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どうする家康 第35回「欲望の怪物」のあらすじと感想

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嵐の松本潤さん主演の2023年大河ドラマ「どうする家康」。

脚本は、稀代のストーリーテラー・古沢良太さんです。

毎週日曜BSプレミアム午後6時~、NHK総合午後8時~放送されます。

徳川家康の生涯を新たな視点で描く、スピード感溢れる波乱万丈の戦国エンターテインメント。

こちらでは、大河ドラマ「どうする家康」のあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

さて、第35回「欲望の怪物」では、とうとう家康が上洛、秀吉に臣従することになります。

また、石田三成と言う切れ者と出会い、興味を惹かれるのです。

三成との出会いは、家康にどんな影響を与えるのでしょうか。

目次

前回のあらすじ

石川数正(松重豊さん)の出奔により、陣立て変更を余儀なくされた徳川勢。

本多正信(松山ケンイチさん)は、井伊直政(板垣李光人さん)が率いる旧武田勢の軍法を習うよう進言します。

天正13年11月29日、天正地震が起こりました。

徳川領内も多大な被害を受けましたが、より甚大な被害が出たのは豊臣秀吉(ムロツヨシさん)が治める畿内周辺です。

一触即発の危機を迎えていた両軍は、領内を立て直すため、矛を収めることに。

いち早く秀吉に臣従した織田信雄(浜野謙太さん)は、家康にも上洛するよう促します。

しかしどうしても頷かない家康。

信雄は、秀吉が人質を差し出したら上洛するようにと家康に言うのでした。

そうして徳川にやってくることになったのは秀吉の妹・旭(山田真歩さん)。

旭は明るく人懐こく振舞い、於愛(広瀬アリスさん)や於大(松嶋菜々子さん)とすぐに打ち解けました。

それでも上洛しない家康に業を煮やした秀吉は、母の大政所も人質に差し出すことにしたのです。

それを聞いた旭が顔色を失いました。

すぐにいつものようにおどけて見せるのですが、於愛たちは旭の心情を察しました。

於愛たちは家康に抗議し、せめて蔑ろにされる者を思いやる気持ちを失うなと訴えたのです。

秀吉の使者が岡崎に向かっているという評定の最中、若い家臣団は何年でも戦い抜くと主張します。

しかし酒井忠次(大森南朋さん)は、若い家臣団や家康を諫めます。

徳川が豊臣に負けたと認められないのは、瀬名や信康に捕らわれているからだと指摘したのです。

於愛から数正が残した仏像と箱を見せられた家康。

そこには、築山に咲き乱れていた花々が押し花にされ美しく敷き詰められていたのです。

忠次や正信は、数正が敢えて裏切り者となり、徳川を守ったのだと言います。

数正の真意を知った家康は、力を抜き、秀吉に屈してもいいかと家臣たちに尋ねます。

皆は「数正のせいじゃ」「あほたわけ」と泣きながら叫び、数正のせいにしながら、秀吉に臣従する決意を固めたのでした。

その頃、大阪の数正は、妻と2人、半ば隠居生活を楽しんでいました。

心の鎖を解いた家康は、豊臣から来た旭を受け入れ、人を労わる優しい心を取り戻したのでした。

前回、第34回「豊臣の花嫁」を見逃した方はぜひこちらをどうぞ。

それでは、第35回「欲望の怪物」のあらすじと感想です。

上洛

秀吉に跪いてもいいか、と家臣たちに尋ねた家康。

家臣たちは皆涙を流しながら頷きました。

ついに上洛を決意した家康。

秀吉はその人質として母・大政所を岡崎に送りました。

旭と再会を果たした仲(高畑淳子さん)。

長いこと、輿に揺られて、老いた母をこんなところに追いやるなんて、と仲は不満が多いようですが、挨拶をする大久保忠世(小手伸也さん)より、美しい井伊直政(板垣李光人さん)のことは気に入ったようでした。

