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どうする家康 第31回「史上最大の決戦」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第31回「史上最大の決戦」では、お市を死に追いやり、信長の次男・信雄を安土城から追放し、着々と天下を狙う秀吉に対し、家康が大義を得て挑むお話、小牧長久手の合戦が描かれるようです。

人たらしである秀吉に、家康はどう挑むのでしょうか。

第31回「史上最大の決戦」、秀吉・家康の直接対決に胸が高鳴りますね。

目次

前回のあらすじ

織田信長の後継者を選ぶ清須会議が行われました。

羽柴秀吉(ムロツヨシさん)は、信長の孫・三法師を擁立。

柴田勝家(吉原光夫さん)が意見を言っても、他の重臣たちは秀吉により懐柔されており、全ては秀吉の思う通りになってしまいました。

織田家が秀吉の思うままになってしまうことに危機感を抱いたお市(北川景子さん)は、織田の重臣である柴田勝家と結婚し、秀吉と対抗することを決めました。

浜松にもその知らせは届きました。

市の結婚は喜ばしいことですが、このままでは秀吉と柴田がぶつかることは必定です。

しかし徳川家康(松本潤さん)には、他に優先すべきことがありました。

それは、旧武田領である甲斐・信濃・上野です。

武田が滅び、信長が死亡し、主無き国となった三国を、早急に治める必要がありました。

家康は家臣たちに説明し、三国を狙う北条との決戦に臨みました。

北条の軍勢は2万、家康の軍勢は3千。

数では圧倒的に不利でしたが、家康は本多正信(松山ケンイチさん)の策を用いて、少ない軍勢で北条を蹴散らしたのです。

しかし、北条と和睦をしたものの、家康に臣従した真田との間に遺恨を残すことになり、家康は今後苦慮することになってしまいます。

その頃秀吉は、三法師を柴田と信長の三男・信孝に奪われていました。

次男・信雄(浜野謙太さん)を天下人にすると唆し、柴田に戦を仕掛けようとしていました。

12月、秀吉は近江・長浜城に攻め込み、雪で柴田が動けない隙を付き、岐阜城も落とします。

秀吉の勢いは増すばかりです。

年が明けて4月、秀吉と柴田は賤ケ岳で激突。

柴田勢は秀吉の調略により裏切りが相次ぎ、勝家は北の庄城に追い詰められてしまいました。

市は、家康に協力の文を出していましたが、家康は動きません。

家臣たちは市を助けに行こうと促しますが、正信はそれは上策ではない、と言うのです。

苦悩の末、家康は様子を見ると決断したのです。

北の庄城に秀吉の使いがやってきました。

市は娘たちを秀吉のもとに送り出し、自分はこの戦の総大将だから、敗軍の将はその責めを負う、と宣言したのです。

そこに、送り出したはずの長女・茶々(白鳥玉季さん)が戻ってきました。

市が待ちわびていた家康が来なかったことを恨むと言い、市の無念は自分が晴らす、と宣言して秀吉のもとへと向かったのでした。

浜松の家康は、市の死を知り、激怒。

秀吉は自分が倒す、と決意を固めたのでした。

前回、第30回「新たなる覇者」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第31回「史上最大の決戦」のあらすじと感想です。

