、どちらを選ぶかじゃ」と言いました。

そこに、知らせが入りました。

木下藤吉郎は「もしかして天は選んだのかもしれません」と言いました。

岡崎にも、足利義昭の所にも武田の異変が知らされました。

義昭は、「もう信長と手を切っているのだぞ、なぜ、信玄は来ないのだ」と明智にいら立ちをぶつけます。

家康の所にも武田が甲斐に引き上げているという知らせが入り、武田の異変に戸惑うのでした。

次回、第19回「お手つきしてどうする!」

武田軍は撤退し、信玄(阿部寛)は勝頼(眞栄田郷敦)にすべてを託す。信長(岡田准一)は武田に寝返った将軍・足利義昭(古田新太)を京から追放。一方、家康(松本潤)は信玄との激戦で大きな犠牲を払ったショックから、立ち直れないでいた。そんな中、美しい侍女のお万(松井玲奈)に介抱され、つい心を許してしまう。そのことを知った瀬名(有村架純)は浜松を尋ねるが…。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトより

武田との激戦により、家康は大きなショックを受け、放心状態のようです。

そして、慰めてくれた侍女に心を許してしまったようですね。

史実でも家康にはたくさんの妻がいますし、戦国の世のこと、仕方のないことではありますがね。

戦国最強と謳われる武田信玄もついに最後の時を迎えます。

後を勝頼に託し、旅立つ信玄。

信長と将軍・義昭の関係も変わります。

そんな最中の側室騒動。

家臣たちが頭を悩ませるのもわかる気がしますね。

次回、第19回「お手つきしてどうする!」楽しみですね。

最後に

今回の見所はやはり、甲本雅裕さん演じる夏目広次と、波岡一喜さん演じる本多忠真の討ち死にシーンですよね。

お二方の演技に涙が溢れて止まりませんでした。

本多忠真と忠勝の叔父甥コンビのやり取りは、見ていてとても気持ちのいいものでした。

酔いどれ侍として描かれていた叔父・忠真とそれを心配する戦国最強の武士・忠勝。

いつも強気で好戦的な忠勝ですが、戦に臨む忠真も同じような雰囲気を醸し出していましたね。

腕は衰えていない、と忠勝を救うシーンはとても凛々しくかっこよかったです。

家康を探そうと躍起になる武田勢を前にして、怯む様子も見せず、殿を引き受け笑みを浮かべる姿はとにかく迫力があり、気概に溢れていて、頼もしい姿でした。

しかし叔父を残して去ることができず、2人で戦うと言った忠勝を、忠真は殴りつけて諭しました。

山田裕貴さん演じる忠勝の真っ直ぐな気性と優しさに溢れた行動に、心打たれましたが、愛する忠勝を救うため、あえて厳しい行動で諭す忠真。

生きて会うことはないとわかっている2人の葛藤。

忠勝を生かしたいという忠真に気迫と愛情に負け、忠勝は雄叫びを上げながら撤退しました。

2人の愛情、絆が深く窺えて、素晴らしいシーンだったと思います。

忠真の最後の笑顔が忘れられませんね。

そして夏目広次。

今回18回で、なぜ家康がこんなにも広次の名前を間違えるのかの理由が分かりました。

幼い頃のことであり、織田への拉致という衝撃から夏目のことを忘れていたのですね。

でも、なんとなく面影を覚えていたから、名前を覚えられなかったのですね。

甲本雅裕さん演じる夏目は、物静かでありながら、一向一揆の時からもわかるように、非常に真のしっかりした、熱い心を持つ人物でした。

前回も言っていましたよね、信玄に劣ることばかりな家康ですが、家康には三河家臣団という頼もしい味方が付いていると。

夏目が身代わりとなろうとしていると察した時の三河家臣団の団結力は素晴らしかったと思います。

誰もが夏目の行動、意思に従い、家康を抑え込みました。

これが三河家臣団の結束なのですね。

幼い頃、家康を今川に届ける役目を果たせず、名を変えて仕え続けていた夏目。

そして三河一向一揆では、家臣との繋がりを断ち切れず家康に反旗を翻すことになりました。

その咎で死を覚悟したにもかかわらず、許された夏目は、今度こそ家康を守ると固く決心したのですね。

忠勝を押さえ、家康の具足を身に纏った夏目は、側近たちに家康のことを託し、武田勢と対峙しました。

家康の名を傷つけない勇猛果敢な攻めで何人もの敵を倒し、しかし、多勢の前に敗れ倒れることになりました。

戦いながら、家康のことを思い、最後には幼い竹千代が言った、「ありがとう、吉信」という言葉と笑顔を思い返しながら逝きました。

夏目にとって、これ以上ない忠義を示し、身代わりとなって死んだことは本望だったのでしょうね。

家康の身代わりとして、家康を守れたと笑みを浮かべて亡くなりました。

もう、涙なしでは見られないシーンでしたね。

松本潤さん演じる家康が、最後に吉信のことを思い出してくれて本当に良かったです。

素晴らしいエピソードでした。

兵法36計の32計、石川数正と酒井忠次が実行した空城計という策。

斬新な策でしたね。

実際にやっているところは初めて見た、と武田勢も言っていました。

城門を開け放ち、篝火を焚き、何か策があると相手を警戒させ、追い払う策。

戦国の世ではこういう心理戦も必要なのですね。

まあ、武田には見破られ、信玄から見逃されていましたが、さすが三河家臣団と驚きました。

三方ヶ原の合戦で、家康はたくさんの犠牲を出し、大きな衝撃を受けました。

徳川勢は壊滅的な状態に陥りましたが、家康はこのことをばねにして立ち上がっていきます。

夏目広次、本多忠真、その他たくさんの犠牲を胸に、家康は天下人への道を駆けあがっていきます。

これからの家康の成長が楽しみですね。

さて次回、第19回「お手つきしてどうする!」、三方ヶ原と言う凄惨な戦からずいぶん穏やかな回になりそうなイメージですが、武田の戦の行方はまだ残っています。

信玄の最後と、信長の動きが気になりますね。

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