秀吉との会見前夜、宿としたのは秀吉の弟・秀長(佐藤隆太さん)の屋敷でした。

まさに敵陣真っただ中、秀長は家康の訪れを歓迎していました。

すると突然、秀長の屋敷に秀吉が現れました。

秀吉は家康の手を取ると「よう来てくれたの、やっと、やっと…」と涙を流します。

「左様な芝居は無しにしましょう」という家康。

秀吉は、「はよ入ってこ」と妻・寧々(和久井映見さん)と背後に控える侍女たちを呼び入れました。

秀長の屋敷で行われた宴にて、秀吉は騒がしく家康の家臣たちを寧々に紹介していきます。

鳥居元忠を前にした秀吉は、欲しいの、と言い出します。

寧々がそれを諫めると、いいではないか、儂らはもう敵ではない、家康の息子を自分が貰い、自分の妹を家康は貰った、儂らはもう1つの家、寧々も秀長も家康の身内、即ち、家康の家臣は自分の家臣でもある、というのです。

秀吉が寝入ってしまうと、寧々と秀長は秀吉を支えて欲しいと家康に懇願します。

「人を知るには下から見上げるべし」秀吉が昔からよく言っていたと秀長は言います。

人は自分より下だと思う相手には本性を出す、だからみっともない訛りを使い、卑しき振る舞いをして、常に一番下から相手の本性を良く見極めるのだ、と。

寧々は「そしてこうもいっとりました。信用できると思えたのは2人だけ。信長様と徳川殿。お2人とも裏表がないと」というのです。

「だから兄は徳川殿が来てくださって心の底から嬉しかったのでございます」と秀長は言います。

天下一統したいという思いは兄も同じ、末永くよろしくお願いしますと2人は頭を下げました。

家康は「どこか得たいの知れない御仁と思っていた殿下も、腹を割って話してみれば我らと同じ、少し安堵致しました」と言います。

「秀長殿と北政所様、良いお身内をお持ちでございますな」と言い、秀吉に近づくと「起きておいででござろう」と囁きます。

「敵わんのう、おめえさんには」と起き上がった秀吉。

家康は「ご安心召されよ、この家康、殿下を支えると決め申した。もう殿下に陣羽織を着させぬ覚悟」と言います。

すると秀吉は「陣羽織、いいな、それ。明日一同の前でそれやって頂戴」と言うのでした。

謁見

そして、謁見の日。

家康は秀吉の前に進むと、臣従を誓い、天下一統のために励むと宣言します。

そのまま、口を閉ざす家康に、秀吉は目線をやり、先を促します。

すると家康は「尽きましては、殿下の陣羽織を頂戴致しとう存じます」と頭を下げたのです。

秀吉は、大げさに驚くと、「ならん、ならん、世は関白である、が武将でもある、戦場で陣羽織は欠かせん」と断りますが、「この家康がいる限りは二度と、二度と、にどーと、殿下に陣羽織を着させませぬ」と宣言したのです。