戦勝の祝い

北の庄城落城、柴田勝家、お市、共に自害との知らせが入りました。

これで秀吉の天下だと秀長(佐藤隆太さん)は言いますが、秀吉はまだめんどくさいのが残っている、なんとかせにゃならん、と言い、狙いを家康に定めました。

そして家康は、秀吉を打ち倒すことを決意したのでした。

織田家次男・信雄を擁し、織田家の後継者争いに勝利した秀吉は、天下人の階段をさらに大きく駆け上がっていました。

天正11年(1583年)大阪、秀吉の館には、秀吉に挨拶する人々で一杯でした。

石川数正(松重豊さん)は、家康の名代として秀吉に戦勝祝いを届けに行きました。

浜松では、なぜ石川数正を戦勝祝いに行かせたのだと家臣団は不満を漏らしていました。

酒井忠次(大森南朋さん)は、一応秀吉は筋を通しているから、こちらも筋を通さねばならない、と言います。

戦勝祝いとして、家康は信長の形見ともいわれる初花を持たせたと言いました。

初花肩衝は信長の形見、城の1つや2つができるくらい高価なものです。

秀吉は臣従を求めてくるのではないかと、榊原康政(杉野遥亮さん)は危惧します。

よもや秀吉に跪く気なのかと井伊直政(板垣李光人さん)は訴えます。

本多忠勝(山田裕貴さん)は、「秀吉の機嫌を取るのは油断させるため、そして秀吉の腹の内を探るため、来るべき戦いに備えて…」と呟きます。

「数正がしかと見定めてくることじゃろう」と家康は言うのでした。

そして数正は、秀吉と対面しました。

一段高い上座に座り、挨拶を受ける秀吉。

重々しく「大義である」という秀吉ですが、すぐに相好を崩し、這うように数正の前にやってきました。

そして、数正のような家臣が欲しい、と言い始めたのです。

それには取り合わず、数正が品を渡すと、卑しい身の上の猿にこのようなものをくださるのかと、涙ながらに喜びを表します。

家康に伝えて欲しい、家康が頼り、仲良くして欲しい、新しい城ができたら招待するから、ぜひ来てほしい、と手を取って喜びを表したのでした。

その様子を報告した数正。

全てが芝居のようだが、赤子のように心のままのようにも思え、得体が知れないと言います。

不気味さを感じる家康たちでした。

初花を大事そうに抱えていた秀吉は、「当人が来ないとはな」と不機嫌そうに呟いていました。

安土からの放逐

岡崎城下の石川数正の屋敷では、妻の鍋(木村多江さん)が大阪帰りの夫を労わりますが、数正は口数も少なく、深いため息をついていました。

執務中の秀吉のもとに、信雄が怒鳴り込んできました。

安土城からなぜ追い出されるのかと秀吉を非難したのです。

秀吉は、安土は、信長が天下人の住まいとして造った城、だから、信雄は尾張・伊勢・伊賀の三国を治めることに専念すると良い、というのです。

信雄は激怒し、秀吉に詰め寄りますが、秀吉は己の器を知ることは大事なこと、できないことをやらされるほど辛いことはない、二度と天下人になろうなどと思うなと言い放ったのです。

信雄は、三法師を追いやったまま、織田家を乗っ取ろうとしている秀吉に憤り、悔しさを顕にし、立ち去りました。

秀吉は「信雄を良く見張れ、誰に泣きつくのかを」と秀長に命じたのです。

頼られた家康

信雄が頼った先は、家康の所でした。

家康を尾張・清須城に呼び出すと、このままでは父に顔向けができない、秀吉から天下を取り返してくれ、自分と共に、あの盗人を倒してくれ、と訴えます。

そんな話は軽々にしてはいけない、と側近が信雄を諫めます。

家康は、織田と徳川は信長の時代からお互いに助け合う存在だった、この清須で盟約を結んで20年余り、よくケンカもしたが、なんとか守り通してきた、それは今後も変わらないと思っている、ただし、今の秀吉と戦うのは並大抵のことではない、差し違える覚悟が必要、と信雄に覚悟を問うたのです。

忠次と数正は、家康に軽々に乗ってはいけない、と進言します。

家康もわかっている、と言います。

あるいは、全て秀吉の手の内なのかもしれない、と数正は危ぶんでいます。

無謀な戦をするつもりはない、というと家康は側近を下がらせました。

側近2人は、殿はやるかもしれない、と家康の覚悟を感じていました。

そうなれば、自分はこれが最後の戦になるかもしれない、と2人は言い合うのでした。

戦に臨む前に

家康は、亡き妻・瀬名と交わした約束を思い出していました。

必ず戦のない世を作ること、家康ならできると言った瀬名。

家康は瀬名が残した木彫りの兎を前に考えていました。

井伊直政は、武田の家臣を纏めるため、毎日傷だらけになって励んでいました。

最強の武士を率いるのが自分でいいのか、と弱音を吐く直政に、家康は手当てをしてやりながら、最強の武士を手懐けられるのは、負けず嫌いで人たらしの直政しかいないと思う、というのです。

家康は、もし、近いうちに大きな戦となったら、最強の武士たちを思うように動かせるか、と問います。

直政は、家康の前に膝を付くと「必ずや、手懐けて見せます」と宣言したのでした。

家臣たちに勉学を教える榊原康政。

家康は康政に、今度の大戦に勝てるかどうか、と問いかけます。

康政は、「敵は寄せ集めの大軍、我らはいくつもの戦を潜り抜けてきた小さいながらも固い固い一丸、なぜ負けましょうや」と自信をにじませます。

「今度こそ死ぬかもしれんぞ」と言う家康に「家柄のよからぬ武家の次男坊がここまで出世し、長生きできるとは思っておりませんでした。なんの悔いもありませぬ」と康政は言い切ったのです。

家康は、康政に「お主の知恵を頼りにしている」と地図を渡したのでした。

次に向かったのは本多忠勝の所です。

忠勝は、「俺に聞くまでもないこと、やるべし」と宣言。

「天下の覇権をめぐって戦えること、この上ない喜び。思えば、大高城から逃げ出した殿を引きずり戻した時、よもや、このような日が来ようとは夢にも思いませなんだ」と言いました。

あの頃の忠勝は、家康を主君とは認めない、と何度も言っていました。

忠勝は笑いを零すと、「今もまだ認めておりません。天下をお取りになったら考えてもようござる」と言いました。

本多正信は、徳川は5か国、信雄は3か国、対する秀吉は多く見積もって20か国、数では太刀打ちができないと言います。

しかし、大きく積みあがった団子も1つを取り除けばばらばらと崩れ落ちる、軍勢もこれと同じ。

今やだれもが秀吉にひれ伏しながら、秀吉を多かれ少なかれ馬鹿にしている、池田恒興がその筆頭、池田が肝心要、池田恒興は信長の古くからの重臣、池田を調略すれば、秀吉の懐に深く入り込むことができる、そうすれば、丹羽も前田もこちらに付くだろう、それに、未だ秀吉に抗う越中の佐々成政、土佐の長曾我部元親、紀州の根来衆、雑賀衆を巻き込めば、畿内の秀吉を日の本全部で取り囲むことができる、勝てるとしたらこの一手、と日の本全土を巻き込んだ作戦を提案します。

家臣団はその壮大な作戦に驚きました。

しかし、その作戦にやる気を見せ始めます。

家康は、数正と忠次に意見を求めました。

数正は、池田恒興を調略できるかどうか、と危惧します。

忠次は、家康の心は決まっているのだろう、と言います。

何も持たない百姓上がりの秀吉がここまでのし上がってきた、そういう男は欲に果てがない。

もし秀吉に跪けば、我らのこの国も奴に奪われるのではないか、自分は身に染みて良くわかっている、力がなければ何も守れない、強くなければ奪われるだけと、と家康は言います。

「乱世を鎮め、安寧の世をもたらすはこの儂の役目と心得ている、秀吉に勝負を挑みたい」と家康は宣言。

家臣たちは皆、異存なし、と声を上げました。

家康が忠次に目線を向けると、忠次は「御奉公いたします」と言い、数正も「猿を檻に入れましょう」と言ったのでした。

決戦

天正12年 (1584年)2月、家康は信雄にその決意を話しました。

興奮する信雄を制し、家康は人払いを命じます。

そして「池田恒興殿の調略、お出来になりますか?」と問います。

「やってみる」という信雄に、「お出来になるか、と聞いております」と家康は重ねて問います。

信雄は「できる、必ずやる」と力強く頷きました。

秀吉に知られずにどこまでできるか、ということが大事だと数正は訴えます。

信雄は、秀吉に通じていた3人の家老を成敗し、恒興の調略に成功。

戦いの火蓋が切って落とされました。

それは、秀吉にも報告が入りました。

秀吉は、愚かなことよ、これで信雄、家康、まとめて滅ぼせる、と薄ら笑いを浮かべたのでした。

家康は手習いの後、寝てしまった子供たちと於愛(広瀬アリスさん)を見守っていました。

途中目を覚ました於愛を労わる家康。

そして戦になることを謝ったのです。

なぜ謝るのかと聞いた於愛に、女性たちは愚かな戦ばかりで呆れているだろうと家康は言いました。

於愛は、自分には難しいことはわからないが、瀬名が目指していたことは、なんとなくわかっている、それを成すためなのだろう、家のことは任せて欲しい、と家康を励ましました。