秀吉は興奮し、家康を「武士の鑑」と大名の前で褒め称えますが、言われた家康はやれやれと言わんばかりにため息をついたのでした。

控えの間にて、鳥居元忠は秀吉が家康につまらない小芝居をさせたことを憤慨していました。

榊原康政(杉野遥亮さん)は、直政がいたら怒り出していただろう、連れてこなくてよかった、と安堵の息を漏らします。

家康の供として、本来は直政が付いてくるはずでした。

しかし、元忠と直政は役目を取り返させられたと言うのです。

正信に理由を聞くと、旭がそれを願ったからだと言います。

なぜ、と不審がる元忠に「殿には彦殿が必要と思ったのだろう」と正信は言うのでした。

その頃、三河・岡崎城で直政は大政所と旭の世話をしていました。

大政所は直政を殊の外気に入ったようで、傍から離しません。

しかし、直政は岡崎城に多くの薪を運び入れ、大阪で家康に何かあった時には大政所を焼き殺そうと画策していたのです。

そんな過激な直政に、忠世は呆れていました。

家康のおかげでつつがなく祝いの儀が終わった、という秀長。

しかし、ここに来なかった大名を懲らしめに行くと秀吉は言います。

秀吉は西の島津、家康には関東の北条を懲らしめろ、軍勢を差し向けていい、と言います。

しかしそれには問題が残っていると忠次は言います。

未だ沼田に居座る真田。

家康が北条に与えたはずの沼田を明け渡さない真田に困っていると言うと、真田は徳川の与力なのだからしっかり手綱を握れと言われてしまったのです。

しかし真田には、裏から秀吉が手を回していました。

それを指摘し、それで真田は言うことを聞かなくなったと訴えます。

すると秀吉は、真田は表裏比卿の者だ、というのです。

表と裏を使い分ける曲者、自分たちも手を焼いている、と秀長も言うのです。

徳川家中では

家康は正三位権中納言という位を得ることになりました。

その文を読んでいた於愛の背後で、気を抜いている娘がいました。

於愛はその娘を叱責し、「あなたはほんとに手がやける、あなたの父上に言いつけますよ」と言います。

すると娘は表情を改め、「それだけはご勘弁を」と訴えたのでした。

岡崎にいる仲は、井伊直政の美しい顔を愛で、「美しいお顔に産んでもらって、母上に礼を言わなかんの」と言います。

そういわれた直政は母は少し前に亡くなった、と言います。

「ご自慢の息子であったことでしょうな」という旭に、自分は幼い頃とんでもない悪童で、仕官できたのは、母が方々に頭を下げてくれたおかげ、もっと孝行しておけばよかった、と言います。

しかし、立派に出世して、きっと喜んでいると旭が言うと、出世と言うことでは関白には敵わない、さぞお幸せなことと存じます、天下一の孝行息子であらせられますから、と直政は返します。

その言葉に仲は「幸せ?儂が?」と微妙な表情を浮かべるのです。

そこに、家康が戻ってくるとの知らせが入りました。

これで大政所の役目は終わり、大阪に戻れると言います。

呆然とする仲に、忠世は直政を大阪までお供させましょう、と言うのです。

旭は喜びますが、仲はまだぼんやりとしています。

自分は幸せなのだろうか、外を出歩くことも許されず、大きな城の端っこに小さな畑をあてがわれ、こんな時だけ人質に差し出される、これが幸せなのだろうか、と仲は呟いたのでした。

出会い

大阪で、家康は豊臣一の変わり者と名高い石田三成(中村七之助さん)と出会いました。

星の話で盛り上がる家康と三成。

三成は、この世は丸い玉のような形をしていると話します。

俄かには信じがたい、と言った家康に、古い考えに凝り固まっていては、ものの真の姿は掴めません、政もまた、新たなるやり方、新たなる考え方が必要、と三成は言うのです。

楽し気に星の話をする家康を見つめる家臣たちは、家康は戦の話ではなく、ああいう話をしたがっていたのだな、戦のない世がもうすぐ来ている、そんな気がする、と家臣たちは実感していました。

実りの多い上洛だったと挨拶をした家康。

秀長は、東国の仕置きをお願いする、真田には徳川殿のもとへ行くようにときつく言っておく、しっかり説き伏せるようにと言います。

そうでなければ、自分が北条に出向かなければならない、陣羽織を返してもらう、と言う秀吉に、家康は2度と無益な戦はしないと決意したと言います。

この世を戦無き世にいたしましょう、と言うと、立ち去ったのでした。

母の思い・怪物

大政所が岡崎を出る日、仲は帰りたくない、と言い出しました。

忠世が、関白が待っている、と言っても、関白とは誰のことだ、と仲は言うのです。

大政所様、ご自慢の息子・秀吉様のことでございます、と言ってもあれは儂の息子なのだろうか、というのです。

「あれは何もんじゃ、儂は何を生んだんじゃ、とんでもない化け物を生んでまったみたいでおっかねえ、誰かが力づくで首根っこを抑えたらんと、えらいことになるんじゃないかのう、そう徳川殿にお伝えしてちょ」と仲は訴えるのです。

「戦無き世か。家康、戦が無くなったら武士どもをどうやって食わせていく、民もじゃ、民をもっともっと豊かにしてやらなあかん、日の本を一統したとて、この世から戦が無くなることはない、切り取る国は日の本の外にもっともっとあるがや」と秀吉は呟くのです。