岡崎城代である数正は、妻・鍋に岡崎城に詰めていてくれ、と頼みました。

大久保忠世(小手伸也さん)と鳥居元忠(音尾琢真さん)、平岩親吉(岡部大さん)は背後の守りを任せる、甲斐・信濃を固めよ、特に真田からは目を離すな、と命じられます。

他の者は全て清州に向かいます。

家康は、「皆皆、ここまでよう付いてきてくれた。この戦は未だかつてない日の本を二分する大戦となろう、機は熟せり、織田信雄様のもと上洛し、今こそ我らが天下を取る時ぞ」と檄を飛ばしました。

裏切り・奇襲

美濃・大垣城の池田恒興は、家康の首を取れば、美濃に加え、尾張と三河も池田に渡す、と秀吉に言われていました。

森長可(城田優さん)が舅である恒興にどちらに付くのかと聞くと、恒興は、初めから決まっている、秀吉のことは好きではないが、信雄と家康よりは気前がいい、と笑ったのです。

織田を裏切り、秀吉に付いた池田は犬山城を落としました。

それを聞いた信雄は、どうするのだと狼狽えます。

次は楽田を狙うだろうと康政は予測。

家康は、狼狽える信雄を一喝、「秀吉相手の戦が思い通りに行かぬことはもとより承知、既に火蓋は切られている、総大将が狼狽えるな、信長の息子じゃろう、しっかりせい」といいます。

家康は、秀吉本軍が来る前に、池田勢を足止めし、時を稼がなければならない、と考えます。

すると忠次が、夜陰に紛れて討って出る、羽黒あたりで戦う、と名乗り出たのです。

石川を始め、家臣団は次々と自分が行くと名乗り出るのですが、忠次はそれを許しません。

「お主らの出番はまだ先じゃ」というのです。

「良いか、秀吉は必ずやってくるぞ。お主らはそれまで爪を研いでおけ。殿、私は当初、秀吉には勝てぬと思っておりました。今はそれを恥じています、殿はすっかり頼もしくなられた。そしてお前たちもおる、必ずや勝てると信じておる、後は頼んだぞ、お前たちがやるんだ、良いな」と家臣団1人1人の肩を叩き、後を託しました。

忠次は、家康に「殿、天下を取りなされ」と訴え、出陣しました。

羽黒の森長可軍に、忠次隊が攻撃を仕掛けました。

狼狽える森陣営を鼓舞する森長可。

森の強さを見た忠次は、年季の違いを見せつけてやろうと策を授けると、自ら刀を抜き放ち、討って出ました。

じりじりと待つ家康のもとに、忠次の軍勢、羽黒にて森長可を襲い、勝利したとの知らせが入りました。

忠次も生き残りました。

康政の献策

本多正信は、秀吉の軍勢差を考えると、岡崎まで戻って籠城するのが上策、と言います。

しかし家康は待っているだけでは勝てない、前にでる、と言います。

そこに榊原康政が献策しました。

小牧山城に陣を構え迎え撃つというのです。

秀吉の喉元に刃を突きさす作戦です。

しかし小牧山城は古くて使えません。

康政は、図を示し、二重の土塁と空堀を張り巡らし、難攻不落の要塞にすると言います。

準備に10日かかるという康政に、家康は5日でやれと命じました。

3月29日、羽柴秀吉の軍勢10万が犬山城に着陣すると、勢いそのままに、楽田城も一気に制圧したのです。

家康が本陣としたのは、その南方僅か一里半、榊原康政が5日のうちに強靭な城に作り替えた小牧山城。

秀吉、家康の直接対決の火蓋が切られようとしていました。

次回、第32回「小牧長久手の激闘」

家康(松本潤)は秀吉(ムロツヨシ)10万の大軍に対し、あえて前進し、小牧山城に兵を集めた。互いにどう動くか探り合いが続く中、康政(杉野遥亮)は秀吉の悪口を書き連ねた立て札をばらまいて秀吉を揺さぶる一方で、城の周辺に謎の堀をつくり始める。徳川軍が守りに入ったと考えた池田恒興(徳重聡)は、秀吉に、家康を引っ張り出すため岡崎城を攻撃するという策を献上。進軍を開始するが、まさにそれこそが家康の狙いだった。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト

秀吉・家康の直接対決、小牧長久手の戦いが始まりましたね。

この戦いは、両軍とも奮戦し、一進一退を繰り返す戦いとなります。

池田恒興の裏切りにより、秀吉包囲網は崩れてしまいましたが、家康たち徳川家臣団は日ノ本全体を巻き込んで戦に挑んでいきます。

一体どんな結末になるのでしょうか。

次回、第32回「小牧長久手の激闘」、徳川家臣団の活躍に期待ですね。

最後に

今回は重厚な家康が見ることができましたね。

松本潤さん演じる徳川家康は、弱弱しく、白兎などと例えられ、これまで頼りなく描かれていましたが、少し前からずいぶん逞しくなってきたと感じていました。

家臣団から「どうする、どうする」と詰め寄られて頭を抱えていた家康が、強い意志を持ち、不利な状況でも落ち着いて指示を出していました。

浜野謙太さん演じる信雄を一喝するところは凛々しかったですね。

おろおろと狼狽えて興奮する信雄を一喝し、諭すところは家康の成長を強く感じました。

大戦を前に、家臣団1人1人と向き合うところも深い絆が感じられて良かったですね。

板垣李光人さん演じる徳川四天王、井伊の赤備えと有名な猛将・井伊直政が武田の旧家臣たちに侮られないよう必死に励むところが、若き日の直政の苦悩が感じられ感慨深かったです。

杉野遥亮さん演じる榊原康政の知恵に期待する、と地図を渡し、康政が見事に家康の期待に応えたところは、心が躍りましたね。

言葉を掛けなくても、山田裕貴さん演じる本多忠勝には家康の気持ちは通じていましたし、仲の良い主従の関係が見えてとても嬉しかったです。

もう引退、死に場所と考えていると言っていた大森南朋さん演じる酒井忠次の勝利に目頭が熱くなってきました。

奇襲に赴く前、若い者たちに後を託し、秀吉を打ち倒すと信じていると言った忠次。

仲間1人1人に思いを託すように肩を叩くシーンはグッときました。

死を覚悟した忠次の勝利に家臣団は沸き立ちました。

しかし気になる人がいます。

松重豊さん演じる石川数正。

家康の側近、重臣として、常に家康を支えていましたが、何か思い悩んでいる様子が気にかかります。

大戦前に憂いがあるのでしょうか。

それとも別の何かを考えているのでしょうか。

史実では、石川数正はこの戦いの後、秀吉のもとに出奔しています。

理由は、和睦派として孤立した、とか、秀吉に説得された、などいくつかありますが、はっきりとした理由はわかっていません。

これまで、史実で起こった事件を、脚本の古沢良太さんは史実を交え見ごたえのあるエピソードとして、新しく面白い視点で描いてくれました。

悪女と名高い築山殿が賢妻で慈悲の心に溢れていた女性だったと描かれたように、石川数正の出奔も、きっと素敵な解釈で描いて見せてくれるのでしょう。

楽しみなようであり、数正の退場が怖く、残念でもあり、しかし、きっと素晴らしいエピソードになるだろうと今から期待で胸がいっぱいです。

さて、次回第32回「小牧長久手の激闘」は、秀吉・家康の直接対決が描かれます。

一進一退の攻防を繰り広げ、しかし最後は、大義を失ったり、天変地異に見舞われたりと大変なことになってしまいます。

どのような結末になるのでしょうか。

次回、第32回「小牧長久手の激闘」、だんだんと不気味度が増してくるムロツヨシさん演じる秀吉の怪演が恐ろしいです。

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