まずは日の本を一統すること、先々のことは後でいい、という秀長に、秀吉は鋭い視線を投げかけたのでした。

真田との対面

家康は、住み慣れた浜松を離れ、駿府に移り住むことになりました。

浜松で、引っ越しの用意が進む中、住み慣れた浜松から離れることに寂しいと言った於愛を家康は礼を言いにいくか、と誘いました。

家康たちは城下で民に「世話になったのう」と声を掛けながら餅を配って歩きます。

そこには、かつて家康に渡した団子の中に石を入れて嫌がらせをした老婆も居ました。

老婆は、その時のことを後悔していました。

鳥居元忠に見つかって逃げ出した老婆ですが、その先には家康がいました。

家康が、「息災であったか」と声をかけると、あの時はこんなに立派になるとは思わなかったと謝り始めたのです。

すると、次々と農民たちが集まり、自分たちが酷い噂を流したのだと謝り始めたのです。

家康は「よいよい」と鷹揚に笑うと、情けない姿を晒したのは本当のこと、存分に語り継いで儂を笑うと言い、と許し、民たちに餅を配り始めたのです。

一緒に配っていたはずの娘・稲がつまみ食いをしたことを咎めた於愛。

稲は「食べておりませぬ」としらを切りながら逃げ出しました。

於愛はそれを追いかけ、家康や元忠は、逃げろ、逃げろ、と笑います。

「父上は捕まらなかったぞ」と声をかけ囃し立てたのでした。

家康は駿府城に移りました。

この新天地で家康の前に参じたのは、真田昌幸(佐藤浩市さん)と信幸でした。

家康を前に、昌幸は一言も言葉を発しません。

忠次も忠世も真田に声をかけるのですが、真田は黙ったままです。

忠次は、これまで行き違いがあったけれど、ここに参じてくださったということは、沼田を北条に明け渡してもらえるだろう、と語り掛けます。

「徳川殿にはこれまでにも幾度となく同じことをいわれ、その度に同じお答えをしてきましたが、ここでもまた、同じことを。これはおそらく、徳川殿と言うお方は言葉を存じ上げんのかと」と昌幸は言います。

「改めて聞く、なぜ沼田を渡してくれん」と問いかける家康。

すると昌幸は、「おお、見事な壺でござるな」と家康の壺を手に取ると、信幸にやろうと言います。

忠世は「お主の物ではござらん」と憤るのですが、昌幸は「皆さまもご存じであったか」と言うのです。

「自分の物ではないものを人に譲るということができぬということを」と言い切ります。

信幸も「沼田は我らが切り取った物、徳川殿が北条殿に差し上げることはできません」と言います。

すると正信が口を開きました。

「さ―なーだー殿。貴殿は徳川の与力でござる。ならば徳川に従わねばならん、それはわかりますな?沼田を明け渡してもらえませぬか」

すると昌幸も「でーきーまーせーぬ」と答えます。

正信は笑いながら「言葉が通じんのは貴殿の方では」と答えます。

昌幸は「与力であっても所領を明け渡す道理はございません」と言い返します。

「これは関白殿下のお指図でもある、よもや関白殿下に逆らうおつもりではありますまいな」と正信が言っても、「容易く関白殿下の名に縋らぬ方が良ろしいかと、格が落ちまするぞ」と反論する昌幸。

家臣たちは一斉に刀に手をかけ、一触即発の状態です。

家康は沼田の件は我らにも落ち度があった、代わりの領地を渡そうというのですが、昌幸は家康を信用できないと言い募ります。

そして、徳川の姫を信幸の妻に欲しいと言うのです。

忠次は、家康には年頃の姫がいない、と断るのですが、家康の重臣の娘を家康の養女にして輿入れさせればいい、と主張するのです。

その頃、於愛の指導のもと、生け花をしていた稲の様子がおかしいことに気づいた於愛は、稲に声を掛けました。

「どうかも何もしたかも、そんな怖い目で見張られていては、気になって仕方ありません、父上!」と稲は叫んだのです。

庭から稲を見張っていた本多忠勝(山田裕貴さん)は、もっともっと厳しく指導してくれ、そうでなければ嫁ぎ先が見つからんでな!と叫び返したのです。

稲は小さくなるしかありませんでした。

次回、第36回「於愛日記」

家康(松本潤)は真田昌幸(佐藤浩市)から、北条に領地を渡す代わりに徳川の姫がほしいと頼まれる。忠勝(山田裕貴)の娘・稲(鳴海唯)を養女にして嫁がせようとするが、父娘ともに猛反対。そんな中、家康が探させていた武田の女を、元忠(音尾琢真)がかくまっていたことがわかる。説得に向かった忠勝は、抵抗する元忠と一触即発の危機に陥る。改めて、於愛(広瀬アリス)が元忠に話を聞くと、意外な事実が――。

NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト

真田家との確執が浮き彫りにされてきましたね。

なかなか変わり者っぽい稲姫は信幸に嫁ぐのでしょうか。

忠勝は承知するんでしょうか。ひと悶着ありそうですが、面白そうですね。

実直な家臣・鳥居元忠が武田の重臣・馬場信春の娘を匿ったようですね。

元忠の側室となる娘ですが、家康はなぜその娘を探していたのか、側室・於愛の気持ちも揺れているようです。

次回、第36回「於愛日記」、於愛視点で見た世の中、興味ありますね。

最後に

とうとう家康が上洛しました。

秀吉の狂乱ぶりに目を見張りましたね。

ムロツヨシさん演じる秀吉は、躁鬱が凄いと言いましょうか、ハイテンションの時とシリアスの時のギャップが激しすぎて、そら恐ろしく感じてしまいます。

家康が暇の挨拶をした時の穏やかな笑顔、秀吉も戦のない世を望んでいるかのような笑顔でしたが、家康が立ち去った後の低い声での呟きの恐ろしいこと。

ふざけているのか、本気なのか、本心がどこにあるのかわからない秀吉が本当に恐ろしいです。

実の母の大政所も怖がっていましたものね。

高畑淳子さん演じる大政所もまた、味わい深い人物に描かれていました。

板垣李光人さん演じる井伊直政を気に入り、可愛がる一方で、実の息子の秀吉のことを他人のように語る所も怖かったですね。

化け物を生んでしまったのではないかと震える大政所の演技に震えが走りました。

高畑淳子さん演じる大政所が息子に恐怖し、小手伸也さん演じる忠世に縋り、そのすぐ後に秀吉が戦を続ける発言をしているのですから、その恐怖は倍増です。

恐ろしい演出ですよね。

家康の懐の大きさも実感できる回でしたね。

秀吉の子芝居に付き合い、於愛に叩かれても笑って許し、昔酷い噂を流した農民たちに存分に語り継げ、自分を笑い飛ばせと言う家康。

松本潤さん演じる家康の成長に感動しました。

人々が笑って暮らせる世を作りだそうとしている家康の大きさを感じました。

そして、真田昌幸の登場です。

佐藤浩市さん演じる真田昌幸は迫力満点ですよね。

徳川家臣団に囲まれていても動じない胆力、言葉が通じないと感じれば、壺を持ち出して信幸に与えようとする。

実に皮肉が聞いたやり取りですよね。

松山ケンイチさん演じる正信との掛け合いも面白かったです。

正信の呼びかけに呼応して、一文字ずつ伸ばすとか、緊張のシーンでありながら、ユーモアを交え、かといって緊張の糸を緩ませない絶妙な感じが最高でした。

ユーモアと言えば、鳴海唯さん演じる稲姫も面白い人でしたね。

本多忠勝の娘と言えば、物怖じすることなく意見を言えるはきはきした女性とか、男勝り、才色兼備であったという人となりが有名ですよね。

父親が武勇を誇る本多忠勝ですし、厳しく育てられたしっかり者、となんとなく思っていました。

しかし、鳴海唯さん演じる稲姫は、山田裕貴さん演じる本多忠勝の娘、そのままの感じで自然なところや茶目っ気があるところが素晴らしく面白いです。

おそらくやんちゃだったであろう本多忠勝と似た行動をするのでしょうか、家臣たち一同が稲を優しく見守る様子が微笑ましかったです。

その稲姫が嫁ぐことになる真田信幸。

吉村界人さん演じる信幸は、若々しく爽やかですが、父・昌幸と同じように豪胆な一面が見られました。

これから稲姫との婚姻を経て、徳川勢の力強い味方となっていくのですが、真田家でのやり取りもこれからの見所ですね。

さて、次回36回「於愛日記」は、於愛の視線が見られるようですね。

戦をしている夫たちを陰で支える妻の視点、ぜひ見たいですよね。

次回、第36回「於愛日記」、いつも明るい於愛の方の本音が見られるのでしょうか。

楽しみですね。

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